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寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁
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【この小説が収録されている参考書籍】
寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
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作者の初期の作品で、鉄道アリバイ・トリックを中心とした吉敷物。御手洗物とは別の路線で本格物と社会物とを融合した作風の開拓を図ろうとした意図が感じられる。この頃は本作を初めとして題名に分数を含める趣向が流行っていた。 だが、「1/60秒」と言う題名から、緻密なアリバイ・トリックを期待すると裏切られる。単に第一被害者の写真が推定犯行時刻に別の場所で撮られていたと言うに過ぎない。不可能な状況を設定しておいて、何とか屁理屈を捏ねて辻褄を合わせると言う悪癖がこの当時から出ていた事が分かる。しかも、メイン・トリックの基本アイデアがA.A.ミルンの著名作品を想起させる点も情けない。 作者としては、第一被害者を中心とした社会的に恵まれない層の人間模様に比重を置きたかったのかも知れないが、その造形や第一の事件後の各自の言動や関係が不自然で、こちらも上手く行っていない。荒削りな作品と言う印象しか受けなかった。 | ||||
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