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赤朽葉家の伝説
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赤朽葉家の伝説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 21~40 2/6ページ
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あまり評価が高くないが、私はこの本を読みすごく感動した。 なんで評価されないのか疑問。 | ||||
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女三代大河小説、と言えばよくある感じですが、初めての読書体験でした。 不思議なお話で夢中になりました。 「私の男」よりこっちのほうが全然好みでした! | ||||
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エンタテイメント小説ではタイトルは重要だ。いいタイトルならばそれだけで買いたくなる。 「好きと嫌いの間にシャンプーを置く」はタイトルだけ見て買ったしまったし、逆に「ビオレタ」だとそもそも目にとまらない。・・・ちなみに、いずれもレビューしてます。 さて「赤朽葉家の伝説」。実にミステリアスなタイトルだ。横溝正史ばりのミステリーか、あるいは日本の昔話に題材をとったファンタジーか。興味をそそられて買って積ん読にしてたら、ようやく今読むことになってしまった。 あとがきによると、作者は編集者からあなたは「全体小説」が書ける人だと持ち上げられて、これを書くことになったとのこと。 小説は、主人公の赤朽葉万葉の一生を軸に、巨大製鉄企業を営む赤朽葉家の盛衰を描いていく。さて、これをいわゆる全体小説としてみると全く評価できない。リアリティがなさすぎるのだ。 小説の舞台は日本海側の小都市という設定だが、そもそも巨大製鉄企業が立地している街は、人口百万もあるような大都市になるはずだ。小都市には製鉄所は出来ない。さらに(※以下、ネタバレ気味に注意)文中に「漫画家の印税で製鉄会社を維持する」という記述があるが、アンタ、漫画家の印税程度で大企業を維持できるわけないじゃん。 ひょっとして作者は金銭的に苦労しがちの人なのではないか。いや、よく知らないんだが、こんな金銭感覚の人なら金で苦労しそうだと思った次第。 そんなわけで、「全体小説」として読むと★は一つしかつけられない。 しかし、これを主人公・万葉を中心にしたファンタジーか伝奇小説として読んだ場合、これがなかなか読ませるのだ。 赤朽葉万葉は前近代的な人物像だ。謎めいた出自を持ち、ただひたすら運命を受け入れて生きる。しかしどんなに前近代的な人生を送ろうとも、彼女は人の心を持ち恋もする女性だ。恋をすることが出来ない宿命の万葉が、物語の終盤に自らの恋心に気づいて涙するシーンは胸に迫る。 ファンタジーとして読めば実に美しい物語なのだ。この小説は。 変に全体小説ぶらずに、万葉にフォーカスした伝奇ファンタジー小説としていれば、素晴らしかったと思える。作者は今もベストセラーを連発するアブラののった作家だ。今後、そういう小説を書いてくれることを期待したい。 ファンタジーとしてなら★5つ。全体小説としてなら★1つ。中をとって★3つ。それにこのセンスのいいタイトルに★2つをプラスして、★5つとした。 | ||||
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山陰のとなる地方都市にある鉄鋼業を営む名家. そこに嫁ぐことになった女性と,その娘・孫までの 1950年代から現代までの三代にわたる物語. ストーリーの中核にあるのは,千里眼の万葉である. 拾われた子が名家に嫁ぐことの戸惑いや, 千里眼故に見たくないものを見たり知ってしまうことの苦悩といったものが語られる. また,鉄鋼業の側から見た戦後の発展や歴史といったものも描かれていて 労働者の考え方の変化や,あるいは世の中の雰囲気,とくに若者の価値観の変化も興味深く読める. 一族の人間や周辺の人物もそれぞれに個性があり,ステレオタイプでない人間模様がリアルである. 万葉が最期に残した殺人の告白が最終章のテーマとなる. ここまで読んできた独りの女性の人生のストーリーに, 実は叙述トリックが潜んでいたのかというちょっとしたハラハラ感はあるが, あえてミステリー仕立てにする必要があったかどうかはやや疑問も感じる. | ||||
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大河小説・伝奇小説として読んだので、第3部のミステリーの部分が蛇足だと感じました。ここまで詰め込む必要が果たしてあったのかどうか疑問です。 | ||||
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圧倒的な筆力で最後まで魅了されてもらいました。 まさに初期の代表作と言われるだけある作品で、壮大な時間の流れの中での女3代の大河小説です。 それでいて、難しく堅苦しく退屈な感じは全然なくて、まるで宮崎駿作品の【千と千尋】のような不思議なファンタジー面もありました。 1部の冒頭で、主人公の万葉が見た飛行人間から始まり、千里眼、辺境の人、だんだんの上の大屋敷など、どれも不可思議でどんどんその世界に引き込まれていきます。 2部で、次の主人公の毛鞠の非行や暴走はちょっと現実感が濃く、中だるみを感じましたが、最後の部のヒロイン兼、語り手、瞳子が何のとりえもない自分を通して、祖母の謎を解いていきます。 しかし、純粋にミステリーや推理小説というのとは違う気がします。 もっとも、そんな単なる推理小説の枠に収まりきれない、もっと大きな何かを感じました。 歴代の若者達がその時代で生きていた志し、また現代の若者達が抱える悩みや葛藤などが見事に表現されていました。 また、最初にあった飛行人間の謎が、どうなっていくのか非常に楽しみでしたけど、見事に期待を裏切らず、解明させてくれたあたりが流石でした。 文句のつけようのない作品です。 もし、桜庭一樹が発展途上の作家だとしたら、次の代表作がとても期待される、と実感しました。 | ||||
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このミス国内編2位。日本推理作家協会賞受賞作。 そりゃ、面白いにきまってるでしょうという気持ちで読み進めたのですが・・・。 う〜ん。 最後まで、読めました。でも、思わせぶりな設定や、時代時代のエピソードが派手なわりには、あまり必然性がないというか。(泪の性癖や死、毛毬の異母兄弟寝とりの百夜が見えないこと等)次々といろいろなことはおこるけど、登場人物の考え方や生き方に共感できないため、泣いたり笑ったりができない作品だった。 最近のこのミス上位はたいしたことないな。。残念だけど。 | ||||
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この作品がミステリであるのかどうか、それは大した問題ではありません。この作品が小説であるかどうかです。 読み始めたときは、しばらく「前史」を聞かされているのかと思っていましたが、最後まで変わりませんでした。あらすじだけを読まされている感覚が終始一貫して続きます。こんな作品を選んだ「日本推理作家協会賞」の選者たちの見識を疑います。出版社とのしがらみやら何やら政治的な理由だけで受賞作になったのでしょうか。 登場人物も、すべて「こういう設定」にしてある、というだけで空っぽなキャラクターばかり。だから、ダイナミックにドラマが成立していかないのですね。ちょっとヒドすぎると思いました。最近の「文学」の水準というのはこんなものなのでしょうか。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 山陰のとある町の、製鉄業を営む赤朽葉家の「昭和」を描いた壮大な物語である。戦争、公害、不良、少女漫画の流行、バブルと時代を彩ってきた要素が詰め込まれ、そのなかで多くの人々が死んでいく。 小説としては、展開が早すぎておもしろくなかった。この著者はもっとじっくり書いたほうが味が出ると思う。 ミステリとしては、設定に驚かされた。終盤になっていきなり謎が突きつけられ、それまでのストーリー展開はこれのためにあったのかとワクワクさせられた。しかし、結局は肩すかしに終わっていてガッカリ。もう少しちゃんとした謎解きにすれば、傑作になったかもしれないのに。 | ||||
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うーむ、ストーリー勝負と言うより、登場人物の魅力で勝負の小説です。 すなわちキャラ立ちしているかどうか。 三章からなる小説なんですけど、一章は面白い。 出てくるキャラが皆特徴がある。 この小説は面白い!という予感をさせます。 第二章。 ここから怪しくなります。 赤朽葉毛毬のキャラは立っています。 ただ少女漫画家になる必要があるか???? 作者がただ単に自分のフィールドに引っ張り込みたかっただけのように思えてなりません。 そこがものすごく不自然。 第三章。 帯にもありますが、赤朽葉瞳子のキャラは全然立っていません。 この章で謎解きがあるんですが、あまりにもキャラが立っていないので、謎解きもなんだかなぁ、となってしまいます。 キャラを立たせずに謎解きさせる、と言うのが狙いなのかもしれないですが、尻つぼみだなぁ・・・・と思ったのは僕だけでしょうか? 四回転を見せられた後に、二回転ジャンプで転倒、と言うイメージです。 前半は良かったんだけどなぁ。 あとこの作家、漫画化、映画化を意識しすぎじゃないのかなぁ? 「七竈」でも思ったけど。 「私の男」は間違い無く星五つだったので、ちょっと残念。 星3.5だけど、後半の印象が悪く星3つとします。 | ||||
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あり得ないキャラクターが登場して現実離れと現実にいるかもしれないという感じがふしぎな感じでした | ||||
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頑張って書いた感じがします。。 無理矢理詰め込んだ感じが、後半に行くに従って強くなります。 時代を象徴する単語を、順番に並べてた感じが痛い。 そもそも設定のイメージがピンとこない。 村に、製鉄業と造船業があって、村が上と下に分かれていて、 社会階層ごとに並んでいる。 そもそも造船業があるなら海に面していて、製造業なら森林の木材か 石炭で、石炭なら輸送用の鉄道が・・・・・、 高度成長で鉄が求められると製鉄業が発展し そしたら、村が町や市になって発展していても良さそうな | ||||
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第60回日本推理作家協会賞受賞ということで読んでみましたが、これはどのあたりが推理小説なんでしょうか?私にはまったくわかりません。 赤朽葉家の祖母、母、子の一代記として読んでも、私には面白く感じられませんでした。苦痛で何度も途中で止めようかと。頑張って最後まで読みましたけど。 同じ、祖母、母、子の話なら少女マンガの「緋の稜線」の方が面白いです。(友人から借りて何度も読み返しました) もしかすると、この話もマンガにした方が分かりやすいのかもしれません。 この作者の直木賞受賞作「私の男」も読みましたが、こちらも全く受け付けませんでしたので、おそらく私と作者の相性が悪いのだと思います。 2冊読んで2冊とも好みではありませんでしたので、今後、この作者の本は読まないと思います。 | ||||
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文章が秀逸で、読ませる小説だと感じました。 ただ、ストーリーはまったくもって面白くない。 第二章の中間あたりからだらけてきて「つまらん、もう読み終わろうか」と何度も悩み、でも今までの謎とかが最後の最後で解き明かされるかも!という淡い期待で何とか読み切ったのですが、感想は「時間の無駄だった」でした。 第一章で色々な謎がちりばめられていて、ファンタジー好きな自分にはそれがどう解き明かされるのかワクワクしていたのですが、謎は全て謎のまま、のちのちその謎に触れることもありませんでした。 4人の子供たちも生まれ方が特殊なだけで、何かを成すわけでもなく、不思議な力があるわけでもなく。いったい何のために特殊な生み方にしたんだろう? そして一番、時間の無駄だと感じたのは、主人公「瞳子」とその彼「ユタカ」の魅力のなさ。 この二人がだらだらとした恋愛をしながら、つまらない推理をしていく。 その過程でユタカは浮気をし、瞳子は仕事を辞め、元サヤにおさまりと別にこの部分なくてもいいんじゃない?と呆れるような話を何十ページにも渡って読まされるのは苦痛だった。 その上、解き明かされる謎はあっと驚くようなものではなかったし。 文章はとてもよかった。 ただストーリーが本当に面白くなかった。 この著者の作品は初めて読んだのですが、もう読まないと思います。 | ||||
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ミステリーの体を成している部分は終盤100ページぐらいで、後は語り手による人物紹介とその人物の出来事が主だった内容です。ですのでそういった部分は期待せずに読むことをオススメします。 語り手のパートになるまでは心情がどうこうという事はなく、ただ淡々と物語が進みます。 最後は少しだけ無理矢理感がありますが、それで後味が悪くなるだとかそういうことはないので、これでいいのかな。と思います。 なので主人公に感情を重ねて読みたい方、もしくは歴史小説が苦手な方は読んでいて少し苦しくなる部分があるかもしれません。 ただ文章に硬さがあるわけではないので、同氏の他作品が読める方であれば、きっと楽しめるはずです。 | ||||
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何とも魅力的な物語。 特に高度成長期が終わるまでを描いた第1部で印象的なシーンがたくさん出てきて、そのイメージにぽーっとしたまま読みすすめました。 現代に近づくにつれて第1部の強い印象は薄められてくるのですが、それはそれで著者による時代の表現かと・・・。 最後まで飽きることなく楽しめました。 唯一不満は、最後がきれいにまとまりすぎて余韻が残らないところかな。 | ||||
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作者の、イビツながらに脱皮を遂げたナマハゲ少女のような、そのド根性さに惹かれました。 マクガフィンも巧みだし、 風情の表し方も、朧に見せかけながらビビッドに喰い込ませてくる抜群の才覚がある作家だと思います。 でも、桜庭さんはホントに推理小説を書くの、向いてませんよね……。 恋愛・青春遍歴小説を書くのはこんなに上手いのに。「好き」と「才能」がこれほど結びつかないのも難しいので、逆に凄いくらいです。 普通の大河中間小説だと思って読んでいたので大部分が好印象なのですが、第三部で腰砕け……。第二部で終わらせたほうが良かったくらい(なので★マイナス一個)。 野生児っぽい子とか、「こんなこいるかな」を書かせたらギャグ並みに素晴らしい。 しかも桜庭さんは、男性キャラも割合書ける人なんですよね、そこが他の女性作家と一線を画す点です。 情感豊かです。読者を引っ張る構成力も格段に高いです。いい感受性です。 | ||||
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最初から最後まで退屈の一言です。 説明が多すぎるので、読むのを苦痛に感じました。 とってつけたような戦後史や世相の挿入は明らかに余分でしょう。 日本(都市部)、地方(紅緑村)、赤朽葉家のレイヤーが連動しつつも 少しずつ違ってコントラストを見せるのが肝だと思うんだけど, 総論の部分が説明的だったり、 連動に重きが置かれていると完全に面白みが 失われてしまっているということに この作家さんは気づいていないようですね。 正直最後まで読むのをやめようかと思ったぐらいつまらなかった。 これははっきり言って駄作だと思います。 | ||||
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帯や、内容紹介では全然この本の良さは伝わらないです。 下手したら、読まなかったかも。読んでよかった。 ミステリーとかサスペンスとかのジャンルではないけど、面白いです。 個人的には、最初の万葉の話が一番好きです。 だんだん、現在になってくるのが寂しく感じました。 良い悪いは別として、なんかマンガとかアニメーションが浮かびました。 万葉の話は、日本昔話を読んでいるような気持ちです。 | ||||
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ビミョー…。 変な話として面白い部分と、 ひねりのないただのヤンキー列伝の部分とがあり、 章によっては面白かったり、面白くなかったりするかなぁ…。 個人的には「七竃〜」の方が面白かったです。 | ||||
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