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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 221~240 12/46ページ
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まず驚いたのは、本書が湊かなえさんのデビュー作だということ! 読み終えてから初めて気づいたけれど、これでデビュー作とはすごい。 しかも、第6回本屋大賞まで受賞してしまうんだから、恐れ入った。 湊さんの作風といえば、多人称で語られるストーリーだけれど、本書もそれが冴えわたっている。様々な側面から見れば、物語はガラッと変わる、そんな小説は枚挙にいとまがないけれど、本書はちょっと異例だ。 今まで特に意識はしていなかったけれど、多人称小説を読んでいると、ストーリーというものは確固たるものが一本通っていて、それを様々な人物を通して肉付けしていくと感じていたけれど、本書ではそのストーリー自体が“確固”としていない、あやふやなものなのだ。 みんなが、一人称で読み手に語りかける?体裁なので、どこか自分にエゴがあったり、自分をかばった都合に肉付けされている。 同じ“告白”をされたA・Bでも、受け止め方やその後の行動が180度違うのは面白かった。狂っていくB、むしろ人生にイキイキ?とするA。 読み手に伝えたいメッセージ性というよりも、湊さんの文章の書きっぷりにぐいぐいと引き込まれて、夜更かしをして読んでしまったほど。 映画化しているけれど(松たか子という配役はドンピシャだと思う)、光景をイメージしながら読むのとは、全く違う楽しみ方ができると思う。 ただ、最後のオチだけは映像で見たいなぁ、と思った。 著者:湊かなえ(武庫川女子大学家政学部卒) 発行:2010.4.11 - 2010.6.15 第12刷 読了:2015年/072冊(06月/10冊)★4.2 | ||||
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古本屋さんで読みたい本がなかったので、 映画のCMをみていつか読もうと思っていたこちらの本を購入しました。 以下ネタバレありです。 他の方が仰っているとおり、本当に軽い稚拙な文章でした。二時間くらいで読めたほど。 ミステリーでもなく、個々人が全てを人のせいにし淡々と復讐していく話ですが… まずシングルマザーだとはいえ公立中学の放課後にまだ幼すぎる娘をひとり自由に遊ばせていること自体如何なものかと。HIVに対しての筆者の認識も問題があるかと思いますし、あたかもキスでうつるような描写は誤解や偏見を生むかと思います。 どこかに確固たる信念を感じさせるような、重厚な言葉で綴られる復讐であればまた違った後味があったように思いますが、 主人公含め、登場する人皆が中二病的で誰も救われない。 本当に誰も救われないから後味が悪い。 ただ淡々と軽い文章に乗せたことで各人の気持ちが更に稚拙なものになっています。 本棚に入れたくない。将来娘に読んでほしくない。 そんな本は始めてでした。 | ||||
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本を購入して一気に読みました。実は購入した動機は映画を見てある一点のこと、すなわち本当に犯人の母親の実験室を爆破したかどうかがいまいち映画ではあいまいなまま(と自分は受け止めました)だったので確認したかったんですが。 ちょっと残念ですね。本当に爆発させたようで。全く関係のない第三者を傷つけることがどれほど自分の行為を汚すことになるか森口自身も、ひいては森口にそのような行為をとらせた作者も気づいてないとしたらとても残念です。 しかしながら、映画、原作ともに犯人の少年渡辺の母親に、そもそもの原因を求める方向性に共感できたので両方とも好きな作品ではあるんですが。 小説の次のくだり大好きです「自分の欲求が満たされないために、幼い子供に手を上げ続け、心の中を無にしたあげく、欲求が叶えられた途端、その場限りの無責任な愛情を残して去っていったあなたの母親ではないでしょうか」 まあ、原作中の渡辺の両親の結婚が実にくだらないものであることは言うまでもないんですが、現実にも子供を産み育てることの意味を全く認識してない人間が多いからこそ凶悪な少年犯罪が起こるわけで。(世間体のためにわざわざ外国人と結婚して、できた息子がリンチ殺人を犯すとかw) 恋愛至上主義全盛で、愛とか恋とか言えばなんか極めて崇高でそれに伴う責任には全く無頓着なことに対する作者の批判は自分は好きです。 | ||||
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私も沢山本は読んできたが、なんでこの作家がここまで人気があるのか私にはまったく理解が出来ない。私がこの作家と出会った作品が、コレ。まったくもって、無茶苦茶であり得ない内容。あまりにもくだらないので、雑誌などで作者の写真を見ただけでイラっとしてしまう。その後の作品も多数出されて、よく売れているみたいだが、「なんで?」と思う。他に素晴らしい作品は山ほどあるんだから。 | ||||
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結末までストーリー展開がどうなるのか?ハラハラドキドキワクワクしながら読み進めました。あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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人間が受けた憎しみの強さはどの程度で忘れられない憎悪へと移りゆくのか? | ||||
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国語教師をしている母による感想が一言「ふざけんな」だったので長らく読む気すら起きませんでしたが図書館で見つけて読んでみました。 映画化されたり何か賞を取ったりしていましたが、理由が全く分からない。まず、内容がほぼ頭に入ってこないくらいに文章にまとまりがなく読みづらかったです。肝心な説明を省きがちかと思えば、要約したら3行で終わりそうなことを数ページダラダラと書いたりする。何の伏線にもならない余計な話も多い。 「牛乳に血液を混ぜました」というのは最初、人の血が入った牛乳なんて気持ち悪いでしょう?というささやかな嫌がらせでこれから始まる復讐の前菜のようなネタかと思っていましたがまさかHIVウイルスと絡めた話だなんて。作者は何がしたいんだろう。差別を煽りたいの?復讐の内容やらよりHIVをこういう形で利用する発想に心底気分が悪くなりました。少年犯罪や裁判について長々と小難しい口調で書いていますが内容はとても薄っぺらいです。こんな話ならブログで語ってればいいと思います。 | ||||
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面白かったです! 人間の復讐こんなにも奥深く描かれ、どんどん物語に入り込んでしまいました。 | ||||
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湊さんの文庫本はいつもながらチェックしています。次回作楽しみ | ||||
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1章で終わっていたら味気ない読後感を感じることはなかったと思います どこかで読んだ・・・そんな印象を受けました | ||||
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本屋大賞受賞作品だということで読んでみようと購入。 マザコン×中二病をこじらせた少年達に殺された自分の娘に対する教師の告白から生じた波紋を、該殺人に至るまでから、様々な登場人物の視点から多面的に深く描かれています。 各登場人物の視点というか告白ごとに、章立てされており、新たな衝撃的事実が浮き上がってくる構成も読ませます。 断定的な筆致、限定された世界観、思春期の話であるため、読んでいるうちになんとなく納得させられてしまいます。 フィクションとして考えれば、創作性に敬意を表することができる作品であり、魅力的なストーリーでした。 | ||||
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人気作家の人気作品だそうですが、正直言って、まともな文学というよりは、Vシネマ的な作り物的な雰囲気がプンプン漂う作品です。娘を殺されたシングルマザーの復讐劇の体裁をとっていますが、登場人物のそれぞれの告白が、年齢も立場も生活背景も異なるにもかかわらず、皆一様の冷静さでも語られているのが作り物臭いです。だから、読後はあまりいい気分になりません。中高生の軽読書としては良いでしょうが、大人がまともに取り上げるべき作品だとは思えません。 | ||||
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2人の中学生が担任の娘を殺害してしまい、担任によって、その2人が持っていた幸せを失っていくのみならず、不幸のどん底に陥る過程を、複数の登場人物の告白によって展開する小説。 彼らには、家庭環境など同情するべき理由もある。しかし、娘を殺害された親の怒りや憎しみは決して消えることがない。どんな理由があれ、殺意を持って人を殺めた責任から逃れることはできない、という作者の主張を感じた。 ただ、同じ事件を違う登場人物になぞらせる過程がまどろっこしく、ストーリーはたいした驚きや新鮮さもなく、後半の展開はかなり短絡だと感じた。 | ||||
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賛否両論ありますが、私は良かったと思います。 この本が本屋大賞を取った意味がわからない、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、 そういう方たちは、どこかに作品に対して、愛情や救いのようなものを求めている気がしてなりません。 この作品に、救いはありません。 どなたかのレビューにあったように、うすら寒い感じもするでしょうね。 ですが、現実的にこれほどまでに残酷なことは起こり得ます。 殺人、とまではいかなくとも、救いのない残酷な世界は存在します。 なぜ、読者はいつも、読後感の良さや、ストーリーの最後に救いを求めるのでしょうか。 そして、読後感が悪く、救いのない作品が本屋大賞をとってはならない理由は何ですか? 読後感の良い作品ばかりが本屋大賞になるならば、本屋大賞には感動ものの作品ばかりが選ばれるでしょう。 私はその方がおかしいと思います。 この作品は、ある意味とても勇気のある作品だと思います。 我が国の国民性からいえば、マジョリティに批判されかねない、残酷で残忍な主人公に皆が口を揃えてひどいと言うでしょう。 そして、子供を殺されたとしても、もっと他の方法がなかったのか、自分の中でその感情を消化できなかったのか、別の方法で戦うべきではなかったのか…等々。 そんな綺麗事は、この作品には通用しません。 最後まで走りきるこの作品、私は清々しいほどの読後感をおぼえました。 感動や愛情や救いを求めるのなら、テレビの感動ドキュメンタリーでも観ていればいいと思います。 わざわざ本屋で手に取り、貴重な時間を使って読む甲斐のあった本、それがこの本です。 主人公の語り口も、知的で、皮肉で、実にいいです。 人生は不公平で、時に救いようのないものになり得ます。 この本は、それをストレートに表現してくれていると思います。 | ||||
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面白かった。 読む前「救いがない」というレビューを見かけたのではてどれほど?と思って取り組んだが、 予想外に読後感はよかった。 たとえば犯人達が何の罪の意識もなく人生を歩み社会生活で成功し裏ではなお快楽殺人に興じ 日々を懸命に生きている何の罪もない人の人生を暇つぶしに蹂躙しつづけながら 幕を閉じていたらとても救いがなかったように思う。 そういった意味では森口先生の復讐が不完全ながらも完遂しており、単純に森口先生に感情移入した 自分としては後味の悪さを感じることなく本を閉じた。 作中犯人Aは母親と会いたいがために犯罪を起こすようになるわけだが、 ある人への執着のほうがどうでもいい人を殺害することより大きいというのは 恐ろしいながらも現代人が抱える闇(病的な寂しさ、孤独さ)のひとつの形なのでは ないかと思った。 少年Aは少女の殺害をわずか2行で記す。 いわゆる他人を殺害することは文庫本でいうと2行の出来事で、 それを思いかえすこともない。 森口先生の娘が亡くなったことについてもクラスの生徒は 泣いたり騒いだり情報を出したりどこか興奮しながらも野次馬的で、 それさえも忘れさられていく。 恐ろしいのは読者である自分さえも本を読み進めていくうちに 森口先生の娘の死を忘れていくこと、野次馬の生徒たちとなんら変わらないことに 気づかされるところにある。 最初は娘を失った悲しみに共感してはいても、 本を読み進めるうちにその死が事件になり、興味深い出来事になり、 真相が知りたくなる。 自分の頭にはもやは、娘を失った森口先生の悲しみはない。 | ||||
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予想より、早く読み始める事がでしました。 ありがとうございます。 | ||||
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各章のタイトルも好きです。とくに直くんの母の日記と、直くんの告白の場面が、狂気に満ちていて、寒気がしました。同じ形態のNのためにも読みましたが、虐待と愛の狭間で苦しむテーマが共通していて、重松清の疾走や、貴志祐介の青の炎に並ぶ後味の悪さや救いようのない結末が胸に爪痕を残す、とてもいい作品でした。 | ||||
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借りていたけど、紛失(主人に捨てられた)けど、最近湊かなえのTVドラマ宣伝が始まり、どうしても返却しなきゃと思い立ち、購入しました。ありがとうございました。 | ||||
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朝というかまだ暗い4時過ぎに目が覚めて読みはじめたら止まらず、 7時頃までかかって一気に読み終えました。 後味悪し(笑) 物事が悪い方に悪い方に転がっていく。 散りばめられた悪意がどんどん増幅していく。 ごく普通の人たちのごく普通の悪意。 自分の悪意の正当化。 最後の最後がまた後味悪くて。 なのに、なんとなく「やったね!」と思っている自分がいて。 人の心に底に潜む身勝手な悪意を引きずり出してくれる作品です。 | ||||
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