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(短編集)

物語のおわり



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【この小説が収録されている参考書籍】
物語のおわり
物語のおわり (朝日文庫)

物語のおわりの評価: 3.85/5点 レビュー 62件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 1~20 1/4ページ
No.62:
(2pt)

個人的に珍しい湊かなえ作品だがイマイチ

私の湊かなえ作品への評価は、起承転・結の途中まではページをめくる手が止まらない
それまでちらほらヒント的なワードがあり、もしかしたら…?と思いながら結を読んでいくうちに、やっぱりこれはこれだったのか!とわかり、宙ぶらりんになっていたパズルのピースが次々はまっていき完成するのが楽しい
だけど結のラストはなんか微妙だなあ…という感じです

こちらは一つ一つの話に1章『空の彼方』が共通して出てきて、且つ全体が繋がっています
結でパズルのピースがはまっていくのはさすが湊かなえですが
そこに繋がる過程が知らない人から渡されたものをまた知らない人に渡すが成立していく…はちょっと無理があるのでは?でっかいどうはそんなに甘くない
ラストに繋がる『街の灯り』は無理矢理繋がらせたように見えました
落とし物っていくらなんでもそりゃねーよせめて『湖上の花火』の主人公と接点持たせろと
その後の『旅路の果て』は『空の彼方』のアンサーですごく良かった
個人的に珍しい、起と結が良くその間がイマイチな湊かなえ作品でした

1章に対する各話の主人公の感想はなかなか興味深いものがありました
夢を掴めるかもしれない立場にいたら、そのまま突っ走るか堅実に生きるか。自分ならどうするだろうか。どちらを選んでもあの時ああしていたら…と後悔するかもしれない、うーん…
と、各話の主人公と同じく考えてしまいました
その点で湊かなえ並びに作品的には大成功なんだろうなと思います
物語のおわり (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:物語のおわり (朝日文庫)より
4022648732
No.61:
(1pt)

物語のおわり

物語のおわりを古本で購入しましたが、カラーペン、ボールペンの書き込みが多くガッカリしました。古本屋の問題と思います。アマゾンの古本で初めてでした。書店に注意が必要だと思います。
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No.60:
(5pt)

故郷を想像旅行

大変変わった小説の進行でした。一つのテーマがあり、各章は違うドラマが展開する。一気に読まなくても筋が途切れることはなく、第1章に最後の章でまたドラマがもどり完結する。大変歯切れのよい作品であり、彼女のまた別な作品を読みたい。
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No.59:
(5pt)

人それぞれの捉え方

読む人の置かれる環境で、作品は如何様にも捉えられる。希望の作品にも、絶望の作品にもなる。今読んだ感想と5年後に読んだ際の感想は違うと思う。当たり前だけど、そういうことを気付かせてもらえる作品です。なので、面白いと思える人もつまらないと思える人もいること自体がこの作品の狙いなのかなと思います。レビューが割れていること自体、作者の狙い通りかもしれません。
各章で出てくる冒頭章の要約の仕方がその人を表現できている。この部分に着目して読んでみると本当に秀逸な作品だなと感じました。
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No.58:
(3pt)

七人に七様の人生と七様の決断

人によって考えや感じ方は違う。
この至極当然な考えが本作のテーマだと思います。
・・・
未完の小説『空の彼方』をめぐる7人の物語。この未完の小説が北海道を旅する旅人たちの間を行き交う。そしてその終わり方をそれぞれ7人が考えるというもの。

面白いのは、やはり同じものを見ているのに人によって全く受け取り方が異なるというもの。また舞台が北海道ということもあり、旅行欲をそそります。

ちなみに私は、自転車で北海道を旅行する綾子が主人公の「ワインディングロード」が一番好みです。綾子が付き合っていた剛生という男のディスりが結構なくずっぷりで圧巻。また私事ですが大学生の時に自転車旅行で鹿児島や屋久島に行ったことがあり、読んでいて懐かしくなり、その点も評価が高い笑。

他方いまいちと感じてしまうのは、技巧が過ぎているというのか、物語が上手く出来過ぎており、最終章で終わりが読めてしまう感覚がありました。読み進めてきて、ああそういうことかと推測できるのも楽しい反面、そのパターンねと若干の既視感を覚えたのも事実。説明のし過ぎが即ネタバレに繋がりかねないので詳細は述べませんが、以前読んだ同氏による「花の鎖」という作品を私は思い出しました。

・・・
少し疲れた年末の折、積読本の中でお気に入りの湊氏の本を手繰って読んだものです。パンチは弱めですが、普通に面白い人生小説?でした笑 人生は選択の連続ですが、そんな選択に対峙する個々人の真摯さに元気がもらえる作品だと思います。カバー裏が作中作『空の彼方』の原稿になっているという遊び心も素敵です。
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No.57:
(4pt)

その先

結末を自由に締めくくる事ができるのは面白い発想です
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No.56:
(3pt)

好みがわかれる

私が読んだ湊かなえさんの作品とは大分系統が違うなあという感じです。
最初のはなしと最後の話はよかったけど、途中の話は共感できない感じです。
この辺は好みの問題かな
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No.55:
(5pt)

湊かなえらしくない良作

湊かなえ作品とは思えない様な作品。
コレは良い意味でも一部の人には悪い意味でもあるかと思います。
湊かなえはちょっと…っていう方にもオススメ出来るお話しです。
結構、深いと思います…上っ面だけで読まないで欲しい(低評価者さん)
上っ面だけで読めば小綺麗にまとめた話だけど、色々と考えさせられる内容です。

ただ、昭和生まれの地方出身者限定かもしれませんけど(苦笑)
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No.54:
(1pt)

内容が無い。がっかり。

最初の「ハムさん」のくだりが嫌にしつこいと思ったら、そこから発展していきます。「過去へ未来へ」では「絵美
」が書いた「空の彼方」を萌が智子に渡します。何とそこで4,50年の歳月が経過。「花咲く丘」では智子から拓真へ。フムフム。こうやって引き継がれていくんだ!と思っていたら、最終的には絵美は初恋の相手ハムさんと無事結婚して幸福な生活を。なんだ!じゃあ今までの「空の彼方」の受け継がれはどうなる?全く意味がありません。湊かなえ氏特有の「わたし。わたし。僕。わたし。俺。私。あたし。」誰だか分かり辛いし。ブックカバーの裏面「そして本当の結末とは。あなたの今を動かす、力強い物語。」本当の結末はありきたり。全く「今」は動きませんし、「力強い物語」でもありませんでした。読んで損をしました。
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No.53:
(2pt)

夜景が見える北大構内の高台???

2編目以降のエピソードがありきたりで、最初に結末のはっきりしない短編を提示して……という「仕掛け」が全く生きてこない。ひたすら退屈だった。

北海道大学に関する記述に気になった部分があったので指摘しておく。
(いずれも札幌中心地にある札幌キャンパスについて)

1. 夜半、大学構内に入ることについて、元学生が不法侵入にならないかと心配する場面があるが、広大な北大構内は夜中であってもあらゆる方向から一般市民も含めて通り抜け可能。建物は別だが、構内に足を踏み入れる程度で咎められることはありえなく、それを元学生が知らぬはずはない。

2. 札幌市街の夜景が見渡せる「高台に建つ大学創設者像」が出てくるが、北大構内にはそんな高台はない。作者はおそらく、札幌の観光名所として頻繁に登場する指さししているクラーク像とそこからの夜景をイメージしたのだろうが、あれが置かれているのは羊ヶ丘展望台で、北大とは全く別の場所。
存在しえない場所で存在しえない風景について感動話を語られても、鼻白むばかり。

精力的に作品を量産している小説家に現地取材をしろとまでは言わないが、せめて地図を広げて位置確認ぐらいはしてほしい。これを見逃した校閲の仕事もお粗末。
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No.52:
(5pt)

面白い本は一気読みしてしまう。

湊かなえ氏の作品は出版直後の超傑作「告白」しか読んだことがなかった。それはこれ以上の作品はもう書けないだろうから、別に他の作品は読まなくてもいいだろうと思ったからだ。
 でも、勿体無いことをしていた。湊かなえ氏はすごい小説家だと感服した。第1章「空の彼方」のいい場面での突然の物語のおわりに、読者に結末を委ねるパターンなのか?と疑問符が頭についたまま、第2章「過去へ未来へ」へと読む手が止まらなかった。登場人物に血が通ってると思わせる筆致の鋭さがあるからだ。
 そして第2章、第3章を読んでるあたりでこの小説の仕組みが分かってくるのだが、最後まで読んで、伏線もしっかり回収され、なおかつ感動した。とても良い物語のおわりだった。
 

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No.51:
(4pt)

あなただけの短編集。

~物語~
それを語るには余りに永く、余りに短い物語。
1人の人と人が交わるだけで物語は幾何学的なルートへと誘(いざな)わられる。
そんな常世の美しさは紡がれていずれ一つになるだろう。

当作品は連作短篇でありながらそれを感じさせない個々の人物へのコミットの仕方が何とも言えない技術が光る。
全てが繋がっているようで繋がっていない。
全ての物語はあえて完結させない形をとっており、読者の想像に委ねられる。
勿論、あなたの物語も「ハムさんと私」をきっかけに動き出したはずだ。
運命は自分の手の中に。
の醍醐味を存分に味わえた。
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No.50:
(5pt)

旅に出たくなる

北海道を舞台に各短編小説の主人公たちが旅を通して自分自身の夢や彼らの大切な人々の夢について考え直していく。

一眼レフカメラや自転車、バイクなどを趣味として旅をする人もおり、自分の趣味とも合っていたので非常に旅に出たくなってしまった。湊かなえさんはストーリー構成やミステリー、感情表現はもちろんだが、文章表現もとても上手で食べ物の描写や風景の描写など情景や味覚が鮮明に伝わってくる。

各短編小説はすべて物語がつながっており、最初と最後から2番目、最後の話が気に入っている。湊かなえさんの連作の短編小説ですごいのは見事に一点の矛盾もなく物語がぴったりとつながることだ。各話の謎、つながりが解ける瞬間に体を走り抜ける衝撃はすごい。

全体的にもとても面白かった。
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No.49:
(5pt)

読書のすばらしさを感じさせる作品

小説家を目指す女子が書いた結末のない物語。時を経て、人から人へ手渡される。手渡された人たちそれぞれが、自分の悩み、そして決断と重ね合わせるというステキな連作短編集だ。

冒頭のくだんの物語はリドルストーリーになっていて、のっけから、さぁ結末はどっち?を読者に考えさせられる。北海道を旅する人々に読み継がれ、そして彼ら、彼女らは物語の結末に自分なりの解釈をするんだね。仕事、恋愛、家庭、友情、様々。

結局、物語の終わりは分かるのだが、その締めくくり方にぐっとくる。読書のすばらしさを感じさせる作品である。
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4022648732
No.48:
(3pt)

イメージが湧きやすい

ミステリー要素少なめです。
しかし、最初の章から上手く紡いでると思いました……

ただ、あまりにも偶然が重なり過ぎて、途中から、上手く紡ぐと言うよりも、やや強引に物語の引き渡しが続き、あり得ないと感じてしまいました。

その為、残念ながら★3です。

しかし、内容は面白いですし、私が北海道育ちのためイメージが湧きやすかったです。
物語のおわりAmazon書評・レビュー:物語のおわりより
4022512210
No.47:
(5pt)

結末の無い小説から物語は始まる

短編8編から構成されていて、それぞれが

「空の彼方」と結ばれて物語は進んで行く。

空の彼方
『空の彼方」と言う結末の無い小説を書いた女性が主人公
この1冊(と言ってもおそらく紙の束であろう)がその後の
全ての物語に大きくかかわる

過去へ未来へ
北海道に向かうフェリーの中で萌と言う女の子と知り合い
主人公智子は「空の彼方」を譲り受けることになる。
妊婦の彼女はこの終わりの無い物語をどのように解釈するのだろう

花咲く丘
拓真はプロのカメラマンをあきらめ実家の家業を継ぐことになる
自分の夢をあきらめるため北海道旅行に一人で出かける
そこで智子と知り合い、「空の彼方」を手にする
同じく彼はこの物語をどんな思いで読んだのか

ワインディング・ロード
綾子はテレビの制作会社に内定が決まり、一人北海道に自転車の
旅に出かける
そこで今度は拓真と知り合い、いままで他の人には話したことのない
自分の思いを打ち明ける
そして拓真から綾子は1冊の本を譲り受けた
終わりの無いこの小説は綾子にとってどのような影響を与えたのだろう

時を超えて
木水は夢を追って勉強で渡米したいと言ってきた娘に辛らつな言葉を
浴びせる
妻も娘も出て行き、一人学生時代の思い出の北海道にバイクツーリングに
出かける
そこで綾子と出会い夢を追う娘の話をする
すると彼女は「空の彼方」と言う1冊の本を木水に渡した。
個人的に木水のバイクがカタナであることに感動した
それも、今一マイナーな400CCだ。作者もコガタナであることまで
触れているところが中々ツウである

湖上の花火
大学の恩師に会うためあかねは北海道へ
そこで木水と出会い、「空の彼方」を譲り受けるが終わりの無い物語の
主人公を以前の彼氏と照らし合わせ、自分の思いを振り返る

街の灯り
佐伯は大学の教授の友人のお祝いで北海道に来ている
あかねとは直接会うことはないが、佐伯は友人の教授経由で
あかねから「空の彼方」を渡される
どのような思いで彼はこの小説を読んだのであろうか

旅路の果て
主人公は萌である
それぞれの短編が1つになる瞬間でもある

あらすじを書いてみたが
この8編から構成されている

一つひとつの結末に作者の思いが伝わる感動の作品。

そんな偶然なんかない、なんて言わずに皆さん楽しんでください。
物語のおわり (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:物語のおわり (朝日文庫)より
4022648732
No.46:
(3pt)

期待はずれ

結末のない謎の小説の結末を各章の登場人物が紡いでいく連作短編集。魅力満点の構成なのに、その登場人物たちが暗くつまらんやつばかりで台無し。ただ最初の「空の彼方」は素晴らしい。
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4022648732
No.45:
(3pt)

イヤミスではない

湊かなえといえばイヤミス、イヤミスといえば湊かなえと思われがちですが、本作は全くイヤミスではありませんでした。
その読後感から湊かなえさんを敬遠している方にオススメ。

連作短編集ですが、最初の1篇の着地点が終始気になり落ち着かなかったので、イッキ読みがオススメです(個人的所見ですが)。
物語のおわり (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:物語のおわり (朝日文庫)より
4022648732
No.44:
(4pt)

読後感爽やか、色鮮やかな連作短編。行き詰まったら読みたい

こちらは短編かと思いきや、連作短編。次にどのように繋がっていくか、よく考えながら読み進めるのが楽しいです。
最初の主人公の女性はもしやご本人がモデル?とも思いましたがどうでしょう。
また、泥沼の人間関係や血が流れることもなく、過去から未来に向かって一筋の光がさすように物語が進むので、読んだ後もスッキリしました。
物語のおわり (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:物語のおわり (朝日文庫)より
4022648732
No.43:
(3pt)

物語のおわりはみんなそれぞれ

ある物語が途中までしか書かれていなくて、その続きを様々な人達が自分なりに想像し、続きのお話を紡いでいく。最後は、その作者に巡り巡って返ってくる。みんなそれぞれの人生があり、価値があるのだと思う。「自分は、密かに自分しか読まない小説の主人公」って誰かが言ってたことを思い出しました。
物語のおわりAmazon書評・レビュー:物語のおわりより
4022512210

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