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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 41~60 3/46ページ
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今までに湊かなえの小説は「豆の上で眠る」など何冊か読み、けっこう面白いと思ったのですが、この作品はどうもついていけない感じでした。 主役の森口悠子も、Aこと渡辺修哉やBこと下村直樹の2人の生徒も、性格がネチネチし過ぎてますし、作品の描き方自体もネチネチしていてちょっとウンザリしました。 またストーリーの展開の仕方がえげつないというか、そこまでの悪意を描かなくてもいいのにと思わされた箇所が複数ありました。 例えば一つは、森口悠子がいったんAとBの牛乳にHIV陽性の悠子の恋人?の血液を入れたと告白した後で、美月という女生徒が試薬で検査して、血液など入っていなかったとわかり、悠子は実際は血液など入れてはいなかったのかと読者に恩わせておいて、実は悠子は実際に血液を入れており、それを彼女の恋人が中学校に忍び込んで血液の入っていない牛乳と入れ替えていたとわかる件。 もう一つは、Aが作ったファスナーを開けると感電する装置で、悠子が彼女の娘は気を失っただけで感電死はしていないと話したので、Aは殺すつもりまではなかったと読者にいったんは思わせておいて、結局A自身の独白で殺意があったと判明する件。 どちらも後から結局は殺意があったのかとわかって、ぞっとしました。 私はこの作品を読んで、悠子がAとBという2人の化け物(モンスター)に復讐するために、自分まで化け物(モンスター)になってしまったように感じました。 Aへの復讐の件など、彼の愛する母親を殺すという大罪を犯すよりも、彼女が母親に会って話した内容をボイスレコーダーにでも録音して、母親がAのことなどほとんど思い出すこともないし愛してなどいなかったと思い知らせた方が、よほどAにはこたえたのではないかと思いました。これなら悠子自身が犯罪者にならなくて済みますし。 | ||||
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新品を買ったが、かなり傷がついていた。 | ||||
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ザリガニの鳴くところを読んでいたんだけど、翻訳本ってめちゃくちゃ読みづらくて、挫折 そして赤と白とロイヤルブルーを読み、やっぱり翻訳本って読みづらいなと挫折 昔面白かった映画の告白を思い出し、原作の最後ってどうなったんだろと思って読んでみました。 文章が読みやすい!!1日でスラスラ読めた やっぱり日本の女性作家の作品が一番読みやすい。 エイズの偏見の古臭さとか、やんちゃ先生がよその学校に忍び込んで牛乳すり替えるとか、結構ツッコミどころが多いし、森口先生の嫌な感じも映画の方がよく出てた気がする。 ただ、今面白いyoutubeやドラマがサブスクで無限に見られる中、文章でこれほどさくさく読ませて楽しませてくれるコンテンツとして貴重でした | ||||
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愛する我が子を失った女教師が理性を失って復讐の鬼と化す話です。 少年法に守られている『犯人AB』の少年たちに対して、 蛇の生殺しのようなネチネチした女の復讐劇が描かれています。 もちろん法や社会的正義の観点からすれば、許されない行為であることは言うまでもありません。 けれども、本人や関係者による告白で事件の全体像が浮かび上がるにつれて、 この女教師にも何やら同情や共感めいたものが芽生えてきました。 おそらくそれは犯人Aの少年が救いのないサイコパス人間だからでしょう。 見下しと罵倒で出来上がっている人間で、 人を見る物差しが「頭がいい」か「馬鹿」の二分法に分断されています。 他者のことを馬鹿、馬鹿と連呼して、頭がいい自分に自己陶酔しています。 感情の赴くままに他人の尊い命をあやめることにためらいがありません。 一方、犯人Bの少年のほうはちょっと同情の余地があったかな、と思いますが… 人間の内面についてちょっとくどいと思うほど丁寧に描いている王道ミステリーで、 完成度の高い作品だと思いました。 | ||||
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この小説を読んで、映画ではどのように表現したのか、とても気になりました。 | ||||
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最初の担任森口先生の話し方からまず好感が持てた。 ○○君は体育で悪いことでもしたんですか?など生徒をよく観察してる人なんだと印象付けられる それとは全く違うタイプの 新学期からの担任ウェルテルが話に出てきてから この人が話に出てくるたびに面白くて、次は何をやらかすんだろう せめて誰かに相談してくれよなんて思っていたけどこの人が実は一番まともだったのかもしれない 今後の彼の教員生活が少し心配です。 Aくんは読んでる途中で周りを見下し過ぎてて『君もB君と一緒なんじゃない?』と思っていたところに 先生がズバズバ正論をたたきつけてくれたところにすっきりしました。 最後の最後まで展開が読めず、次は何が起こるんだ?と考えながら読むのが本当に楽しかったです。 湊先生の本を読むのは初めてでしたが他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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この本を 各小中学校に3冊ずつ常備して、少年Aのような少し頭のいい生徒が、全員読了できるようにしておいたほうがいいのにと、思いました。 そうすれば、経験不足による過ちを 幾人かは回避できるのにと思います。 | ||||
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教師であれ、倫理観は問えない。人間だから。でも、憎しみを持続させるのにもパワーが要るのではないか。今の時代、人間関係も希薄になってきている。親子関係に囚われているのは、ほんの一握りかもしれない。 | ||||
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面白い。 | ||||
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幼児殺人を巡る関係者の心のうちを描いた作品。全体に恐ろしいが読み進めたくなりあっという間に読める。 | ||||
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読んでいて、だんだんと辛くなってきた。心の内の怖さが表れだしてきて、困った。でも、読むのを止めようとは思はなかった。 | ||||
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いままでなぜか読んでいなかった、、それをいま深く後悔しています。 森口先生と同じ立場なら、私は一体どうしていたかーーー考えても考えても、やはり答えは一つでした。 きっと、私も彼らを監視し、 そして何らかの復讐をしてしまうに違いない。 | ||||
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平凡なタイトルなので、映像化されたほどの作品とは思っていませんでした。これはこれは、という内容で、平凡なタイトルと対比して、読後の自分のvisceral reactionは予想外に興奮したものでした。一読の価値あり。 | ||||
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語り部が章ごとに代わり、追うごとに判る真実。 告白というよりは独白といった印象を受けた。 形式上仕方ないかも知れないが、内容を口語で語らせていたため説明くさい部分もあり、あまり入り込めなかった。 映画版はどう現されているのか気になるので見てみようと思う。 | ||||
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以前ネットフリックスで映画を見て、インパクトがある作品だなあと感じていました。その後書籍で買ったのですが、本屋大賞受賞作というのは知りませんでした。語り手が入れ替わり、異なる切り口が提供されることで、広がりのある作品となっていると感じます。 ・・・ 5章だてで人の視点で語られるのですが、それぞれの視点はどれも真実らしく、でもちょっと嘘っぽくも感じるものでした。なお、その語り手は、教師(森口先生)、級友(委員長:美月)、母親(少年Bの母)、少年B(直樹)、少年A(修哉)。 ・・・ さて、湊氏の作品でよく言われるイヤミス、そしてゆがんだ母子関係。本作でもこれらのテーマはしっかりと組み込まれており、今回も気持ち悪いところが気持ちいい?感じでした笑 子供を殺害された森口先生の学年最後の日に語る教壇でのあいさつは怖かった。先生の冷静さを保ちつつ、せつせつと理知的に事件を振り返り誰が娘を殺したのかを語るのですが、語りがやはり普通じゃありません。どこかでネジが外れたかのような狂気を含んでいます。そもそも殺人について生徒の前で語るというのが普通ではありませんよね。映画では松たか子さんが教師役を熱演ならぬ冷演?されていました。 母子関係ということですと、犯人Aとその母親、犯人Bとその母親、どちらの関係も歪でありました。 犯人Bと母親の関係は、母親の価値観押し付けパターンでしょうか。理由の説明もなしに「○○はこういうものだ」みたいな断定的固定的な価値観を子供だけでなく周囲に押し付ける親。いわゆるモンペ的なタイプで、今でいうところのエンパシーとか共感力がないタイプ。こういう親が同居するところで引きこもりになり、次第に毒されていった少年Bは最終的に母子ともども崩壊。。。 犯人Aと母親の関係はどちらかというとA少年の一方的マザコン的な建付けに見えました。周囲に認められたい、なかでも、離婚して東京で働く母親に認知してほしい・褒められたいという自己顕示欲が起こしたのが今回の事件の発端となっているように思います。最終的に少年Aも理想の母親像が崩壊し物語が終了しますが、その後どうなったのかが少し気になるところです。 ・・・ ということで、すごい話でした。 小説も映画もどちらも面白かったと思います。ただ、巻末で中島哲也監督が語るように、映画と原作では少し構成が異なります。その点では名前は同じでも別な料理であると思います。どちらも特徴があり、美味しく頂くことができました。 学園もの、ミステリ、イヤミスなどを鑑賞したい方にはお勧めできる作品です。 | ||||
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読み始めると一気に読者を惹きつける力のある小説です。 本屋大賞をとるのも尤もだと思います。 ただ、ゲームのような感覚で人を殺してしまう設定は違和感を感じます。 イヤミスという言葉が広めた小説と言われるのも頷けます。 私は苦手でした。 | ||||
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途中から出版社に締め切りをせっつかれたのかな? と思わせるような粗雑な文章。 なんだか中学の頃に授業の終わり際に早く書けって言われた自分の情景を思い浮かべてしまいました。 これが話題作って・・・。 しかも読み進めていって「ああ、そういうことか!」なんて感嘆することもなく・・・。 子供の殺人というショッキングな題材という点がキャッチーなだけでした。 いろいろ読まれている方ならご理解いただけると思いますが 中身に深みのあるものだと読みながら考えることもあるので読み進むのに時間を要するものだと思います。 これはそういう点では深みはないのでサラサラ読めちゃいます。 お茶漬けのようにサラサラいける読み物が欲しいという方には良いかもしれません。 | ||||
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やはり子供が殺人を犯す描写が辛く悲しい。 途中3回くらい泣きました。 わたしにはかなり重い内容でした。。 物語としては面白いけど、いくらフィクションとはいえ、未成熟で社会的立場が弱く、何より生き方を選択できない子供相手に、無限の選択肢を持つ大人が対等に戦うことが、どうしても理不尽だと思い、、、。 けれど、逆を言えばそれを堂々と描いた作品でもある。 なぜか憎めない気持ちが湧いているのも事実です。 生徒を大人同様に接する先生のキャラクターも、新鮮でした。 また、各当事者の意見によりそれまでに抱いた感情を覆された時、正しいとは何なのか…と言うことを深く考えるきっかけを与えてくれたので、そこは予想外の収穫でした。 そして、活字が苦手なわたしがこのボリュームの小説を一気読みできたのはこの作品が初めてなので、ここまで引き込まれたことは驚いています。 | ||||
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ネタバレありますのでご注意を。 1章から衝撃的な話が始まる。娘を殺されたクラス担任のクラス生徒への話。 少しずつクラス内の娘を殺した犯人=生徒を追い詰めてゆく。クラス全体に語り かける形式で、迫力ある言葉が続く。 2章ではクラスの聡明な女子生徒の語り。クラスをよく見ており、犯人と目さ れている友人にも直接向き合い、自分がいじめのターゲットにされても怯まずに 立ち向かい、事件の真実に迫ってゆく。あまりにも真摯な性格。 3章。娘を殺した(従犯的な犯人)男子生徒の一人が、母親を殺害してしまう。 事件のために不登校となり、しかし登校を促すような独りよがりの偽善的な男性 教師は無神経の塊。生徒の心を忖度することなく、英雄気取りで「説得」を繰り 返し、追い詰められた男子生徒は母を殺害する。その男子生徒の姉の話が主軸に なる。母のつけていた日記には男子生徒が少しずつ壊れてゆく様子が記されてい る。「不潔という鎧を身にまとい」下界から自分を遮断する。日記には娘の殺害 を男子生徒が意図的に行ったことが、自白として記されてる。母は子供(男子生 徒)を殺そうとして、逆に殺された。親が子を、子が親を殺すという、地獄のよ うなこと。 4章。娘殺しの男子生徒(従犯)の手記のような独白。気を失っただけの娘を プールに落として殺害する。ここで二人の犯人=男子生徒どうしの人間関係も明 らかになる。歪んだいびつな関係。 5章。娘殺しを主導した男子生徒(主犯)の異常な家庭環境。母はエリートで 研究者としてのキャリアもあるが、子供のためにそのキャリアを諦めざるを得な い。その矛盾の中で、子どもを精神的に肉体的に虐待し、やがては養育を放棄す る。その母への愛情が異常な形で男子生徒(主犯)の心を歪ませる。共犯とした 男子生徒へ「共犯とか気にしないでね。最初から仲間だなんて思っていな~。能 なしのくせにプライドだけは高い、そういう奴が一番嫌いなんだ…君はあきらか に人間の失敗作だよ」。この生徒はさらにクラスメートの女子生徒さえ殺す。 そして、主犯の生徒は大量殺人をもくろむが、1章の女性教師が全ての裏をか く。これ以上は読んで下さい。 1章から6章まで、別の人間の語り、独白で構成されている。謎が謎を呼び、 息をつかせぬほどのスピード感がある。緊張感が最後までつづき、なによりも小 説全体がよく構成されている。一気に最後まで読み通せる。 おすすめの一冊。しかし、この本を上梓してしまうと、その後の本に期待が強 くなり、大変なプレッシャーになりますね。 ただ、HIVへの偏見を招きかねない表現もあり、これはマイナス。 爆弾の製造があまりにも簡単に書かれていて、これも不思議。 ここがマイナスポイントです。 | ||||
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終始語り口調という形式で話が進むため、詩的で回りくどい表現などが苦手な自分にとってとても読みやすかった。 伏線の回収が気持ちいい。胸にどろっとしたような感情は残ったが、何だかんだ爽快感のあるラストで良かった。 | ||||
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