奇蹟のボレロ



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    初公開日(参考)1948年01月
    分類

    長編小説

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    奇蹟のボレロ (探偵クラブ)

    1994年06月01日 奇蹟のボレロ (探偵クラブ)

    戦後を代表する名作「奇蹟のボレロ」に「緑亭の首吊男」「Yの悲劇」ほか5編、終戦直後の混乱した世相を背景に重厚な推理を展開、強烈な個性で本格新時代の到来を告げた加賀美シリーズ全短編を収録。* (「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (4pt)

    完成度だけでは評価できない

    著者のミステリ作品は、伝奇時代物とくらべると、はるかに数が少ない。
    その少ないうちの、さらに加賀美もの長編ひとつとすべての短編を収録したのが本書である。
    その作品中に漂う戦後のムードは、特に短編作品に顕著であり、この著者のミステリの特徴のひとつともなっている。

    短編作品の中では、やはり「霊魂の足」が味わい深い。
    もう何度読んだか分からないほど、アンソロジーのたぐいには著者の短編の代表として採録されている。
    その他の短編作品が面白くない、というわけではないが、ミステリ色の強いものというと、長さ的にもこの作品ということになるのだろう。
    ただし、巻頭の「緑亭の首吊男」も、戦後の退廃的なムード満点の作品であり、良い味わいである。

    さて、長編は「高木家〜」ではなく「奇蹟のボレロ」が収載されており、これは初読が高校生時代で、まだ本作の表面的な魅力しか理解できなかった頃だった。
    「霊魂の足」同様に、本作でも超常現象がモチーフとして使用されている。
    本作ではあの「ダベンポート事件」であり、これが登場人物のテクニックの根拠となっているあたり、著者があっち方面にもかなり関心があったことを示すものである。

    作品中には今でいうイリュージョン、つまり舞台奇術が登場する。
    それがあまり作品中で生かされていないのは、本作の長さに制限があったせいかもしれない。
    もっとじっくりと、ゆったりと余裕があれば、本作はまた違った風格のものになっていたかもしれない。

    現代の、特にひねったミステリばかり読んだすれっからしのマニアには、少々ものたりないのは確かだ。
    ただ、著者独特の作品ムードは、本書収載の作品で十分に堪能できる。
    「黄昏の悪魔」等、他の長編作品もまた、今となっては古くさいかもしれないが、独特のムード満点である。
    奇蹟のボレロ (探偵クラブ)Amazon書評・レビュー:奇蹟のボレロ (探偵クラブ)より
    4336035628



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