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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 141~160 8/46ページ
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第6回本屋大賞受賞作品。 『白ゆき姫殺人事件』を読んで面白くなかったので湊かなえ作品は敬遠していたが、『告白』は本当にお勧めだと言われて読んでみた。 結果。 本当に同一著者が書いたのかと疑いたくなるくらいこちらは完成度が高く、面白かった。 語り手が章ごとに変わっていく群像劇方式で、同じ期間の出来事を視点を変えて語っていく。語り手が変わるためにそれまで見えてこなかった真実が明らかになる。 面白いのは事件の顛末そのものよりも、それぞれの語り手が何をどう捉えていたか、という点にある。ある語り手から見えていた世界は、視点を変えると実は全くの誤解と憶測で成り立っていたということが判明したり、登場人物に対する評価も語り手ごとに微妙に違っていたり……。これは現実世界では当たり前のことだが、小説世界では当たり前ではない。洞察力の鋭いキャラクタ(しばしば探偵役)の想像は、知る由もない他人の心理も含めてほとんど外れておらず、そこでは語り手の語りは真実であるとされることが多いからだ。しかしこの小説では、頭の良いキャラクターであっても神視点を手に入れていない。どの語りも「真実」ではない。そこが面白い。 語り手が変わる方式の小説では、語り口調だけが変わって思考パターンや論理構成は語り手ごとにさほど変化がない、ということがよく起こる。そういう小説を読んでいると、キャラクターよりも先に作者が透けて見えて上手く物語世界に没入できないのだが、この小説は違う。それぞれの語り手は完全に別々の人格を持つ人物で、非常なリアルさを感じた。 さてさて。肝心の物語の内容。 この物語における被害者と加害者には共通している悲劇の根がある。「母子関係」である。 修哉、直樹は発露の仕方こそ違うもののマザコンで、のり口先生は娘の愛美ちゃんを奪われたことで復讐鬼と化した。母子関係には悲劇を起こしかねない独特の絆がある、ということだろう。 個人的におっと思ったのは直樹と母の関係の描写で、直樹以外皆が彼を母親に全面的に甘えるストレートなマザコンだと思っていたのに、直樹の中では母親に対して劣等感からくる引け目を感じていて全幅の信頼を置いて完全に寄りかかる存在ではなかった、というところだ。馬鹿で脳内お花畑であるように見える奴でも、複雑な心を抱えているかもしれない。それが思春期。 個人的に恐いなと思ったのは修哉より直樹。劣等感こじらせすぎて、この事件が起こらなかったとしてもいつか何かやらかしそうなくらい危うく見えた。 対して修哉は母に甘えたいざかりの幼児が、理屈をこねる頭脳だけ大人になってしまったんだな、という印象。最初に感じる程狂気じみてもいないし、テンプレの少年Aでもないし。辛辣な言葉で書いてはいるけれど、暖かい家庭に幸福を見出す人並みの感性もあるし、周りの人間にも割と好感をもったりする。人の心を持たない冷血動物、という感じがしない。こういうサイコパス少年系を扱った物語にしては斬新ともいえる設定かもしれない。 総じて物凄く面白かったのだが、勧めてくれた人が「何作か読んだけど湊かなえは『告白』を超えられない」と言うので、他作品を読むかどうかは悩みどころ。 | ||||
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一つの出来事も、置かれた状況で、こんなにも見方が変わるのだなと思った。 読み終えて強く感じたのは、大人がしっかりしていないと、犠牲になるのは子供なんだと言う事。はっと我に返って身につまされた気がした。 | ||||
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我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。 | ||||
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2010年に、文庫化され、映画化されてすぐに買って積読。本棚の裏にいましたが、引っ越しを機に発掘。「リバース」がドラマ化され、港かなえの名前を見て、うちにもあったなと、その気になったら一気読み。 一章ごとに話者が変わる六章構成。各章、そういうことになるの!?っていう展開が待っていて、怒涛の展開。 みんなそれぞれ押しとどまって、そんなことしなけれりゃよかったのにと思うけど。結局は人生ボタンの掛け違いの連続。 7年間も読まずに放置していたことを後悔しました。 | ||||
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一度読みましたが、また読みたくなり購入しました。湊かなえの最高傑作だと思います。 | ||||
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色々な意味で衝撃的な一冊です。 イヤミスの最高峰。ずっと眉間に皺を寄せながら読んでいたような気がします。 でも面白くて読む手が止まらない傑作。 | ||||
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幼い娘を校内で亡くした中学校女性教師が、退職前のホームルームで生徒たちに告白する。 「娘が亡くなったのは事故ではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」と。 以降、章毎に語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と変わり、事件の全貌が明らかにされていく中、衝撃的なラストへーー。 第6回本屋大賞を受賞したサスペンスの名作。 以上、そんな作品です。 個人的には凄く面白かったし、大切な人が殺された遺族にとっては痛快なラストでした。 復讐はダメ、死刑も世界的に廃止となっていて良くないと描く作品は多いものの、遺族の無念さへ真っ向から向き合えた作品は少なく、今作はこういう形でも遺族の無念さへ響くであろうと、個人的には思えた作品です。 同じようなテーマ&同じような手法で書かれた同作者の『贖罪』も同様に名作で、 殺人という犯罪に関わってしまった闇と、そこに強引でも明快なピリオドを打つような、 怖さと面白さが見事に両立していました。 良質のサスペンス神作品として、オススメの2作です! | ||||
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語り口調で始まる小説を初めて読み とても斬新かつ新鮮で引き込まれるように読み終えました。 素晴らしいと思います。 | ||||
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映像化された際に、興味があり 原作を読みました。 映画もそうですが、登場人物たちの魅力的な部分もそうですが、 何より展開が面白すぎます。 読んでは損しないあたりのものですね。 | ||||
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先生の挨拶だけで進んで行く第一章は秀逸だと思う。 逆にその期待度が高い故に、第二章以降が物足りない。短編で終わっていれば、伝説的な作品になったのでは? | ||||
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ほしいものがあったとしたら、それが人の物であったら、とっちゃいけないでしょ。なんでかっていうとお金も経済もめちゃくちゃになるから、返しなさい。この社会を保持しようとしたら、いらないひとなんていない。下積みこそ必要、多ければそれだけ一番の価値がある。一番に伸し上げられた人は、当番だと思ってやれ、それが君の運命だ。後の者は気楽にやろう、見ているうちが花なのだ。 悪魔に小銭をあげてでも毎日通らなきゃいけない道があるとしたら、わたしは通る、そこんとこは鬼に見逃してもらいたいと思っている、できるだけ知らん顔して目つぶらずに通る、じゃないと日常なんてすぐに崩れる、だから人頼みにしちゃだめ、自分しかない。 もういいかげんに地球が平面だのような計算の仕方はやめないか、今の子はもっと見通せてると思う。私たちの頃だってうそ臭いのはがまんしてた。 行きと帰りの長さ(速さ)がちがうのは、気のせいではないのでは、だって飛行機は・・・・ あの子は・・・プールに落ちたと思うんです、誰が何をしなくても。おっかさんは、恥ずかしくても、紐つけて、机のそばで置いとくべきでした。誰も信用しちゃいけません。ばかでいいんですおっかさんは、 | ||||
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視点が代わって展開されていくのは楽しめたのですが、救いようのない復讐心というか、狂気に満ちていて私は苦手でした。 読み終えたあとの心の乱され感は不快で、個人的には人にすすめたくないです。 | ||||
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まず読み終わった後最初に思ったのはこの森口とかいう女イカれてるぞ、という事。 なので実はこのお話は不思議なことに娘を殺されたという森口に唯一感情移入できない物語である。 実はこの小説は授業である。クレイジーな先生が無理やり生徒を拘束し、無理やり浴びせた風を先生自身が楽しむという斬新なスタイル。 その証拠に森口の感情は自分で語るだけで一切出てきていない。これは森口こそが恐怖の存在として描かれていることを示している。 なので彼女を主人公と誤読している人々に言いたい「この小説は森口以外が主人公の小説」なのだ。 これは娘を失ったことで不安定になった悪魔のような女である森口がその価値観により一方的に選びようのない命の授業をする話だ。 だから多くの人の読了感は合っていると思う。これは読者から見て敵が勝つお話なのだ。 | ||||
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何気に放送していた映画を見てて面白かったので、本を購入してみました。これ本屋大賞一位なんですね。帯に書かれていて初めて知りました。 で、この小説、最初の告白の絶妙な設定がこの小説を最大に面白くしてくれている要因と思います。また登場人物が、相手の思いとは異なった考えで行動しているのも面白いと思いました。そして最後のどんでん返しとなります。読後感、悪くないですよ。悪に制裁をくわえましたから。 ただ、評価が結構割れているのは以外でした。確かに暗い、サイコパスな話かもしれませんが、教師も単なる一個の人間にすぎませんし、平穏無事な生活では隠されているが、多くの人間が持っているであろう狂気が描かれていると思います。またHIV感染者への誤解というコメントも散見されたが、自分はそのようには感じなかった。むしろちょっと疑問に思えばネット等ですぐ調べられる、またHIVの理解が広がっている今日、なぜそんな行為で感染している(0%ではないが)と思い続けた下村の行動のほうが疑問でしたが。 そんな疑問も含めて映画では突っ込みどころが結構あったのですが、小説では一応説明されています。 ★5かと思いましたが少し深みにかけるかな?あといただけないのが、関係ない人が死んでしまうのもしょうがないみたいな。 | ||||
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暗いストーリー、救われない登場人物たち、そしてバッドエンドと決して明るい小説ではない。しかし、そのことはどうでも良い。この際、問題なのは話がつまらない点にある。この作品に低評価をすると、暗い小説だからだという都合の良い逃げの理由が存在してしまい、正しく評価がされないのではないか。 動機の薄さ、行動や言動の不可解さはどこを取っても納得できるものではなく、本当につまらない。 ストーリー展開のためなら、どんな登場人物も都合の良い動きをさせてしまっている。そこを納得感を持って動かすところに作者の技量も出るのだろうが、全くない。 読む価値はない。時間を本当に無駄にしてしまった。 | ||||
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暇つぶしに読んだ本だったのですが,すっかり入り込んじゃいました。 サイコパス?な生徒や狂気に染まる主人公,人として尊敬できる人など 全ての登場人物に魅力があります 途中少し胸キュンする感じの場面もありましたが..... まぁ良い意味で裏切られました。 批判的な方もいらっしゃるようなのでやっぱり好みは分かれるようです。 どんでん返しや後味の悪い(個人的にはスカッとしましたが)ような作品なので,好きな方にはお勧めです! | ||||
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いろんな人の視点から、話が描かれている。文章力がすごくて、引き込まれてあっという間に読みました。違う視点から同じ物事を見るとこんなに違うのか、と驚き、それをここまでうまく書く著者に感心した。 内容は結局二人のマザコンの話、という、気がした。母親ってなんだろう、子供を愛するってなんだろう、母の愛と、子どもの求めているものはすれ違うのかな、とかそういう親子の関係を考えさせられました。 とても読みやすいし、現実にあった少年犯罪を絡ませて、本当にうまくできている話だと思いました。オススメです。 | ||||
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シングルマザーの教師が4歳の娘を生徒に殺される話。第一章の話の運びがうまい。読書中、読後感が悪い。 | ||||
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登場人物がどいつもこいつも自己中心で腹が立ってくる。でも、最後はギャグ漫画みたいなオチで笑った。読後感は悪くない。 | ||||
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話の展開がラストになると映画のストーリーみたいになってて、結果的にはイマイチ。 被害者の女の先生も、女のいやらしさが沢山でていて不愉快な気持ちになった。底が浅く個人的には好きな本ではない。 | ||||
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