婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。

法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子に、衝撃の過去を告白される。

女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。

数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。

筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。

仲良しのまま破局してしまった真琴と哲、メタボな針谷にちょっかいを出す美少女の一紗、誰にも言えない思いを抱きしめる瑛子。

世界はうつろい、大切なものさえ変わってゆく??それでも一緒にいたいよ。 ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。

転校した中学で、クラスメイトとは距離をおく多感な少女・七緒と出会った雪子。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。

17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

舞踏家の父と暮らす朔は、物語を書くのが好きな十二歳。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

文章と絵で綴る「こどものころにみた夢」のアンソロジー。

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。

壊れるまでに張りつめた気持ち。ごまかすことも、そらすこともできない―二十歳の恋。

誰もいなくなった部屋にこそ、住んでいた者の嘘のない生きざまが現れる──。

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

やり手経営者と、カソリックの神父。美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。

結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか 共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説! 東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。

ホームレスの女性が、公園で殺害されているのが発見された。犯人も動機も不明。

「私たちはどうしようもなく、別々の体を生きている」 夫婦。血を分けた子を持ち、同じ墓に入る二人の他人。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。

あなたの「過去」は、大丈夫? 美しい「思い出」として記憶された日々――。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。

猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。

その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した―― 脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇。

小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。

１９８６年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。

赤澤奈美は四十七歳、美容皮膚科医。 夫と別れ、一人息子を育て、老母の面倒をみながら、仕事一筋に生きてきた。

“あなた”と“私”…名前すら必要としない二人の、密室のような恋。島本理生の新境地。

この想いを知ったなら、同じ身体ではいられない。著者の原点にして頂点！　憧れと畏れが幻想を呼び寄せる、緻密で繊細な作品集。

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説! 幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉―― 「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。

クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い! すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。

原点回帰にして到達点。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。