3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い繁華街の骨董品店に緊張が走った。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」 詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、 訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。

その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。 恩田陸の世界を彷徨する奇跡の全18話を収録した短編集。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

太郎と散多は古道具店を営む兄弟。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

もう一度だけ亡くなったあの人に会えるとしたら、あなたは何を伝えますか? 死者との再会を叶える使者「ツナグ」。

英国留学中のリセは、十九世紀に建てられた「ブラックローズハウス」でのパーティーに招かれる。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

名探偵は肩にいる!? 不可解連続殺人の謎 三津木六兵には秘密がある。

「お遍路さん」を迎える場所として道後温泉にある架空の宿「さぎのや」。

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。

無二の親友は確定死刑囚だった――。司法の裁きと救済の意味を問う、哀切の社会派ミステリ! 囚人に仏道を説く教誨師の顕真。

驍宗が玉座に就いて半年、戴国は疾風の勢いで再興に向かう。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

あなたは何から逃げたいですか? 映画原作『犯罪小説集』とあわせてシリーズ累計20万部突破! 著者のライフワーク第2弾 「もう、逮捕でもなんでもしてくれんね」 高校卒業後、地元の北九州を出て職を転々としてきた福地秀明。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、 過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。

王は夢を叶えてくれるはず。だが。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。

おちかに代わり三島屋次男坊・富次郎が新たな聞き手に。心揺さぶる極上の江戸怪談、新章突入─。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。

「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。

天啓にしたがい王を選び仕える神獣・麒麟。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

作家デビュー30年×実業之日本社創業125周年 貫井徳郎文庫作品 連続刊行プロジェクト 第３弾　 貫井徳郎史上 最も切なく 悲しい誘拐事件 スリルと感動のどんでん返しミステリ！ 警視庁を震撼させた 世紀の誘拐事件の真実とは？ 元警察官の辰司が、隅田

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。