千二百年の時を超えて伝わる言霊。事件を呼び寄せたのは、日本最古の説話集『日本霊異記』だった。

彫刻教室で助手をしながら仏師を目指している「ぼく」こと織田真人には、ある特殊能力があった。

無双大学文学部の教授で、ミステリー作家でもある芥川竜介。

無趣味の元刑事がみつけた道楽は、バスの旅。

予想できない方法でわたしは姿を現し、生き返る。遺された取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。

奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。

ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。

シークワーサーの台木に、甘い蜜柑の穂木を接ぐ接ぎ木の映像を見た主人公は、幼い頃の生々しい匂いが満ちた混乱の記憶を呼び起こしてしまう「接ぎ木」。

昨日と同じ光景が繰り返される学校で、俺は時間がループしていることに気づく。

フリーの校正者・興梠に届いた自費出版小説『縄紋黙示録』の校正紙。

大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

加納&玉村刑事が巻き込まれた寝台特急での密室殺人、リサイタル後に起きた有名ピアニストの服毒死の謎、元特撮ヒーローを襲う不可解な誘拐事件、猛吹雪からの首都脱出―テレビドラマと連動したコラボレーションも話題を呼んだ、『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家4名

妹のため殺人者となった兄!? 無実を訴える男のアリバイが崩れたとき、弁護人は……。

ホテルマンの爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

「引きこもり」作家として活躍する石田水瀬と幼馴染の徳川大樹。

12ヵ月連続刊行4冊目は、累計127万部突破の大人気「音楽ミステリー」シリーズ最新刊です! 天才ピアニスト・岬洋介が旧友の危機を救うため、地球の裏側から急遽駆けつける。

夏季オリンピック開催間近の東京で、新聞社に「開会式の日、都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させる」という予告電話がかかってきたのが、すべての始まりだった。

アクランド英国軍中尉はイラクで爆弾によって頭に重傷を負い、片目を喪失する。

東京オリンピックが開幕して賑わう横浜駅前でバイク暴走事故が起きる。

天女のように美しく、質素で健気な若い妻。

橘樹雅は研究テーマ「出雲」を追い、京都を訪れる。

四宮大学で舞衣がMr.キュリーこと沖野と出会って三年。今年も「思い通りの夢」が見られる薬など奇妙な相談が寄せられる。

読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は、ひょんなことから廃刊久しい図書新聞の再刊を任される。

路線バス旅のコーディネイターの「私」は、同好の士で元刑事の炭野と出会う。

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。

16世紀中葉のイングランド。

聖地白山を流れる手取川で発見された不可解な首なし死体。

突如浮上した、学校代表の「読書感想文」盗作疑惑。疑心はやがて教室をのみ込み、職員室は地獄と化す。

小説『昏い天使』で新人賞を受賞した、フランス帰りの美青年作家・宗像冬樹は、予告した第二作『黄昏の館』を書きあぐね、酒浸りの日々を送っていた。

第18回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品。

アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。

自称探偵小説作家の井手江南に伴われ、エマ子は恐る恐る不気味な洋館の中へ入った。

江戸時代末期、北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門は、若かりし日より悪人の捕縛や吟味に辣腕を振るい、『八丁堀の鷹』と謳われてきた。

星野台小5年1組の佐藤翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成する。

陥没した頭蓋骨には豆腐がぎっしり。他に凶器は見当たらない。

「庭は、寝がえりをうって、背をむけた。…庭にまで馬鹿にされるのは、いい気分ではない」(「風」)。

常に傍観者として、過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきた小柄な老人、サタスウェイト。

巨大書庫・仙文閣。そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の場所。

日本の警察機構の中――通常の捜査では手の届かない巨悪に対し、超法規的手段で立ち向かう非公式の組織が存在した。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

新進気鋭、豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。男の遺体に残された謎の傷痕とは……「星の傷痕」(麻見和史)。

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。

ここは万両百貨店外商部。お客様のご用命とあらば、何でも(殺人以外)承るのが外商の仕事。

羊毛高校文化祭の二日目の午後、二年二組のお化け屋敷で、首吊り幽霊に扮していたクラス委員・旭川明日葉の絞殺死体が発見された。

光源氏の正妻・女三の宮の不義の子とされる薫大将と、源氏の孫にあたる匂の宮――源氏の亡き後、二人の貴公子の織りなす物語が『源氏物語』でも名高き「宇治十帖」である。

「知られざる傑作がある」と言い残し、世界的に有名な画家・山岡がこの世を去った。

間違って女性専用車両に飛び乗ってしまった僕。目の前にいたスタイル抜群の謎めいた美女との出会いが、すべての始まりだった。

青山のアパレルショップ店長、真知子。

北海道、小樽。男子高校生のルカの世界は「あやかし」だらけ。

ビールで知られる小さな町レブンワースに、今年も待ちに待ったオクトーバーフェストの開催が迫っていた。