衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。

頭部を撃ち抜かれて息絶えた、妻ステファニーの姿。

ダイヤモンド警視は、遺跡の地下で発見された人骨の身元照合に奔走していた。

ロンドンに住む花屋の店員アルマは、妻ある歯科医ウォルターとひそかに愛し合っていた。

世界最古とされる切手「ペニー・ブラック」が、郵便博物館から盗まれた。

強引な捜査が原因で警察を辞職したダイヤモンド。デパートの警備員として雇われたものの、再び失職してしまった。

夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。

男性信徒に熱狂的に支持され、女性信徒を恋の虜にする美貌の牧師オーティス―町で国教会の主教が自殺した時でさえ、彼の哀悼の言葉が暗い空気を払拭する。

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

湖に浮かんだ女の全裸死体―手がかりのない難事件にバースきっての頑固刑事、ダイヤモンドは俄然張り切った。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

わたしの仲間たちの中心的存在ともいえた友人が死んだ。病死なのか、それとも事故か殺人か。

美術商殺害事件の捜査方針で上司と対立したリーバス警部は、思わず暴力をふるってしまう。

美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。

交通事故で記憶をなくした女が自らの身元を捜し求めてバースを訪れ、消息を絶つ。

幼子を預けたまま、妻が蒸発した。行方を探す弁護士の夫も姿を消し、後日、他殺体で発見された。

「結び目のついた紐」と「マッチ棒で作られた十字架」―奇妙な品物がリーバスのもとに届けられた。

スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。

アイルランド人宣教師とコンゴ人女性の間に生まれたサルヴォは、両親から受け継いだ語学の才能で一流の通訳になっていた。

塗装工殺害事件の前から、リーバスはある事件を追っていた。

十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。

スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。

英国情報部“サーカス”の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

公園のブランコから女性の死体がぶらさがっているとの報を受け、ダイヤモンド警視は現場に急行した。

一匹狼の刑事が退職する、それは人生の墓場に足をつっこんだも同然だ―警察を定年で辞してなお捜査員として署に残る元警部リーバス。

過去の亡霊たちが、リーバス警部の周囲に気の重くなるような事件を積み上げている。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

雪に閉ざされたニューヨーク州スパータの町は、殺人鬼HOGの凶行に震え上がった。彼は被害者を選ばない。

流感が猛威をふるう町に中傷の手紙がばらまかれ、切り裂き犯も老女を襲う。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。

反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

カリブ海の朝7時、試合が始まった――。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに出会う。

二百年前の不気味な伝説が残る孤島コーシイ島。

1963年、アメリカでケネディ大統領が暗殺され、イギリスでは大政治スキャンダル“プロヒューモ事件”が国を揺るがしていたころ、ヨークシャーの貴族の邸宅で泊まり客の一人が死体となって発見された。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

メロディーは休暇で訪れたある村で、たまたま競売に出ていた家をアダムという男性と競り合った末に獲得した。

高名な探偵小説家の邸宅で行われた推理劇。だが被害者役の人物は二発の銃声ののちに本物の死体となって発見された。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

殺人は、それが起きた時代を象徴する―風光明媚なハムステッド・ヒースに建つ私設のデュペイン博物館は、有名な殺人事件の数々をあつかうユニークな展示で知られていた。

夫を殺した、と女はダイヤモンド警視のもとに自首してきた。酔っている夫に物を投げ、殺してしまったという。