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カラマ-ゾフの兄弟
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【この小説が収録されている参考書籍】
カラマ-ゾフの兄弟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全681件 81~100 5/35ページ
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新潮文庫の『カラマーゾフの兄弟』は、原卓也による翻訳で上中下の3巻構成である。 『カラマーゾフの兄弟(上)』 『カラマーゾフの兄弟(中)』 『カラマーゾフの兄弟(下)』 (下)は、スネギリョフの息子で物語の中で重要な役割を果たすイリューシャを巡る子どもたちの話から、フョードル殺しの裁判までを収録し、最後にエピローグが付されて終わりを迎える。下巻はついに裁判が集結に向かうわけで、息つく暇もなく読者はページをめくっていくことになる。翻訳は素晴らしくドストエフスキー的であって、それだけに少しも古臭さを感じさせない。ひねくれたねちっこい文章が延々と続いていくが、読者は次第にそのしつこさの魅力に取り込まれていく。最初はとっつきにくく感じられた文章も、下巻に到達する頃には「もはや癖になってしまう」状態になっているはずだ。 (中)巻同様にストーリーがひたすら進行していく(下)だが、とりわけ感動的なのは、エピローグで披露されるアリョーシャの演説である。(中)でゾシマ長老が語った「人間にとって、親の家ですごした幼年時代の思い出ほど尊いものはない」という言葉を思い出させるアリョーシャの演説は読者の心を強く揺さぶるもので、大変、感動的だ。長いドロドロとした物語の先に、こんなに優しさに溢れた感動的な演説があることに救われる思いがする。キリスト教圏で生きているわけではない普通の日本人としては、やはり「大審問官」の重要性はあまりピンとこなかったが、ドストエフスキーの思想に息づく彼の優しさには心を打たれた。誰もが一生のうちに一度は読んで損をしない、偉大な作品である。そして、全てを読み終わったあとの余韻は何とも言えず強烈で、しばらく次の読書が手に付かなくなる。 とにかく、だらだらと他の本たちと一緒に併読するのではなく、これだけを一気読みするような読み方が向いている。私は紙の本とKindle版のどちらも購入して、両者を併用しながら読み進めた。ぱらぱらめくったり、少し前に戻ったり、後ろを先読みしたりを楽しめる紙の本で読むことをお勧めしたいところではあるが、Kindle版は検索が出来るので便利でもあり、どちらも購入して損はしないと思う。 | ||||
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新潮文庫の『カラマーゾフの兄弟』は、原卓也による翻訳で上中下の3巻構成である。 『カラマーゾフの兄弟(上)』 『カラマーゾフの兄弟(中)』 『カラマーゾフの兄弟(下)』 (中)は、死に臨むゾシマ長老のエピソードから、ついに事件が発生して容疑者である長男ドミートリイが連行されるまでを収録している。神学的な色彩を帯びた前半から、まるでミステリー小説にしか見えない後半まで、息つく暇もなく読者はページをめくっていくことになる。翻訳は素晴らしくドストエフスキー的であって、それだけに少しも古臭さを感じさせない。ひねくれたねちっこい文章が延々と続いていくが、読者は次第にそのしつこさの魅力に取り込まれていく。最初はとっつきにくく感じられても、次第に「読み進めずにはいられない」状態となってしまう。 ストーリーがひたすら進行していく(中)には(上)とまた違った異様な面白さがあるが、とりわけ印象に残ったのは、若き頃を回想してゾシマ長老が語る「人間にとって、親の家ですごした幼年時代の思い出ほど尊いものはない」という言葉かな。(中)巻末でドミートリイが見た夢に出てくる赤子の姿を思うと、より一層、その言葉が心に刻み込まれ、こういうところにドストエフスキーの心根の優しさが感じられる。 とにかく、だらだらと他の本たちと一緒に併読するのではなく、これだけを一気読みするような読み方が向いている。私は紙の本とKindle版のどちらも購入して、両者を併用しながら読み進めた。ぱらぱらめくったり、少し前に戻ったり、後ろを先読みしたりを楽しめる紙の本で読むことをお勧めしたいところではあるが、Kindle版は検索が出来るので便利でもあり、どちらも購入して損はしないと思う。 | ||||
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光文社古典新訳文庫(亀山郁夫訳)で「カラマーゾフの兄弟」第1巻と、第2巻の「大審問官」を読んだのですが、全く感銘を受けなかった、というか内容をよく理解できなかった。 岩波文庫の「罪と罰」(江川卓訳)では深い感銘を受けたのに、同じドストエフスキーの作品なのに、どうしてこんなに違うのか。どこか感触がおかしいなと首を傾げつつ、1回、挫折しました。 その後、新潮文庫(原卓也訳)で再読の機会に恵まれ、やっと「カラマーゾフの兄弟」の世界に浸ることができました。挫折無しで、上中下巻を約2週間で読破しました。約40年前の翻訳ですが、どんどん頭に流れ込んでくる自然な日本語に訳されています。訳注も的確です。 巷の指摘通り、亀山郁夫の翻訳の問題は大きいと思います。自分はあえて挫折してよかったです。 | ||||
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光文社古典新訳文庫(亀山郁夫訳)で「カラマーゾフの兄弟」第1巻と、第2巻の「大審問官」を読んだのですが、全く感銘を受けなかった、というか内容をよく理解できなかった。 岩波文庫の「罪と罰」(江川卓訳)では深い感銘を受けたのに、同じドストエフスキーの作品なのに、どうしてこんなに違うのか。どこか感触がおかしいなと首を傾げつつ、1回、挫折しました。 その後、新潮文庫(原卓也訳)で再読の機会に恵まれ、やっと「カラマーゾフの兄弟」の世界に浸ることができました。上中下巻を約2週間で読破しました。約40年前の翻訳ですが、どんどん頭に流れ込んでくる自然な日本語に訳されています。訳注も的確です。 巷の指摘通り、亀山郁夫の翻訳の問題は大きいと思います。自分はあえて挫折してよかったです。 | ||||
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下巻の主内容は被告ドミートリイの裁判です。上巻、中巻と、何気なく読んでいた内容が、ほぼすべてじゃないかと思うくらい数々の伏線になっており、裁判の場で恐ろしく多様な解釈を発生させることになります。目撃者のいない状況証拠だけで、裁かなければならないのです。 カラマーゾフ家の最後の希望がアリョーシャです。彼が知り合った少年たちにこれからの人生の話しをする場面で幕切れとなります。 「みなさん、僕たちは間もなくお別れします。・・・でも、もうすぐ僕はこの町を立ち去ります。たぶん非常に永い間。だから、いよいよお別れなんです」 この大作の万感胸に迫る終局です。 「カラマーゾフ万歳!」 | ||||
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ドミートリイが金策にむやみに走りまわる行動は爆笑ものです。ドストエフスキーの作品で笑えるなんて! 彼が用立てしたい3000ルーブルとは、現代の金銭感覚でいうと幾らぐらいなのだろうか。(サイト情報によると、「現代の日本円に換算すると、当時1ルーブル = 2000円半ば」とのことなので、3000ルーブル=600万円というところか) この巻の中盤から、異常にテンションが高くなり、そのテンションを保ったまま予期せぬ殺人事件が発生し、さらに、容疑者の取り調べにより、今まで謎だったいくつかの点の真相が明らかになるので、読書している自分にも興奮が感染してきます。 | ||||
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新潮文庫の『カラマーゾフの兄弟』は、原卓也による翻訳で上中下の3巻構成である。 『カラマーゾフの兄弟(上)』 『カラマーゾフの兄弟(中)』 『カラマーゾフの兄弟(下)』 (上)は、主要な登場人物たちがひと通り登場する序盤から、かの有名な「大審問官」の章までを収録している。翻訳は素晴らしくドストエフスキー的であって、それだけに少しも古臭さを感じさせない。ひねくれたねちっこい文章が延々と続いていくが、読者は次第にそのしつこさの魅力に取り込まれていく。最初はとっつきにくく感じられても、次第に「読み進めずにはいられない」状態となってしまう。 そういえば、キリスト教圏で生きているわけではない普通の日本人にとっては、「大審問官」はあまりピンとこないのではないか。それなりにキリスト教の素養がないと深く理解するのが難しいように思われるし、エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』に慣れたわれわれには、どこか古びた内容のようにも感じられる。自分自身はキリスト教について無知であるため、正直、この章がどう重要であるのか、いまひとつよくわからなかった。が、少し勉強した上で再読してみたい気にはさせられた。そんな自分にとっては、どこかドストエフスキーの優しさが感じられるスネギリョフのエピソードが心に残った。 とにかく、だらだらと他の本たちと一緒に併読するのではなく、これだけを一気読みするような読み方が向いている。私は紙の本とKindle版のどちらも購入して、両者を併用しながら読み進めた。ぱらぱらめくったり、少し前に戻ったり、後ろを先読みしたりを楽しめる紙の本で読むことをお勧めしたいところではあるが、Kindle版は検索が出来るので便利でもあり、どちらも購入して損はしないと思う。 | ||||
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自分は以前、光文社古典新訳文庫(亀山郁夫訳)で「カラマーゾフの兄弟」第1部と「大審問官」の章を読んだことがあるのですが、全く感銘を受けなかった、というか内容をよく理解できなかった。 岩波文庫の「罪と罰」(江川卓訳)では深い感銘を受けたのに、同じドストエフスキーの作品なのに、なぜこれほど違うのか。どこか感触がおかしいなと首を傾げつつ、1回、挫折しました。 今回、新潮文庫(原卓也訳)で再読の機会に恵まれ、やっと「カラマーゾフの兄弟」の世界に浸ることができました。約40年前の翻訳ですが、どんどん頭に流れ込んでくる自然な日本語に訳されています。世評の高い「大審問官」は、人間に自由は必要なのか、自由は重荷なのではないかと説いていることを自分なりに理解できました。 海外文学について、翻訳の重要性を改めて認識した次第です。訳注も的確だと思います。 巷の指摘通り、亀山郁夫の翻訳は問題が大きいと思います。自分は(時間と労力とカネの無駄でしたが)亀山郁夫訳で挫折したことで、この原卓也訳を読むことができたので、かえってよかったと思います。 | ||||
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3年ぶり2周目。二度目の緊急事態宣言期間の約2か月で読了。 前回は第3部で力尽き、犯人が誰かも、裁判の結果もよく分からず只がむしゃらにゴールしただけだったが、 今回は一応最後までそれなりに理解できたのち息も絶え絶えでゴールした(力尽きて解説は未だ手つかず)。 この作品は、とにかく気力と体力と時間と集中力を根こそぎ奪われると思った。 本気で理解したかったら、他の生活をほとんど投げうつ位の気合でドストエフスキーの言う事にただただ耳を傾け続けないと無理なんじゃないかと思った。 あと作中の一日の流れがとにかく遅いので、一日数十分程度の「スキマ読書」ではまず流れを理解できないだろう、せめて一日2~3時間はスマホをオフにしてドストエフスキーに全て捧げないと無理だろう(勿論、500ページ程度の複雑な文脈の流れを1時間で詳細に頭へ叩き込める人なら別だろうが)。 つまり何が言いたいかというと、この作品はたしかに一つの「極北」ではあるものの、なにもこれだけが「頂点」ではないという事(私は「アンナ・カレーニナ」のほうが好きだ)。 これが読めなかったからと言って、古典文学全てを倦厭しないで欲しいという事。 あと、これを第一に勧めてくる人達はおそらく「挑戦状」の意味も兼ねている可能性があるんじゃないかと、そして多分その人たちも何処まで理解できているか怪しい可能性があるという事だ。 ためしに私はこう尋ねてみたい;あなたの「推しキャラ」を此処から一人抜き出して、その人物について熱く感想を語ってくれませんか、と。 ちなみに私はグルーシェニカが大好きだ。 彼女は、中島みゆきの歌のヒロインを体現していると思う。 第7編後半の彼女の心境吐露には思わず胸がキュンとなってしまった。 破滅しそうなので恋人には絶対したくないタイプだが、善き友達になりたいと思った、アリョーシャがそうした様に。 (グルーシェニカが「中島みゆき型」なら、カテリーナはさしずめ「ユーミン型」だろうか?) でも、まあ、ゴールした後の達成感が半端ないことは断言できる。 (後、読み終えたことを自慢したくもなる……?) まるでフルマラソンや富士山登頂を終えた後の様だ。 どうせチャレンジするなら、楽しみましょう。 | ||||
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物語の終焉が非常に美しいです。下巻の最後のほうは何度読んでも泣けます。 伏線の張り方が非常に緻密で、物語全体が縦横無尽につながることに驚きとある種の快感があります。 この作品についても良心の光に従う人間と、それをあざ笑う人間の対比が一つのテーマになっていて、 良くも悪くも素直で情熱家のカラマーゾフと冷酷な登場人物の応対に虚しさを感じます。 「真実の光の中に立つ」には愛の記憶が不可欠。もし愛を受けた経験が人生で一遍でもあり、そのありがたさを忘れなければ「憎悪の中で滅びることはない」 ドストエフスキーは人生最期の2年間で書ききったとのこと、恐れ入りました。 間違いなく人類の名著です。 | ||||
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上巻はAmazonで購入し、中、下巻は書店で購入した。亀山郁夫訳とどちらにするか迷ったが、こちらは言い回しが読みやすく感じたのと、3冊で済むという点が大きい。登場人物は三兄弟とその父、女性2人と召使いの名前を覚えておけば理解が出来そうだ。ややこしい相関図ではない。 本巻では物語の主要とされる「大審問官」の章が読める。ちなみに当文庫下巻の解説で、訳者がこの部分に触れている。私はイワンの科白に赤ラインをたくさん引いたものの、思い返せばほとんど記憶に残っていない。神、善悪、自由、罪と赦しについて、思想というのは家系で遺伝するのか。たしかに身内だから影響はされるのだろう。 全巻読み通すのに時間がかかったが、単なる女好きの兄弟に見えてきて、辟易したところもあった。でも初学者向きの哲学書にも引用されるドストエフスキーの小説。今後、なにかにつけ触れるとき、この小説の本質がじわじわと見えてくるという、一生の楽しみが待っている。 | ||||
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自分の趣味の問題もありますが、やはりマジョリティが凄い凄いっていう作品には馴染めない 中二病丸出しで自分語りに余念のない登場人物たちに嫌気がさしました。今で言えばエヴァンゲリオンを深いなーって言っちゃうのと同じ感覚なのでは? それに大袈裟過ぎる、「全ロシアのために!」とか、法廷でいきなり立ち上がって「皆さん!」なんていう被告、キモすぎて引きます。 なぜここまで評価されるのか理解に苦しむ。 評論家ではないんで粋なことは言えないですが、ドストエフスキーやニーチェよりも泉鏡花、谷崎潤一郎、遠野物語、哲学ならフッサールやバシュラールのような自分語りなんて一切ない、単純に美や哲学を追求してるだけだったり、素朴で大袈裟な言葉のない文学、哲学のがいいと思うんだけどなぁ | ||||
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よく言われるように未完の作品ではありません。 | ||||
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注文から手元に届くのが早く、状態も良かったです。 カラマーゾフの兄弟は、人類文学の最高傑作と言われるだけありの作品でした。 また機会があれば他の商品も購入したいです。ありがとうございました。 | ||||
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※全巻を通してのレビューになります。 ロシアの文学作家であるドストエフスキーによる自身の思想の集大成的な作品になります。 要約するとロシアを舞台としてカラマーゾフという家族を主軸に巻き起こる愛憎劇といったところでしょうか。 本書の購入を検討されている方は、知識欲はあるけれども 難解という評判と長大な文章量を前に躊躇しているのではないでしょうか? 本レビューではそういった方をメイン対象として書こうと思います。 本書でつまづく要因を述べますと、登場人物が日本人には馴染みがなく覚えづらい、 主題が見えづらい、説明がまわりくどく難解な印象を受ける等でしょう。 あとは、キリスト教の特にカトリックについて基礎的な知識も必要になります。 私なりの対策を述べますと、登場人物や難解な文章が気になる方は 本書ではなく光文社の亀山郁夫氏による翻訳で読むのをおススメします。 光文社版には登場人物のしおり等もあり翻訳も比較的平易ですので、敷居は多少下がると思います。 個人的な好みでは原卓也氏の翻訳の方が良いですが、読まなければ意味はありませんからね。 次にカトリックについての知識ですが、本書は修道院を舞台にしたエピソードもあるので 何も知らない状態で挑むと、意味のわからない部分がどうしても出てきます。 これは動画サイトなどで、カトリックの入門編の講座で学ぶのが良いでしょう。 現在は質が高く、短くまとめられた動画が沢山あります。 また本書の主題は今日文学としてだけでなく、思想書等としても多数の専門家の論文や分析があります。 精度の高い考察はそちらにお任せするとして、私個人での解釈を説明します。 本書は多数のテーマを内包し、それぞれを対比させて構成されています。 樹に例えますと、「親と子」、「愛と憎しみ」、「法と犯罪」、「富と貧」などが 枝の部分としてそれぞれのエピソードで語られていきます。 それらが大元の幹のテーマとなる「神と人間」に帰結していくと考えています。 もちろん、本書の解釈は多岐に渡るので私の考えが的外れであることは否定できませんが、 理解の一助として頂ければと思います。 本書で示される洞察や慧眼は文芸作品全体で見ても最高水準であり、 これ以上追及するには専門書や思想書にあたる必要があるでしょう。 言い換えれば、一般人が現実に生きる上で直面する問題のほとんどは本書に示されています。 非常に極端なことを述べるなら、本書を理解できるならば もう小説に人生の問いや答えを探す必要はありません。 総評すると読みにくさなどの難点もありますが、それを遥かに上回る意義があります。 本レビューで手に取ってもらえる人が増えれば幸いです。迷いなく星5つです。 | ||||
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たくさんの解説や解釈がされている本なので、印象に残った登場人物たちについての一口メモを。登場人物がこんがらがって諦めそうな方のお役に立つかなと思います、たぶん。 だいたいみんな一生懸命さがもどかしくて可愛かったです。 ・アリョーシャ(22):信仰に生きたい弟。教えてもらったから人の気持ちに寄り添えるけど、自分で体験していくのはこの物語のあとかも。 ・イワン兄さん(24):文化と教養を重んじる次男。ついにだれからもワーニャって呼ばれなかった孤独の人。巻き込まれ系不幸。もうそっとしておいてあげてほしい。 ・カーチャ(28):自分の感情に素直な長男。かわいいポイントが見つからないけど嫌いではない。これからもいらいらしながらあいまいに生きていくのでは。 ・フョードル:お父さん。イケメンではないがギリシャ的な品性がある顔だと思ってる。性格はだらしないけどビジネスはいける。人運がいい。 ・グルーシャ(22):小悪魔系美女。自分を捨てた男への憎しみを糧に大金を稼ぐまでに逞しくなったパーリーピーポー。だんだん良い印象になっていく。 ・カーチャ:清楚系美女。お金があれば何でもできると思ってるけど自分で稼いでいるわけではない清楚系美人。だんだん口が悪くなる。 ・イリューシカ(たぶん11):めっちゃいい子。涙なしには語れない。この子とお父さんのやり取りがとても好き。 ・コーリャ(もうすぐ14):早く大人になりたい見栄っ張りでかわいい子。感情も知識も同じように受け止められたらいいね。 ・ラキーチン:アリョーシャのともだち。頭もいいし立ち回りもうまいけど性格がいまいち。秘密ばれたら恥ずかしくなって逆切れしちゃう。これからもがんばってほしい。 ・カルガーノフ(20):常識の人。目の前で繰り広げられる大人の破天荒や冷徹さに耐えられない幼さがかわいい。その純粋さをなくさないでほしい。 ・ペルホーチン:鉄砲を集めるのが趣味。面倒見がよくて熟女好き。たぶんこれからもうまくやってく。でなければ第2の巻き込まれ系不幸の人になるから気を付けて。 ・ホフラコワ夫人(40くらい):ゴシップ好きでおしゃべり。急いでる人を引き留めてイライラさせるのが得意。趣味は立ち聞き。 ・リーザ:ホフラコワ夫人の娘。アリョーシャが家庭教師に入っていたことがある。お母さんそっくりのおしゃべりに思春期の情緒不安定が乗っかったかんじ。 | ||||
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素晴らしい小説です | ||||
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翻訳がまあまあ読みやすいです | ||||
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良かった | ||||
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良かったです | ||||
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