「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。

十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。

東京近郊にある赤修台第一病院の中庭で准看護婦の堀川映子が死体で発見された。

堕胎医が軒をつらねる江戸・薬研堀。腕利きの闇医おげんの元に、手込めによって陰部を裂傷した娘が施術に訪れた。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

死体で見つかった本所三笠町の元芸者おみねは、硬直の解け具合から死後二、三日と見られた。

第54回江戸川乱歩賞受賞作 乱歩賞史上、最もロマン溢れるミステリー! ドクターヘリの機長・槇村は、墜落した取材ヘリを救出。

魚が浮き上がった水槽は深海よりも青く染まっていた。何者かが水槽に硫酸銅を投入したのだ。

ヨーロッパの原子力発電所の事故による放射能汚染食品が、検査をすり抜けて日本国内に輸入されていた。

名古屋の総合病院に勤める看護婦の川本雅美と早田菜月。二人のナース探偵が捲き込まれる殺人事件の数々。

江戸薬研堀の女医者おげんは産科の総本山京都賀川家を破門になり、今は闇の産科医を開業している。

・長坂秀佳　『「密室」作ります』 “喪服婦人”からメールで届いたキイワード。

気象予報士試験会場で受験生の大瀬古が謀殺された。彼が食べた弁当に青酸が仕込まれていたのだ。

「三年坂で転んでね」―帝大生の兄が怪死する直前に残した言葉を手掛かりに、東京の坂を巡る実之。

心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。自らがドナーになると約束した、肝臓移植手術を控える息子を残して。

誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

「悪事を見落とさぬように、兎に帽子を被せぬように」。

死体で見つかった本所三笠町の元芸者おみねは、硬直の解け具合から死後二、三日と見られた。

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。

レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。

とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

死体で見つかった本所三笠町の元芸者おみねは、硬直の解け具合から死後二、三日と見られた。

夜鷹の稼ぎ場所・柳原堤で、凍りついた男の死体が発見された。男の自業自得なのか、それとも凍死に見せかけた殺しか。

大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。

文政六年、男の死骸が新大橋の橋杭に引っかかった。

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。

空き家だった洋館で火災が発生。鎮火後、殺人分析班の如月塔子は納戸の奥に隠し部屋があることを知る。

CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。

北宋―遼、西夏の外圧に苦しみながら都市文化が繚乱とした時代、検屍の技術・制度は当時の世界最高水準に達していたという。

マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。

第５７回江戸川乱歩賞受賞作　　　　　　　呪いで人が殺せるか。

殺人現場は、スプレー塗料で赤く染められた寝室だった。

謎の死を遂げ、帝大医学部の解剖台に横たわる銀座の美人女給たち。鬼才が贈る本邦初、法医学歴史ミステリー巨編。

群馬県の田舎町で起きた夫婦殺害事件。警察は被害者の幼馴染で建設現場労働者の大船貢を逮捕した。

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。

皇居に侵入して、“お宝”を盗み出せ!ターゲットは、徳川家光が愛でたという名盆栽「三代将軍」。

R大学医学部第三外科の非常勤医員の三条美和子はG市民病院から紹介されてきた患者の胃癌の摘出手術を行った。

頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿―テーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。

現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ 「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。

『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ最新刊は、現役医師が医療現場の問題を暴く、医療サスペンスです! 血液内科医の医師・波木は、日々の業務に忙殺されながらも患者ひとりひとりと向き合い、仕事に取り組んでいた。

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

熊本県A市の日野誠一郎は聖徳会日野病院の医師で、泌尿器科の部長をしている。

驚愕のどんでん返し手術室での不可解な死。次々と殺される教授選の候補者たち。

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。

闇と雅の綾なす平安の御世。

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

副作用解析医・古閑志保梨のもとに、またしても副作用症例が届く。

舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。