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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 101~120 6/46ページ
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本屋大賞受賞という話題性もあって手に取り、一気に読んだのが10年前。 各章ごとに語り手が異なる一人称視点で綴られ、森口先生の「復讐」という衝撃的な語りによって幕を開け、それ以上の衝撃的な結末によって幕を閉じる。 「復讐」で精神を蝕まれていくAとBの対比も巧く、一方が親友だと思っていても一方は単なる下僕としか見ていなかった事実、Aのあまりに稚拙な行為から全てが始まったとは言え、美月はとばっちりもいいところだし、ウェルテルは空気読めないバカってだけで悪人ではないのに、その後の教師人生は歪んだものになりそう。 終章の森口先生の語りで成就される「復讐」の絶望感、復讐は無意味とか詭弁を垂れるドラマの主人公には絶対できない。 | ||||
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読みやすくてあっという間に読みきってしまいました。 | ||||
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少年Aの継母、美由紀が自身も幼子を持っているにもかかわらず「担任の先生の子ども死んじゃったんだー!すごーい!」というセリフはとても気分が悪かった。 心ない発言を心底軽蔑したし、自分も親なら、決してこういうことは言ってはならないと思った。 娘はこのクラスの生徒に殺されました。と衝撃的な告白から始まる復讐の物語。 復讐は悪いこと、復讐からは何も生まれないなんて正論だけど、はいそうですか、じゃあしませんなんて、娘を殺された人間が言えるのだろうか?先生と言えど親と言えど、1人の人間で、自分のことをコントロールできないほど怒りで侵された状態なら、生徒相手に復讐する気持ちは理解できる。 他人の不幸の塊みたいな話をワクワクしながら読んでしまってもいいのだろうかと、読後スカッとしたと同時に罪悪感を持った。 冒頭で美由紀を批判したが、私の中にも美由紀がいるんだなと気づいた。 | ||||
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私が湊かなえさん作品にはまるきっかけとなった、作品です。 ある事件を様々な立場の人達が証言することで、徐々に全貌が明らかになっていきます。 とても面白いです!! どんどん内容に引き込まれ、一気に読んでしまいました。 同じ事実でも、立場が違うだけで見方が全く異なってきます。 客観的に物事を見る大切さもこの本は教えてくれました。 | ||||
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担任の女性教諭のホームルームでのモノローグのみでこの章は構成されている。担任が今年限りで教職を退くという報告に始まり、自分の娘が学校のプールに落ちて事故死したこと、しかしそれは実は事故ではなく、このクラスの生徒によって殺されたのであること、そしてその生徒に対する教師の復讐がすでに完了していることが次第に明らかにされてゆく。 | ||||
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教師の子供の事故死をキッカケに、殺した生徒とその周りの心境を描いた作品。 映画を見てからしばらく経ってから読んだけど、これはすごい作品でした。小説もさることながら、これを映像化出来た監督には賞賛を送りたいです。 もちろんこの小説のテーマは「命」か「生」なのでしょうが、それだけでは語りつくせない「何か」が小説でも映画でも見事に表現されていた。この読後感のすっきりしたモヤモヤ感は中々味わえないかも…。 | ||||
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あまり本を読むのは早いほうではありませんが、これはすらすらと読み進められました。 「独りよがりが行き過ぎたときにどうなるか」ということを私に教えてくれた作品です。 恥ずかしながら、これらの人物がもつ異常性の一端が私と似ていると思う部分もあり、 登場人物が辿る末路には行きつきたくないと、反面教師的な意味で印象に残った作品でした。 もう少し各パートのページ数を増やして、登場人物の異常な内情をより多く描いてほしかった・・! という自分もたぶん異常なんだろうなぁ | ||||
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ネタばれ厳禁な作品なので内容には触れません ラストまで展開が読めず楽しんで読めました | ||||
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ネットで見たインタビュー記事によると、湊かなえさんは、デビュー作「第一章 聖職者」を、二週間ほどで書いたが、その際に鼻血を出したと語っています。 それも納得。筆者が夢中で、書くべきものを集中して書いた、その勢いや意気込みが感じられる文章で、これが面白さにつながっているのではないかと思います。 第一章は、教室と言う一つの場所で、女教師が生徒に語りかけるセリフのみで構成されているにも関わらず、ものすごく惹き込まれます。 改行がそんなに多くもなく、一人語り。なのに、退屈しない。次から次に読み進めてしまいます。 本書は、「第一章 聖職者」「第二章 殉教者」「第三章 慈愛者」「第四章 求道者」「第五章 信奉者」「第六章 伝道者」から構成されています。 ある事件のことを中心に、各章で一人ずつ「告白」します。 注意が必要なのは、全てが真実とは限らないということです。 この物語は事実の羅列ではなく、各人物の語りに過ぎないのですから。 自分の都合の良いように言葉や出来事を選んだり、あるいは嘘も紛れ込んでいるのかもしれません。 登場人物は、現実にいそうでいない者が多いですが、だからといって「非現実的」な物語とはいいきれないと思います。 現実にいそうな人物や事件の良い部分を削ぎ落として、悪い部分を極端にしたり歪曲化している、そうすることによって、実際に起きた事件や現実社会の問題の暗黒面を浮き彫りにしている、といった方がよさそうです。 (小説の中には、イニシャルで現実に起きた事件を示唆して、それについて登場人物が意見を言うような場面も出てきます) そして、人物の性格・性質の悪い部分の掘り下げ具合が半端ない(一見いい人そうでも)。この各人物の設定が綿密に筆者によりつくり込まれているからこそ、出てくるセリフが「告白」なのだと思います。 ハッピーエンドの物語よりも、皮肉や意地悪、少し嫌な気分になる物語が好きという方におすすめ。 | ||||
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初めてこの本を手に取ったのは中学一年生の時でした。小学生の頃から本好きではあったものの、それらとは一線を画すこの物語から受けた鮮烈な印象は未だに鮮明に覚えています。誰も逃げることができない悪夢に、読者も思わず引き込まれてしまうこと間違い無いと思います。読んだことのない人には是非手にとってもらいたい小説です。 | ||||
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この手の新人(もう新人じゃないですが)が嫌いで読んでなかったのを、ふと思い立って読んでみた。 やっぱりつまらない…。 主人公の旦那がたまたま有名人?たまたまエイズ?警察が事故死にするか?クラスの誰も警察行かない?牛乳に名前書く?新担任がたまたま知り合い??? 全てにおいてリアルに思えるところが無くて、小学生向けのミステリーのようでした。 やっぱりなという感じ… | ||||
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湊かなえさんの本は、「リバース」「豆の…」に続き3冊目。 2冊とも読後感悪く(ここが一番!)、なのにしばらくは主人公たちが頭の中に 住み続けるという、今までに読んだことのない手法のミステリーです。 そもそも告白は上記2冊を読む前から気になっていて、 でも怖そうで読んでいなかったのですが、湊さんワールドに 浸ってからはもう、読みたい!のみ。 結果は…やっぱり読後感悪くていまだに二人が頭に住み着き… 湊さんの作品のすごいところは最終的に読み手にいろいろな想像を 書き立てるところで、今回もそう。描かれていない主人公がどのよ うな結末になるかは自分次第。読む価値大です。 | ||||
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映画にもなった話題作を遅ればせながら。森口という教師の告白から始まって、衝撃的な内容が次々突きつけられる。グングン話に引き込まれる、珍しい形式のミステリー小説。途中、少年Bとその母のくだりになると同じ話の繰り返しになりつまらなくなるが、最後は再び盛り返す。これが映画になるとどうなるのか不思議で予告を見ると、さすが「嫌われ松子の一生」の監督だからコミカルに描かれているようだ。ぜひ映画も見てみたい。救いのない話なので後味はよくないが。 | ||||
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イヤミスは・・・と敬遠する方が多いが、私はとてもおもしろかった。特に構成が。 同じ時期を生きていた別の人物が、起きた事象を、それぞれの立場から、 どのように切り取り、感じ、自分の記憶や思い出として処理していたのか。 そのうえに人の思いが加わることで、新たな事件が起きる。 ただ、負の連鎖が続くことは、読んでいてとても息苦しくなった。 | ||||
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暗いないようだからゆっくりと時間のある時に熟読します。感想は言いたくない。 | ||||
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初めて著者の作品を読みました。映画も観てませんが、ずって気になっていた作品です。少年法の是非、危うい親子関係など、考えさせられる話ですが、結局のところ痛快な復讐劇であり非常に娯楽性は高いと思います。 次は映画を観ます。 | ||||
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読み始めてから読み終わるまで爆笑の連続でした。 おかしな点が多すぎて、突っ込みしている間に読み終わってしまったという感じ。普段は娯楽作品は読まないので、こんな感じなんだなと肩を落としたのも事実ですが。 まず、最初に女性教師はどうして警察に告発しなかったのか? 娘が事故死ではないと解ったのに黙っている。「私は教師でもあるから生徒を守るみたいな」犯罪を看過することが守ること? そもそもこの起点がおかしい。復讐のためだという理屈を立てるつもりかとも思いますが、そこも意味不明。社会的制裁という価値観が教師に皆無なのが不思議、テレビや新聞で実名や写真は出なくてもネット上では隠しようもないんですけどね。 ホームルームで全貌を告白して、その告白が他に洩れなかったという設定。そんなことあります? 事故が実は事件だったと教師で母親の当人が告白して、聞いた生徒が全員が口をつぐむ理由は何でしょう? どんなに堅く口止めしてもこの手の噂は嵐のように流れるのが普通。中学生なんて馬鹿だと思っているのだろうか? 殺人犯とおぼしき生徒らと一緒に過ごしていけるほどクラス全員がおかしいという設定なのですかね? どんなつまらないことでも複数の子供に完全口止めなんて無理なものなんですが。 この段階で設定が歪んでいるので、後どんなことを盛っても奇形な話にしかならないのは仕方ないのかも。 感電するポシェット。現実で一番近いイメージの物はスタンガンなにるでしょうけど、子供用のポシェットにどうやって仕込むのか? 乾電池一個くらいでは失神するほど感電させられません。 時計が逆に進むという発明品。これ何も難しくないでしょう? 部品から作るなら別だけど。 モザイク除去機。中坊が作るのは無理。そもそも昔の話ならともかく、携帯もノートパソコンも登場しているわけですから、ネットから無修正動画を落とせば良いだけ。モザイク入りのAVを手に入れるより楽でしょう。十年くらい前はもっと規制は緩くてネット上に氾濫してましたから。モザイク除去のAVに中学の男子が群がるって……いつの時代の話なの? 最後の爆発物。爆発物は作るのは難しくないけど、威力のある爆発物を作るのは至難の業。鉄筋コンクリートの建物を半壊させるような物をどうやって中坊が作って持ち運んだと? 燃料は何? 思わず「C-4かよ!」とツッコんでしまいました。 C-4はアメリカ軍をはじめ世界的に使用されている軍用プラスチック爆薬のことです。ここも笑うしかなかったです。 そもそもの設定がゆるゆるな中、登場人物の屁理屈が垂れ流されます。世間ではとうに色褪せてしまった屁理屈が並んで、経験の浅い若い方には刺激的なのでしょうけど大人は読むだけでうんざりします。 それ以外にも、引き籠もりになった生徒の母親の日記がどうして敬語なのか? 日記って誰かに読ませるための文体で書くものですかね。 母親への思慕の念で事件を起こした生徒は、「会いに行けばいい」と言った女子生徒を殺しますが、そもそも会いに行かなくても職場を知っているなら電話したら良いだけの話。この子は実はとてつもなく馬鹿という設定? この話で一番のクズは女教師なわけですが、復讐するクズというテーマなのでしょうか? エイズ患者の血を飲ませたと思い込ませて、実はそんなことしませんという流れかと思ったら、本当にやるつもりだったので「え?」となり、最後に自分で爆弾を移動させておきながら、「爆弾を作ったのも起動させたのもあなたです」と、なすりつけの屁理屈をのたまう。 爆発物だと知っていて意図的に移動させたなら犯罪です。それも全く関係のない他人を巻き込んでも平気の平左。被害者であるから何でもアリなんですという話なのだとしたら、子供には読ませてはなりません。 目には目を、歯には歯をという言葉は誰でも知っていると思いますが、これは抑制の意味も含んでいるのだと理解しなくてはならない。 目には目をだけど、目には目と歯をではないでしょう? この物語は過剰復讐を成し遂げた愚かな母親の話以外なにもありません。ましてや良い母親でもない。 死んだ娘はこんな復讐を望んだのでしょうか? 自分を殺したのが母親の生徒。母親は何でもありの復讐の鬼。死んだ娘は到底浮かばれないでしょう。 登場人物は告白を用いて持論を垂れ流しますが、現実的な心理が基礎というわけではないので本当の屁理屈でした。それぞれの心情を読ませるつもりだったのでしょうから、少しでも納得させてもらいたかったのですが、残念ながら鼻糞をほじりたくなってしまいました。 グロい話を好む中学生くらいが読む本だという感想。文章レベルも高くはありませんし、技巧もないです。 自分で買ったわけではなかったので、そこまで腹が立たなかったのは幸いでした。 かなり辛口でごめんなさい。でも素直に正直に書いたつもりです。ご寛容にご容赦下さい。 自分はこの方の作品は二度と読みません。そもそも全体に軸が歪んで感じるので、自分には無理過ぎます。内容が恐ろしいとはまるで思いませんでした。むしろフィクションの物語としてはリアリティがない分、甘いかなと思いました。 お好きな方はどうぞ。 | ||||
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さまよう刃の東野圭吾と告白の湊かなえって、 こういう事書いたら傷つく人がいるかもっていう、 そんな方向性の他者への想像力が微塵も感じられない。 少なくともこの二人よりは、 時に過激な事書いても謝る時には謝る(たまにだけど)ゴー宣の小林氏のが器量的にまだ話がわかりそう。 作家として人として。 | ||||
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冒頭から最終章までぐいぐいと引き寄せられる展開に、登場人物の意志や性格のあふれ出る骨太の文体。納得の本屋大賞受賞作だ。 ・だれしも護りたいもの、信じる者がいて、その思いが叶わなかったときの衝動は千差万別。そこに連綿性が顕われたときに生じた悲劇は、さらに悲劇を生み出す。 ・「自分が直接裁いたことをどう思っていますか?」(殉教者)は、社会通念と隠された自己の思いを秤にかけること。重いなぁ。 ・「信奉者」の章が秀逸。幼稚にして天才的な少年犯罪者の心理の深淵を覗くことは、われら大人にどのような責任を突きつけられることだろうか。 ・「やればできる」のではなく「やることができない」には痛みを感じたぞ(聖職者)。 更生の第一歩。重すぎる一歩を、彼は踏み出せるのだろうか。翻って自分ならどうしただろうか。そんな思いを抱いて最終章を静かに閉じた。 | ||||
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私はこの小説がいままで読んだなかで一番好きです。最後はいろいろな想像をしちゃぃます! | ||||
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