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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全910件 341~360 18/46ページ
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一気読みです。止めることができませんでした。 森口先生は最後まで容赦をしなかった。 子どもであっても同情せずに、復讐すべき2個の人間として最後まで接していました。 少年犯罪ににこれくらい言える人は必要だとすら思うほどに。 最後の数行に戦慄せずにいられません。 だけど、人を殺すということは善悪以前にこれほど重いものだと思い知らせてくれます。 いつだって引き返せた。 だが最後の一歩を踏んでしまった。 その一歩は誰のせいでもない、君のせいだと。 | ||||
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読後感は確かに悪い。 読んでいて救われない気持ちになる。 でも面白かった。 章が変わると語り手も代わる。 少しずつ真相が判明し、少しずつ物語が進行する。 ドキドキしながら読み進め、最後は文字通り「ドッカーン!」で終わった。 森口を始めとする各々の心の葛藤が もう少し描かれていても良かったのかも知れないが、 これはこれで読者の想像力まかせで良いのかも知れない。 どこまでが善で、どこまでが悪なのか? というよりも全てが悪なのか?何とも考えさせられる作品でした。 | ||||
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DVD作品を観て再読したくなりつつも読まなかったのであるが、著者の「少女」を読んでどうしても我慢できなくなり再読した。 「少女」にも共通している事であるが、緻密に計算されフィクションの魅力を十分堪能できる作品。 緻密に作られた作品は、映画化にも適していると思うため、今後も活字と映像で楽しませて欲しいと思う。 非常に期待も持てる作家であることが改めて確認できた。 | ||||
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私はこの物語の人物と同じ中学生だが、今の時代では有り得なくもない気がした。命を軽くみてしまう人間がいたり、家族を殺した人を尊敬してしまう人間がいたり…。感情を描かれている人が1人だけではないため面白いと思うと同時に自分の事しか考えていない人が多く、恐怖感が私には生まれた。 だけどリアリティを求めるなら映画を見たほうがいいと私は思う。 | ||||
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一気に、面白く、読みました。が、何も残りません。 多くのレビューが指摘しているように、エイズは発表当時すでに死の病でなく偏見を助長する、大学を爆破したら多くの死傷者が出るだろう、から、女子中学生が血液反応の検査を作れるわけがない、など、多くの問題点があります。しかし、それらに目をつむっても、結局作者が描きたかった世界が見えてこず、通り一遍の内容になってしまっています。 犯罪を犯す少年の心なのか、それを罰する意味なのか、復讐は許されるのか、教育問題か、取り上げているテーマはそれぞれ非常に重く大きいのに、それらが深く描かれることはありません。話を面白くする道具として扱われるに過ぎません。 (元形である)グレートマザーとの葛藤から犯罪に陥るとでもあれば、それで深く読めたのかもしれませんが・・・。 あるいは、いっそ子どもを殺された母親の凄惨な復讐劇に絞って、スプラッターな内容にしたほうがすっきりしたと思います。 | ||||
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ミステリでは一番好き。 語り口も独特。 この作者のファンになったけれど「告白」を越える作品は生まれていない。 | ||||
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読み終わってスカッとしました。語り手が、教師・級友・犯人・犯人の家族などなどそれぞれの立場から語られているのですが、とても読みやすく、エピソードの点と点が最後に全てが繋がった時には爽快感さえ感じました。ジャンルはミステリーですが、殺人を起こした後の被害者・加害者・そして周りの状況にも考えさせられました。予想を超える展開に引き込まれました。この小説をどのように映像にしたのか興味がわき、映画も見てみたいと思いました。 | ||||
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既に多くの方が語られているように、「後味はよくない」ことは誰でも感じることであるので無理な設定について語りたい。 中学生の少年の爆弾を作るという科学的な能力は許せても、普通の女の子が血液検査の試薬を作るというくだりはあり得ない。小説、映画は嘘の上に成り立つ世界であることは当然であるし、それだけに感動を与えてくれるのだ。しかし、SFではないのだから、実際には出来るわけがないものが、いとも簡単にできてしまうというご都合主義はいかがなものだろうか。倫理観なんてことはどうでもいいのだ。フィクションの中にもう少しリアリティをもたせるべきであったと思う。 | ||||
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第1章で短編が、一つできているのではないかと思いつつ、物語は続いていく。 ホームルームで、先生が我クラスの生徒に我が子を殺されたというスタートは読者を惹きつけるだろう。 内容は全体的に救いがない話であり、犯人あての推理小説ともかけ離れる、大どんでん返しというところがあるわけではない。 読みやすいので一気に読めてしまうところに作者の力を感じました!私としては最後、何かしらのハッピーエンドで終わると物語に逆転があったんじゃないかと 思いましたが、逆にそこがいいという人がいるとは思います。 | ||||
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登場人物が語るという形式で書かれているのが良かった。 目線が変わるだけで同じ事柄が こうも違って見えるのかと驚かされます。 設定も中学生と大人というのがまた良かった。 もしこれが高校生や大学生であったら、 本書はもう少しつまらなくなっていたと思う。 また、監督が全員が嘘をついてないと信じているのかと 言ったところにはっとさせられた。 非現実的な内容だけど、 中身は人間性を如実に表していますね。 この作品は面白いです。 ただ、後味は良くないですね。 | ||||
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良かったキャラ、ウェルテル。 ウェルテルは良かったな。おそらくこんな先生が実際にいて、苦しめられたんだろう。リアルでぐいぐい来た。これが唯一の収穫。 それ以外のキャラはひどい。少年Aの陳腐でステレオタイプなことといったら…。ここ数年の凶悪少年犯を足して割ったら、こんな感じになるだろう。それ以前に、物語すべてが著者の脳内で考えたストーリー。だから陳腐で薄っぺらくなる。 おそらく著者自信の体験といったら、学校内のできごと(授業、給食、家庭訪問…)だけ。イジメにしたって、学校内で縄で縛って転がしたりするか? そんな分かりやすいイジメ見たことない。 電子工作を著者自身がやってみた経験、なし。HIV患者と接したこと、なし。先生として実際に学校で働いてみたこと、なし。自分の子が死んで悲嘆にくれた体験、なし。「女性天才工学博士」 は漫画か何かの丸うつし? 全体に人生経験が少なすぎ。 書斎にこもって原稿用紙を埋めてれば作家なのではない。 あとラストのオチ、あれは駄目だろう。大学で爆弾が爆発したら他に死人がたくさん出る。自分の復讐のために無差別殺人をやったら駄目。 コイツ、本当に学校の先生か。 あとこの女性天才工学博士は、爆弾で殺されないといけないような悪いこと、何かした? 愛美ちゃんの生きる権利と女性博士の生きる権利は同じだと思うけど、この先生(というか著者)の頭の中では違うのか。 | ||||
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多くの書評で書かれているように、導入部分のインパクトがすごい。 そして登場人物のキャラクターによって表現を巧みに変えながら、時に堰をきったように描かれる怒涛の心情表現はなかなか。 それによって各々の登場人物の告白を読み薦めるうちに、反発を覚えながらも少しずつそのキャラクターに感情移入し始める。 しかし、彼ら一人一人の異常な執着や怨恨の念に共感できないまま次の告白の章へ。 最終的にはまともな倫理観を維持できている人間は一人もおらず、気がつけば誰にも共感できる人間がいないまま物語が終わるという感じ。 多少無理な設定や行動理由が現実感のない箇所もありましたが、総合的に見るとよいです。 久しぶりに感じる読後感ですね。 このやりきれなさといったら。 それぞれの年代の人間の感情をできるだけ生々しく描こうとしているのは好印象だった。 中学生ならではの偏った未熟な思想を持ちながらも、世の中や大人に対する冷めた認識を持つ子供。 いわゆるモンペと言われる、自分の息子第一主義な母親。 生徒と向き合うことよりも自己陶酔を優先する熱血教師。 教師でありながら娘を殺された憎しみから逃れられず、結果として教え子に陰湿な復讐の牙を向ける女。 ところで最終章の異常なほど感情的な記述を読む限り、著者はこの女教師に最も感情移入していたのでしょうか? 何か中学生に嫌なことでもされたんですかね・・・ それぞれが心の問題を抱えているんだけれども、やっぱり一番正当化させるべきは女教師の復讐だ!というにはあまり にも復讐の仕方が陰湿で残酷。 それによって読者の評価の分かれ目が最終章の森口の主張に共感できるか否かに大きく依存してしまっているような気がする。 その結果、聖職者が未熟な子供にお灸を据える話なのか、それとも人間それぞれの持つ悪意や憎しみが交錯して、結局皆 不幸になる話なのかが、今ひとつはっきりしない。そういう意味ではどっちつかずという印象が残る。 それでもやはり構成と表現が上手いので☆4つにしておきます。 | ||||
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ある高校教師が、自分の生徒に娘を殺されるところから始まり 娘の復讐のために、高校教師は給食の牛乳にHIV感染者の血を混ぜ、生徒にじわじわ恐怖を怯える物語です。 この物語は、被害者・加害者・加害者の家族など様々な人の語りべで章立てされており それぞれの見解や思考が、面白い形で構成されております。 思春期真っただ中の少年の心理や精神を非常にリアルに書かれており 人間の弱さを書かれていて読み応え十分です。 果たして、罪と罰は、誰がウケるべきなのか? さまざまな人が衝撃をウケるラストには、納得のいかない後味の悪さが印象的でした。 | ||||
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読んでいて感じる、その強いインパクトは嘗てない程のものであった。映像の無い、300ページ程度の文字によるストーリーの組立だけで、これほどの表現が出来るものなのかと素直に感心。曖昧かつ無駄な部分無く、飽きさせることなく、読み進めれば進むほど引き込まれた。個人的には、ラストはそれほどの腹落ちが出来なかった。だがそれは、そこまで積み上げられたストーリー展開が、万全に近いたる所以でないかとすら感じた。 | ||||
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独白だけの章構成、新鮮ではあるけど やはり読み進めていくうちに単調すぎて飽きてしまった。 目新しい、という点では本屋さん受けはするのかもしれない。 | ||||
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ただ、一人の気を引きたかった… 少年の動機は数文字で言い表せてしまう。 命の尊さとか、倫理とか、法律とかそんなのどうでもいい、 少年に足りなかったのはほんの少しの想像力だと思う。 実際にこういった事件が起きたら目をギラギラさせて面白がる輩がいる一方、 AやBを思って心を痛める人、救おうとする人、ショックで病んでしまう人も必ずいて、 ただ単に当事者達の起こした事だけじゃすまない。 敢えてなのか、読後感の悪さを狙ったのか、救いのない話にすることによって 「蚊に刺されたから叩いて殺しちゃった」 程度のやったらやり返すというシンプルなフィクションに仕上がっているのだと思う。 残念なのが森口も、少年も淡々としすぎて 読んでいて憎たらしくなるような毒や悪意があまり感じられなくスラスラ読めてしまった所だ。 | ||||
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書き出しのあの感じ(淡々と一息に書く)はアゴタ・クリストフですね。「悪童日記」の手法に似てますね。それだけですはい。 日頃から文学に触れてない人や普段読書をしない人は「こんな素晴らし小説を生まれて初めて読んだ」となるでしょうが読書家の人たちの目は誤魔化せません。 かと言ってこの本がダメと言っているわけではない。 ただ皆が皆、驚きすぎのような気がして | ||||
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だいぶ今更ながら読んでみました。 1章でぐっと引き込まれたました。でも、読み進めていくとちょっと後悔するぐらいリアルな描写とかがあって挫折しそうになりました。 そして最後に“ええええっ、怖っ、恐っ!”って。“そういうことしちゃう!?”って。衝撃でした。 寝る前に読むのはおすすめしません。救いようのない気持ちになりますから…… | ||||
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凄い数のレビューですね。それに反応しているレビュー読者の数はいったいどれ位でしょう。その世の中の反応の方がまたミステリアスな(笑)。 手記か手紙みたいな書き方が本だなんて、発明みたいですね。既にある手法なのかも知れませんが、私にはそこが面白かったです。「物語を書いてみたい」と思ったことはありますが、私には人物が言いそうな台詞が出てこないので、「こんなことがありました」報告を使って物語を進行させて行く方法に、やられました。 ちょっとインテリや、ずっとボタンを掛け違っているような女性の表現が上手いですね〜。代わりに、そんなに母親に頭を撫でてもらいたいのが動機の中学男子はいないかも、とも思いました。一気に読めた理由は、この居心地が悪い人物たちの顛末が終わらない内は寝にくい、からでした。 だから、私は、この本の映画監督さんが言うように、解決なく終わった感じはしません。それより、「あと数ページでどんな終わり方をするんだろう?」という疑問に、あっと解決してくれた感じがします。「ふぅ〜、やっと眠れる」と思いました! | ||||
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酷評のレビューの中で。 あなただったら誰を許せますか? 例えば、ベンツに乗っている給食費未納者。 死に際の汚いお坊さん。 出席を取ったら実習所からふけていく学生。 避難するときは、車を使わないようにと講義しながら、車で避難する教授。 再犯を繰り返す模範囚。 現在の法律が、どのように解釈されるか、どのように意図されているかによりますが。 基本的に犯罪者の人権を保護する方向でいる限り。義務を履行している人たちを守る方向でない限り。 全ての人を許しましょう。ってことですよね。 小説としては、斬新、と言うか、独白を告白として連ねていく。そんな手法を見事に成功させた。 こんな手法も、たまには成功もするかなあ、と驚きました。 テーマは、大小の差こそあれ、上と似たようなものです。 車が買えないのに給食費を支払っている人が馬鹿なんですよね。 出席したくなるような授業をしない先生が悪いんです。 車で避難せず死んだ人が馬鹿なのだ。 前科者の近くにいた人が悪いのだ。 子供を殺される親が悪いのだ。 子供を殺されても、殺した相手の幸せを願うべきだ。 どちらが正しいのか、擁護するほうを間違っていないのか。似たようなテーマのさまよう刃とか、 模倣犯も読まれてはいかがでしょうか。 お読みになられて、やっぱり他人事としか思えないのかもしれませんが。 叫んでいる方向は一つのような気がします。是非ご一読を。 | ||||
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