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カラマ-ゾフの兄弟
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【この小説が収録されている参考書籍】
カラマ-ゾフの兄弟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全681件 481~500 25/35ページ
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紹介する本で初めて4点をつけてしまいました・・・ドストエフスキーなのに・・・世界3大文豪なのに・・・アホか!という声が聞こえてきそうです。 光文社古典新訳文庫で非常に読みやすい訳ということで、東大教授の亀山先生が訳されて、確か100万部以上売れたはずです。古典が100万部というのは驚異的というより奇跡じゃないかと思うのですが、まだまだ日本の読者も捨てたもんじゃないですね。 訳はそれはそれは読みやすいです。あっという間に5巻まで読めました。各巻の末尾についている解説も面白すぎて、こんな面白い古典を今まで読んでなかった僕っていったい・・・と思いました。 それなら5点でいいじゃないかと思われそうですが、サクサク読めてしまっただけにちょっと考えこんでしまうのです。 この作品は父と子の愛憎劇、誰が父親を殺したかというミステリー、神とは何か・信仰とは何かという根源的な問い、など非常に多くの要素を持っている間違いなく世界文学トップ3に入る名作です。 ただあまりに奥が深すぎて、特に神・信仰の要素については正直一度読んだだけではまったく理解できませんでした。理解できないのは当時のロシア正教のことを全く知らないからだと考え、他の本を読んだりしましたがそれでもよくわからない。多分僕は死ぬまでにあと3回は絶対に読むと思いますが、それでもいったいどれだけこの作品の価値を理解できるのか・・・正直自信がありません。 これを5点とすることは「カラマーゾフの兄弟」の全てを理解したと宣言してしまうことになる気がしたので、4点にしました。作品が面白くないということでは決してありません。高校生以上なら誰でも読めます。ドストエフスキー入門には「罪と罰」より僕はこちらをお勧めします。「罪と罰」の主人公はかなり心を病んでて、暗すぎます(笑) この作品に5点をつけることのできる日はくるのでしょうか・・・ | ||||
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ロシア文学どころか基本的に海外の文豪にはほとんど触れたことがなかったが、 ちょっと不思議な装丁に惹かれて読んでみた。 はじめは「う〜〜〜〜む」という感じ。 この亀山訳はかなり読みやすく現代風に訳されていると他レビューなどには 書いてあるが、普段日本のミステリーなどに親しみの深い普通の読者には やはりかなりとっつきにくいと思う。 なにより出てくる登場人物が主役から端役までそろいもそろって日本人の 感覚から言えば偏執的で理屈っぽく強欲で、はっきり言ってイカれている。 まず共感できるような人間は出てこない(主人公アリョーシャはまだ普通な方かな)。 セリフも異様に長く何がいいたいのかよくわからなかったりする。 1巻の途中まで読んで、私にはとても5巻まで読むのは無理だと思ったが、 不思議と最後まで読んでしまい、なおかつオマケで『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する (光文社新書)まで読んでしまった。 これは訳者の亀山氏による絶妙な解説の貢献も大きいが、この本の独特な世界、 独特なセリフ、独特な登場人物が織りなす不思議なリズムが最後まで私をこの世界にいざなってくれたのだと思う。 ミステリーなどは読んでいるときは楽しいのだが、読み終わって1年も経つと話の筋が うまく思い出せなかったりするものだが、このカラマーゾフの兄弟のストーリーは きっと忘れることがないと思う。 読後感は「とても無理だ」と思ったものを読み切った達成感とともに、 自分の世界観を1段すすめてくれたような気がする。 | ||||
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再び『カラマーゾフの兄弟』のブームが来そうな予感がある。ロシアの連続テレビ大河ドラマで『カラマーゾフの兄弟』が始まったというニュースが出ていた。きっと日本でも公開されて話題を読むのだろう。となると遅まきながらも、読まざるを得なくなって、ようやく第一巻を読み上げたところだが、キャラが立っている、というのが第一印象だ。要するに、登場人物がすべてそれなりに現代人の顔をしているのだ。また、カテリーナとグルーシェニカの訳の方法もなかなか見事である。要するに、描写的でないのだ。描写的でないからこそ、声の訳しわけに最大の配慮がなされているからこそ、この翻訳は生きているし、次から次へとほとんど自動的にページをくることができるのではないか。これはきっと翻訳という概念の根本にかかわる大きな発見を含んでいるような気がしてならない。これから第二巻へ進む。世の中は、少しずつ『罪と罰』へ移っているようだが、あえて『カラマーゾフの兄弟』の再度の読み直しが来ることを願っている。 | ||||
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岩波文庫版と比較し格段に読み易くなっています.反面,現代語訳となって,ロシア文学独特の,あるいは,ドストエフスキー独特の,どよ〜んと重い文体が消えているため,多少の違和感を覚えました. しかし,原文を読んでいない(読めない)ため何とも言えませんが,現代語訳になっても世界最高の文学作品としての魅力と本質に変わりはなく,むしろ,現代語訳になって読み易くなった分だけカラマーゾフの敷居を下げたという点では,光文社古典新訳文庫の功績は大きいと思います. | ||||
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著者は、人生の終わりに、若い世代へ向けて「愛」とは何か、「愛」を大切にして欲しいと伝えたかったのではないかと思う。 | ||||
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ぐっふぁぁぁーーー!面白かったぁあああぁ!!と、日常を飛び越えたテンションが読後に残る。 誰かが何だかの物語を「読み終わるとあまりに悲しく、涙が止まらなかった。だけど、それだけだった」と評していた。読みやすさを追い求めることの悲しさがここにあり、いわゆる流行りの小説はこの呪縛を逃れることが出来ないんじゃないか。同時代性ゆえに、あまりにすんなり流れ込みすぎる。 そこでいうと、130年もの風雪に耐えた小説は一味違う。あらすじを言ってしまえばしごく単純な物語なのに、いったん井戸をくぐり抜けると、まるで違う人間のようになったかのような錯覚を起こすから不思議だ。壁の密度。圧倒的という形容詞が一番しっくりくる。 あ、ターニングポイントは2巻だ。長きにわたる脱線は果てしなく遠く悲しいが、乗り越えれば見たこともない世界が待っている。ちなみに訳者は「読み飛ばしてもいいよ」と言ってたぜ。もっと早く言って。 | ||||
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人生における重要な問題は、この本の中に凝縮されているのではないかと思う。本を何か一冊読もうと思っているのであれば、この本をお勧めする。ここまで感情を揺さぶられる本には出会ったことがない。ドストエフスキー入門ならば、 「罪と罰」のほうがよいかもしれないが。 人間の卑劣な感情を彼ほど見事に描く作家には出会ったことがない。『善』だけを語り、『悪』を語らないのであれば、それは何も語っていないに等しい。いや、むしろ弊害のが大きいかもしれない。ドストエフスキーは、人間の心に潜む『悪』(偽善、欺瞞、絶望、嫌悪、虚栄、猜疑、肉欲、嫉妬、自虐、軽蔑)を白日のもとに曝し出している。人間の苦悩が、ここに描かれている。 光文社の新訳は読みやすいが現代口語に近く、口調が軽いので、ドストエフスキーの世界観を損ねているような気がする。少なくとも、僕は好きではない。新潮版をお勧めする。僕はロシア語ができるわけではないので何とも言えないが、ドストエフスキーの英語版や仏語版なら読んだことがあるので、一応それも考慮した上で新潮版をお勧めする。 | ||||
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エピローグだけ別巻にしたいという翻訳者の希望で 一冊の半分以上が解説になっています。 亀山氏の翻訳に違和感を感じた読者の方々もいたようですが、 今までそんなに気になりませんでしたが、この5巻に対しては 違和感を感じました。 「そんな訳でいいのかな?」と・・・でもまあ英語以外の外国語が できない私にとっては、仕方がないかなと感じました。 解説も今ひとつ。特にドストエフスキーの翻訳家で有名な 江川卓さんの考えに批判的なのが、気になりました。 別に人を批難しなくとも、自分は自分でいいのでは ないかと・・・。少し亀山さんに反感を持った私です。 | ||||
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「人間」という言葉で抽象化するのが間違っているのではないか、と思うほど、一人一人の人間は多様な存在である。生きた時代も違えば、考えも違う。 名作の誉れ高い小説だけあって、この本では多様な人間像、多様な思考が生き生きと、魅力的に、十分な説得力をもって描かれている。 憧れゆえ?からか、神の存在を否定するイワンが、自らの思想につぶされるように精神を病んでいく過程には戦慄さえ覚えるほどである。 また、アリョーシャを導くゾシマ長老の説教はその一言一言が胸にすとんと落ちてくるが、一方、その長老でさえ、自らの死臭を防ぐ術は持たない。 一つ一つのエピソードが、とても刺激的で、心を揺さぶり、読み終わってしまうのをもったいなく感じるくらい、小説としての魅力にあふれている。 この新訳は、訳がこなれていて読みやすく、また、活字も大きめなのもうれしい。 さらっと読めて、ぐさっと心に残る。 繰り返し読まれるべき、まさに、人生必読の書、だと思う。 | ||||
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20歳前後の青少年の悩みが色々な角度から語られている。青少年向けであって30歳超の読者には新鮮味は無いかもしれない。40台の筆者はそう感じる。15〜20歳の富裕層インテリ少年を読者として想定していると思う。 | ||||
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とある週刊誌にこの作品は誤訳が多いと出ており ましたが、原書が読めないので、仕方がないかなと 思いつつ読み始めました。 確かにおかしな日本語だと感じる部分はありますが、 全体的には読みやすくできているとは思います。 この1巻にてカラマーゾフ一家が説明されていきます。 その中のアリョーシャが活躍し始めます。 この先が楽しみです。 | ||||
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ある意味お正月の初詣にくらいしか「神」 の存在を感じることがない日本人にはこの2部は 難しいかもしれません。 「大審問官」は難しく感じましたが、「ゾジマの教え」 は何度でも読み返したい。ようやく2巻目にして他の翻訳でも 読んでみたいと思えるようになった。 誤訳が多いと言われているだけに、定評のある新潮版か、 岩波で読んでみたいと思います。 | ||||
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自己啓発や仕事関連本は結構読んでいたのですが、生まれてこのかた小説をまともに読んだことがなかった私。一念発起して小説を読むことにしたのですが、どれを読んだら良いやらわからない始末。。。とりあえず有名どころで「難しそうなものが読めれば何でも読めるだろう!」という気持ちから、手にしたのがこの本。全3巻。最初の方は遅々として進みませんでしたが、徐々にのめりこんでいきました。もともと哲学は好きなので自分なりに色々と考えながら読み進めました。とはいうものの、、一回だけでは理解できていないので、人生経験を積んで改めて読み直さなければ。。 カラマーゾフの兄弟〈中〉(新潮文庫) カラマーゾフの兄弟〈下〉(新潮文庫) (2008.09.18 読み終わり) | ||||
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「たとえ人生が信じられなくなり、大切な女性にも世の中の秩序にも幻滅して、それどころか、すべてが無秩序でのろわしくて、ひょっとして悪魔の混沌そのままなんだとまで確信して、人が幻滅することからくるいろんな恐怖にうちのめされたって、やっぱりおれは生きていたい。人生という大きな杯にいったん唇をつけた以上、最後までこれを飲み干さない限り、ぜったいに手をはなさない、ってな!」 。人生という壁に思い切りぶちあたって、味わいつくして、壊してしまうような、激しいインパクトに魅了される。100年近く前の古典といっても、今読んでも新鮮に心に響く。脱帽。 | ||||
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とにかく作者の思想の深さに驚くばかりです…… 日本文学がこの作品、はてはドストエフスキーから受けた影響は計り知れないとよく言われますが、これは影響を受けても仕方がない。 きっとこの本が出版された当時の人々は目が醒める思いで読んでいたことでしょう。 この作品は長大なので誰にでもお勧めできるわけではありませんが、少しでも興味が湧いたら是非読んでほしい作品です。 | ||||
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全5巻読みきりました。他の翻訳で何回か読み始めたことはありますが、100ページ以内で投げ出していました。些細なことは別にして、読みきれたということだけで☆☆☆☆☆です。 この作品は著者の5ページほどの序文がついていてそこには「主人公は偉大ではなくこの物語を書く意味があるのだろうか」とか「最初の物語の2ページめで投げ出しても良い」などがあり、作品に付き合う覚悟の程を試されているようです。読後、気がついたのですが第5巻に60ページほどのエピローグがあります。最初にここを読むことをお勧めします。全体の雰囲気が凝縮されています。最後に主人公が子供たちに伝えるメッセージはこれだけで感動的です。 翻訳の亀山先生は解説で音楽的な要素があることを強調されています。私は交響曲などより「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」のさまざまな性格の人物があるがままに生き生きと活躍するゴージャスな世界「魔笛」「マタイ受難曲」の神秘的、瞑想的な音楽を感じました。サスペンス(今日の科学捜査を前提にすればナンセンス)、恋愛、宗教、哲学などの要素を含む長大な作品をこれだけ飽きさせず読ませるというのは音楽を意識しながら翻訳されたためだと思いました。一読、いや二読、三読をお勧めします。 | ||||
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読み終えて本を閉じた後に涙が流れる、深い余韻を持った作品です。 さまざまな人物や人生、そして神、信仰、愛、憎しみ、狂気、理性、親子、兄弟、が克明に描かれています。人間の強さも弱さも気高さも愚かさも美しさも醜さも、つまり人間そのものが描かれています。 今までの自分の生き方はどうだったのだろう、これからはどう生きていけばよいのだろう、読み終えた後、様々な問いかけを自分自身に繰り返しました。少しずつ自分が変わっていくのかもしれません。 これ以上のコメントをするのは難しい作品だと思います。 | ||||
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読み終えて本を閉じた後に涙が流れる、深い余韻を持った作品です。 さまざまな人物や人生、そして神、信仰、愛、憎しみ、狂気、理性、親子、兄弟、が克明に描かれています。人間の強さも弱さも気高さも愚かさも美しさも醜さも、つまり人間そのものが描かれています。 今までの自分の生き方はどうだったのだろう、これからはどう生きていけばよいのだろう、読み終えた後、様々な問いかけを自分自身に繰り返しました。少しずつ自分が変わっていくのかもしれません。 これ以上のコメントをするのは難しい作品だと思います。 | ||||
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まず通常の人間ならば新潮のほうを買ってるはずです。 こんな翻訳のを買ってる人間は流行りに流されて本を選ぶ しかも本が本だけにタチの悪いスノッブです。 この本は聖書をよく読み耽り社会とは?国家とは?キリストとは?幸せとは?人生とは?人間とは?神とは? そういうことを日常から追求している人じゃないと絶対に理解できない 今の日本の漫画ばかりみたり文字を追うことを読書だと勘違いしてるこの本を購入した皆さんは 典型的なエセ読書家ですね | ||||
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大長編のエピローグ、わずか60ページほどだが、高揚感にあふれ、ポジティブな力がわいてくるようなエンディングで大満足。ここまで読んでよかったという充実感に満たされた。その後のドストエフスキーの生涯についての記述も興味深く読んだ。ただ、約半分を占める解題は興味深いが、また別の作品として出版されてもよかったのではないか。小説は小説でかたまりとして完結したほうが、続いて読んでしまって、読後の感激に理性の分析が入ってちょっともったいないかもしれない。 | ||||
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