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八日目の蝉
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八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 421~425 22/22ページ
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不倫相手の赤ちゃんを誘拐してしまう女と 誘拐された子供の話。 前半は犯罪者になった女の視点からの逃亡生活。 後半はさらわれた子供が成人し、その視点からの なぜ他の誰でもなく自分がさらわれたのか?という憤りや さらわれたから変わってしまった家族との距離、 女がなぜ犯罪に走ったのか、さらわれた子供の 両親が女に対してどのような苦しみを与えたのか。 が書かれている。 久しぶりに先が読みたくて、途中で中々やめられなかった作品。 細かく考えてしまうと、頻繁に熱を出したり病気になる 赤ちゃんが保険証もない女に子供になるまで無事に 育てられるのはおかしいだろうと指摘したくなるけど これは物語なのでそれもありと思って読んだ。 前半の逃亡生活のほうが、ハラハラしてミステリー じみていて面白く読めるかな。 | ||||
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最近では「薄闇シルエット」も良かったのですが、これはさらに良かったです。 ぐいぐいと引き込まれ、つい最後まで読まされる本。 一つひとつの事件の背景にあるそれぞれの事情や思いについても考えさせられます。 誰が、何が正しいのかはわかりませんが、そんなもどかしさも丁寧に描かれていて満足しました。 大変読みやすい構成で、テンポも良くオススメです。 | ||||
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赤ん坊をさらって育てる。それは社会的にみて、当然犯罪です。 だけど、その赤ん坊を心から愛して育てていても それはやはり罪なのでしょうか。 この本を読んで、そんなことを考えました。 流転する人生を生きる主人公の印象は、なぜかいさぎよい。 そして感じたのは、人はどこからでも生きていけるということでした。 ヘコんでも、なぎ倒されても、放り出されても。 読後は爽やかです。 世間からみた幸せ、という幻想にふりまわされなければ どんなところでだって幸せを感じることができるのだということを あらためて感じさせられました。 瀬戸内海をずっとみつめていたい、そんな本です。 | ||||
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角田光代「八日目の蝉」 別れた不倫相手の夫婦にできた赤ちゃんを、 誘拐してしまった女性とそれに関わる人々の物語。 本の紹介にはサスペンスと書いてあったが これがサスペンスにあたるかどうかは疑問かな。 あえていうと最初から犯人が分かっている倒叙もの。 しかし、誘拐した女性がどうなるか、誘拐された子供や 子供を誘拐された夫婦がどうなっていくのか、そして・・・ と、はらはらするという意味ではサスペンスの一ジャンルか? 小説「空中庭園」で家族の絆の意外なほどのもろさと人間性の 不条理を描いた作者が、別の形で提示する家族や人間の絆。 そんな一般論は別にしても、ストーリーテラーとしての 作者の本領が発揮されていて、とても面白い小説だった。 登場人物が、ぽろっと口にする言葉に味わいがある。 この小説の中心的な物語とはずれて、子供の時に感じたこと、 大人になって振り返る子供の頃、親と子供の間で抱く思いの 違い、子供時代から大人への独立心、そのようなものも あわせて感じることができるのも、この小説の楽しみかも。 | ||||
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不倫していた相手の家庭に忍び込み、生まれたばかりの赤ん坊を盗み出し、その子と一緒にいたいがために逃げ続ける女性… 安定した文章、テンポのよさ、最後まで維持される高いテンション、ここのところのダントツ一番、角田光代ってこんな感じのも書くんだ、読書の楽しさを教えてくれる一冊って皆に言いたくなります | ||||
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