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赤朽葉家の伝説
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赤朽葉家の伝説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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「辺境の人」に置き去られた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女らを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。第60回日本推理作家協会賞受賞作。 | ||||
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祖母・母・娘の三人の女の波乱万丈な人生の物語です。 要所要所で各世代の空気を感じ取ることができますが、各部のストーリーに意外性も深みも感じられなくて平々凡々なありさまです。それでも第二部までは我慢することはできましたが、第三部でもう呆れちゃいましたよ。 だって、何の取り柄もなく馬鹿な娘、瞳子ちゃんが彼氏と探偵ごっこしちゃうんですよ。 いやいやwwww読者はとっくのとうにみんな誰が死んだか気づいてますからwwww これで推理小説の賞もらっちゃあかんでしょ・・・・ そして終いにはビューティフル・ワールドに涙してしまう場面は笑いをこらえずにはいられませんでした。 瞳子ちゃん「わたしたちがともに生きるこれからのこの国の未来が、これまでと同じくおかしな、が謎めいた、ビューティフルワールドであればいいな、と、私は思っているのだ。」 はい、瞳子とかいう糞女はとっととくたばってください、っと。第三部は一文字も読まなくていいです。 | ||||
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「祖母・母・娘三代を貫く謎」が最後に解かれるミステリを期待して読むと、腰砕け。 かと言って、昭和の日本を描いた大河小説、全体小説として文学的に評価出来るかと言えば・・・ 残念ながら、できない。 未来を幻視する千里眼の持ち主として畏敬された祖母。レディース暴走族として、その経験を描いた少女漫画家として、全国的に名を馳せた母。特異な二人に比して、三代目が余りに平凡すぎ、バカすぎる。 Fランクの頭脳しか無く、何の資格も特技もなく、男と安物のラブホテルへ通うだけの自分なのに、お嬢様育ちで世間知らずのためか、妙に偉そうで、仕事も選り好みする。 しかも読者にとっては自明の謎が、語り手にだけ、わかっていない。 そんなバカが、バカである自分を受け入れ、自分はここに居てもいいんだ!「Hello world」から始めて良いんだ!と勝手に納得したら、それで終るような小説である。 あまりに安っぽい結末に、ウンザリさせられた。 | ||||
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この作品がミステリであるのかどうか、それは大した問題ではありません。この作品が小説であるかどうかです。 読み始めたときは、しばらく「前史」を聞かされているのかと思っていましたが、最後まで変わりませんでした。あらすじだけを読まされている感覚が終始一貫して続きます。こんな作品を選んだ「日本推理作家協会賞」の選者たちの見識を疑います。出版社とのしがらみやら何やら政治的な理由だけで受賞作になったのでしょうか。 登場人物も、すべて「こういう設定」にしてある、というだけで空っぽなキャラクターばかり。だから、ダイナミックにドラマが成立していかないのですね。ちょっとヒドすぎると思いました。最近の「文学」の水準というのはこんなものなのでしょうか。 | ||||
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頑張って書いた感じがします。。 無理矢理詰め込んだ感じが、後半に行くに従って強くなります。 時代を象徴する単語を、順番に並べてた感じが痛い。 そもそも設定のイメージがピンとこない。 村に、製鉄業と造船業があって、村が上と下に分かれていて、 社会階層ごとに並んでいる。 そもそも造船業があるなら海に面していて、製造業なら森林の木材か 石炭で、石炭なら輸送用の鉄道が・・・・・、 高度成長で鉄が求められると製鉄業が発展し そしたら、村が町や市になって発展していても良さそうな | ||||
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第60回日本推理作家協会賞受賞ということで読んでみましたが、これはどのあたりが推理小説なんでしょうか?私にはまったくわかりません。 赤朽葉家の祖母、母、子の一代記として読んでも、私には面白く感じられませんでした。苦痛で何度も途中で止めようかと。頑張って最後まで読みましたけど。 同じ、祖母、母、子の話なら少女マンガの「緋の稜線」の方が面白いです。(友人から借りて何度も読み返しました) もしかすると、この話もマンガにした方が分かりやすいのかもしれません。 この作者の直木賞受賞作「私の男」も読みましたが、こちらも全く受け付けませんでしたので、おそらく私と作者の相性が悪いのだと思います。 2冊読んで2冊とも好みではありませんでしたので、今後、この作者の本は読まないと思います。 | ||||
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文章が秀逸で、読ませる小説だと感じました。 ただ、ストーリーはまったくもって面白くない。 第二章の中間あたりからだらけてきて「つまらん、もう読み終わろうか」と何度も悩み、でも今までの謎とかが最後の最後で解き明かされるかも!という淡い期待で何とか読み切ったのですが、感想は「時間の無駄だった」でした。 第一章で色々な謎がちりばめられていて、ファンタジー好きな自分にはそれがどう解き明かされるのかワクワクしていたのですが、謎は全て謎のまま、のちのちその謎に触れることもありませんでした。 4人の子供たちも生まれ方が特殊なだけで、何かを成すわけでもなく、不思議な力があるわけでもなく。いったい何のために特殊な生み方にしたんだろう? そして一番、時間の無駄だと感じたのは、主人公「瞳子」とその彼「ユタカ」の魅力のなさ。 この二人がだらだらとした恋愛をしながら、つまらない推理をしていく。 その過程でユタカは浮気をし、瞳子は仕事を辞め、元サヤにおさまりと別にこの部分なくてもいいんじゃない?と呆れるような話を何十ページにも渡って読まされるのは苦痛だった。 その上、解き明かされる謎はあっと驚くようなものではなかったし。 文章はとてもよかった。 ただストーリーが本当に面白くなかった。 この著者の作品は初めて読んだのですが、もう読まないと思います。 | ||||
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最初から最後まで退屈の一言です。 説明が多すぎるので、読むのを苦痛に感じました。 とってつけたような戦後史や世相の挿入は明らかに余分でしょう。 日本(都市部)、地方(紅緑村)、赤朽葉家のレイヤーが連動しつつも 少しずつ違ってコントラストを見せるのが肝だと思うんだけど, 総論の部分が説明的だったり、 連動に重きが置かれていると完全に面白みが 失われてしまっているということに この作家さんは気づいていないようですね。 正直最後まで読むのをやめようかと思ったぐらいつまらなかった。 これははっきり言って駄作だと思います。 | ||||
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なんか怪しくて、でも美しくて不思議で、一章に完全に圧倒された。 が、あとのはいらないんじゃ?不良少女モノは、死ぬほどありがち。あと、編集者が影武者と見分けらんないって、不条理すぎる。百年の孤独ならともかく、あそこまで突き抜けた意味不明面白小説じゃないんだから、唐突にどうしたの? って気分。 それから、三章の女の子の無駄な謎解き。 とってつけたような推理、「万葉、人なんか殺してる伏線なんかねーし???」と思ったら、オチは「勘違いでしたー」。 世界は美しくなければ、とかうっとり言われても、あんた会社辞めてどうすんねんと白けた。 | ||||
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ライトノベル時代の同作者の本を読んで あまりに酷くて唖然としたのですが、 本作は、評判が良い様だったので手に取りました。 謎の山の一族の血を引く娘から孫に至るまでの 「赤朽葉」家三代の歴史を綴った小説ですが、 何故か代を下るごとに時代描写に 「資料を読んでいる」感が強くなります。 私は小説を読むとき、心理描写が無いなら無いで 自分で想像するから良いと思うのですが、 あらすじを延々読んでいたような読後感を持ちました。 祖母の時代の神秘的な雰囲気、 良くも悪くもトンデモな母、二人に対してコンプレックスを持つ娘、 面白くない訳では無くて、寧ろ続きが気になって一気読みしたのですが、 なんだか中途半端。 積極的には人に薦めないと思います。 作中の、「頭をなでなでした」という一文には 度肝を抜かれました(笑) | ||||
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桜庭一樹。男か女かよくわからないけど、強力?漫画チック?最初は力業で漫画のごとくぐいぐい進んでいきます。一代二代三代と、進むうちに推理大賞をもらっているのに気づきます。ぐっとスピードが落ちてなにやら推理の話になります。ちょっとあっけなく終わってしまいます。もっとグロテスクな阿鼻叫喚を想像していましたが、はぐらかされます。 | ||||
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章は3つ、「最後の神話の時代」、「巨と虚の時代」、「殺人者」であり、それぞれの 章ごとにメインキャラクターが万葉、毛毬、瞳子と移ります。 万葉の時代は良かったです。千里眼を持つ「サンカ」の万葉こそ、現代では失われた諸々の 風習や伝承の最後の世代でした。そこから、毛毬が成長し、今の「嘘」と大量消費の時代となり、 その後、瞳子が生まれます。そこを読む頃には万葉の時代は遠い昔に感じられます。 なぜ瞳子の章が「殺人者」なのかはさておき、個人的には、もっと山陰らしさが表現されて いたらなあって思いました。せっかく舞台が作者の故郷の鳥取なのに。 あとは、坂の上が赤朽葉家、坂の下が黒菱家って対比が安直だというのと、紅緑村って 名前ももっと普通っぽいのでよかったのではって思いました。 内容的には1章が星4.5くらい。2章は1.5くらい。3章は3くらいですかね。 1章だけでまとめることもできたんではないでしょうか。 キャラクター的にはタツ・万葉・百夜がずいぶん記憶に残りました。 ウィキペディアでも紹介されてます。 | ||||
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『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『私の男』に続いてこの作品を読みました。 上記の2作品と比べ、自分の中で盛り上がりに欠けるものでした。 『少女七竈〜』も『私の男』も淡々と話が進んでいくことには変わりはないのですが、 『赤朽葉家の伝説』は、上下2段で300ページを読ませるにはあまりにも冗長に思います。 一応ミステリーの名を冠しているようですが、ミステリーとしては浅すぎると思います。 最初の伏線をすっかり忘れた頃に「ああ、ミステリーなのかそうなのか」と思い出しますが、 「このミス」2位というのは正直どうかと思います。 昭和から平成にかけての日本の地方都市を舞台にしているのは良いと思います。 しかし万葉〜毛鞠〜瞳子にかけて女三代のストーリーを書くには、バックグラウンドとなっている昭和史は重すぎた感があります。 主人公が動く度に「この時代は○○があった」とか「この時代の若者は□□だった」とか書いているので、ストーリーが進まないことに苛立ちを覚えました。 赤朽葉家が十分に特殊な環境なので、昭和史はもっと軽くてもストーリーは成立したのではないかと思います。 繰り返しになりますが、ミステリーとして書きたいのならば 昭和史を差し置いてでも赤朽葉家の話をもっと濃く書くべきだったのではないでしょうか。 正直、ミステリーっぽさを出した第3章の後半より第1章の万葉の話が一番面白かったです。 ライトノベル出身の桜庭先生っぽいキャラ付けなんかも、そろそろ変わっていくべきなのか、とも思います。 今後の桜庭先生の成長を期待して、辛口の☆2つです。 | ||||
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話題の桜庭一樹、目を引く真っ赤な装丁。 当然、期待に胸膨らませて読み始めましたよ、最初は。 しかし・・・期待はしぼみ、しぼみつづけて、なくなった・・・ なんなんだこれは? 特異な風土を舞台にした、特異な一族の年代記といえば、 ガルシア・マルケス「百年の孤独」が世界最高級の傑作と思うが、 そういう小説を狙ったのか? 舞台を日本にして、主人公を女3人にして、パロったのか? いずれにしても、力不足が露呈し、なにもかもが中途半端。 「神話の時代」の山陰地方が舞台、だが、ことさらそんな設定に する必要が感じられない、「神話性」の薄さ。 登場人物、とくに主役たる3人の女性たちの人物造詣の甘さ。 そして、安っぽい時代背景の説明。 「高度成長期は誰もが上をめざし、しかしその背景では公害が 問題になりはじめ、、、若者はデモを繰り返し、その後の70年代は しらけ、、、」って、こりゃ、中学生が社会科の宿題で書いた レポートか? ただ単に、3人の主役の女性が生きた時代を 教科書丸写しみたいに説明しただけなのに、これを 「憂国の書」とか言ってる人が多々いることを憂いますね。 | ||||
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本書は製鉄タタラで財を成した、赤朽葉一族の盛衰を三人の女性をとおして描いたものです。 作者は、鳥取の山間の閉鎖的な村、そこに住む人々、何代も続く一族の支配などを効果的に描くためでしょう、超常的能力をもつ女性を配しておどろおどろしさを演出しておいでです。 が、その道具だてに必然性がまったく感じられないのです。 また、時代背景をしめすために随所にその当時のニュースが盛り込まれています。 例えば、「ビートルズがやってきた」等。 これが、かえって小賢しく、物語りを寸断してしまうのです。 今、現在も、島根の山中にタタラを10数代まもった一族「田辺家」が実在しておいでです。 見渡すかぎりの山々が田辺家のもので、村中が今も田辺家につかえています。広大な敷地には10棟以上の蔵が立ち並び、村民が交代で夜中その蔵を守っています。 作者は本書を一ヶ月で書き上げられたとの事ですが、田辺家に綿密な取材をされたのだろうかと、読み進むうちに思ってしまいました。 当主と使用人が簡単に口を聞けるなど考えられないのです。 入念に取材をなされば登場人物に超能力などあたえなくとも充分に奥深い読み物になったのにと思います。 書きいそがれ、いろんなものをテンコモリされたなあと残念に思う本です。 | ||||
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