■スポンサードリンク
八日目の蝉
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 301~320 16/22ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマが良かったので、原作も楽しみにしてたのですが…。 全体的に淡々と、退屈な文章が続いている印象を受けました。 それでも1章はキワコの心情が上手く表現されていたと思います。 2章は浅い。 伝わってくるものが 私は無かったです。 引き込まれる文章では無かったですが、何とか最後までは読めたので★3つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化でかなり期待して読みましたが、個人的には好きな作品ではありませんでしたね。 なんでこんな話題になったのか理解に苦しみます。 クローズノートに引き続きがっかりした作品でした。 大きな登場人物は誘拐した女性で、後半のその後みたいな感じで大きくなった誘拐された娘が中心になっています。 どうも感情移入もあまり出来ずに、飛ばしながら読みました。 感動作品との事でしたので、どんなオチがあって感動するのかそこだけ読みたくて最後まで頑張りましたが、がっかりでした。 こういう感性の話は女性の読む本なんでしょうね。 やはりこのジャンルは二度と読みません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幸薄い女性が不倫相手の赤ちゃんを誘拐しての逃亡記となれば、読む前から何ともやるせない 話なのだろうと想像していた。 実際、希和子の目を通した1章はあまりにもやるせなく読むのが辛くなる。 普通、小説や映画での主人公視点の逃亡記というものは、それが例え犯罪者であっても通常は 主人公に肩入れしてしまうものだが、この作品はそうではない。 希和子にはいくらかの同情はするものの、子を持つ親の一人としては誘拐そのものが容認出来 ることではないから決して感情移入は出来ない。また、この先到底幸せが待っているとは思え ない展開が続き空しさを感じつつ読み進めた。 このまま最後まで逃亡記が続くのかと思っていたら、子供が4歳の時に唐突に逃亡は終焉を 迎える。 その先の2章は既に大学生に成長した誘拐された娘の目を通した話となる。 正直やるせない気持ちのまま終わってしまっても仕方がない話でありながら、最終的には 自然な流れで心穏やかに読み終えることが出来た。無理にハッピーエンドに持っていくわけ でもなく、見事な落としどころだなと角田光代さんの筆力には感服しました。 後味が悪くなくホッとしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化が決まり、この作品を知り、『映画公開前にどうしても原作を読みたい!』と強く思って手に取りました。 幼子を誘拐し、逃亡しながら育てていく女性。 前半はその女性の視点から、後半は成長した幼かった女の子の視点から、物語がすすんでいきます。 久しぶりに、読みはじめからグイグイ引き込まれる小説に出逢いました。 一気に読み上げてしまいました。 それでも☆4つにしたのは、まだ消化しきれないモヤモヤが残っているから…。 こうやってお話を通じて考えをめぐらす事が、読書の楽しみなのでしょう。 ー秀作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女性の情感で書かれた作品で、男性の私には思い及ばない部分もあるんだろうなという感想を持った。 二人の主人公がお互いを思いまた否定しながら、さまざまな人・風景・社会的背景の中で、「悲しい」事なのか「幸せ」なことなのか、8日目の蝉を体験していく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近読みました。 不倫相手の子どもを誘拐して 育てる女性の話。 途中で逮捕され 話しの焦点が 誘拐犯から誘拐された子どもに移る。 不倫はしたことないけれど、こんなにせつなくなるものなのかと 読んでいて涙がでてきました。 誘拐された子どもも 普通の生活に戻ってからの 心の葛藤などが描かれていて、とても深い内容でした。 ラストにのぞみを託しましたが 私の希望とは違い あたりまえだけれど少し寂しくてせつない終わりでした。 映画にもなりましたが、永作さんがどのように演じるのか見てみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
NHKのテレビドラマを観た直後に読んだせいか、前半は「テレビドラマ通りだな」(子どもの産まれた家が裕福でない点が違うが)という印象だったが、後半は作家の力量がいかんなく発揮されて、物語にぐいぐい引き込まれていく。 そのほかの角田さんの作品では直木賞を受賞した『対岸の彼女』がおすすめ。素晴らしい小説。短編小説集『ロック母』もよかった。 これらを読んでいて思うのは、角田さんの小説には一行もムダな文がないということ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語のあらすじは、不倫の末堕胎した女性が不倫相手の家から乳児を連れ去り、育て、見つかり、逮捕され、乳児だったその女の子の成長していく様が書かれている。その女性も妻も男性も、そしてその女児、薫も、それぞれ、ただ幸せを求めていて、感じたくて、そしてつかんだように思えて、またその幸せがスルリと抜けていく。いけない、と思っていても、間違ったことをしていてると頭で分かっていても、感情と本能がただ、そこにある幸せを求めて、また違う道に迷ってしまっていくのだ。自分を誘拐して育ててくれた犯人が実の親よりも親らしかったり、実の子供の誘拐から夫の不倫を知り、誘拐と不倫のショックで夫を許せなくても、一緒に生きていき、子供が発見されても、親らしさをなくしていく女性。誰もが行き場のない感情をもっていて、不器用ながらも必死に生きているその光景に深く心が揺さぶられる。人間の愚かさと悲しさの中にその人が本来持っているであろう、やさしさを感じるのだ。深く心に残る作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんどん読ませる、ということには申し分ありません。「不倫」を扱った好きではないものであるにも関わらず、引っ張っていく力があります。 ただ、読み終わり気がついたのは、主要な5人の感覚がおかしい、ということ。この中で1人でもまともなら、こんな話にはならないでしょう。「ご都合主義」という言葉が浮かんでしまった。 べた褒めな書評を見て読んでみたが、少し騙された気がしないでもない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんの評価が高いですが、私には合いませんでした。 主人公の親子による退屈な逃亡生活が延々と続き、 全く盛り上がって来ないので途中で挫折しました。 東野圭吾さんや大沢在昌さん誉田哲也さんの サスペンス系が好きですが、そういう方には おすすめできません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の細かい心理描写の巧みさには確かに瞠目すべきところがある。 しかし、この小説のグランドデザインが私には共感できない。 なぜなら、1993年におきた日野市OL不倫放火殺人事件と、80年代後半から 社会問題になったヤマギシズムを下敷きにしているのが見え見えであり、 その2つの現実の事象をさらに超えて輝くような魅力に欠けるからである。 現実の事件を参考にして、ちょっと想像力を働かせてうまいこと小説に まとめてみました、という以上のものではない。 優れた文学の条件とは、時代を予言してみせることではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かったです。角田さんの作品は初めて読みましたが、どんどん引き込まれていきました。正直、映画の宣伝を見てから読んだので、永作博美と井上真央の顔が浮かびながら読んでいましたが…。早く先がしりたくて、電車に乗るのが楽しみになりました。早く映画が見たいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悪人と同じように、悪とは誰なのかを問い続けました。 私は中絶経験があるため、主人公の気持ちが痛いほど良くわかります。 女性は不思議。妊娠すると自然に母性が芽生えて、子が母にしてくれます。 産めなかった辛さ、行き場のない母性、 子供が欲しくて堪らなくなります。 愛した人の子供を自分が失った子供とたぶらせ、ただ、ただ母になりたかったのだと思います。 結果として、元の家族の元へ戻った子は、混乱してしまい、憎むようになってしまった。 私にとっての悪は、主人公を追い詰めた、子の両親のように思います。 あまりにも主人公がかわいそうで、せつなくて、涙が溢れてしまいました。 映画もみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
角田光代の作品は個人的には当たり外れが大きい. 途中で斜め読みしてしまうような駄作も多い中で対岸の彼女のような良作もある. 本作は後者の良作なのだけれど,作品のあらすじだけを考えてみると,正直陳腐な物語である. 感情移入なんてできようはずもない. それでいながらこの作品には私に強いインパクトを与えた. 以下は,主人公を八日目の蝉になぞらえ,作中で語られる一文である. 「八日目の蝉は,ほかの蝉には見られなかったものを見られるんだから.見たくないって思うかもしれないけれど,でも,ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと,私は思うよ」 この箇所だけで,私はこの作品を読んで良かった思える. 瀟洒な話とはとても言えないが,強い余韻を残す. そんな作品だった. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遊覧船に乗るときに、背後から呼ばれ気がして振り向くと話しこんでいる女性がふたり。間違いと思い船に乗り込み行ってしまうが、そこにいたのは紛れもなく誘拐したやさしい母親だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビでたまたま,それも2回,6回シリーズ(?)の最後の2話を観て前半がどうしても気になって購入しました。 なぜ子供を連れて逃げ回っているのか,どうも自分の子供ではなさそう。それがわかりました。 すっきりしました。女性の性(さが)ですね。怖いぐらい大胆でした。 ラストはテレビでも見ておりましたが胸が張り裂けそうでした。 4月に局は違いますが放映されるとかききました。本と合わせてみるとなお良いのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の描写、背景の描写が素晴らしく、物語が次々と目に浮かぶようでした。この先はどうなるのだろう?とページをめくるうちに、もう終わり?といった感じです。犯罪を色んな目線から見ることができ、考え深い作品でした。終わった後の余韻が心地よく残ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不倫相手の子どもを誘拐して育て、その子もまた、同じような生涯を送るというような内容ですが、母親とは何かということを考えさせられます。こそこそと、自分の素姓を明かさず子どもを育てることが、子どもの性格にどのような影響を与えるのか。家族とは何か、ただ、衣食住を与えていれば人間は育つのか。もう少し深く掘り下げてほしかったとは思いますが、考えさせられることは大きかったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
角田さんの良さを再認識させて頂きました。本を読んだ後、出品したのですが たちまちご購入くださいました。何故なら社会のしくみ上、仕事で、日本の男性は家庭を顧みる余裕がなく 外の女性をつい軽んじてしまうから、「子育てに、日本の男性は要りません。」等と コメントしたのです。購入者は男性です。おそらく、ご購入の方は最後までわくわく・はらはらしながら読まれたでしょう。普通のOLを通して、家庭・家族とは何かを伝えている箇所もありました。 短い命の蝉の八日目がどうなるかも分かりました。か細い女性も、女性同士の支えで子どもを育て ました。男性は主要人物にならないこともおもしろく、やはり妻の元へ帰らざるを得ない現状が あるのです。しかも女性も分かっていながらも苦しいのです、けれど、 苦しみも子育てをすると乗り越えられる場合もあると思いました。 この女性を誰でも応援したくなる描き方に感動しました。生みの親の元に帰った子どもは、 幸せなのかも疑問です。 罪を負っても成長する女性がいてさわやかでした。角田さん、有難うございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
壇れいさんのドラマを見た後に本を購入しました。 愛人だった子供を誘拐したときの主人公は『女』でしかなかったが その後の逃亡生活を続けて行くうちに『母』になっていく感情が良く表現されていると思います。 逆に子供の実母との関わりの場面では 実母が『母』から『女』になっていく。 そして 幼少期に誘拐された子供が『女』になって 自分の二人の『母』の気持ちを考える。 とても 感動する本でした。が 映画は見ません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!