人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった―。能解警部の部下・奈蔵渉は警察官でありながら、連続殺人鬼。

『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。

失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。

現代の奇妙な空間―都会。そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。

人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか―紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。

官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀。一方の春児は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。

落日の清国分割を狙う列強諸外国に、勇将・李鴻章が知略をもって立ち向かう。

合掌造りの飛騨白川郷でロケ中の女優が撃ち殺された。同泊していた俳優夫婦酒匂竜太と瀬戸山江津子は互いに相手が犯人だと主張。

リーガル・サスペンスの王者が帰ってきた 10年前の判決は冤罪だったのか？しょぼくれ弁護士vs.辣腕女検察官、熾烈な攻防を支える、美貌の元判事と一匹狼の刑事。

名作『推定無罪』の衝撃再び これがミステリーだ！トゥロー、渾身の傑作 裁判を覆すことは人生を再び問うこと。

一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。

54個の文書ファイルが収められたフロッピィがある。

日本海の孤島で起こる連続密室殺人事件(『首吊り島』)と都会の片隅で起こる監禁事件(『監禁者』)。

「妖怪」はいずこより来るのか…。

伝説の名女優・神名備芙蓉が二十八年ぶりに復活。

夏の甲子園。

代議士をめった刺しにした男が出所した。12年間動機について黙秘を貫いた男が向かったのは故郷・会津若松。

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。

夏の甲子園。

誰かボブを助けて―行きつけのバーで知らない女の書き付けを見た私は、深酒の勢いからボブを探して地下のクラブへ向かう(「幸福なボブ」)。

轢き逃げで妻を喪ったおれは、シカゴからフロリダに流れてきた。召喚状送達屋をしながらの探偵稼業。

弁護士から平凡なOLのパット宛に突然手紙が届いた。

旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月

狐と署名された脅迫状が、帝都銀行頭取宛に届けられた。「あほどもへ てんちゅー くだす」。

眉目秀麗にして頭脳明晰の天才高校生・千葉千波くんが、従兄弟で浪人生の“八丁堀”たちとともに難問、怪事件を鮮やかに解き明かす。

見合いの度に怪事件が発生し、破談になってしまう和風美人の垂里冴子。続編でも4回のお見合いに四つの事件がついてきた。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月山の頂から麓に連なる迎え火。

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。気持ちは優しいが、州知事を偶然検挙してしまうような不器用な男。

鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月の思い人、腹話術師の朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。

空気の澄み切った月夜に突如現れた白い霧。

空気の澄み切った月夜に突如現れた白い霧。

「かちかち山」の兎と狸の「妖しい関係」があぶりだす殺人事件の真相。

遺産の絵を売ったおかげで気ままに暮らすクレアは、友人のローリから秘密裏に養子に出したまま行方のわからない娘の捜索を頼まれる。

航海中の豪華客船 完全密室から人間消失 世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太(せきねさくた)の自画像を巡る陰謀。

猛暑に焼かれる夏の盛り、干上がった貯水池から、半世紀前に沈められた村があらわれる。

建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌めた久野に会う。

偶然、殺人事件を目撃してしまったケイシーだが、恐怖と自己保身のために警察に通報できなかった。

テネシー州ナッシュヴィルのステーキハウスに勤める美人ウェイトレス、ケイシー。

史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

八丈島沖にひっそりと隣り合う月島と竹取島。

完全な密室状態の寝台特急で女の惨殺死体が発見された。走行中の列車から消えた魔術師が疑われたが、杳として行方は知れない。

青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。

身元不明の頭蓋骨は誰?有力上院議員から直接依頼され、イヴは静かな生活を捨てて復顔の仕事に没頭する。

逃亡者として人生を終えなければならないのか―。ベトナムで身を隠すヤクザの修司は、現地の若者たちと日本行きを謀る。

「命の洗濯をしてこい。わかるな、修司」。

犯行は完璧のはずだった。だが、そこには犯人が見落とした、たったひとつのミスが残されていた。

祇園祭の夜、鴨川べりの納涼床で花火見物中の製薬会社役員が消えた。

昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。

アパートの一室での毒殺、黄色の部屋の密室トリック―素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫らが推理を重ねる。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

「俺、ここでいったい何をやっているんだろう」。

破壊大好き、高飛車、強引、etc。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。

爆弾で吹き飛ばされた双子の暴走族。抗争に巻きこまれ路上で射殺された9歳の少女。

カンボジアの戦場に消えた父の跡をついでカメラマンとなったジョーダンは、取材先の香港の美術館で偶然、連作絵画「眠れる女」を見て愕然とする。

「眠れる女」の画家の手がかりを握るNYの画商ウィンゲイトを訪ねたジョーダンだったが、放火で画商は殺され、彼女自身も命を落としかける。

「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件が発生。不可解な事件の手がかりは意外にも日光東照宮にあった。

射殺されたのは東京駅構内にいたミス岡山だった。

N大学医学部に在籍する小鳥遊練無は、構内で出会った風変りなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。

暴力団抗争の巻き添えにより娘を射殺された父親をはじめ、愛する家族を喪った犯罪被害者たちが、ある喫茶店に集まった。

身分を隠して江戸を発ち、国許へ向かった大名の姫君をお護りせよ。主君根岸肥前守の密命を受け、東海道を西進する隼新八郎。

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。

九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。

府知事候補の娘樹里が誘拐された。身代金運搬に指名されたのは全く無関係の青年阿月。

昭和二十年三月十日、十万人の命を奪った東京大空襲の裏に驚くべき謀略があった!なぜ下町が狙われたのか?なぜ空襲警報は遅れたのか?ともに大事な者を失った咄家の信吉と大学生の伊吹。

妻殺しの容疑で敏腕弁護士が逮捕された。彼は殺害したことを供述するが、その理由は判然とせず何かを隠しているようにも思える。

サンフランシスコの私立探偵シャロン・マコーンは、父の死をきっかけに自分が養子だったことを知ってしまう。

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。

国際生花シンポジウム開催中の京都で、雑誌記者が殺された。仕事を引き継いだ浅見光彦だが、目の前で第二の殺人が。

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。

「悪夢を見るなら今のうちだよ」と誰かがおれの耳元でささやいた―。「悪魔の館」と呼ばれる家に入り浸るジャンキーたち。

赤かぶ検事の相棒・行天燎子警部補が殺人事件の容疑者に!明治時代に惨殺された呉服商夫妻の怨念が、今甦った。

奇妙な童謡を模して、探偵ばかり狙う殺人鬼・猫。残忍かつ狡猾な見立て殺人は、13人目の犠牲者に向け研ぎ澄まされていった。

死体なき猟奇殺人、三人目の被害者は黒髪の貴金属店店員。猟の獲物のように木に逆さまに吊され、持ち去られた女たちの痕跡。

がんを抱えながら、乞われて現場復帰した老刑事ヘス。相棒は一匹狼で上昇志向の女刑事マーシ。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ―。

領主に迫られ、天守閣から身を投げた雪姫。戦国時代の悲劇を再現したかのようなバラバラ死体が麓に流れ着く。

九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。

目の前で人が殺され、自分の殻に閉じこもってしまった大統領の娘。

意を決して、死刑囚監房を訪れたスカーペッタに、＜狼男＞が告げた衝撃の事実とは？　警察を辞めたマリーノ、信じる道を歩きはじめたルーシーも、それぞれ決死の覚悟を胸に行動を起こす。

検屍局長辞任から数年後、フロリダに居を移したスカーペッタに、死刑囚となった「狼男」から手紙が届く。

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。

アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。

英国の古い町、グラストンベリは人間に奇妙な力を及ぼす。

他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。

歪んだ執念と恍惚 秀吉の“正体”とは? “異常無残な言動”の謎 秀吉は、信長を葬り去り、お市の方を引きとった勝家を倒し、天下をとる。

現地協力者にして美人キャリアウーマンのスーザンを道連れに、ブレナーはヴェトナムを“田舎のほう”へ向かう。

陸軍犯罪捜査部を辞めたポール・ブレナーは、かつての上司カール・ヘルマン大佐に呼び出された。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねぇ」。

衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。

ガラスの柩を思わせる巨大な温室の中で惨殺された病院長一家。

戯作者にあこがれる伝蔵は、風来山人・平賀源内獄死の噂を耳にした。