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(短編集)
ツナグ
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ツナグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全290件 281~290 15/15ページ
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オカルトになりそうなテーマを、オカルトではなくしっかりと実体を持った作品。 死ぬまでに、一度読んでおくと、死後の楽しみが一つ増える作品です。 | ||||
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土曜日の夕方にこの本を紹介されているのを聞いて興味がわいたので購入しました。 決して期待を裏切らない良い作品だと思います。 「ツナグ」のシステムはほかの方のレビューにもあるのでここではふれません。 同一テーマを持つショートストリー集なのですが、気になったのはやはり3話目。ちょっとした一言で昨日までの親友が急に許せなくなる思春期世代の危うい関係を良く表現できていると思います。 3話目自体を読み終えたときは、善意の裏返しで悪いようにとらえてしまった悲しい例かもと思っていたのですが、最終話でその真意が確認できます。わかった時は鳥肌が立ちました。 | ||||
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人に薦められて手に取ることになりました。 なのでこの著者の本は初めて読みました。 一生に一度だけ死者と会うことができる。 死者もまた一度だけ生者と会うことができる。 それを繋ぐのが使者と呼ばれる繋ぎ役の存在。 そこからタイトルの「ツナグ」が想起されてきます。 「使者」と「死者」は「ししゃ」という形で同音異義語ですが行為を通じることで二つの言葉が繋がります。 それだけではなく、様々なエピソードが、様々な形で「繋がって」いるのもこの本の魅力です。 四つの短編集ですが、それもまた「繋がっている」ので、短編集と言い切れるかどうかは論があると思います。 読後の「やられた感」とそれに伴う「切ない思い」は 使者ならずとも 「死者と会うことの是非と意味」を考えさせてくれます。 で、あれだ。 使者の役は、定番ですが神木竜之介君をイメージしてしまうんですよねぇ… ドラマ化するなら彼ですよぉ、彼(^_^;) | ||||
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辻村さんの作品は大好きです。 この「ツナグ」も大好きな作品になりました。 どの章も好きですが、やはり「親友の心得」は、辻村さんの真髄を見せつけられました。 読後、じわじわと恐ろしくなり、夜眠れなくなってしまいました。 しかし、怖いだけでなく感動も心に残ります。 ぜひ、シリーズ化して欲しい作品です。 | ||||
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オムニバス形式の「死者と出会う」5つの話が収録されている。 とても読みやすく、あくがない文体で、ストーリー自体も難解でないので、非常に一般受けする上手い作家さんだと思う。 学生に本をすすめたりする仕事をしているが、こんな本はまさしく中高生含め悩める人にぴったりだと思う。 登場人物たちは悩み、苦しみながらも、最終的には良い方向へ向かっていく。 「使者(ツナグ)」を共通点として、語られるそれぞれの登場人物の話にはいくつかのパターンがあるが、 どの人にも感情移入できる部分があり、読ませるストーリーがある。 人間の暗の部分もしっかり切り取っている。 人の心に広がる毒を、死者と出会わせることで解毒させる。その過程で、読者も同じように癒されていく。 悩みを癒し、大丈夫だよと言ってくれる小説だ。 設定が設定なだけに、説明に少し無理があったり冗長すぎたりするところはあった。 だけど、エンターテイメント作品としては本当に面白い、読みやすい小説だと思う。 ファンタジー的な要素もあるが、現実離れしていないのがまた、いい。 一般受けする作品として、多くの人にすすめやすいタイプの本だ。 | ||||
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TBSラジオの森本毅郎スタンバイを通勤ラジオで毎朝聞いていますが、その番組の新刊紹介コーナーで書評家がこの本を推薦しているのを聞いてすぐに購入しました。生人も死人も一度だけ逢いたい人に逢わせてくれると言う使者(ツナグ)の話ですが、とても考えさせられました。私は長年連れ添った女房を2年前に卵巣癌で亡くしてしまいました。過去を振り返れば、その病気の兆候だと思われる症状がありましたが、その時は良く判らずに、一緒に病院に検査に行ってやれば良かったと後悔ばかりしています。本当に使者がいるのならば是非女房に逢わせて貰いたいと思っています。そして長年苦労を掛けた事に感謝の気持ちを伝えたいし、たった半年の闘病生活で逝ってしまい、何も出来なかった事を謝りたい。でも一度しか無いチャンスを女房は自分と逢うことに使ってくれるのか?と考えさせられる本で、一気に読み終えてしまいました。 | ||||
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二年前に最愛の女房を卵巣がんで亡くし今でも心が癒えません。本当にツナグがいたら私は女房に逢わせて貰いたいと思いました。 | ||||
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死んだ人間と会うことができる‐「使者(ツナグ)」と呼ばれる者を介して。 そのルールは、 ・死者とは一度しか会えない。一度会ったら、再び使者には依頼できない。 ・会いたい相手も会える機会は一度だけ。だから、相手は面会の指定を拒むこともできる。 ・会える時間は満月の日。日の入りから日の出まで。 依頼者と相手の関係、使者本人の謎、ミステリーの要素もいれつつの連作短編集である。 あっと思わせる話の展開や、得意とされるティーン層の少女の内面の記述はさすが。 ただ、今作品では、上記のルールありきな感じが強くあり、 登場人物の内面の葛藤や、死者に会うという現象への向き合い、会っている時間の濃密さ、 などもっと掘り下げてもよかったのではないだろうか。 | ||||
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とてもバランスが良い。 全体的には、人の善意を感動的に描いている。 ただ、五編ある内のちょうど真ん中に、人の悪意を強烈に描いた一編を置いている。 これがいいアクセントになっている。 最終章は”ツナグ”側の視点で、一気に話がつながるのも好かった。 あまり意外性はなかったが、これぞ短編連作集!と言った感じで面白かった。 | ||||
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この世から消えてしまった人間に、たったひとりだけ会うことができる。 今のところ私には会いたい相手はいません。それはいいことなのかどうなのか。。。 生者と死者が会う、というとほのぼの泣かせ系の物語を想起しますが、 まあ実際本作も強いて言うならそのラインなのですが、 「親友の心得」だけは読んでいておそろしく、胸を抉られるようだった。 友人にこんなリアクションをされたら一生引き摺る。怖すぎる。生きていけないかも知れない。 やっぱりこの著者に「友情」の機微を書かせたら天下一品です。 読後、今自分が一番会いたい人がこの世に留まってくれている人だということが 無性に幸せに感じられた。 おすすめです。 ていうかやっぱりこの物語を著者が思い付いたきっかけって 飯島愛さんなんだろうな。。。たぶん。いやかなりの確率で。 | ||||
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