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八日目の蝉
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八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 141~160 8/22ページ
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全てを失ってしまった女性が最後に欲しかった家族。誘拐の被害にあってバラバラになった家族。その家族から逃げ出したいと思いながらも、不倫相手の子供を身ごもり、生む決意をする女性。そして家族の再生を願いながら、物語は終焉をむかえる。全体的にやさしい文章で書き上げられてます。最初は、不倫相手の子供を誘拐してまで...とタカをくくって読んでいたのですが、読み進めるうちに、言いようのない感動につつまれました。 | ||||
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一章を読んでいる時には、「この先どうなってしまうんだろう」と思いながら破綻を予感した。 ニ章に移ると「どう言う結末になるのか」と心配した。 人である限り人は、自分の意思でなく生みの親や環境に影響を嫌でも受ける。 他人と比べ普通だったり普通で無かったりするかも知れないが、 それら全てを受け入れて始めて自分の立ち位置や価値が見えてくるのかもしれない。 そんな事を思いました。 | ||||
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希和子は議論の余地もなく、犯罪者である。 しかし、本物の「親の愛」で薫を育てた。 引き離される瞬間まで、自分の身よりも薫を思いやっていた。 ネグレクト気味の実の両親に戻されて育てられるより、 大好きになった小豆島でそのまま育てられたほうが、 どれほど幸せだったろうと想像する。 しかし、保育園にも小学校にも入れられない。 そのうち薫にも事情を訊かれる時が来る。 遅かれ早かれ、どこかで別れざるを得なかっただろう。 成人した薫はこれから子供を産む。 たぶんその後、子供を育てていくうちに、 希和子がどれほど自分を愛してくれていたか分かり、 誘拐という犯罪については許すのではないだろうか。 しかしそれでは犯罪を肯定してしまうので、小説でそれは書けない。 だからそこまで行かない終わり方なのだろう。 では結局、犯罪を肯定する小説なのかというと、そうではない。 あまり目立たないが、本当の問題は実の親にある。 冒頭の誘拐をする瞬間、希和子が 「私ならこの赤ちゃんを家に置いて出掛けたりしない」 と思った場面が象徴的だ。 実の親が、誘拐犯と同等かそれ以上の愛で育てさえすれば (本来なら当然そうあるべきだが、現実社会でもそうとは限らない)、 おそらく薫、ではなく恵理菜は希和子を単なる犯罪者として、 生涯許さないのではないか。戻されて以降があまり幸福ではなかったから、 希和子を許す余地が生まれるのだろう。 幼児虐待など現実の親子にも何かと問題の起きている現代、 世の親たちに対して、子供を希和子以上の愛で育てているのかという シビアな問いを突き付けている、そんな小説なのではないか。 4歳の娘を持つ親として、私はそう受け取った。 | ||||
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ハラドキしながら読みました。 愛も、情も、全て心がありますね。 その心の位置によって変わるものなんでしょう。 実際に起こりうる、複雑な、そして深遠な心の物語。 母と娘、その当たり前にみえる存在が非日常な生活。 他人の娘として過ごし、本当の家族に戻り成長した・・・自己を失った、そのままで。 ーーー以下チョイネタばれ注意ーーー 産まれくる我が子に失くした自分の心を見た。 そんなハッピーな終わりであったと願っています。 失っても探し、捨てたのならば拾い、そしてまた手にする事も出来ると。 深く考えれば、どんな哲学書よりも考えさせられる話でしょう。 | ||||
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感動しながら一騎に読みました!本屋さんに行かなくても買えてよかったです。 | ||||
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映画化されて好評だったらしいこの小説。不倫相手か何かの幼子をさらって逃避行する物語。各地を転々とするさなかに、訪れる場所と人そしてさらっている自分、なにもしらない無垢な子供、ここらへんの対比がけっこうそそるものがあった。 中盤は、語り手が入れ替わったりするが物語がどうにか展開しつつ、やっぱり心のトラウマだったり複雑なものを抱えた人間の人生は、どのように転がっていくのかという非常に難しい問題を孕んでいた。 その答えがラスト付近にあったが、そのあたりがやっぱりこの物語の中では秀逸だった。 物質的、精神的にすべてを失っても、人はやっていける、なんとか生きていけるのだという希望が、最後にうまく描かれていて少し感動した。 | ||||
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映画を観て読んでみたいと思いました。角田光代さんの本は初めてだったのですがすっかりファンになりました。 映画もとてもよくできていたんですね。 | ||||
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テレビで、この作品のドラマ?映画?が放送されているのをチラッと見て、原作を読みたくなりました。 読み終わって、すごく小豆島に行きたくなりました。 | ||||
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角田さんの、作品の中では、賞をとっているらしいが、あまり、おもしろくない 個人的に、赤ちゃんを誘拐して自分の、子供と、して育て、いろんな人の力を借りて、生き延びる、主人公にあまり共感できない、 エンジェルホームでの人間関係がおもしろいです、中古で買ったので、安く済みました | ||||
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誘拐した赤ん坊を必死に隠しながら守っていく主人公。 自分の血が入っていない赤ん坊をここまで強い気持ちで守れるのかと驚きと同時に どんなに愛情を注いでも愛人の子供という事実がつきまとう悲しさ。 宗教団体の裏側や、犯人が警察の目を盗んで逃げる方法などハラハラしながら どんどん読んでしまった。 読む前に映画のポスターを見た為、永作博美さんの顔が浮かびながら読み進めていったが、 個人的にはとてもイメージ通りだったと思う。 幼い顔とその顔に似つかない秘めた強い想いを抱いている主人公。ただやはり「誘拐」という 何も解決しない方法を選んでしまった幼さ。そのアンバランスな主人公に永作さんはピッタリだったと思う。 読後も世界観に浸れる作品だと思う。女性の方は主人公の気持ち、誘拐された女の子の気持ち、誘拐された 実母の気持ち、それぞれに共感できるはず。 | ||||
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最初の1/3は、読むのも辛いものでしたが、それから先はどんどん引き込まれて面白かった。 | ||||
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一章の希和子の逃亡編、二章の薫こと恵理菜の成人した姿、それぞれ別の視点 で捉えてる、一章のラスト、仮の母子、希和子と薫が引き離されるシーンから 二章の薫こと恵理菜の大学生からのシーン、過去と現在の二つの時間軸が交差 を繰り返す、読者にとっては現在、過去と激しく揺さぶりをかけられる内容で ある。 もしも薫が希和子とずうっと一緒だったら、もし離れても再会することがあっ たなら、薫こと恵理菜はどんな女性になっていただろうか?読中、読後、なぜ か気になり読み手に余韻を与える深く重い小説であるが中味の濃い作品である ことは確かである。 | ||||
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罪を犯した犯人も被害者もそして周りの人もみんな、辛く悲しく切ない思いを抱いて生きて行くんですね。 拭いても拭いても涙が止まりませんでした | ||||
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クライムノベルとして、よく出来たお話でした。 ストーリーに耽溺したあと、主人公の罪深さを考える。 子供と過ごした年月が育んだ母性。自身の事より、子供がまだご飯を食べていない事のほうが大事。 その母性の芽は、盗まれた実母にはないものだった? 否、と思うが、不当に子供との年月を盗まれた実母に対して 娘の視点を通した筆者の筆は冷たい。 三部構成にして実母の章を間にはさめばバランスが良かったかもと思うが、蛇足だろうか。 どんなに普通の家族で育ったとしても、成長過程において父や母に対してぎくしゃくした違和感や反発は覚えるもの。 自分はこの家の子じゃないかもしれない。「こんな」母じゃなく、どこかに優しい本当のお母さんがいるかもしれない。 そんな夢想に逃げ込む子は珍しくもない。この子にはそれがある意味本当になってしまった。 彼女のこれから先の長い人生において、それがどういう意味を持つのか。 主人公の罪の重さは、愛した男でもその憎い妻でもなく、誰よりもこの娘の今後の人生に対してのものである。 母性に感動?とんでもない。ある意味「母の愛」のいいとこどりである。 | ||||
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角田光代の作品はいくつか読んだけれど、読んでいるときの引き込まれ具合は一番すごかった。 この作品は主に男性がふたりしか出てこないけど、どちらも似たタイプで、そいつらが女性を不幸にしているという構図がそれでいいのかな、という気持ちにさせた。作者は駄目な男はそれなりに魅力的に書ける人なのに、ストーリー優先で書いたのかな。 | ||||
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号泣しました。映画も見たけど、やっぱり本の方が断然良いです! 女性にオススメです!! | ||||
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爆笑問題太田氏が絶賛していたため、ずっと読みたいと思っていた作品。期待が大きすぎたのかもしれない。面白くなかったといえば嘘になるけど、腑に落ちない部分が多かった。 逃避行部分はハラハラさせる展開で、次々読み進めたくなる面白さだった。が、扱っている内容が内容だけに、希和子の自問自答、葛藤、挫折、想像だけでもかなりの感情の揺れがあるはずなのに、かなりさらっと描かれているように感じた。それがまた強さ、覚悟を表しているのか?精神的に追いつめられた淡白さなのか。。。私には読みとれませんでした。結果、あまりラストが胸に残らず。。。やじうまのように事件をちょっと楽しんだような読後感を迎えてしまった。 ただ、「新緑を見せたい」という出産決意理由はあると思う。そこは共感した。 あと、もっといいタイトルがつけられたんじゃないかと思う。逆に、このタイトルならもっと別の物語になるんじゃないだろうかとも思う。 | ||||
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一円とかでこんなに綺麗な 文庫本を送って頂きありがとうございます。 この前に るるぶ九州の本も来ましたが お支払いしてない気がします。 クマモンとは違う 送り方でした。 調べてみて下さい。 | ||||
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変なはなしですが、希和子でもなく薫でもなく、千草のセリフにぐっときました。 「私、自分が持っていないものを数えて過ごすのはもういやなの」 小さい頃いじめられ、学校に馴染めず何もなりたいものもなく、主体性のない自分。でもこの一文でなんかスコーンと憑き物が落ちたみたいです。 正解が何かなんてわからないけど、生きていくしかないんだな。とこれで100%正しいなんていえないけど、いろんな人がいるけど、ただ淡々と生きて行こうとそう思いました。 | ||||
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なんともいえない結末です。 女性のたくましさを見た気がします。 この本には続きがあるのでは?あれば読みたくなる作品でした。 | ||||
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