五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

母と娘。二種類の女性。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。

戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。

敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

疑惑の女性の周囲をとりまく、「噂話」の嵐 「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ・・・」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。

少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。

拉致監禁。両手親指切断。

ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

整形を繰り返す秘密だらけの母。 MANGA CAFEを営む謎の男。

事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。

猫を飼うふりを続けていた男の謎。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

獣医の手島伯朗のもとにかかってきた、弟の妻・矢神楓からの電話。

小さな喫茶店を営む女性が殺された。 加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

埼玉県の片田舎・神室町に幼稚園教諭として赴任した喜多嶋凛。