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八日目の蝉
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八日目の蝉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 121~140 7/22ページ
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最初から引き込まれてしまって、最後までとても面白かった! 気持ちがぐいぐい入ってきた。他の作品も読みたい。 | ||||
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つまり、掴みは良いけどその後がね・・・。という(苦笑) 何なんですかね− この小説って誰に照準をあわせているのかよく分からない。まぁ一応薫がメインなんでしょうけど、不倫相手の子を生む決意をしたところ以外はあまり内面が良く分からない。希和子は希和子で薫への愛情(但し自分勝手な愛情)に殉じたところ以外に特に見るべき所は無い。一番色々な葛藤がありそうな薫の実の母親は、描写が殆ど無い上、実は自分も浮気しちゃう粘着質で痛い人物で、全く共感できない・・・。 テーマの目の付け所は良いと思うんですけど、なんかイマイチ掘り下げられて無い気がするんですよねぇ。これは賞を取る程の作品なのか??というのが正直な感想でした。 結局、良かったのは着想まで、でしたね。(あとはタイトル、この作品で秀逸なのはココだけ!) 作者の力量を見た思いです。 | ||||
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子供を持つ身として、胸がかきむしられるようなシーンが何度もありました。 この一冊で、角田光代さんのファンになりました。 他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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登場する男性が情けない。子供を産み一人で育てる決意をする恵理菜には女性の本能的な強さを感じる。八日目の蝉は困難から逃げず立ち向かう物にだけ与えられる充実した意味のある時間と感じる。 | ||||
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最初に読んだ時は、涙が止まらなかった。 しかし、その後に沸き上がる違和感。涙など流す必要はない。涙を流す作品でなくとも、私は真実を見たいのだ。 最初の数ページと、ラストの数ページを読めばわかる。この小説は構成が破綻している。 最初の数ページで、この小説のテーマがわかる。誘拐された赤ん坊にとって、精神的に繋がれる母親は誰かが、この小説のテーマである。 誘拐された赤ん坊、秋山恵理菜が成長して採る行動で、恵理菜にとっての真の母親がわかる。恵理菜は、妻子ある男と不倫関係になり、男の子供を妊娠する。 この行動は夫に浮気をされた、実の母親の影響によるものではない。恵理菜を誘拐した、野々宮希和子の性格を受け継いだ結果である。 そして、恵理菜自身が、実の母親より希和子に心情を寄せている。しかし、ラストで恵理菜はこう言うのである。 「私は世界一悪い女にさらわれたのだ。私が家を好きになれないのは、父と母が私に背を向けるのは、すべてあの女のせいだと思えば、少しだけ気持ちが楽になった。楽でいるために私はあの女を憎んだ。あの女の存在を私たち家族のなかにひっぱりこんだ」 子供の自分をここまで痛め付ける必要はないだろう。これは子供の自分に不必要な倫理観を要求する、不自然な成長である。 恵理菜にとって、精神的に繋がれる母親は希和子である。 その恵理菜は妊娠して、子供を産む決意をする。 ここまではいい。しかしこの後、恵理菜は急速に大人になる。 誘拐事件により崩壊した家庭、無責任な父、家事を放棄した母に理解を示していく。 母親になるのだから、強くなるのはいい。しかしまだ19歳で、人への理解が急速に深まるのは不自然である。元々大人びた性格というわけでもないから、なおさらである。 そして小豆島に向かう途中の岡山で、恵理菜は希和子とすれ違う。希和子の方は恵理菜に、かつて自分が育てた幼児の面影を見たが、恵理菜は気づかなかった。 岡山から小豆島に向かうフェリーで、恵理菜は実家で子供を育てる決心をする。 一方の希和子の描写で、 「海は陽射しを受けて、海面をちかちかと瞬かせている。茶化すみたいに、認めるみたいに、なぐさめるみたいに、許すみたいに、海面で光は踊っている」 という言葉で、物語は結ばれる。 一見、将来の恵理菜との再会が約束されているようである。しかし文章がうまいので騙されそうだが、「茶化すみたいに」の言葉に、わずかに作者の本音が垣間見えるようである。あるいは作者の罪悪感とでも言うべきか。 将来の再会の約束をするくらいなら、互いを認めた上での再会をさせて、物語を終わらせればいい。そうしなければ、物語は終わらない。 しかし作者は「許すみたいに」と言うのである。希和子は罪人のまま、許されないまま、恵理菜の真の母である。作者が希和子に思い入れを持っていないとは思わないが、作者は希和子が恵理菜の真の母であることを認めなかった。 90年代に日本の個人主義は最高潮に達し、大なり小なり、個人主義に関わる様々な事件が起こった。 個人主義を批判する者は、集団主義をもって個人主義を批判した。 2000年代とは、個人主義から集団主義への移行期だと、 私は思っている。この2000年代の半ばに、『八日目の』は世に出た。時代の流れに沿う形で、『八日目の』はヒットしたが、勢い余って、2010年代の少なくとも一部を形成した観さえある。 すなわち、自分の真の願望を封印することで集団に溶け込む形の集団主義の形成に、この作品は貢献したのである。 | ||||
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第二回中央公論文芸賞受賞という肩書に惹かれて購入。 0章から2章からなり、特に希和子の逃避行が描かれている1章は、鬼気迫る文体で、ドキドキしながらページをめくりました。 1章があまりに迫力がありすぎて、2章は少し退屈な感じがしてしまいましたが、やはり希和子には心打たれました。 ストーリーも文体も秀逸で、小説を読む醍醐味を十分に味わうことができる作品でした。 | ||||
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他人の子供を盗み、乳児期から幼児期までを、ただただ可愛がる。 子供の将来を真剣に考えることもせず、その子の一生を背負う覚悟の重さもない。 それを「母性」だと勝手に感違いする未熟な女性の話だろうか。 そういう狂気は、うまく表現されていると思う。 | ||||
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誰しも愛する人とここで暮らせたら・・と、思った事がないだろうか? 都会に就職した事によって、都会ならではの恋愛と失恋。それにより一生消えることのない傷を負った希和子の衝動的な誘拐・・。その時「薫」が泣かなければ抱き上げる事はなかったのに・・。希和子が「薫」を抱きしめた瞬間、希和子の感情と私の感情がシンクロしてしまいました。それからの生活は「育児」というより、ただただ「薫」と逃げ延びて暮らす逃亡生活。でも、その間に出会った女性達に助けられながら、辿り着いた島での日々。私には都会のモノクロだった世界が緑と太陽に照らされキラキラ輝く波が鮮やかに色づいたように思えました。夏祭りでの2人の写真が雑誌に掲載された事により又、逃亡を余儀なくされるのだが、駄々をこねるほど成長した「薫」。もっと、記憶に残るほど一緒にいたい・・と私は思いました。この島の景色もやさしかった母親の顔も・・・。記念に撮った写真館の写真・・・逃げ延びたら取りに行ける・・・フェリー乗り場へ向かう場面は私も動機が激しくなる程でした。母となった「薫」がふたたび小豆島へ行き、最後に叫んだお母さんの言葉を思い出す。「薫」と心の中で呼んでみる。誰かに呼ばれたように振り返る・・。2度と逢う事のない親子が美しい島の風景に溶け込んだラストはせつない限りです。 | ||||
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「私は今はじめてそう思う。本当に、私は、何も憎みたくなんかなかったんだ。あの女も、父も母も、自分自身の過去も。 憎むことは私を楽にはしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。」。このセリフに救われたような気がする。 私は男だが、いつまで逃げられるのか、就学期になったらどうする等、すっかり誘拐犯の女性に感情移入してしまっていた。 彼女が犯罪者でもあるにもかかわらず。 親ということ、幸せということについて考えさせられた。 最近読んだ小説の中で一番面白かった。 | ||||
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紙の月も面白かったけどこれもとても面白かった。 この作家はどうしようもなくなった人を書くのがうまいですね。 | ||||
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めちゃくちゃ面白かった。 主人公が不倫相手の赤子を誘拐してしまう。 けど、なぜか罪を犯した女と誘拐された赤子の親子に感情移入してしまい、 いつのまにか犯罪者であるはずの女を応援してしまった。 これは小説の力だなぁと思った。 価値観を揺さぶられた。 後半は、成長した赤子の話で、 これは少しまったりとしてるかな。 | ||||
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本書は,他人の赤ん坊を誘拐し,自分の子として育てながら逃亡生活を送る女性の視点から描かれる1章の展開がロードムービーのようで見事に惹きつけられます。 (以下少し内容に触れます。) 逃亡後,指名手配されても発見されない場所として,外の世界から隔絶された閉鎖的なエンジェルホームと呼ばれる一種カルト宗教的な場所に身を寄せるという展開には感心させられ,説得力を感じます。 財産をすべて放出させ,お互いを代表者が決めた別の名前で呼び合い,そこで暮らしていくうちに,深く考えない,疑問を持たない,主張がない,自分を持たないため悪意や憎しみといった負の感情が薄い,という性質を持つようになる。 実際このような団体には,何かから逃れて身を隠している人というのは少なくないのではないかと想像します。 しかし,自分の意思でこのような団体に接触しているのであればいざしらず,何も分からない小さな子どもにとっては,外の世界を知らないまま,これが普通の社会なのだと思いながら成長してしまうことになり,そのトラウマが人生にどのような影響を与えてしまうのかが,2章でのある人物の登場によって明らかになっていきます。 七日で死ぬと決まっている蝉。でも仲間がみんな死んで自分だけ生き残ったら・・・ これは2章の語りべである誘拐された女の子の言葉で,本書のタイトルの「八日目の蝉」はここからきています。 どうしても逃れられなかった心の中のある束縛。 そこから解放されるには,この「八日目の蝉」に対する考えの変化がきっかけになるのです。 | ||||
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映画を観て泣き、ドラマを観て泣き・・・原作を読んでみたくて購入しました。 やっぱり泣きました。 行為は罪だが、心は罪じゃないというか・・・ | ||||
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原作が素晴らしいからこその映画でしょう 号泣しました 本当に心に染み入りました 多くのことを考えさせられるし 独身の時と家族ができた時と 読後が全然違う 本当に素晴らしい稀代の名作 作者に心から感謝したい気持ちです | ||||
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はじまりの部分で犯罪をしてしまった心理が理解できずにいた前半のイライラやモヤモヤが、薫が成長してからの描写でだんだんと消えていきました。展開が面白くて一気に読みました。 人間関係は、どちらか一方だけが100%悪いなんてないって、改めて思わせられました。 | ||||
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不倫関係にはいろいろとトラウマがあるので、辛くなって全部読めなかった。それだけリアルだったということで。 | ||||
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面白すぎて一気に読んじゃいました! 他の作品も読んでみようと思います! | ||||
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今でも最後のシーンは、思い出すだけで涙が出そうになります。自分のこれまでの読書は、あの場面にめぐり会うために在ったんだ、と思ったくらい。 最初と違う感想は、第1章の希和子に共感できなくなったことかな。一線を越えざるを得なかった希和子の心境は、すごくよくわかります。彼女の情熱は、読み手を揺さぶる力があることも。でも、いつまでもは続かない擬似の親子関係が豊かになればなるほど、何も知らない薫(恵理菜)が傷ましくて・・・。 「なぜわたしだったの?」 希和子、恵理菜、千草、母、父、妹。 選べなかった「わたし」を抱える全ての人に希望が感じられるところがいいですね。 母が、妊娠した恵理菜のお腹意外をたたく場面が心に残ります。。 逃亡中の希和子の偽名が本名をもじったものだったり、恵理菜の家庭環境など、ディテールがとにかくリアル。エンジェルホームや小豆島、恵理菜が暮らす町などの情景描写も映像が浮かびやすい。80〜90年代の時代背景を絡めた会話も、物語の世界に引き込んでくれます。 その才能があったとしても、母性だけでは人とはつながれない。それでも、思い続け繰り返していく力まで、奪ってしまったりはしない。犯罪を通して語られるのは、母性の本質。 与えられなかったもの、与えられたもの、与えたいもの・・・全てを受け止めて乗り越えようとする恵理菜と千草。もう会えない薫の幸せを願う最後の希和子。不完全で時には愚かな人間の、等身大の素晴らしさが描かれています。 本棚にある本作のハードカバー版も、すっかりボロボロになりました。 | ||||
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TVで観たドラマがいい出来だったので、原作を読みたく注文しました。予想内に早く配達され、すぐ読みましたが、汚れを感じさせない商品で、作品内容にも満足しました。 | ||||
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一体いつになったら面白くなるんだろう?何月何日、何々があった。何月何日、こうなった。延々とこのスタイルで続くこの本の、どこが面白いんだろう? 高評価のレビューを見て買ったはずなのにと思ってここをもう一度見てみましたが、星一つの方々の感想を見て納得しました。時間がもったいないので、もう読むのをやめておきます。 | ||||
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