鬼面の研究

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鬼面の研究の評価:

4.40/5点 レビュー 5件。 C ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1〜8 1/1ページ
No.8
(4pt)

古典的だが、なかなか面白い

古い小説かつ娯楽作品ということもあり、正直あまり期待はしていなかった。というのも、娯楽作品には時代ごとの「旬」があり、一旦古くなってしまうとその作品の描写はなんだか痛々しく、わざとらしく感じてしまうものだからである。ちょうど「めちゃイケ」で育った世代が「ドリフ大爆笑」を観て感じる気恥ずかしさ、といえばお分かりいただけるだろうか。この作品に関して言えば、御多分にもれずそのような「痛々しさ」から逃れきれてはいなかった。しかしながら著者の筆致の妙のおかげか、最後まで飽きず一気に読むことができた。

また面白いのは、村人と都会から来たテレビクルーの対立構造である。通常なら村人のほうが「ホーム」であるのだから、テレビクルーがもう少し遠慮がちでもよさそうなものだ。しかし作中では、怯えているのは村人の方でむしろテレビクルーはそれを面白がり、スクープを収めようと「アウェー」を我が物顔で動き回っている。作中の描写では、村人たちがいかにも何か秘密の「闇」を抱え暗躍しているように見える。しかしその実、心にもっと深い「闇」を抱えているのは都会人たちの方なのである。彼らは明るく振る舞いながらどこか空虚さを感じさせる。一方村人は、冷たく振る舞いながらもそれはただ怯えているだけで、心は真っ直ぐなままである。

まあこのあたりもありがちといえばありがちな対立構造だが、なかなか楽しめた。また最後のオチに関してもなんとなく予想はついたものの、やはりゾッとさせられるものがある。

中古でとても安くなっているので、おすすめである。星4つを進呈。
鬼面の研究 Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究より
4061308149
No.7
(4pt)

古典的だが、なかなか面白い

古い小説かつ娯楽作品ということもあり、正直あまり期待はしていなかった。というのも、娯楽作品には時代ごとの「旬」があり、一旦古くなってしまうとその作品の描写はなんだか痛々しく、わざとらしく感じてしまうものだからである。ちょうど「めちゃイケ」で育った世代が「ドリフ大爆笑」を観て感じる気恥ずかしさ、といえばお分かりいただけるだろうか。この作品に関して言えば、御多分にもれずそのような「痛々しさ」から逃れきれてはいなかった。しかしながら著者の筆致の妙のおかげか、最後まで飽きず一気に読むことができた。

また面白いのは、村人と都会から来たテレビクルーの対立構造である。通常なら村人のほうが「ホーム」であるのだから、テレビクルーがもう少し遠慮がちでもよさそうなものだ。しかし作中では、怯えているのは村人の方でむしろテレビクルーはそれを面白がり、スクープを収めようと「アウェー」を我が物顔で動き回っている。作中の描写では、村人たちがいかにも何か秘密の「闇」を抱え暗躍しているように見える。しかしその実、心にもっと深い「闇」を抱えているのは都会人たちの方なのである。彼らは明るく振る舞いながらどこか空虚さを感じさせる。一方村人は、冷たく振る舞いながらもそれはただ怯えているだけで、心は真っ直ぐなままである。

まあこのあたりもありがちといえばありがちな対立構造だが、なかなか楽しめた。また最後のオチに関してもなんとなく予想はついたものの、やはりゾッとさせられるものがある。

中古でとても安くなっているので、おすすめである。星4つを進呈。
鬼面の研究 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究 (講談社文庫)より
4061833014
No.6
(5pt)

森かおる と  伊集院大介 の夫婦漫才ならぬ二人羽織

森かおる が,栗本薫だということはすぐにわかる。
伊集院大介という守護神がいるように、
栗本薫にも旦那の雑誌編集者が温かく見守っている。
やってられないといえば,やってられない。

それはさておき,地方の風習と鬼に関する題材。
鬼とはなにか,鬼の一族の取材を強行したが故の殺人事件。

やや悲しい物語。
鬼面の研究 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究 (講談社文庫)より
4061833014
No.5
(5pt)

森かおる と  伊集院大介 の夫婦漫才ならぬ二人羽織

森かおる が,栗本薫だということはすぐにわかる。 伊集院大介という守護神がいるように、 栗本薫にも旦那の雑誌編集者が温かく見守っている。 やってられないといえば,やってられない。 それはさておき,地方の風習と鬼に関する題材。 鬼とはなにか,鬼の一族の取材を強行したが故の殺人事件。 やや悲しい物語。
鬼面の研究 Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究より
4061308149
No.4
(5pt)

推理小説のお約束そのものにトリックを仕込んだ傑作

伊集院大介シリーズ第3作。
本書のベストセリフ
「かれらにはかれらの生活とやり方があるということ、
それこそが、TV――いや、現代のマスゴミにとって、
最も理解しがたいことなのではないのだろうか」

権力の監視機構ではなくて、
第四の権力者集団と成り下がったマスゴミにはムカツキますよね。
マスゴミなど必要としない存在を理解出来ずに、
取材されるのを光栄と思えとマスゴミ関係者は増長してけつかるからなw
それはともかく、
小説としての感動は第1作『絃の聖域』 第2作『優しい密室』 に及ばないが、
本格推理としては前二作より優れている。
暗黙の了解として突っ込んではいけない、
推理小説のシチュエーションそのものにトリックを仕込んだ傑作。
舐めてかかると大火傷するぜw
鬼面の研究 Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究より
4061308149
No.3
(5pt)

推理小説のお約束そのものにトリックを仕込んだ傑作

伊集院大介シリーズ第3作。
本書のベストセリフ
「かれらにはかれらの生活とやり方があるということ、
それこそが、TV――いや、現代のマスゴミにとって、
最も理解しがたいことなのではないのだろうか」

権力の監視機構ではなくて、
第四の権力者集団と成り下がったマスゴミにはムカツキますよね。
マスゴミなど必要としない存在を理解出来ずに、
取材されるのを光栄と思えとマスゴミ関係者は増長してけつかるからなw
それはともかく、
小説としての感動は第1作『絃の聖域』 第2作『優しい密室』 に及ばないが、
本格推理としては前二作より優れている。
暗黙の了解として突っ込んではいけない、
推理小説のシチュエーションそのものにトリックを仕込んだ傑作。
舐めてかかると大火傷するぜw

鬼面の研究 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究 (講談社文庫)より
4061833014
No.2
(5pt)

本格推理+ドラマ

「読者への挑戦」。 推理小説では有名な手法でありながら、なかなか見られない形式の最たるものです。 すべての謎を解いてみせる前に、読者に真相を考えるよう促す、推理小説ファンならずともワクワクするこの仕掛けが、この作品には用意されています。 なるほどとひざを打つか、簡単と余裕を見せるか、そんなのありかと憤慨するか、それは読者次第ですが、どのような感想を抱くにしても結末に至る過程で十分に楽しめます。 そして、名探偵伊集院大介の独特の飄々として、心優しく、内に秘めた強さを持つキャラクターが作品全体に染み込んで、ほっとさせる雰囲気を作り出します。 シリーズの中で、傑作と呼べる作品です。
鬼面の研究 Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究より
4061308149
No.1
(5pt)

本格推理+ドラマ

「読者への挑戦」。推理小説では有名な手法でありながら、なかなか見られない形式の最たるものです。すべての謎を解いてみせる前に、読者に真相を考えるよう促す、推理小説ファンならずともワクワクするこの仕掛けが、この作品には用意されています。なるほどとひざを打つか、簡単と余裕を見せるか、そんなのありかと憤慨するか、それは読者次第ですが、どのような感想を抱くにしても結末に至る過程で十分に楽しめます。
そして、名探偵伊集院大介の独特の飄々として、心優しく、内に秘めた強さを持つキャラクターが作品全体に染み込んで、ほっとさせる雰囲気を作り出します。シリーズの中で、傑作と呼べる作品です。
鬼面の研究 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼面の研究 (講談社文庫)より
4061833014