貧しいアプレ大学生桐原進は、友人の古川昌人と起業を計画するが、資金難から古川の持ちかけた宝石強盗に、正統性を見出し行動に移す。

ミステリー文学資料館は、日本の探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、研究者や一般読者の利用に供するために一九九九年四月に開館した。

戦前の本格派を代表する三作家の一長編一中編五短編を収録した。

北陸・敦賀湾沖の海難事故で、ロシア・ロマノフ王朝のダイヤモンドが忽然と消えた。

戦前の本格派を代表する三作家の一長編一中編五短編を収録した。

車中の首なし遺体が発見されるや、次々に殺人事件が。

江戸川乱歩と比肩される戦前探偵小説界の驍将であり、本格探偵小説の普及と執筆に心血を注いだ甲賀三郎の探偵小説集第3弾! 甲賀作品に登場するシリーズキャラクターの中でも一、二を競う有名人・手塚龍太弁護士が登場する短編全9作を集成し、さらに、ノン・シリーズの中短

雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。

狡猾な犯罪者が企みを傾けた殺人の顚末 自らの罪を蔽うべく男は計画を練る―― 探偵小説界の巨匠、文庫傑作選決定版 日本探偵小説草創期に江戸川乱歩や甲賀三郎と並び称された巨匠・大下宇陀児の短篇の精髄を全二巻に集成した文庫傑作選。

処女作がいきなり大当たりしたモニカ・スタントンは、ロンドン近郊の撮影所へやってきた。

第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークの埠頭に碇泊していた。

殺人現場に残された西郷隆盛の引き裂かれた肖像画は、死体の顔と酷似していた。

神宮外苑に放置された盗難車両から、青年の変死体が…その婚約者が大量の血痕を残し謎の失踪…連続殺人?の容疑者には大阪駅にいたという鉄壁のアリバイが…。

差出人不明の謎の新聞死亡広告を利用して、自らの模擬生前葬と還暦祝いを企図した商事会社社長・村井喜七郎は本当に死んでしまう。

戦後推理小説文壇の巨匠、鮎川哲也の知られざる作品がよみがえる! 未完の遺稿「白樺荘事件」、ファン待望の単行本初収録。

真山十吉の前に、別れた恋人嘉代子とそっくりの女性が現れた。妹だと名のる。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』――昭和九年の大晦日、銀座のバーで交わされる奇妙な噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。

粗忽者の憎めぬ夜盗“気早の惣太”シリーズを初集成。

本格派の愉悦。猟奇とユーモア、理智の円舞曲!科学者作家の冷徹なる実験精神が、闇に嵌まった都市のパズルを解きほぐす。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

「価値のないもの、誰も盗もうとはしないもの」を専門に独占状態で商売してきた怪盗ニックに、まさかのライバルが登場。

『新青年』初代編集長として江戸川乱歩や横溝正史を見い出し、作家や翻訳者としても活躍した日本探偵小説界の偉人・森下雨村の創作探偵小説選第2弾。

両国の夜空に咲く花火に脱走囚の姿が浮かび上がった。それは目を奪う美貌と、目を背ける人面瘡を持つ少年。

名探偵帆村荘六、再び帝都に帰還! 科学知識を駆使した奇想天外なミステリを描いた、日本SFの先駆者と称される海野十三。

田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム「銀の犬」。

戦前期の代表長篇、待望の復刊。犯人当て懸賞小説(発表当時)3編を同時収録。

1930年、チェスタトンを会長とし、セイヤーズ、クリスティー、バークリーら錚々たる顔ぶれが集まり、探偵作家の親睦団体〈ディテクション・クラブ〉が発足した。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

時代小説の大家が生み出した、転びバテレンと武士の娘との間に産まれ、虚無と孤独をまとう孤高の剣士・眠狂四郎。

戦後を代表する名作「奇蹟のボレロ」に「緑亭の首吊男」「Yの悲劇」ほか5編、終戦直後の混乱した世相を背景に重厚な推理を展開、強烈な個性で本格新時代の到来を告げた加賀美シリーズ全短編を収録。

少年科学探偵シリーズ、初の集大成!医学者作家が夢を託した科学と勇気を武器にする謎解きの冒険譚!奇妙奇天烈なる犯罪の真相が解剖される。

緻密な考証と公平な視点によって、推理小説をその起原から詳説。

折口信夫、乱歩も絶賛した「かむなぎうた」、ほの暗く、ほの明るい幻想怪奇「東天紅」、民俗的ミステリ風味「吉備津の釜」、得意の台湾物「消えた家」、呪いの家「ひこばえ」、泉鏡花賞「泥汽車」、ハイカラ右京番外篇「明治吸血鬼」…澁澤龍彦も種村季弘も賛美した異端のダン

『薔薇の名前』で世界の読者を魅了したウンベルト・エーコが、ふたたび中世を舞台に放つ物語。

乱歩、澁澤龍彦も絶讃した、本邦三大ミステリのひとつ『黒死館殺人事件』の小栗虫太郎、もう一方の代表作。

エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。

元プロの賭博師ビル・パームリーが腕利きいかさま師たちと対決、巧妙なトリックを次々にあばいていく。

昼とは全く別の姿をした、真夜中の東京“大都市T"。

「感情の探検家」大下宇陀児の真骨頂。戦前期の達成「鉄の舌」からSF味の「宇宙線の情熱」まで。

明治・大正・昭和と代々の当主が失踪を遂げる京都伏見の造り酒屋に潜む悪意の罠! 狐の祟りとされる伝説に隠された真相とは? 鮎川哲也『黒いトランク』と13番目の椅子を争った幻の本格ミステリが、ついに復活します!

全身をグレイ一色につつんだ異色の名探偵・幽霊紳士が事件関係者の前に現われた時、謎は解き明かされる―どんでん返しの趣向に満ちた全12話で構成される『幽霊紳士』。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

博物館から消えた古書、ペントハウスの密室殺人、古の詩どおりに現われては消える竪琴……いずれ劣らぬ怪事件に理知の光を当て真相をあばくのは、日本人執事を従えた謎の紳士タラント氏である。

先生、ごめんなさい…。痛みと後悔に苦しむ少女が知らぬ“真実”(「痛み」)。

探偵小説デビュー作「濃霧」から『キング』連載の中編「嫦蛾の冠」まで、大正時代に書かれた創作探偵小説を六作収録。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。

横溝正史の幻の新聞連載小説、発表から77年を経て初の単行本化!

小さな町の菓子店で、何者かが商品に毒入りチョコレート・ボンボンを混入させ、死者が出るという惨事が発生した。

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。

二つの物語が前と後ろ、両方から始まります。

テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。