毒蛇
- ネロ・ウルフシリーズ (14)
- 安楽椅子探偵 (187)
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どうして日本ではネロ・ウルフはそんなに人気がないのだろう?と不思議なのだが、もしかしたらこの第一作目が色々まずかったのかなあと感じる。 一冊にまとめるために仕方なかったのかもしれないが、先ず字が細かすぎる。老眼鏡をかけていても疲れる時の小ささ。 そして、翻訳。代三作目ラバー・バンドからは、同じ翻訳者かと疑うほど自然になっているが、毒蛇は佐倉さんにとっても初めての推理小説翻訳だったようで、やはり慣れていないようだ。(ただし、古めかしい話し方については、この時代がそうなのだから翻訳もあれで良いのだと思っている。クレーマーが金田一耕助の轟警部のような話し方をするのは、私には全く不自然ではなかった。) しかし、それら2つを鑑みても毒蛇は素晴らしい作品になっていて、ウルフとアーチ、その他これからのシリーズ化に耐えうる登場人物の個性をずらっと紹介しながら、時代背景や当時の価値観を充分取り入れて推理小説としてでなく人間ドラマとして充分に読み応えのある作品だと思う。ネロ・ウルフの中では毒蛇は間違いなく傑作だ。 本国アメリカでテレビドラマ化されていたのは観ていないが、イタリアのRAIテレビで10年くらい前にシリーズ化されたフランチェスコ・パノフィーノ(ウルフ)ピエトロ・セルモンティ(アーチー)主演のはとても良く脚色されていた。この一冊を100分で見せ場たっぷりに仕上げていてキャスティングもぴったりだった。特にクレーマー警視とフィリッツ(ドラマではナンニになっている)。シェフ役は本当のシェフ兼俳優が演じていて見ごたえがあった。 ネロ・ウルフは現代に映像化しても楽しめるアメリカのアガサクリスティーのようだと思う。 本作品もエラリー・クイーンシリーズのように新訳が出されたら良いのに、少なくとも毒蛇だけはそうなればフアンも増えるのではないかと思う。 | ||||
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若い頃読んだ時は名作と思ったが再読ではあまりの冗長さに読み進めるのに苦労した。巨漢の名探偵ネロ・ウルフの尊大な個性やそれを笠に着たアーチーの言動もわざとらしく興ざめであった。文章も枝葉末節の記述(XX丁目等)が多く興味を持続できなかった。 事件の進展も終盤までほとんどなく犯人像もあまり現実的ではないと思われる。これが真相だとすればこのような凝った犯行を計画するであろうか。また警察による綿密な捜査や証言の丹念な収集が行われていれば謎解きミステリとして成り立つか微妙である。 ただ、ホームズ役とワトソン役がこれほど個性的に描かれているという点では画期的だったとは思うが、推理小説という点では今一つという感じである。 | ||||
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アメリカで今も絶大な人気を誇る探偵コンビ,ネロ・ウルフとアーチー・グッドウィンの初登場作品にして,現在も古典的傑作と評される代表作。この作品にこのシリーズの魅力が全て凝縮されています。蘭と美食を愛し,仕事が嫌いな巨漢というウルフの個性的な人物像。関係者を質問攻めにして本人も気づいていない重大な事実をつかんだり,トリッキーな作戦で犯人を追い詰めたりというその独特の探偵術。主役とみまごうばかりのアーチーの軽快な語りと情報収集のための活躍ぶり。そして世間一般からは取るに足らないとされる人物の権利も尊重する公平さなど。この作品が廃刊になってしまっているのはミステリ大国日本の名折れとすら感じます。 | ||||
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アメリカで今も絶大な人気を誇る探偵コンビ,ネロ・ウルフとアーチー・グッドウィンの初登場作品にして,「現在も古典的傑作と評される代表作」(解説文より)とのことですが、まさにそのとおりだと思います。この作品にこのシリーズの魅力が全て凝縮されています。蘭と美食を愛し,仕事が嫌いな巨漢というウルフの個性的な人物像。関係者を質問攻めにして本人も気づいていない重大な事実をつかんだり,トリッキーな作戦で犯人を追い詰めたりというその独特の探偵術。主役とみまごうばかりのアーチーの軽快な語りと情報収集のための活躍ぶり。そして世間一般からは取るに足らないとされる人物の権利も尊重する公平さなど。この作品が廃刊になってしまっているのはミステリ大国日本の名折れとすら感じます。 | ||||
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