癌で入院している会社の後輩。

世界には物語があふれている―直木賞作家が贈る、ちょっと不思議で懐かしい連作短篇集

昭和40年代、太陽の歩みが今よりも遅くて、1日が十分に長かったあの頃。

彼岸と此岸をとりむすぶ直木賞作家の傑作小説。裕福な家を出て画家を志す青年、槇島風波。

派遣社員の瑠璃は男と別れたばかり。

中途半端にリアルなウサギのぬいぐるみラビラビは、 大事な香苗ちゃんを地球に残して宇宙へと旅立っていた。

オゾンホールの拡大を食い止めるために、女性科学者テレサが開発した化学物質ウェアジゾン。

ジュンは霊能力者シシィのもとで除霊のアシスタントをしている。仕事は霊魂を体内に受け入れること。

姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。

人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。

いっぺんしか願いを叶えない神様を探す少年とその友人の奇跡を描く感動の表題作「いっぺんさん」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」、山奥の村で、ほのかに思いを寄せた女の子に起きた出来事「八十八姫」など、じんわり

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

誰もが抱える水銀虫。彼らは人の心に寄生し、自殺へと導くのだ。

市原玲人が光恵から託された写真に写っていたのは、顔が犬のような「狼人間」だった。忽然と姿を消した光恵。

大正三年、東京。画家を志して家を飛び出した槇島功次郎は、雪の無縁坂で、容姿端麗な青年画家・穂村江雪華と出会う。

人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀し

昭和48年、小学校3年生の裕樹は県境に建つ虹ヶ本団地に越してきた。

物語はいつまでも終わらない―直木賞作家が綴る、切なくて心温まる連作短篇集。

夜行の鉄仮面、瞬間移動する引ったくり、謎のチンドン屋…相棒は犯罪マニアの押しかけ美女。

時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、涙ありの少し不思議な連作小説集。

歴史的大惨事となった脱線衝突事故から10年。このところ不可解な事件が相次いでいた。

兄妹と母さんが暮らす家に料理上手のモヒカン男がやってきた。

仲良し4人組で作った秘密基地。誰も知らないその場所に、少年たちは毎日のように入り浸っていた。

母親と東京に住む小学生のハヤトは、同じ団地のトンダじいさんから「一生に一度のお願い」を頼まれる。

人の心は、 鬼よりも不可思議で恐ろしい 恐怖、哀切、妖艶、感嘆―― 鬼にまつわる説話を大胆に脚色した、奇想と怪異の短編集。

美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密についての表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、西日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ

平安鎌倉の世を襲う、疫病、地震、そして戦争。 壊れゆく都で、若き日の鴨長明が見た、虚無と無常。

人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう―。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

金ナシ職ナシ家族ナシ。

静岡在住、専業主婦の石橋あすみ。神奈川在住、フリーライターの石橋留美子。

直木賞受賞作『花まんま』から20年、映画から魂を吹き込まれた新たな感動作！ 本書は2025年4月25日に公開予定の映画『花まんま』のサイドストーリー。

平安時代中期。天皇の従兄である仁和寺僧・寛朝は、己の楽音を究めるため、幻の師を追って京から東国へ下った。

殺人の容疑をかけられた大学生の竜実。彼のアリバイを証明できるのはスキー場で出会った美人スノーボーダーただ一人。

志郎が新居に決めたアパートの前には、猫が集まる不思議な空き地があった。

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

暑い日になぜか起こる奇怪なある出来事、風鈴の音が呼び覚ますもう一人のわたしの記憶、死んだはずの母が見えるわたし、病院から届いた友人のSOS、旧いブザーを押す招かざる客…。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

金も仕事も住処も失った元エリート・溝端了 衛は20年ぶりに故郷に帰る。

恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。

退廃に彩られた十九世紀末のロンドン。

江戸は両国の見世物小屋では、“まことの華姫”が真実を語る―ともっぱらの噂。

あの頃のわたしに伝えたい。明日を、未来をあきらめないでくれて、ありがとう。

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。

「あなたに、悪夢を」 ――火村英生シリーズ、最新長編登場! 「俺が撃つのは、人間だけだ」 彼は、犯罪を「狩る」男。