悪魔のカタルシス



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    初公開日(参考)2002年09月
    分類

    長編小説

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    悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)

    2002年09月30日 悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)

    牧本祥平はある日、悪魔に出会った。頭に角を生やし、肩には蝙蝠の羽。錯覚か、それとも?しばらく後ソープランド嬢16名が殺害される事件が起き、日本を支配しようと目論む悪魔が蔓延り始めた。連続する悲劇と混乱の中で、祥平は仲間を募り悪魔に抵抗しようとするが―。キリスト教における“悪魔”の概念に、意外な新解釈を加える意欲作。 (「BOOK」データベースより)




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    悪魔のカタルシスの総合評価:3.75/10点レビュー 4件。Eランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (1pt)
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    作者の冒頭の言葉に従ってください

    結論から云うと時間の無駄だった。
    あまりに広げすぎた内容は収束しないまま終わる。むしろ物語の決着をつけるのを作者が放棄したようだ。

    突如悪魔の姿が見えるようになった26歳の若者、牧本祥平が同様の能力を持つ者たちを集め、悪魔の侵略に立ち向かうといった内容だが、作者はその単純なプロットに、一捻りも二捻りも加えることで複雑化し、先の読めないストーリー展開を拵えようとしているが、逆にそのために収集がつかなくなってしまったようだ。

    悪魔が見える者たち、本来の姿を隠して人間の姿になり、各界の著名人に成りすまして日本を、いや世界を征服しようと企む悪魔たち。
    この二局分離した設定が二転三転、四転五転と立ち替わる。

    大企業、自然農法団体、右翼団体、新興政党、新興宗教団体ら、次々と現れる企業、団体があるときは悪魔の巣窟として、または悪魔の対抗組織として主人公の前に現れる。

    祥平の話を聞いて賛同し、悪魔と立ち向かう決意をしたかと思えば、彼を精神病者とみなして警察に連絡を入れる者。いつの間にか悪魔となり、祥平を捕まえようとする者。

    今日の味方は明日の敵。誰もが信じられない世界へと変わっていく。

    これは恐らく何冊か書き続けられる伝奇サスペンス小説として書かれれば、また違った読み応えとなったかもしれない。先の読めない展開に次第に強まっていく悪魔の勢力。侵略物の小説としては定番ながら世界が広がる要素を備えている。
    しかし脚本のようにあくまでシンプルで紋切り型な文体に展開が早く、また登場人物もじっくり描写されることもなく、物語を進めるためのキャラクターとして書かれているかのように鯨氏の扱いは実に淡泊だ。

    ただ言葉に拘る鯨氏のエッセンスもないわけでない。鯨ミステリの仕掛けも随所に挟まれている。

    作者としては自分なりのミステリの特色も出し、依頼の仕事はそれなりに果たしたと思っているかもしれないが、読み手側としては編集者に催促されてささっと書き上げた作品という印象だけが残ってしまう。
    書き方によってはもっと面白く書けたと思えるだけに、この結末はまるで某有名少年誌の不人気で連載打切りを云われたマンガのように、唐突で投げやりだ。

    最後に語られる読んではいけない悪魔の本の定義。鯨氏のこと、ある実際の本を指して皮肉っていることが推測されるのが、どの本を指しているのか、今のところ思い至らない。

    ただし本書もその条件を十分に満たした作品である。

    本書の冒頭には作者からのメッセージでこう書かれている。

    「あなたにはこの本を読まない権利があります」

    実際その通りで、この本は読まないでいい本だった。

    本書は書き下ろし作品である。この原稿を受け取った担当者はどのような感慨を抱いたことだろうか。私はある意味冒険だったのではないかと思う。作者の意図が読者に通じるかを試すための。

    しかしもしそうだとしてもそんな作者の意図は別にして小説として問題の作品だ。

    これを手に取る人は作者の云う権利を行使することを強くお勧めする。


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.3:
    (2pt)

    どんでん返し

    祥平はある日、悪魔を見てしまった。あれは錯覚か、それとも…。人類の滅亡を企む悪魔と戦うため、仲間を集めるが…。この作品、特徴を言うのならば、中盤からのどんでん返しに次ぐどんでん返しだと思う。「○○は敵か?味方か?」と次々と立場がひっくり返され、またひっくり返され…と最後まで続いていく。ただ、正直、これがかなり苦しい。どんでん返しの連続自体は別に構わないのだが、特に根拠も無く「○○は悪魔だ」と言われたから、信じる。そして、別の人から「いや、そういった方こそ悪魔だ」と言われたので、やっぱり反対に傾く…では納得しにくい。「悪魔についての新解釈」なんていうのも、特に…という感じだし、ちょっとそれだけで引っ張るのは無理があるように思う。
    悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)より
    4344402812
    No.2:
    (2pt)

    週刊少年○○

    悪魔は実在した!!やつらの目的は、人類の滅亡だ!!仲間を探し、人間の姿を装った悪魔たちと闘わねば!そう、人類のために!!彼女は敵なのか!?信じていたアイツは、悪魔なのか!?尊敬も愛も友情も、悪魔の前では疑わざるをえない!!だまされるな牧村!!地球は君の双肩に!!!!!こんな感じでしょうか。「キリスト教における悪魔の概念に意外な新解釈」とか裏表紙に書かれてますが、そこまで本気ではありません。そこらのホラー映画レベルです。性描写を甘くして、少年コミック誌の原作にすれば売れそうです。「悪魔」の解釈に対する知的好奇心とかよりも、ホラーサスペンスを楽しむ気持ちで読むべきでしょう。ラストの話のまとめかた(どうして○○○が”○○な○○”なのか、根拠がない。)が、あまりに強引というか、手放しちゃった感じです。もういいや、て。文芸部門で凹んだ幻冬舎。その影響なのかどうか知らないが、最近文庫化される本の傾向が、「らしくない」。
    悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)より
    4344402812
    No.1:
    (3pt)

    どうかなあ

    最初の勢いが感じられなくなってきました。「邪馬台国はどこですか?」は本当に素晴らしい作品でした。歴史に対する画期的な解釈が光っていました。宮沢賢治に関する作品も素晴らしきものでした。この作品は、結末が釈然としません。なんだか無理しているように感じます。アイディアは認めますが、どうかなあ?
    悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)より
    4344402812



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