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(短編集)
ツナグ
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ツナグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全290件 261~280 14/15ページ
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あなたは、誰に会いますか? 一度しか選べないとしたら。 死者は面会を待つだけしかできない、かつ一度しか会えないとしたら。 もしあなたが死者なら最初の面会者を断りますか? 生きている人が会いたい死者と会うことを仲介する人が、使者(ツナグ)。 祖母から使者の役目を譲られ、見習い中の高校生・歩美。 4人の面会者の使者をしながら、 死者に会うことの意味、 両親の死の真相に気づく。 | ||||
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最初のお話はは飯島愛さんをモチーフにしているのかな?と所々で考えながら、 ちょっと違和感を覚えましたが、読み進めるとどんどん物語に引き込まれ、涙が出ました。 最後もとってもよかったです! さらさらと読み進められる作品で、いつかドラマ化しそうな作品でした。 若い作家さんですが、他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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辻村深月作品はこれが初。女性向けの小説というイメージが強かったので、男性の自分には どうなのだろうか?と、やや不安に思いながら読み始めましたが、素直に面白かったです。 死者と一度だけ会えるという設定は小説としてはベタですが、作者の力量さえ高ければ面白い 作品になるという好例といえます。 最初の「アイドルの心得」は軽いタッチで、心が温かくなる一編。こんな感じで続くのかと 思いきや、3編目の「親友の心得」はかなり重い内容。読者の「こうであってほしい」という 思いを見透かしたような予定調和の破壊っぷりで、この作品のレベルを一段高める役割を果た しているといえます。この内容は女性作家にしか書けないと思う。 ただしこのままで終わってしまうと辛いところですが、4編目の「待ち人の心得」という とっても切ないけれど素敵な話を持ってくることにより救われます。 最後に種明かし的な内容の「使者の心得」を持ってきていますが、これに関しては未だに 良かったのか、そうでなかったのかの判断がつかずにいます。無くても作品の完成度は高い と思いますし、ミステリアスな印象を持って読み終えることが出来たと思います。 ただ、読者がなぜ?と感じていたことに対する説明にはなっているので、それはそれで興味 深いものではありました。でも、ちょっと説明しすぎかなという思いも・・・。 いずれにしても、今後も辻村さんの作品を読んでみたいと思わせる良作でした。 | ||||
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あっと驚くほどすごい本だとは思いませんでしたが、 5つの短編が連作になっていて、後半に行くほど、 驚きが増していくので楽しい読書でした。 死んだ人と会える、というテーマ設定はありがちかもしれませんが、 そこで描かれるささやかな感情の揺れみたいなものが、実に若々しい タッチで描かれていて、40代になりたての僕には鮮やかに感じました。 3話からセッティング自体のネタが明らかになってきて、そのあたりも スリリングだし、5話は全体の締めくくりにもなっていて、 技的にもうまいなぁと思わせてくれます。 ほかの本でも評判のいいものは試したくなる一冊でした。 | ||||
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設定が絶妙です。死者に一度だけ会える。ただし、それができるのは生涯一度だけ。死者の側も、生者に会えるのは一度だけ。一度その「権利」をつかってしまったら、その後どれだけ会いたい人間が現れても会えない。 この設定だけで、いくらでもストーリーが書けそうな本当にうまい仕掛けだと思います。しかし、あえてそこを長引かせず、5つのストーリー(正確には、4つ)に絞り込んだところもまた絶妙といえます。 あえてお涙ちょうだい的な重々しい話にはせず、比較的さらりと書かれていること。それでいて、それぞれに物語がある。ここも中々味があります。ある1つの話に至っては、むしろ後味の悪い、生きる側にとっても死んでしまった側にとってもたまらなく苦しい話もあります。 苦しい話、温かい話、少し悲しい話・・内容はそれぞれ別ですが、共通して言えることは「読後不思議と爽やかな感覚になれる」という点です。苦しい話や悲しい話で爽やかというのも似つかわしくないかもしれませんが、そう思わせるところが実に不思議です。 私個人的には、もう少し「泣ける話」を期待していたのでその点ではやや肩透かしなところもありましたが、読んで損のない一冊で会ったことは確かです。 | ||||
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「あなたなら誰に会いたいですか?」 そう聞かれたとき、いったい誰を思い浮かべるだろうか?たった一度だけ、死者と生者を会わせて くれる人がいる。その人は、「ツナグ」と呼ばれていた・・・。 アイドルに、母に、親友に、そして婚約者に・・・。「逝ってしまった人にもう一度会って話が したい。」そういう想いから、人は「ツナグ」を探し求める。はたして、逝ってしまった人に 会うことがその人にとっていいことなのか・・・。会ってよかったと思うこともあるが、会わずに いたほうがよかったと思うこともある。苦しみから逃れようとしたはずなのに、かえって苦しみを 増す場合もある。読んでいて、たまらなく切ない。私にも会いたい人はいる。だが、私なら会わない だろう。生と死の間に引かれた線は、そのままにしておいたほうがいいと思うから。喪った悲しみに 再び心が覆われるのは耐えられない。 全体的に透明感があり、切なさをふんわりとしたやさしさの中に包み込んだような雰囲気を持っている。 生と死を、独特の瑞々しい感性で見事に描きあげた、読み応えのある作品だった。 | ||||
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辻村作品にはルールが存在する。 限られた条件下で与えられた機会に、どんな言葉で誰に何を伝えるのか。 7年前に失踪した恋人を待ち続ける男 親友を追い詰めた罪に喘ぐ演劇部の少女 母を思いやる不器用で堅物な息子 行きずりに助けられたタレントに心を寄せ続けた女性 彼らの一夜の再会を繋ぐ仕事を祖母から受け継ごうとする青年 それぞれが答えを探して出会い交わっていく。 光を見出だす者もいれば、一層深い傷を刻み込まれた者も…。 いつの間にかルールは読者をも巻き込んでいく。 決して小難しくはない。 そうして考えるのが心地よいと感じさせる温かさが作品にはある。 | ||||
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素敵な本です。「死者に会う」というオカルトティックなモチーフを安易に使った軽い物語なのかと思い、レビュー評価は高くともしばらく敬遠していた物語でした。でもいざ手にしてみると…、見事にやられましたね。 最初の物語はちょっと軽めの感覚だったのでやはりこんな雰囲気かと読み進めていったのですが、一話ごとに死者に対する思いもその事情もどんどん深みを増して行って、それに伴って私の涙腺もじょじょに刺激されて行きました。ラストの“使者”自身の話・使者の目線から見た話が特に素晴らしく、この一章を膨らませればこれだけでまるまる一冊になりそうです。先に語られた四つのお話は、この最後の一章のための伏線だったような気にさえなります。 余談ですがキリスト教において、占い一般も含めて、死者の声を伝えるイタコのような口寄せや、この物語のように実際に“死者と会う”などの霊媒に頼る事は、実は固く禁じられています。あまり知られていない事実かもしれませんが、このことは聖書に明確に記されています。 亡くなった親しい人に今一度会いたいと思うのが人情。神はなぜそれを是としないのか―? もちろん、それは絶対唯一の天なる神以外のものに頼ることを戒める意味合もあるでしょう。でもそれよりも、この物語の終盤で出てきたような問いかけが私たち人間に突き付けられているのではないかと思います。すなわち「会う事の意味、会ってどうなるのか(それで生者死者共に幸せになるのか)、会う事自体が生者のエゴではないのか」等々…。 死者はいわば過去に属する存在です。生きて、否応なしに現在進行形で進んで行かなければならない私たちに、後ろを振り返っても何もならない。過去に捕らわれず引きずられず、ただ前を向いてしっかり歩めよと。神様はそう励ましたいのではないでしょうか。 でも人間はなかなかそう割り切れない弱い生き物で…。 単に死者に会えるというだけでなく、死者に会う事の「意味」までも深く考えさせる所まで持って行く、この作者の技量に感心いたしました。 またタイトルの“使者(ツナグ)”役の男の子が魅力的に描かれているのも爽やかです。心に傷を持っていて少しナイーブで、でも変にささくれ立つていなくて真っ直ぐで優しくて…。 これは確かに人に勧めたくなる物語です。ぜひ読んでみて下さい。 | ||||
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"たった一人と一度だけ、支社との再会を叶えてくれる人がいるらしい" 「使者(ツナグ)」と呼ばれる人が居て、その人に頼めば、死んでしまった人に「会いたい」ことを伝えてくれる。しかし、会えるかどうかはその人の意思次第。 たった一晩の再会を望む者とそれをツナグ使者との物語。 辻村深月さんどうしちゃったの? という作品。 いや、悪い意味じゃなくて。 著者の辻村深月さんの作品はデビュー作から好きで、特に「凍りのくじら」や「スロウハイツの神様」などの作品は2,3度と読み返しています。これらの作品は、登場人物が非常に弱い所を持っていて、それでも必死に生きていて、物語の終盤でくすんだ目の前がサッと色づくような開放感が凄いというのが私自身が持っていたイメージでした。 他人には薦めないけど、自身は好きな小説……ですが、この「ツナグ」は他人にお薦めしたい小説です。 物語は使者を通じてアイドル、がんで死んだ母、喧嘩別れした友人、失踪した婚約者に会おうとする4つの物語と、その4人をツナグ若い使者の物語で紡がれます。 4人とも会おうとする死者への思いを素直に表現できず、当人に会い話すことできっかけを見付けようとします。 4編全てがハートフルな話ではなく、会ったことによる悔いを見せていたりやはり辻村さんらしく一筋縄ではいかない作品ではありますが、過去の作品に比べるとそのトーンは柔らかく、読みやすい作品と言ってよいと思います。 下世話な話になりますが、もう2巻ほど書いて頂いてTVドラマにしたくなる作品だと思います。 | ||||
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初めての辻村体験がこの小説でよかった、と思う。 生と死をつなぐことは過去にもいろいろな物語で表現されてきたが、使者を「ツナグ」と呼び、十代に設定したことで、今のこの時代の物語として成功を収めている。死者にもう一度会いたいということは、姿かたちではなく、その心を求めているからであり、この小説が心をツナグ物語になっている所以だろう。 | ||||
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この作品は、死者と生者との面会を仲介する『使者(ツナグ)』を中心に描く連作短篇小説です。 このように簡単な文章にしてしまうと陳腐なオカルト小説のようになってしまいますが、実際はこの設定を使って生と死の意味と人と人との関わり合いの大切さを描いた傑作です。 使者に依頼に来るのは、亡き母への思慕や忘れられぬ恋人への想いを抱える人たちですが、収録された5篇はそれぞれ違うテイストを持っています。 特に、衝動的な悪戯で親友を殺してしまったと思い悩む女子高生が亡くなった親友に会う「親友の心得」、7年前に行方知れずになった恋人に会う「待ち人の心得」の2篇は、登場人物たちの心の機微の描写が秀逸で感動的な内容なのでおすすめです。 短篇連作のかたちをとっているので読みやすいのですが、それ以上に魅力的な内容に引きつけられてアッという間に読み終えてしまうこと請け合いです。 | ||||
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最初、さっと流し読みしたときは 「う〜ん 結構ありがちな設定じゃないか」としか思わなかったんです。 でも流し読みで捨て置くには惜しい作品だったのでもう一度じっくり読み進めていくうちに「これはちょっとすごいかも」と思えてきました。 一文字一文字を丁寧にひろって読んでいくと それらが互いに化学反応を起こし、突然文章がきらきらと輝いて見え始めるんです。 まぶしくて眼を開けていられない類の輝きではなく、温かな光に包み込まれているかのような そんな輝き。 キラリちゃんの話も 頑固親父の話もベタっちゃベタなんですが それぞれの優しさが 無理なく心に染み渡ってきます。 作品の中ほどに入れてある一編の「毒」もこの作品全体を引き締めていますし 何よりこの作品は 最後の「使者の心得」のためにそれぞれの作品があるような気がします。 歩美くんの父母の死の謎も読み進めていくうちになんとなく予測できるのですが おばあちゃんが歩美くんに継いでほしかった理由や 父母の死の真相を知り、乗り越えてなお 父母には会わないと決断する歩美くんの姿に私たち読み手はある種のカタルシスを感じるのではないでしょうか。 私はたった一度のチャンスを誰のために使うのだろうか。 私のためにたった一度のチャンスを誰かが使ってくれるのだろうか。 ふと そんなことを考えてしまいます。 読もうかどうか迷っている方は ぜひ お手に取ってみてください。 | ||||
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ある批評家がべた褒めしていたので、手にとって読んでみた。1、2作目はふんふんなるほどね。と、気楽に読んでいた。しかし、3作目の友情の話・・・ここで、初めて読書に体力を使った。展開がある程度読める。読めるがゆえに読むのが辛い。しかし、作者の筆致は僕を逃がしてはくれない。1ページ読んでは休憩し、半ページ読んでは休憩した。何という残酷な話だ。それでも一筋の光明を期待して読み進んだのだが、その結末は・・・。そして4作目、僕はたわいもない恋愛物語に浸っていた。何と純情でかわいい少女なのだ。しかし、次の刹那、我に返って慄然とした。えっ、ちょっと待ってくれ、この少女は一体。この短編集の枠組みからすると…。1ページ読んでは休憩し、半ページ読んでは・・・。しかし、作者はまたも僕を許してはくれないのだ。 <追記> 久々に衝撃を受けたので、4話目の途中で上記レビューを書いてしまいました。最後まで読んで気づいたのは、先が読める展開なのではなく、作者はわざと先を読ませているのではないかということです。わざと「ある程度」先を読ませることで話に深みを持たせていると思うのです。話の先に人の心の深い闇がぽっかり口をあけたまっていればその深淵を覗き込んでみたくなるのが人情です。そこへの誘導がとてもうまい。また、どんでん返しも、個々の話の中でもあるのですが、1,2作目で安心させておいて3作目で不安に陥れる。4作目で再び安心させといて、5作目でどんでん返しをする。5作目でこれまでの話のどんでん返しをするのはルール違反ではないこと言う方もいるでしょうが、完成度が高ければ、まったく気にならないと思います。 | ||||
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発想力はすばらしく、読みやすく引き込まれていきます。ただ、こういう連作短編集は、最終話で真価が問われると思うんです。着地点がイマイチ。少年の両親の死の真相はちょっと唸ってしまった。 | ||||
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読後感のよい、きれいなお話です。 タイトルの「ツナグ」も、読み始めてすぐに意味が解ります。 物語の基本となっている高校生やその祖母がしていることが、ありえないんだけれども、 不自然な感じにならず、こちらの心にスッと入ってきます。 連作集ですが、最後の章できれいに完結し、それが読んだあとのすがすがしい感じになるのだと思います。 主人公の歩美が、魅力的な高校生として描かれています。それがとてもすばらしかった。 | ||||
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短編集。 あなたが生きているうちに1人だけ、死んだ人にあえる。 と聞くと、最初に思い浮かべるのは「恋人」「家族」「親友」もしかしたら「有名人」? 驚くなかれ、この本はその全部をカバーしている!! でもそれでいて、今までの4行では全く想像もできなかったような、笑いあり、涙あり、戦慄あり、そして最後に感動まであります。 「プロが書くとありふれたような題材も、ここまで人を動かすような短編集が出来るんだ。」そんな1冊です。 文句なしに星5つ! | ||||
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どなたか書かれていますが、私も土曜日夕方のウエイティングバーで紹介されていたのを聴き、興味を持ち読んでみました。 同時に紹介された『さよならベイビー』は、読み終わって「え?そういうこと???・・なぁんだ・・」とかなりガッカリしたのですが、 こちらはかなり面白かったです! お薦めです!! なかでも“親友の心得”は衝撃的で、一読後、最後のツナグの視点から書かれた章と“親友・・”の章を併行して読みなおしたくらいです。 | ||||
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「あの人が生きていたら何て言うだろう」自らを省みる時や決断に迫られた時などふと頭に浮かぶ言葉がある。現実においては、この世にいない人間と会えるわけもなく、当人の生前の言動から想像されるただの自分の都合の良い答えが結論となることがほとんどである。 世の中のどこかに亡くなった人間と現世に生きる人間を会わす能力を持つ「ツナグ−使者」という人間がいて多くの人が抱くその仮定を真実のものにすることができる。5つの短編物語から構成され最後の章では全てが1つにつながっていく。 どの物語にも重要なテーマがある気がしてはずれなし。読む度に感じ方が変わる、そんな本でした。 | ||||
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いくつかの話のあと、全部の話をリンクさせる「使者」本人の話があります。 「ツナグ」の不思議なちからによって会いたい死者に会える「繋ぐ」こと以外に、彼本人の生い立ちと使者になるプロセス自体も「繋ぐ」であったということにぐっと来ました。素敵なラストでした。 辻村さんの書く鋭さのようなものは、話によっては割と穏やかになっていましたが、私はこういう話も好きだなと思いました。 むしろ鋭さに隠れてしまう切なさと幸福さ加減が前面に出ていて、文章に引き込まれる箇所もたくさんありました。 たくさんのひとに読んでほしい。 蛇足になってしまいますが、実写化するなら使者は神木さんがいいなあとちょろちょろ思いながら読んでいました(笑) | ||||
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初めてこの方の本を読みました。 一見私は、ただ単に死者と会うことで「いろいろ解決できてよかったね」で終わるんだろうと、簡単に片付けてしまった節がありました。 ですが、「依頼者側」と「使者側」別々の視点から書くことで、「死者と会える」という安っぽいオカルト目線を見事に打ち消し、物語に厚みと説得力を持たせることに成功しています。 よくある「ネタ」と言うのは…失礼かもしれませんが、この著者にかかると、人間くさくて、じんわり心が暖かくなる物語に仕上がっています。 続編で読みたいと思いました。 | ||||
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