突然の悲報だった。ネロ・ウルフの親友で、レストランのオーナーであるマルコが、自分の店の前の路上で何者かに射殺されたのだ。

若き女性探偵ドル・ボナーに依頼を持ちこんだのは、共同経営者シルヴィアの後見人P・L・ストーズだった。

探偵ネロ・ウルフを、事故死した娘は実は殺されたのではないかと考える父親が訪ねてきた。

１８４６年の真冬。ニューヨーク市警の警官ティムは兄の家で見つかった女性の死体を隠し、真犯人を追って捜査を開始する。

<おまえは殺されるのだ>素人演劇の公演を前に、三人の出演者に不気味な死の予告状が届く。これは単なる嫌がらせか。

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

静かな田舎の村にこんこんと湧き出る泉。これに目をつけたのが、新進気鋭のミネラルウォーター会社だった。

権威あるグルメ・ガイドブックの覆面調査員パンプルムース氏は、元パリ警視庁刑事。

『スペイン階段』のリヴァイヴァル上映を観た帰り道、サリーは一台の車があとをつけてくるのに気がついた。

美食やアメコミを題材にした三つの難事件を収録する第2弾!日本独自編纂の傑作中編集。

アーチー・グッドウィンは陸軍情報部の少佐だった?あのネロ・ウルフがダイエットに挑戦?戦時色濃厚な四つの難事件を収めた「ネロ・ウルフの事件簿」第3弾!特別付録「ウルフとアーチーの肖像」も収録。

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

アーチー・グッドウィン、辞職す！　絶体絶命の美人依頼者の無実を信じ、迷探偵アーチーの捜査が始まる。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

はるばるネブラスカからマンハッタンのウルフの住居を訪ねてきた老資産家の依頼は、十一年前に勘当した息子を探してほしいというものだった。

エーランド島に美しい夏がやってきた。

隅の老人の活躍！　フェンチャーチ街の謎、地下鉄の怪事件、ミス・エリオット事件、ダートムア・テラスの悲劇、ペブマーシュ殺し、リッスン・グローヴの謎、トレマーン事件、商船〈アルテミス〉号の危難、コリーニ伯爵の失踪、エアシャムの惨劇、《バーンズデール荘園》の悲劇

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

ネロ・ウルフのもとに大富豪の未亡人が訪れた。依頼はFBIによる執拗な尾行、盗聴をやめさせてほしいというものだった。

小学校教師アン・ネルソンを三年ぶりに訪ねてきた母親。別れた父親が手にした遺産の話をし、毒づいて帰っていった。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

仲のいい近所同士のホームパーティは、たがいの「恋愛問題」がもつれて気まずい形でお開きとなった。

刑務所長のわたしに全囚人を見せて欲しいと、前触れなく刑務所をおとずれた女性。

全米チャンピオン牛の栄誉に輝いたというのに、シーザーの命はまさに風前の灯。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

秘密主義のFBI、背信行為を働く弁護士、食べ物を冒涜する犯罪者。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

男がバーで「マクジョージ」と叫び客を撃つ。が、撃たれたのはマクジョージではない?これは単なる間違いか。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

高層ビルの執務室で男が死体となって見つかり直後、ニューヨークを大停電が襲う―現場にたどり着いた隻眼の探偵はさまざまな証言の中から犯人を追い詰めていく。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。

1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。

博物館から消えた古書、ペントハウスの密室殺人、古の詩どおりに現われては消える竪琴……いずれ劣らぬ怪事件に理知の光を当て真相をあばくのは、日本人執事を従えた謎の紳士タラント氏である。

紺碧海岸の酒場でメグレ警視が出会った女性たち。黄昏の街角に残響する人生の哀歌。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

ウィンター邸で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。