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白い雌ライオン



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【この小説が収録されている参考書籍】
白い雌ライオン (創元推理文庫)

白い雌ライオンの評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

さすがに、南アまでは行かなかったが・・・

前作では、ラトビアでスパイアクションを繰り広げたヴァランダー警部。今回の物語の舞台のひとつが南アとあって、またまた国外での活動が中心になるのかと思ったが、さすがに南アは遠すぎたようで、スウェーデン国内にとどまっての大活躍を見せてくれる。
物語は、地元イースタでの女性殺害事件の捜査と、南アのテロをめぐる謀略の二重構造で進められる。2つの作品になってもおかしくない内容で、文庫700ページの大作なので、正直、前半は読み続けるのが辛いところもあったが、二つの話のつながりがはっきりして役者が出そろった後半からは物語世界にぐんぐん引き込まれていった。
女性殺害事件の方は、いつものメンバーのキャラクターの作りこみがさらに深まったこと、悪役のキャラが際立っていること、アクションが派手になったことなどが合わさって、非常に出来の良い警察小説に仕上がっている。
また、南アのテロの方は、暗殺者小説の王道を行く構成で、これまたなかなかの傑作と言える。「解説」では、マンケルが影響を受けた作家としてジョン・ル・カレの名があがっているが、なるほどと思わせた。
作者・マンケルとしては南アの人種差別の問題を書きたかったのだろうが、一読者としては警察小説の出来のよさに満足した。

iisan
927253Y1
No.1:
(9pt)

白い雌ライオンの感想

久しぶりのクルト・ヴァランダーです。
テーマは南アフリカのアパルトヘイトで、なかなかに重い作品です。しかしそこはダメダメ親父の主人公のおかげで、堅苦しい話になってないところがいいですね。でもちょっと悩みすぎ感がありますが。
スウェーデンと言う国の背景がよくわかると同時に、歴史の勉強にもなりますね。
物語はそこに元KGBがからんできたりして国際色豊かですが、それにしても欧米の民族間の紛争とか差別とかは想像を絶するものがあります。
ヴァランダーは自分の気持ちや勘を優先して一人で突っ走るのですが、中年親父の哀愁が漂いすぎて、ちょっとくどい気がします。
ですが、作品としてはやっぱりすばらしいです。

▼以下、ネタバレ感想

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たこやき
VQDQXTP1

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