腰ぬけ連盟

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

1978年06月01日 腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2)

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評判

腰ぬけ連盟の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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腰ぬけ連盟の総合評価:

7.67/10点 レビュー 6件。

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No.6
(4pt)

日本での知名度の低さがわからない

往年の名探偵たちの多くは、職業としての私立探偵であっても、依頼された仕事を受けるかどうかの判断基準は、自分の探偵能力や好奇心を満足させるのが最大目的で、報酬度外視で依頼を受けることがままあった。ポワロなんかは、かなり高額の請求をしていた気配も見られるが、そのことは台詞なり地の一文かそこらでさらっと流されるのが普通だった。
 30年代のアメリカで生まれた名探偵ネロ・ウルフは、その特異な巨体を一旦脇に置いたとしても、読者にはかなり衝撃的だったことだろう。
 彼は自分のエピキュリアン的生活を支えるために、高額な報酬を必要としている。そしてそのためには、積極的に潜在的依頼者を見つけて駆け引きすることも厭わない。そんなところにも――謎解きの興味とは別に――本シリーズの魅力がある。

 彼の特異なキャラは十分了解しているが、本作では、自らウルフ宅を訪れて高額支払いを申し出た女性を追い返してまで、行方不明になった最初の依頼者のグループ全員を依頼者とすべく交渉する。
 当然その方がトータルの依頼料が増えるからだが、素早く彼らのメンバー構成と財政状況を調べて、各々に見合った請求額を決めて提案する。必要経費はウルフ持ち、最終的に報酬額の支払いの可否は、メンバーの多数決で決めてもらう……。
 いやもうこの強烈な自信がまたたまらないw
 昔はじめて御手洗潔に接した時に、彼の強烈な自信にたじたじとなったが、彼の登場よりはるかに早く、戦前からこんなキャラクターの探偵がいたとは……。彼の作品を読むのは本書で三冊目だが、あらためて感じた。
 また訳者は、ポール・チャピンのキャラ付けが優れていることに触れているが、わたしは彼以上に妻のドーラ・チャピンの個性が、それほど登場シーンは多くないながらも、印象的だった。

 シリーズの基本フォーマットに関しては、『毒蛇』の感想に書いたから繰り返しは避けるが、本作でアーチーがほんの自宅のすぐ先までウルフを連れ出そうとした際、「なぜ君が、私をそうした気ちがいじみた出撃にかり立てようとするのか、わからん。そういう考えは放棄しなさい。実行できることではない」(No.2065)とまで回答するwような極端な出不精である。その彼が自宅を離れる瞬間があるというのが、本書で特筆できることのひとつ。

 全体的に言って、本作は本格謎解き小説というよりも、探偵捜査小説の色合いが強いけれども、「名探偵、皆を集めてさてと云い」趣向もしっかりある。
 そして、そんな揶揄した川柳があるくらいの手垢のついたシーンにも拘らず、一旦は参集した依頼人集団のブーイングを浴びるように進んだりと、なかなか一筋縄ではゆかない。
 正直言って、30年代黄金期の名探偵の中で、日本ではネロ・ウルフの知名度がやや低い理由が解らない……。
腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2) Amazon書評・レビュー: 腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2)より
4150719020
No.5
(4pt)

日本での知名度の低さがわからない

往年の名探偵たちの多くは、職業としての私立探偵であっても、依頼された仕事を受けるかどうかの判断基準は、自分の探偵能力や好奇心を満足させるのが最大目的で、報酬度外視で依頼を受けることがままあった。ポワロなんかは、かなり高額の請求をしていた気配も見られるが、そのことは台詞なり地の一文かそこらでさらっと流されるのが普通だった。
 30年代のアメリカで生まれた名探偵ネロ・ウルフは、その特異な巨体を一旦脇に置いたとしても、読者にはかなり衝撃的だったことだろう。
 彼は自分のエピキュリアン的生活を支えるために、高額な報酬を必要としている。そしてそのためには、積極的に潜在的依頼者を見つけて駆け引きすることも厭わない。そんなところにも――謎解きの興味とは別に――本シリーズの魅力がある。

 彼の特異なキャラは十分了解しているが、本作では、自らウルフ宅を訪れて高額支払いを申し出た女性を追い返してまで、行方不明になった最初の依頼者のグループ全員を依頼者とすべく交渉する。
 当然その方がトータルの依頼料が増えるからだが、素早く彼らのメンバー構成と財政状況を調べて、各々に見合った請求額を決めて提案する。必要経費はウルフ持ち、最終的に報酬額の支払いの可否は、メンバーの多数決で決めてもらう……。
 いやもうこの強烈な自信がまたたまらないw
 昔はじめて御手洗潔に接した時に、彼の強烈な自信にたじたじとなったが、彼の登場よりはるかに早く、戦前からこんなキャラクターの探偵がいたとは……。彼の作品を読むのは本書で三冊目だが、あらためて感じた。
 また訳者は、ポール・チャピンのキャラ付けが優れていることに触れているが、わたしは彼以上に妻のドーラ・チャピンの個性が、それほど登場シーンは多くないながらも、印象的だった。

 シリーズの基本フォーマットに関しては、『毒蛇』の感想に書いたから繰り返しは避けるが、本作でアーチーがほんの自宅のすぐ先までウルフを連れ出そうとした際、「なぜ君が、私をそうした気ちがいじみた出撃にかり立てようとするのか、わからん。そういう考えは放棄しなさい。実行できることではない」(No.2065)とまで回答するwような極端な出不精である。その彼が自宅を離れる瞬間があるというのが、本書で特筆できることのひとつ。

 全体的に言って、本作は本格謎解き小説というよりも、探偵捜査小説の色合いが強いけれども、「名探偵、皆を集めてさてと云い」趣向もしっかりある。
 そして、そんな揶揄した川柳があるくらいの手垢のついたシーンにも拘らず、一旦は参集した依頼人集団のブーイングを浴びるように進んだりと、なかなか一筋縄ではゆかない。
 正直言って、30年代黄金期の名探偵の中で、日本ではネロ・ウルフの知名度がやや低い理由が解らない……。
腰ぬけ連盟 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 腰ぬけ連盟 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8O16C
No.4
(4pt)

日本での知名度の低さがわからない

往年の名探偵たちの多くは、職業としての私立探偵であっても、依頼された仕事を受けるかどうかの判断基準は、自分の探偵能力や好奇心を満足させるのが最大目的で、報酬度外視で依頼を受けることがままあった。ポワロなんかは、かなり高額の請求をしていた気配も見られるが、そのことは台詞なり地の一文かそこらでさらっと流されるのが普通だった。
 30年代のアメリカで生まれた名探偵ネロ・ウルフは、その特異な巨体を一旦脇に置いたとしても、読者にはかなり衝撃的だったことだろう。
 彼は自分のエピキュリアン的生活を支えるために、高額な報酬を必要としている。そしてそのためには、積極的に潜在的依頼者を見つけて駆け引きすることも厭わない。そんなところにも――謎解きの興味とは別に――本シリーズの魅力がある。

 彼の特異なキャラは十分了解しているが、本作では、自らウルフ宅を訪れて高額支払いを申し出た女性を追い返してまで、行方不明になった最初の依頼者のグループ全員を依頼者とすべく交渉する。
 当然その方がトータルの依頼料が増えるからだが、素早く彼らのメンバー構成と財政状況を調べて、各々に見合った請求額を決めて提案する。必要経費はウルフ持ち、最終的に報酬額の支払いの可否は、メンバーの多数決で決めてもらう……。
 いやもうこの強烈な自信がまたたまらないw
 昔はじめて御手洗潔に接した時に、彼の強烈な自信にたじたじとなったが、彼の登場よりはるかに早く、戦前からこんなキャラクターの探偵がいたとは……。彼の作品を読むのは本書で三冊目だが、あらためて感じた。
 また訳者は、ポール・チャピンのキャラ付けが優れていることに触れているが、わたしは彼以上に妻のドーラ・チャピンの個性が、それほど登場シーンは多くないながらも、印象的だった。

 シリーズの基本フォーマットに関しては、『毒蛇』の感想に書いたから繰り返しは避けるが、本作でアーチーがほんの自宅のすぐ先までウルフを連れ出そうとした際、「なぜ君が、私をそうした気ちがいじみた出撃にかり立てようとするのか、わからん。そういう考えは放棄しなさい。実行できることではない」(No.2065)とまで回答するwような極端な出不精である。その彼が自宅を離れる瞬間があるというのが、本書で特筆できることのひとつ。

 全体的に言って、本作は本格謎解き小説というよりも、探偵捜査小説の色合いが強いけれども、「名探偵、皆を集めてさてと云い」趣向もしっかりある。
 そして、そんな揶揄した川柳があるくらいの手垢のついたシーンにも拘らず、一旦は参集した依頼人集団のブーイングを浴びるように進んだりと、なかなか一筋縄ではゆかない。
 正直言って、30年代黄金期の名探偵の中で、日本ではネロ・ウルフの知名度がやや低い理由が解らない……。
腰ぬけ連盟 (1960年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 腰ぬけ連盟 (1960年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAPW1S
No.3
(3pt)

『毒蛇』に続くネロ・ウルフ・シリーズ第2弾

1934年に『毒蛇』でネロ・ウルフが探偵小説シーンにデビュー、ということはアーチー・グッドウィンもデビューしました。35年発表の『腰ぬけ連盟』はレックス・スタウトの2作目のウルフものです。安楽椅子型のウルフの手足となってかけ回るアーチーの一人称スタイルでストーリーは進行しますが、ほとんど肉声の聞かれないヴァン・ダイン(迷?探偵ファイロ・ヴァンスの伝記作者)とは違い、独白(愚痴)やウルフとのやりとりがアメリカの読者には受けたのでしょう。翻訳ではなかなかその辺の<呼吸>とか<空気>がわかりにくく、いつも最後は「で、犯人は誰?」となります(反省)。
腰ぬけ連盟 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 腰ぬけ連盟 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8O16C
No.2
(3pt)

『毒蛇』に続くネロ・ウルフ・シリーズ第2弾

1934年に『毒蛇』でネロ・ウルフが探偵小説シーンにデビュー、ということはアーチー・グッドウィンもデビューしました。35年発表の『腰ぬけ連盟』はレックス・スタウトの2作目のウルフものです。安楽椅子型のウルフの手足となってかけ回るアーチーの一人称スタイルでストーリーは進行しますが、ほとんど肉声の聞かれないヴァン・ダイン(迷?探偵ファイロ・ヴァンスの伝記作者)とは違い、独白(愚痴)やウルフとのやりとりがアメリカの読者には受けたのでしょう。翻訳ではなかなかその辺の<呼吸>とか<空気>がわかりにくく、いつも最後は「で、犯人は誰?」となります(反省)。
腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2) Amazon書評・レビュー: 腰ぬけ連盟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-2)より
4150719020

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