認知症専門病棟の医師・三杉のもとに、元同僚で鳴かず飛ばずの小説家・坂崎が現われ、三杉の過去をモデルに「認知症小説」の問題作を書こうと迫ってくる。

「6,000万円ぐらい、命の値段としては高くもないだろう」 外科医の才所准一は、大阪で海外富裕層向けの自由診療クリニックを運営している。

在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。

認知症の父・茂一を施設から引き取ることを決めた矢部好太郎。家族の協力を得て自宅介護を始めるも、ままならぬことばかり。

自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。

努力と競争を過剰にもてはやす「ネオ実力主義」が台頭し、働かないヤツは人間の屑、と糾弾される社会で、思いがけず病気になってしまった男。

「患者ファースト」のMR vs. 儲けしか頭にないMR 大阪に本社を置く中堅製薬会社・天保薬品。

介護施設「アミカル蒲田」で入居者の転落死亡事故が発生した。

“嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。

老い衰える不安をかかえる老人と、介護の負担でつぶれそうな家族。

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。

意識不明の重体で運ばれた、横川達男。主治医の白石ルネは、延命治療は難しいと治療を中止。

内閣総理大臣の肝いりで立ち上がった、凶悪がん治療国家プロジェクト・G4。

外科医・三木達志は自らの医療ミスを認め、患者の遺族に賠償金支払いを申し出た。

現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ 「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

2年後に死ぬとわかったら、あなたは何を想うでしょう。

区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。

現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。

医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。

『異邦人』『アルジャーノンに花束を』『変身』~ ひと癖もふた癖もある医師たちが、 名作を舞台に大騒動を巻き起こす。

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。

創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に啞然とした。

法に護られた高齢者と、死にものぐるいで働く若年層に分断された社会。若者は圧倒的な劣勢で。

その眼で患者と病を見つめてきた医師にしか描けないことがある。

低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。

病気を治すのは「善」か?著者渾身の医療エンターテインメント! 離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。

この春大学を卒業し研修医となった志葉一樹。

アフターコロナの介護業界の闇に迫る社会派ミステリー。 高齢化が進んだ団地は、都心の限界集落といえる。

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。

元特捜検事・宗光彬。 高度な法律関連事案の解決を請け負う彼は、裏社会の人々から「非弁護人」と呼ばれる。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。

生体移植か、脳死移植か――。コロナ禍の今、日本人の「死生観」が問われる。

東京都内で連続爆弾テロが発生。犯人は前代未聞のテロ事件で逮捕されている教祖の釈放を要求してきた。

「圧巻の読み応えにページをめくる手が止まらない。

大手銀行に勤める４１歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。

少年の命を救うのは、どちらの正義か。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。

女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説! 幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉―― 「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。

「被疑者の言うことを唯一信じてあげるのが弁護人でしょう」 犯罪被害者家族でありながら、 刑事弁護に使命感を抱く持月凛子。

1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。

病院で起きた点滴死傷事件。 入院中の4人の幼い子どもたちにインスリンが混入され、2人が殺された。

現代日本の 政治と報道を めぐる三部作 一九七一年、新潟。

傑作ミステリ『あの日、君は何をした』続編 クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。

都会の片隅でひっそりと暮らすひとりの女。何かから逃れるように、孤独な日々を送る。

いい気味だ…… 予測不能の展開、予想外の読後感。

ミステリ作家vs連続放火犯 のどかな集落を揺るがす闘い! 東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。

ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。

六十年前の団地体験で賞金五百万円――って、これ現実!? 昭和と令和が交錯するイヤミス新次元! 賞金につられてリアリティショーに集まった二つの家族。

あなたのお父さんは、殺人犯なの――? ネグレクト、貧困、そしてコロナが少女たちを追い詰める。

私が救ったのは、天使か、悪魔か――。 殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。

めくるめく、どんでん返し。全方位に仕掛けられた罠。

あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。

サークル仲間の三人が何者かに監禁される。犯人は彼らの友情を試すかのような指令を次々と下す。

幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘を見ている。

一周忌の案内状は、地獄への招待だった…… 私立の名門大学のサークル「ヒートウェーブ」の新歓コンパで悲劇が起きる。

「新種のウイルスだそうです」第二次内閣を発足させた総理大臣・武藤泰山のもとに驚愕の報が飛び込んだ。