スノーフレーク
- 青春ミステリ (357)
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大崎梢さんの作品のレビューを見て思うのは、どうも本が絡んでいない作品がわりをくってしまう傾向があるんじゃないか……。ということ。 もちろん自分も成風堂から入ったくちなので、そういう作風を期待する気持ちは分かるんですが、それだけが大崎梢の全てじゃない。 だから一ファンとしては、この手の話はまた違った層の人に届けばいいのにな。と思ってしまいます。 ということで。「スノーフレーク」は、恋愛の絡んだ甘酸っぱい青春ミステリとしてはかなり胸にしみる作品になっているんじゃないでしょうか。 たしかに青春の恋愛と友情。ミステリとサスペンスという複数の要素を詰め込んだことで焦点になる部分がややわかりにくくなっていたり、展開にはじけすぎている感のある部分はあるんですが、自分はそこはそれほど気にはなりませんでした。というより、恋愛だけがメインに据えられる話はどちらかというと苦手なほうなので、むしろこういう大きな事件があってそちらでもちゃんとドキドキさせてくれて、その上で友情や恋愛の切なさや優しさも味わえる物語の方が好きです。 また、この作品で妙にひっかかるのは、真乃が速人の死を認められないのはしかたがないとしても、なぜ今の自分の気持ちに素直になれないのか? ですが。なぜかはちゃんと説明されるので、それまでの真乃を訳の分からないかたくなな性格に見せていた、変なこだわりや言動の理由が一気に納得のいくものになります。 この理由を受け入れられるかどうかでも評価は分かれそうですが、自分の場合は、それをどうしても人に言えなかったことも含めてかなりしっくりくるものだっだので評価高めなのかもしれません。 ラヴストーリーは好き。でも、それだけがメインの話は苦手。というちょっと欲張りなタイプの人……けっこう多いと思うんですが。にはかなりおすすめの作品です。 | ||||
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「配達あかずきん」や『成風堂書店事件メモ』シリーズなどの作品が好きな大崎梢さんの作品。 “スノーフレイク”という言葉の響きに惹かれて、一気に読了。 函館を舞台にしたサスペンスミステリ。 小学6年生のときに一家心中で海に沈んだ幼なじみの家族。心を残す友人の速人だけは遺体が見つからずに6年間のときが過ぎた。 大学への進学を機に、「忘れよう」と呟いた真乃の前に、死んだはずの速人に似た人物の姿が見え隠れするようになる。 いかにもテレビドラマや映画にしやすそうな設定……と思っていたら、2011年にやっぱり映画化されていた模様。ネットでの評価は散々ですが…… 死んだはずの人物が生きている、でも目の前には現れないというのはミステリでは比較的良くあるパターンなので、死んでいるのかいないのかとかが作者の腕の見せ所。 ところが、途中から速人の従兄の男性が接触してきたことと、一家心中の理由にフォーカスが移ってしまって、しかも主人公の真乃の心情が話のメインに置かれているものだからサスペンスなのかミステリなのか、恋愛小説なのか掴みづらいまま終盤まで行ってしまいます。 そのせいでラストに明かされる速人との繋がりについてもインパクト不足になっちゃうのが本当に残念。スノーフレークやスノードロップといった魅力的なアイテムもあるのになぁ…… | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 函館を舞台とした青春ミステリ。 幼なじみの一家が心中した謎を追っていく。怪しい登場人物がてんこもりで、誰を信用したらいいのか分からない中、ストーリーが進んでいくので緊張感がある。 結末も意外。二転三転して、予測が付かない。そこそこよくできていると思う。 しかし、ラストは蛇足としか思えない。 | ||||
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函館に住む高校三年生、桜井真乃。卒業を控えたある日、幼なじみの田村享との初デートが実現する。それは、もう一人の幼なじみの遠藤速人の想い出を忘れようとインターネットの掲示板に書き込んだことがきっかけだった。速人は6年前に無理心中事件で行方不明となっていたが、享と入ったコーヒーショップから、真乃は速人に似た人物を目撃する。翌日、遠藤家の墓所で速人の従兄弟の勇麻と出会った真乃は、勇麻の周りでも速人にまつわる不思議な出来事が起きていることを知る。 6年間、忘れようとしても忘れられなかった速人の事件に、改めて対峙することになった真乃は、事件について勇麻や当時の関係者たちから話を聞くうちに、行方不明となった速人の不思議な交友関係にたどりつく。 幼いころに実母をなくした真乃の家庭での葛藤や、幼なじみとの恋、女子高生版「ずっこけ三人組み」の活躍などを絡めながら、真乃の手によって、行方不明となった速人の結末や、無理心中事件の恐るべき真相が次第に明らかにされる。「複雑にもつれてびくともしなかった塊から、一本、二本、糸が落ちていく」とき、真乃は何を明らかにするのか? ところどころにおかれた言葉の欠片が、「溶けない雪の欠片」のように心に残る。「自分の心の中にある容器はひとつひとつがとても小さい。すぐに満杯になりあふれてしまう。」「いつも速人を思うと心の柔らかな部分が満たされ、素直で優しい自分になれた。」「小さな手を繋いで歩くときの弾む思いや、しゃくりあげて泣く顔の愛しさや、・・・折れたり、ゆずったりするときの我慢。」 少し唐突にも思える展開や、いきなり明かされる主要人物の「秘密」にこだわるよりも、これらの優しい言葉がちりばめられたページをめくり、ちょっと恥ずかしい(かもしれない)、懐かしい高校生活を思い出したいやさしいミステリー。 | ||||
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車で海に飛び込み一家心中するという衝撃的なできごと・・・。家族の中で一人だけ遺体が 見つからなかった速人。真乃は、速人の死を心の底から信じる気持ちにはなれなかった。 そこにあらわれた速人にそっくりな青年を見て心が揺らいだのは、仕方のないことだと思う。 速人の死に、いったいどんな事実が隠されているのか?真乃が真実に迫っていく・・・。 読み手としてもすごく気になったが、ふわふわとした読み心地で少々現実味に欠ける点もある。 全体的に少女漫画的ロマンチックミステリーという感じだ。。大人向けというより少女向けの 小説のような気もしないではない。ラストは意外性があったが、完全に納得できるものではなく 疑問も感じる。作者がこの作品にどんな思いを込めたのかはあまり伝わって来ないが、まあ、 それなりに楽しめる作品だとは思う。 | ||||
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