孔雀の羽根

登録されているタグ

※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。

【この小説が載っている参考書籍】

オススメ平均点

5.00pt (10max) / 1件

6.00pt (10max) / 4件

Amazon平均点

3.75pt (5max) / 12件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

0pt

サイト内ランク[]

D

ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

11.50pt

5.00pt

←非ミステリ

66.50pt

ミステリ→

10.00pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
2,425回
お気に入りにされた回数
1
読書済み登録回数
5
このページのURL

あらすじ

1980年12月19日 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)

二年前と同じ予告状を受け、警察はその空家を厳重に監視していた。銃声を聞いて踏み込んだ刑事が見たものは、若い男の死体、孔雀模様のテーブル掛けと十客のティーカップ。なにもかもが二年前の事件とよく似ていた。そのうえ、現場に出入りした者は被害者以外にはいないのだ。この怪事件をH・Mは三十二の手掛りを指摘して推理する!(「BOOK」データベースより)

評判

孔雀の羽根の評価:

5.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点5.00pt

孔雀の羽根の総合評価:

7.31/10点 レビュー 13件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

フェアを重んじすぎて複雑!

スコットランド・ヤードのマスターズ警部宛にある手紙が届く。それはバーウィック・テラス4番地に10客のティー・カップが出現するので、警察の出席を願うという不思議な内容の手紙だった。しかし、2年前、同様の手紙が届いた際、当該場所の建物は空家であるにもかかわらず、什器類が雑然と詰め込まれており、そしてその中に死体があったという事件が起きており、未解決のままでいた。果たしてこの手紙はあの事件の再現なのか?
マスターズは部下を引き連れ、バーウィック・テラスに赴き、張り込みをしていると銃声が2発轟いた。急いで部屋に駆け込んでみると、当日部屋を購入したヴァンス・キーティングの死体が転がっていた。しかも死体には至近距離から撃たれた痕跡があったが、部屋には誰もいず、そして張っていた部下からは誰もその部屋から出て行った者はいないという話だった。
そして二つの事件に共通するのはどちらも前の持ち主がジェレミー・ダーウェントという老弁護士であり、しかもダーウェント氏が云うには、キーティングの遺産相続人は彼の妻になっているとの事だった。果たして犯人はダーウェント夫妻なのか?密室から消えた犯人の謎と奇妙に絡まる人間関係の糸を解きほぐすべくH・M卿の捜査が始まる。

謎は今回も非常に魅力的で、カー独特のオカルト色は希薄だったが、相変わらず右往左往するストーリー展開に眩まされ、しばし五里霧中に陥った。
読後、しばらくして色々考えると色んな瑕疵があることに気付く。それらをネタバレの欄に思いつくまま書いてみた。

前回の『パンチとジュディ』で推察した、カーなりの読者への挑戦状ではなかったのかについてはその推察が当たっていた事を本作において、更に補強することが出来た。
章の題名に、「この章には、重要な記録が読者の前に提供される」なんて付いているのは初めてだし、しかも最終章に至っては32もの手掛かりについてそれぞれが文中で表現されているページ数まで記載する懲りよう。これはもう読者が云々というよりも、カーの向上心・サービス精神によるところだろう。
しかし本作の事件を推理して当てられる読者がいるのかは不明。私個人としてはまず無理!カー、懲りすぎ!!


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12
(3pt)

もう少し、題名の意味にインパクトがあれば…

本作品は、1937年発表の作品で、カーター・ディクスン名義の第8作にあたります。

「10客のティカップが出現するでしょう。」という不可解な犯行予告に、指定されたマンションを厳重に警戒していたマスターズ警部達。
家の中にはヴァンス・キーティングという青年がひとりでいることが確認された。
やがて轟いた二発の銃声を機に、中に入ってみると、そこには後頭部を打ち抜かれた青年の死体が。
傍らには拳銃が落ちており、後頭部には、至近距離から撃たれたことを示す、焦げ跡が残っていた。
犯人はどこに消えたのか? 
テーブルには10客のティカップが円形に置かれ、テーブルクロスは孔雀の羽根の刺繍が施されていたが…。

同じような状況の事件がじつは二年前にも発生していて、迷宮入りしていたことから、ヘンリ・メリヴェール卿の登場となり、名推理で犯人を追い詰めるというお話。

第14章の標題が、「この章には、重要な記録が読者の前に提供される」となっていたり、最終章の犯人当ての推理のくだりでは、32の手がかりが指摘されて、それぞれが何頁に記載があったか記されているという、フェアプレイを追求した作品となっています。

ただ、メインのトリックの部分が、この1年くらいかなり多くのカー作品を読んできたこともあって、「このあたりに【逆転の発想】を仕掛けているのでは?」という推測ができてしまった点が、残念なところでした。

さらにもうひとつ。
なぜ、「10客のティカップ」と「孔雀の羽根」なのか、という点が、先述の手がかり(29)の部分と最終頁で説明されているのですが、ややインパクトに欠けるものになっていたのも、残念なところでした。

傑作というには、今一歩といったところかな…というのが、本作品に対する印象です。
孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4) Amazon書評・レビュー: 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)より
4488119042
No.11
(4pt)

題名が象徴するトリックの巧妙さ

本作はカーの密室物の代表作の1つ。ミステリ作家・編集者として著名なE.D.ホックが投票で選んだ密室ミステリの人気投票で10位に入った。ちなみに列挙すると以下の通り。

(1) 三つの棺(カー)
(2) 魔の淵(タルボット)
(3) 黄色い部屋の謎(ルルー)
(4) 曲がった蝶番(カー)
(5) ユダの窓(カー)
(6) ビッグ・ボウの殺人(ザングウィル)
(7) 帽子から飛び出した死(ロースン)
(8) チャイナ・オレンジの謎(クィーン)
(9) ナイン・タイムズ・ナイン(バウチャー)
(10) 孔雀の羽根(カー)......本作

本作はカーとしては地味な方なのでベストテンに入るとは意外だった。しかし、良く考えるとトリックは奇抜なのだ。なにせ「***」を「***」してしまうのだから。良く考えますねぇ。同時にランキング選者の見識の高さも窺える。そして、真相に気付かせないストーリー展開の巧みさと伏線の張り方はさすがとしか言いようがない。また、トリックが分かると「孔雀の羽根」という象徴的題名の巧妙さも分かるという仕掛けになっているのにも感服。更に、事件が起きたのが黄昏時だったという設定のうまさも見事。

密室マニアの方には必読の書。
孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4) Amazon書評・レビュー: 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)より
4488119042
No.10
(3pt)

牽強付会とは本書のこと

万全の警戒態勢で空き家のドアと窓を見張るマスターズ警部たちが見守る中、二発の銃声が鳴り響き、部屋に踏み込んだところ、たった今射殺されたと思われる男の死体があった。犯人はどうやってこの部屋に侵入し、どこへ消え去ったのか...。

本書は世界の密室長編歴代ベスト10位の作品とのことで、作者持ち味の怪奇趣味は影を潜める一方、この章に重要な手がかりがあると明記するなどフェアプレイに徹しようとしている。
しかし、この結末はないだろう。

論理の筋は通っている、トリックも可能である。しかし、二発目が被害者に当たったのはあまりにも都合が良すぎる。
しかし何よりも、誰にも「それ」が見られなかったということに無理がある。

H・M卿が見えなかったはずだと主張するとおり、確かに部屋の中は見えなかったかも知れない。
しかし、マスターズたちが見守る中、「それ」が外から部屋の中に飛び込むのは絶対に見落とされるはずがない。たとえ「それ」が具体的に何であるかまではわからないまでも。

何かを見たという者がいれば、読者はそれを推理の手がかりにする。逆に誰も何も見なかったとなれば、読者はそれを念頭に置いて推理する。
しかし、絶対にマスターズたちの目に止まるはずのものを、誰の目にも止まらなかったと記載するのは、読者からみればアンフェアでしかない。
孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4) Amazon書評・レビュー: 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)より
4488119042
No.9
(4pt)

歴代密室NО.10

そんなには有名ではない本書ですが、実はこの作品は海外で評論家、作家、ファンなどから投票してもらった結果、世界の密室長編歴代10位にランクインしています(1位はダントツでカーの「三つの棺」他、カーは4位「曲った蝶番」、5位「ユダの窓」などに入っています)。
 それだけにトリックにおいては実に単純にして盲点をついたもので、最後にH・Mはちゃんと手がかりを並べ立てて立証しています。ただ、証言に不審な点を見つけるには知識が必要です。現に私もこの作品で初めて知りました。
 ただ、正にこいつは信じがたい完璧な不可能犯罪なので、密室ものを読みなれていない人は真相を知ってなんとなく失望するかもしれません。
孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4) Amazon書評・レビュー: 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)より
4488119042
No.8
(3pt)

孔雀の羽根

警察が厳重に包囲する空き家の一室で二発の銃声が轟いた。間髪をいれず踏み込んだ警官が目にしたものは至近距離から頭と背中を撃たれた男の死体。まだ煙を吐く拳銃を残し犯人の姿は消えていた。その部屋には十客のティーカップが・・・。これは二年前の未解決事件とそっくり同じ! おなじみH・M卿の登場!
 あまりオカルト気味のないあっさりしたお話です。女が如何にしたたかな動物か、垣間見たい方にはオススメ。
孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4) Amazon書評・レビュー: 孔雀の羽根 (創元推理文庫 119-4)より
4488119042

その他、Amazon書評・レビューが 12件あります。
Amazon書評・レビューを見る