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八日目の蝉
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八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 221~240 12/22ページ
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どんどん先が気になって、すぐ読んでしまいました。 映画はどういう風に描かれているのだろうと興味がわいてきて 今度見ようと思っています。 最後が最初は物足りない!と思ったのですが 一日経って、ふと思い出すと・・・・ うん。あの終わりで良かった!と思えます。 おすすめします! | ||||
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角田作品は、キレよりもコクがあります。 印象に残る場面や台詞、思わずメモしたくなる心理描写、 情景描写というのは少なめです。 感情移入もさほど出来ないのであるが、登場人物の 行動や心理には妙に納得してしまう。 ともかく、一気に最後まで読ませる独特の力がある。 テクニックというものは念頭にないだろう。 一言でいえば、角田光代はイタコだ。 ただただ、人間の情念を、活字に表したい、その想いだけで 書き上げているように感じる。文学を、小説を、愛し抜いて いる人に与えられた力を持っているようだ。 小説の最後、自分を誘拐した女に育てられた主人公の薫が、 憎しみの人生から放たれる。 ここで、ようやく読者の気持ちを浮上させてくれる。 救われる瞬間がやって来る。待ってましたぁ、という感じだ。 蝉は七日で死ぬという。「八日目に生き残った蝉の のほうがかなしい」と思ってきた主人公に、友人の 千草がこう言う。 「八日目の蝉は、ほかの蝉には見られなかったものを 見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけど、 でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどい ものばかりでもないと、私は思うよ」(321ページ) そして、ふと気付く。 我々もまた、八日目の先を生きているのだ、と。 | ||||
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私は男ですが子を持つ親として、登場人物それぞれの気持ちが分かり、考えさせられました。ただ、薫に妹ができていたのは理解が難しい。全ての原因は夫の不倫なのに、その夫の子をまた作ろうと思うだろうか?違和感は残りましたが、傑作である事は間違いないと思います。 | ||||
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読み進めながら誘拐犯である主人公に肩入れしてしまう自分がいた。 二人逃げ延びて、薫がランドセルを背負って小学校へ行けますように! と、祈る自分がいた。たぶんそれは、 全てを投げ捨ててでも子供を守るというピュアな母性に心打たれたからだと思う。 ただ後半、あまりにも本当の母親のダメぶりを、 これでもかこれでもかと書き重ねられウンザリした。 なんかステレオタイプなダメ母過ぎて。 母性とは産む事よりも育てる事で育まれるものだと、経験上実感するし、 3歳まで引き離されて暮らした娘を愛せない母の苦しい気持ちを もっと切実に書いてもらえれば、 全ての登場人物のポジションが明確になったんじゃないかと惜しまれる。 前半星5つ、後半星3つ、というつもりで評価しました。 | ||||
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思ったよりも起伏が緩く、カタルシスを感じる場面はなかったですね。 愛憎ドロドロの展開を期待してると肩透かしをくらうかも。 そんななかで登場人物や、八日目の蝉というタイトルのプロットは見事だと思います。 最後がベタな展開ではないのもいい。 印象に残ったのは、やはりタイトル。 七日で死ぬ蝉が、自分だけ八日目に生きていたら 疎外感を感じるだろうか。 主人公が成長とともに八日目を生きる蝉に対しての心情が変化していくのが素敵だと思います。 | ||||
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八日目の蝉(小説)やめられない← でもそろそろ晩御飯作らなくちゃ!! 約2時間前 ?返信・詳細 角田光代「八日目の蝉」を読む。 映画化された370ページの小説を、昨夜朝方から読み初めたが、 後はほんの40ページ。 ぐさり、ぐさりと心に刺さる。 約3時間前 ?返信・詳細 DVDで八日目の蝉を見てる。やっぱりいろいろ端折られてるなぁ 約4時間前 映画「八日目の蝉」を家で見た。号泣(; ;) 約6時間前 八日目の蝉観てるけど、暗いなぁ。原作よりも相当暗いなぁ。 約6時間前 先日見た「八日目の蝉」の小池栄子がよかったと書いていたら、キネマ旬報の助演女優賞を獲ったらしいです。演技力すばらしいですもんね。当初は全く興味のない方だったんですが、どんどん興味深くなっていると思います。 約7時間前 きのう八日目の蝉はじまって5分で寝ちゃった。からもう一回挑戦します。 約9時間前 おんなじことを、ほかのひとが言ったとしても、好きにならなかったかもしれない。 /角田光代【八日目の蝉】 約10時間前 八日目の蝉(小説)やめられない← でもそろそろ晩御飯作らなくちゃ!! 約2時間前 ?返信・詳細 角田光代「八日目の蝉」を読む。 映画化された370ページの小説を、昨夜朝方から読み初めたが、 後はほんの40ページ。 ぐさり、ぐさりと心に刺さる。 約3時間前 ?返信・詳細 DVDで八日目の蝉を見てる。やっぱりいろいろ端折られてるなぁ 約4時間前 …いいみたいね。 ブックオフに買いにいきま | ||||
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後半、ページが少なくなっていくのが気にかかった。 読み終わりたくないのである。 それほど、面白く、巧妙な話で、感動せずにはいられなかった。 多分この物語は、現代社会と理想との対決の話ではなかったのかと思った。 不倫でドロドロしている実母、実父のほうが現代社会。 そこから誘拐したキワコが理想社会。 どこにどんな反応をするのかで、自分がどんな人間なのか解ってしまう恐ろしくも神々しい作品だと思った。 | ||||
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世界が狭い。 なにが狭いって、いまだに不倫といった要素を使って書いた点がだ。 作品の中で必ず人が死んで誰かが解決するミステリー並みにありがちな作品だ。 とはいえ芸能人の不倫問題や、 井戸端会議で噂話をする典型的な女性には大ウケするタイプの小説だろう。 こんな小さな世界で、しかも日常でありがちな他人の作り話を読んで時間を潰すのは勿体なく感じた。 しかもそのストーリー展開が御都合主義で、 最初からドラマ化を狙って書かれたような作りとは。 本よりテレビが好きな人にはお奨め。 しかもかつてのまともな小説より、身近な出来事を綴った軽い小説が好きな人には特に。 これは作品と言うより、典型的な消費物でしかないと思う。 物語が壮大で、展開の予測がつかない読み応えのある小説とはぜんぜん違うタイプで、 2時間ドラマのような小さな小さな箱庭物語だった。 | ||||
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映画が公開されたりして話題になっていたので読んでみましたが 希和子の子供が欲しいという身勝手な欲望で子供を誘拐したことには 嫌悪感を感じました。逮捕され、裁判になっても後悔や罪の意識を感じていない 事にも呆れました。恵理菜が実の親の元に戻ってからさまざまなことにとまどい 苦しむ姿は可哀想でした。大人になった恵理菜が希和子と同じ道を歩みそうに なりますが希和子と違い、しっかりと自分の人生を決断する強さを持てたことは 不器用な自分の家族をそれでも家族と受け入れたからだと思います。 第一章が希和子の誘拐後の逃亡劇で第二章は大人になってからの恵理菜の話です。 | ||||
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読んでいる途中で何度も手が止まりそうになりました。 私の理解力不足かもしれませんが、どこに共感して、どこで心ふるわせればいいのか 全くわかりませんでした。子供を誘拐してみたり、奇妙な宗教団体?に入ってみたり、 理解に苦しむ部分が多数ありました。どんな本でも最後まで読めば何かしら印象に 残るのですが、この本はほとんど何も残りませんでした。 | ||||
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会社の同僚に勧められ手に取りました。 本当に面白かった。 映画、ドラマも観ましたが、やはり原作が1番。 | ||||
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物語としての起伏があまりあるわけではないのに、ぐいぐいと読ませる力はさすがと思いました。 しかし、起きたことを自分視点で次々と追っているので、小説というより、ドキュメンタリーか手記を読んでいるよう。 私に子供がいないせいでしょうか?登場人物の気持ちは理解できなくないものの、共感にはほど遠かったです。 そして、登場人物がなにかを決断(気が変わる)するのがすべてその場の思いつきというか、唐突で、(誘拐するのも、中絶するつもりの子供を生もうと思うのも)説得力に欠ける気がして納得できませんでした。 オチなく終わった気がしてモヤモヤが残ります。 | ||||
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不倫相手とその本妻との間に出来た子どもを誘拐し逃亡する女の物語。 この本は誘拐犯の逃亡記録ですが、捕まらないで!と叫びたくなります。 それはきっと不倫相手に子どもを流産してくれと言われ生めなくなった身体になって しまい、さらに本妻にがらんどうと罵倒された悔しさの気持ちが共感出来たからでしょう。 子どもを愛する母の姿がにじみ出る描写がいくつも出てきます。 そのたびに、誘拐した子どもじゃなくて生まれた子どもだったら良かったのに…と思えてきます。 どんな贅沢な暮らしよりも、どんな美味しい食卓よりも、 ただこの子の傍に居てあげたいという思いだけで行動する母の気持ちに泣けました。 またこの本は母が捕まり、その後の子どもの人生に付いても書かれており 幼少期を一緒に過ごしていない母と子どもの関係が更に面白いです。 母と子の愛の形とは何か? 本当の親子とは何か? そんな目には見えない人間模様が瀬戸内の海と一緒に繊細に書かれている一冊です。 | ||||
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ノンフィクションを読んだような気がした。本当に希和子は存在しているようなそんな気がした。子を持つ親としては希和子の純粋な薫への愛情が優しく、悲しかった。 | ||||
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ラストの追い詰められていく様子に鬼気迫るものがあった。 | ||||
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主人公(きわこ)は実に身勝手でエゴイストだと思う。 現実から目を背けて、子供との生活に酔いしれているとしか思えず、正直読んでいて 胸糞が悪かった。 しかし一方魅力的でもあり、許せないと思いつつも、きわこと薫との限りあるであろう生活が もろくて愛おしくて、繊細で、豊かで、きっと実の母と暮らしているよりも、丁寧に丁寧に 育てられているのだろうな、なんて考えつつ(私は4歳の娘をもつ母親だから、そんなこと認めたくないのだけど)ついつい引き込まれてしまいました・・・ 複雑な心境のまま読み進めながらも、それ故に二人を待ち受ける運命がどんなものなのか、 この目で早く見届けたい!その一心で一気に読み終えてしまった・・・ 読み終えてからも、薫がどんな風に人生を送っていたら本当に幸せだったのか、幸せが何であるのか、 善悪は何によって決められるのか、何を信じて生きるべきなのか・・・・ いろいろな事を深く考えさせられました。 どういった意味ではとても興味深い作品でありました。 | ||||
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角田さんの作品を読むと、いつも分からなくなる。 親子ってなんだろう…。 基本的に不倫が絡むお話では奥さん側に感情移入してしまうので、読んでいて辛いことが多いです。 ただこの作品では、誘拐された側の夫婦が分かりやすく嫌な人間として描かれているので、そこまで同情できませんでした。 誘拐は犯罪であり、一般的に希和子のほうが悪だとは思いますが、この夫婦、特に父親に対しては「自業自得だろうが」という念が強かったです。 というか、この夫婦の状況で妹が生まれていることが少々疑問でした。 むしろ第2章の薫の不倫のほうが、「奥さんは?」の考えが出てしまい、ちょっと辛かったです。 なので、薫と千草の二人のシーンは、読んでいてほっとしました。 ラストは爽快、とも言えないのかもしれませんが、すっきり終わっていて良かったです。 | ||||
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初めに映画で見て、希和子の気持ちとリンクしていましたが、 原作を読んでビックリ。薫の気持ちが痛々しい。。 こういう大変な生い立ちではなくても、大なり小なり自分の出自やそこから来る劣等感はあり、そこに 折り合いをつけて、みんな大人になるしかないって感じました。 よくも、悪くも。 | ||||
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第0章は、希和子が不倫相手の子供を拐うシーン。息をつめて読んだ。 第1章は、子供を誘拐して逃走するシーン。ハラハラ、ドキドキとして読んだ。 第2章は、拐われた子供(恵里菜)が成長して、その彼女のストーリーとなる。 最後まで引きつけられて一気に読んだ。 「日野OL不倫放火殺人事件(1993年)」を思い出した。(ただ、この事件の 犯人は不倫相手の子供二人を放火によって焼殺してしまう) これはフィクションであるのだから、実際の事件を取材して小説化したものではない。 作家は、私たちの日常の周辺で起こっている事件をヒントに小説を書くものだと思う。 しかし、子を拐うとき、逃亡するときの希和子の心理描写、そしてさまざまな シーンでの情景描写は実に巧みである。 終わりかたも、ある意味で巧妙であった。読者に、しっかりと余韻を残す術を著者は 知っていつのではないかと思われた。 読んで、せつなかった。でも、読んでよかった。 | ||||
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久々に「文学の力」を見せつけてくれる現代文学に出会った気がしました。あらすじから見ると、もしこれがニュース番組で伝えられたら不倫相手の子供を誘拐した犯人が悪くて、子供を奪われた夫婦は被害者で、と、奥行きも見る事も考える事も無く終わると思いますが、実際に本を読むと、そんな一筋縄では行かないということが分かり、人間の感情の複雑さに圧倒されます。両親そろっていれば幸福、とか、血のつながったもの同士なら分かりあえる、とか、そんな生易しい事は通じないと思い知らされることが多いのが現代社会だからです。 偶然、最後の部分は通勤の電車内で読みましたが、希和子が逮捕直後に叫んだことを読んで泣いてしまいました。また、最後も登場人物がこれからも思索を重ね、かつ生きていくというのが暗示されていて、「サバイバル」という意味以外での力強さを感じました。 子供のいる人、いない人、辛い恋愛をした人、その他家族の意義について、あえて文学(考え抜かれた言葉を通じて語られた作りごと)を通じて考えたいという方々すべてにおすすめいたします。 | ||||
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