(短編集)
島田荘司全集 VI
- 島田荘司全集 (8)
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ぼくの『VI』のイチオシは『ひらけ!勝鬨橋』である。強く、今こそこの作品を映像化して欲しい、と思った。 当初、この話は、キティ・ミュージック・コーポレーションというカイシャの社長から、映画を作りたいので、なにか面白い作品を書いて欲しい、と言われて書き始めた作品なのだが、正直言って、このテーマで映画を一本作る、と言うのは当時としては無理があった気がする。ただ、より、社会の老化が進んだ今となると、この作品の持つ価値を是非、映像化して世に問うて欲しい、そう強く感じる。 ある意味、この作品は『夏、19歳の肖像』に似ていると思う。主人公が、19歳か老人かの違いだけではないかと思ってしまうラスト・シーン。これをこなせる俳優5人を正直、思い浮かべられないのだが、観たい。 また、短編集『毒を売る女』の3番目の作品に『糸ノコとジグザグ』という作品がある。この作品は、島田荘司がデビュー前にすでに準備してあった作品のひとつなのだが、その後のずっと先の島田ワールドを予感させるものがあるなぁ、と読んでいて思った。 『毒を売る女』の他のヒトのレビューなど読んでもほとんど触れられていないのだが、この作品はあまり知られていない傑作だ。この作品に一番近いなぁと感じたのは、『ネジ式ザゼツキー』だ。横・縦・横・縦のシュールな島田ワールドが展開する。まさに21世紀の『眩暈』とも言える作品になっている。考えてみると横書きを使ったのは途中で英語表記を多用するのに違和感が無いようにする意図もあったのだなと読後気がついた。その『狂気』の扱いがとても似ている。 そして島田作品の最も魅力的な要素、それは『奇想』だと感じる。 『毒を売る女』ではそれ以外にもショートショートなどにも挑戦していて、他の短編集には無い魅力が満ちている。 | ||||
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