誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。

中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

本当は怖い落語×驚愕のどんでん返し！ 著者渾身の作家生活30周年記念作品 その噺を聞いてはいけない 男たちを地獄へ引きずりこむ闇の落語会 落語会へ行くと、客は自分だけ。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。

駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長野に住む元同僚・美保から手紙が届いた。

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。

――恋愛感情がない。性欲がない。

かつて民俗学の巨匠・柳田国男に師事し、戦後地元・足利でひっそりと暮らす中山太郎の元を、下野新聞記者が訪れる。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇連続殺人事件」。

朝里学園大学附属高校の卒業演奏会の最中に、出場者の恵利原柊が音楽科クラスメイトの雪川織彦を殺してしまう。

都会を走る移動図書館「本バスめぐりん」。

銀河ホテルの「手紙室」には、様々な事情を抱えたお客さんが訪れる。

星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。

春の嵐のように自信満々な初恋、友達以上恋人未満の遠距離初恋、球根のように地中深くうめておきたい秘密の初恋、運命の初恋、ひそやかにふくらむ初恋。

大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

32歳無職、天草美晴は高額報酬につられ、ゴミ屋敷の掃除を引き受けた。

耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

ある日、事務用品の販売会社で働く日和は、鳥取で行われる見本市にアシスタントで行ってほしいと頼まれた。

大手出版社に勤める彰彦は、落ち目の作家の素晴らしい原稿を手にして、本にしたいと願う。

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。

「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

死を前にした人間を「未練」から解き放つため、天から遣わされた死神、クロとレオ。

些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。

天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ…、文学賞の贈呈式では、当日、会場に受賞者が現れない…!?新人出版社営業部員の井辻くんは、個性的な面々に囲まれながら、波爛万丈の日々を奮闘中。

レジェンドへのリスペクトを胸に 人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、 女子高に潜入する火村とアリスや 不可解なダイイング・メッセージに挑む 江神たちEMCの面々まで。

売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。今夜はその授賞式。

海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。いま最も注目される新鋭の最新作。

南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。

〈カラオケdondon〉の奥まった一室。そこはお客に貸さない部屋。

小学生の頃、祖母からこっそり手に入れた 「金塊が眠る幻の村」の地図。

ある日、職場で不可解な殺人事件に巻き込まれた潤子。

絵本作家として活躍する高城好子はかつて美弥子の継母だった。

スープ屋「しずく」店主の麻野は料理の腕前に劣らず、店に持ち込まれる謎や事件の推理力も評判だ。

本当に「あの日」に戻ることができたなら。そんな切実な思いが叶えられる――それが鎌倉一条神社。

始発出勤・深夜残業の激務をこなす小鳥遊静（たかなし・しず）は、美味しいごはんを食べることが大好き。

敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。

想い人が行方知れずとなり、さらには母を失くし打ちひしがれていた祭実理科。

戦だけが闘いの場じゃない。命と矜持を賭けた任務への挑戦が今、始まる。

ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。