少女が鈴を鳴らす時、血なまぐさい殺人事件が起こる。第3回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。

いまだかつて、これほど哀しいホラーはなかった。これほど恐ろしいファンタジーはなかった。

東京の大学へ入って一人暮しがしたい―。

大学に入学した僕が賑わう校内で見たのは、「新委員募集中。あなたも信じてみませんか―。

黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

黒木が突き止めたレイプ犯は何者かに惨殺されていた。

牧本祥平はある日、悪魔に出会った。頭に角を生やし、肩には蝙蝠の羽。

ほおずきを落として姿を消す幽霊が吉原に出るという噂が、同心・玉島千蔭の耳に入る。

暴力団組長の子供ばかりを狙った猟奇殺人が発生。警察庁の上層部は内部犯行説を疑い、極秘に犯人を葬ろうとした。

新宿に戒厳令。中国人マフィアと暴力団の全面戦争が始まった!殺された組長の子供は喉に携帯電話を押しこまれていた。

九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。

金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。

桐生は自分の座を脅かす若頭補佐の鬼塚の暗殺を密かに決意した。

徳川の治世が始まった頃。青年・平蔵は恋人のお登勢に支えられ、新しい美濃茶陶を生み出そうと修業を積んでいた。

後に数々の国宝をつくり出す名陶工・野々村仁清の下で頭角を現していく平蔵。

西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

“死のゲーム”の開始後十八時間、混乱のうちに既にクラスメイトの半数が死亡していた。

汗も流さず、涙も見せず、おまけに根性もなくて、スポーツ無責任観戦。

2月10日午前5時、JR関東の運転士の時計が、ケーブルテレビの放送が、そして精密機械工場の時間が15秒遅れて、2人が死んだ。

実直と評判の男・新兵衛が奉公先の息子を人質に御堂に立て篭った。

ひよどりが丘の一軒家に住むラブラブの新婚カップルともえと勝雄のもとに、老女が転がり込んできた。

「地蔵さまがわしに声を出して笑いかけはったんどす。

かつて売買されたひとつの卵子が、16年後、殺人鬼に成長していた。凄惨な現場に残された「VS」の文字に秘められた謎とは―。

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。

タクシードライバーの浜田英二のところに、ある日一人の女性がやって来る。ミラーごしに見た懐かしい面影。

海外へ逃亡する人間を匿ってほしい―。空港近くのパーキングに勤めている男は、ある日、上司からアルバイトを持ちかけられた。

香港在住の元・ウォール街のファンドマネージャー、工藤秋生は、脱税目的の香港口座開設などをしながら、もぐりのコンサルタント業をしていた…金融を知り尽くした新人作家による、驚天動地の脱税小説にして、必読の金融情報小説！

静岡の寸又峡で「面白い人に会った」という言葉を残しテレビ記者が殺された。

ひとつの町で連続して起こる一家失踪事件。

結婚七年目、突然夫の慎治が嫌いになった里見昌枝は、嫌悪を抑えきれず殺害計画を企てる。

オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。

日本人選手を妨害するのは誰だ!?栄光とは無縁の日本アルペンスキー界だったが、天才・石野兄弟の出現で表彰台を狙えるところまでやってきた。

ひよどりが丘の一軒家に住むともえと勝雄はラブラブの新婚。

本間隆雄は妻子を愛する、42歳のごく平凡なサラリーマン。

勝者には最高の名誉と金。敗者には凄絶なペナルティ。

5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。

売れない女優のともえと売れないイラストレーターの勝雄はラブラブの新婚カップル。

七月の終わり、いつもの四人組タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコら仲間七人は、大学の白井教授宅に招かれた。

四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。

女王が統治する幸福で豊かな楽園。不満も恨みもない世界で起こる空前の殺人事件。

中国・黒社会がからんだ強盗、車を駆使したレイプ事件…。凶悪事件の連続発生。

少女やハイティーンが次々失踪していく。

高校生のあすかは「ゴールド・マイク新人大賞」でスカウトされ一躍トップアイドルに。

中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容斎の豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りを交換するよう迫られる。

飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。

LA郊外、さびれた海岸沿いの裏道り、潮の香りが漂い波の音が聞こえる小さな借家。

工藤俊作は西部史研究家のビル・バークレイの妻から放浪している夫を連れ戻してほしいと依頼される。仕事は簡単に終わった。

江戸の町で娘だけを狙った連続殺人が起きる。

ある日突然、素直な息子が悪魔に豹変した。家庭とは、これほど簡単に崩壊するものか。

美香、小百合、さとみ、淳子の女子大生四人は、自らの罪を隠蔽するため、無実の西川勇吉をレイプ犯に仕立て上げ、自殺に追い込んだ。

夫を突然の事故で失ったサヤは残された赤ちゃんのユウ坊とふたり「佐々良」という街へ移住する。

遺産百億円―。跡取りのいないはずの老資産家が、かつてもうけた血のつながった子供の存在の可能性を明かし、捜しはじめた。

21年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

気がやさしい鋳掛け屋・伊助が、息子・浅吉にせがまれ背中に入れた髑髏の刺青。刺青を入れるには大金がかかる。

ミステリよりミステリアスな、作家という職業の「謎」に本格ミステリ作家・有栖川有栖が挑戦。作家だらけの連作小説。

多重人格が引き起こす悲劇の殺人事件。犯人はいったい誰だ?ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

常に厚いベールに包まれる全国公安警察の頂点に君臨する組織「ZERO」。

45年の封印が解かれ、日本を震撼させる陰謀の幕が開く。立ち向かう、たった一人の警察官を呑み込む過酷な運命―。

北町奉行所の同心、為後勘八郎は見廻りの道すがら、見なれぬ路地に通う近くの少女、おみちを目にする。

史上最悪の大地震と火山噴火で、練の恐怖の針は振り切れた。

本来、嘘をつむぐはずの小説家に、自身の日常をさらすエッセイを書けとはどういうことなのか?迷いながら、それでも依頼のままに綴ってみた時代への考察、取材や執筆上のふとしたできごと、旅の印象そして直木賞受賞後の騒動etc.驚きと発見がいっぱい、読んで納得、人気小

二十一歳の知的障害者・永遠は、同じハンディキャップをもつ青年たちが働く工場で住み込みで働くことになる。

平凡な主婦、中河悠子が偶然たぐり寄せてしまった一本の運命の糸。

「あの人は死んでよかったんだと思うよ」私が救った子供は、15歳の殺人鬼に成長していた?36歳の日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、エリート医師からホームレスになった。

お腹の子供の父親はあなたではないかもと告げられた航平。夫となる男を愛しきれぬまま結婚式を挙げようとする愛永。

航平と愛永は、郵便局の私書箱を使って手紙のやりとりをはじめた。

革命新政府は「楔が抜けるまでこの状態は続く」と発表。

革命新政府は「楔が抜けるまでこの状態は続く」と発表。

血が繋がらないながらも仲睦まじいお蔦と千代の母娘。

一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。

敗戦後の混乱の中、食俊平は自らの蒲鉾工場を立ち上げ、大成功した。

遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。

憲太郎が恋心を寄せる篠原貴志子。両親に捨てられた五歳の圭輔。

凶悪犯も必ずオトす美貌の刑事・京堂景子の剛腕と、家事はおまかせ、イラストレーターの夫・新太郎の名推理。

死ぬまで自分を慕い続けた女への愛と、それを汚した者たちへの怨念が、大蛇となって復讐のとぐろを巻く。

死ぬまで自分を慕い続けた女への愛と、それを汚した者たちへの怨念が、大蛇となって復讐のとぐろを巻く。

同心組頭の兄・田村菊太郎は公事宿(訴訟人専用旅籠)の居候。

千華子を人質にとられ、練はニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強要された。

家業の牧場を騙し取られ非業の死を遂げた父。

元強盗殺人犯・及川広美が刺殺された。彼の更生を固く信じていた老刑事・桑田規夫は、弔いを誓い志願して捜査を開始した。

里見昌枝は、結婚七年目にして突然、夫の慎治が嫌いになった。

どうしても別れた恋人が忘れられない千世子のもとに、その彼からエアメールが届いた。「僕はネパールにいます」。

工藤公恵は都内の保健センターに勤める三十四歳の保健婦。

京都東町奉行所同心組頭の家に長男として生まれながら、訳あって公事宿(訴訟人専用旅籠)「鯉屋」に居候する田村菊太郎。

京都東町奉行所同心組頭の家に長男として生まれながら訳あって京の公事宿(訴訟人専用旅篭)「鯉屋」に居候する田村菊太郎。

誰かに見られてる、誰もいるはずのないジャングルの中で…。

水柿君33歳。のちにミステリィ作家となるが、いまはN大学工学部助教授である。

静岡県の寸又峡で二人の男が相次いで殺された。

昭和39年東京オリンピック前夜。一方的な別離の電話を最後に、挙式を翌月に控えた萄子の前から、婚約者・勝が姿を消した。

公事宿(訴訟人専用旅籠)「鯉屋」の居候・田村菊太郎は異母弟の京都東町奉行所同心組頭・銕蔵に頼まれ、奉公先の幼児を人質に御堂に立て籠った男の説得にあたる。

気が付くと、血のついたナイフを握っていた。眼前には血まみれになって倒れている男。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

第二作『蝿よ蝿よ、日輪はなぜ輝いてゐるのか。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

G国で軍事クーデター勃発。楢崎練の帰りを待つ祖父ら家族は突然の報に不安を募らせた。

「恋人がエレベーターに乗ったまま戻ってこない」という男の訴えを聞いた警備員がビル内を捜すが女の姿はなかった。

赤い雨が降った日を境に、いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた市井の人による「私刑」ともいえる残虐な暴力事件が激増。

さびれた海岸沿いの裏通り。小さな借家には、潮の香りが漂い、波の音が聞こえる。

舞台は北の田舎町。中学校の旧校舎で生徒会長の一村和人が遺体で発見された。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。