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(短編集)
ぼっけえ、きょうてえ
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ぼっけえ、きょうてえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全132件 61~80 4/7ページ
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評判ほどではないが、結構怖いです。読みやすかったです。岩井志麻子さんのファンになりました 。 | ||||
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たまたま『5時に夢中』を見るようになってから、岩井志麻子の大ファンになってしまった。何と言っても、人柄がいい。他人の失敗を話題にしていても、そこには蔑むようなところはまったくなく、同じ人間仲間として、『人生、こういうことありますよねえ』と一緒に楽しんでいるようなところがある。嫉妬心とかねたみとか、それから発する他人をこき下ろそうというような気持ちなど、これっぽっちも感じられない。本当にいい人なんだと思う。 表題作は、世界ホラー小説のベスト5に入る傑作。 | ||||
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怖かったけど全体として色気があってよかった。この作者がこんな立派な作品を残す人だとは知らなかった。 | ||||
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岩井志麻子さんの作品を読むのは初めてでしたが、 この作品読んで惹きこまれました。 岡山の訛りが強くて読めるか心配でしたが訛りも気にならないくらい読みやすかったです。 | ||||
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ストーリーとして、何か驚きの要素や目新しさがあるものではありません。 表題作はあくまで、ひとりの遊女が客の男に自分語りをするというだけ。 遊女の正体なども途中で読めてしまいますが、それでガッカリするようなこともないです。 要するにこの物語の怖さは、描写が嫌に生々しくて緻密なところじゃないでしょうか。 方言を用いた語り口調も相まって、とてもリアリティがあるのです。 言うなれば、現実にそんな恐ろしい世界が存在することを想像し、読み手は恐怖を覚えるのかもしれません。 この作品を読んで、新たなホラーの境地を見せつけられた気がします。 書き下ろしの他の3編もそれぞれ違った味があって、表題作に劣らず秀逸ですね。 | ||||
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夢野久作や丸尾末広が好きなので、この本もそういった少し昔の日本の湿った怖い雰囲気があって好きです 表題作も良かったが、個人的には密告函が静かな怖さで気に入りました 全話哀しい女の話です 最後の話は少しファンタジー色が他より強くて馴染めなかった | ||||
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ぼっけぇ、きょうてえ!さすがです。岩井 志麻子いいですね。どろどろです。 | ||||
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この作品はいわゆる怪談で、角川ホラー文庫に収められている。表題作である『ぼっけぇ、きょうてぇ』の他に、『密告箱』『あまぞわい』『依って件の如し』などの短編が全部で4作収録されている。 著者の岩井志麻子本人が岡山県の出身のせいか、全編セリフは岡山弁で語られているのだが、ローカル色が濃く、よりいっそうおどろおどろしい。 松本清張の書いた『闇に駆ける猟銃』にもあるように、地域差はあるが、昔の岡山県には陰惨な習俗や貧困による退廃的な環境を余儀なくされていた状況があった。そんな中、民話とも怪談ともつかぬ伝説が、人々の口から口へと伝わっていったのかもしれない。あるいは著者が、過去に起きた摩訶不思議な事件をもとに、このような背筋の凍りつく怪談を創作したのかもしれない。 いずれにしても、フィクションとノンフィクションの狭間を漂う絶妙な筆力に、読者は思わず引き摺り込まれてしまうのだから怖い。 さて、表題作の『ぼっけぇ、きょうてぇ』だが、この作品は女郎宿の女が、客と事に及んだ後、寝物語として自分の身の上話を訊かせるという語り手の手法を取っている。 岡山県は津山の出身だという女郎は、貧乏人の子として生まれ、幼いころは飢えとの闘いだったと話す。母親は産婆を営んでいたが、それも間引き専業で、飢饉の年に孕んでしまった妊婦の腹から引きずり出す役目を生業としていたと。赤子を引きずり出す前に、まず妊婦には糞を出させる。その糞をひったタライの中に、引きずり出した子も投げ入れる。この女郎は幼いころ、そんな産婆である母の手伝いとして、妊婦が暴れないよう手足を押さえつける役目を果たしていたのだと話す。 これほど残酷な行為に及ぶ前に、まず子を作らないように努めるべきだと現代人なら考えるだろう。だが、飢えて痩せこけた体でも、人は男女の情交を止められないのだ。これが人の業というものなのだ。 当時、岡山県の北部は生産的にも不毛に近い山岳地帯で、その土地柄ゆえ非常に貧しかったようだ。そういう背景も踏まえて、この怪談を読むと、よりいっそう恐怖が増す。 この作品のテーマは、ズバリ、人の業であろう。怪奇現象とか幽霊とか、あるいは悪魔などそれはもちろん怖いだろう。だが何よりも怖いのは、人間なのだと訴える。それこそが真理だからだ。 『ぼっけぇ、きょうてぇ』は、日本ホラー小説大賞を受賞した正真正銘のホラー小説だが、その一方で、山本周五郎賞も受賞している。怪談とはいえ、現代の怪奇文学にまで到達した優れものなのだ。 | ||||
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作品はご承知の通り ぼっけえ きょうてぇ から始まる 四作品。 余りにも 恐い と言う 皆さんの感想の先入観からか 恐さは僕には それほど… でしたが 作品自体は 鬼畜ホラー?なんでしょうか? 他の三編も 良く似た 背景のお話しですが あっと 言う間に 読み終えてしまう 人を 惹き付ける面白さがあります。個人的には依って件の如しの世界観が大好きです。 丸尾末広 が好きな方にもオススメ。 | ||||
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「密告函」と「あまぞわい」。 どちらもとっても好きな話でした。 女ならね。 | ||||
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やはり女性の作家さんなので、ホラー小説だけどベースは男女の恋物語だと思います。特にあまぞわいなんか。怖さはあまりなく、気持ち悪さのほうが強いです。ただ、表紙の女性の絵が何度見ても慣れなくて、不気味で心臓が少しギュッとなります。 嫌悪感を感じつつも何度も読み返して、それぞれの物語について深く掘り下げて考えようとしてしまうのは、この小説が素晴らしいからなのかな、と思います。私は、あまぞわいが一番面白いと思います。 | ||||
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表題作は、さすが「ホラー小説大賞」を獲っているだけのことはある。怖さや悲惨さだけでなく、ユーモアで締めてくれるところが、良い。 次の疫病の話が、個人的には一番怖かった。(後ろめたいことはないが)自分の妻のことを連想してしまった… 「普通の人の方が一番怖い」という話。「そうそう」と一人、うなずいてしまった。 第3話「あまぞわい」。男だって悲しい、というのが感想。全然違うが、フィッツジェラルド『華麗なるギャッツビー』が頭に浮かんだ。 ここまでは、死者よりもむしろ、生きている人間の方が怖いと思った。 だが最後の最後、「件」で、やっぱり死者も同様に怖いと、思い直しました。当たり前だけど、死者って、元々は生きていたんだな、と。 ホラーというのは現実離れした話で、闇雲に怖がらせるだけのもの。今まではそう思っていた。こういう深みのある物語が、あるのですね。グリムなどの怖い童話に近いところがあるかも。 岩井志麻子氏の作品は初めてだったが、人の心が良くわかる方のように思う。他も是非、読んでみたい。 | ||||
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この本は怖くてせつない。中でも「あまぞわい」は。描写の鮮明さに風の温度まで肌に感じてしまうほど。悲しくてせつない物語がページをめくるのをためらってしまうほどだ。 | ||||
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私はこの一冊はホラー色より男女の色々な愛の形の話だと思いながら一編ずつ読み進めた。 巻頭の「ぼっけぇきょうてぇ」は本を読む前にネットで映画の「インプリントぼっけぇきょうてぇ」の 予告を見たせいか大まかに先読みしてしまった感があったので、それよりも 「密告箱」の方がゾクゾクきました。 弘三の妻トミの女ならではの嫉妬を思うと、この世で一番ぼっけぇきょうてぇものは女だなと思いました。 すっごいホラーなのにクールだなって…私も旦那さんと喧嘩して許せない程な状況になったらトミを見習おうかしら(笑) | ||||
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日本に生まれてよかったと なぜかしみじみ思ってしまった そんな 怪奇なお話たち 皆に読んでほしい | ||||
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表題作は、書評をいくつも読んだ後に読むとあまりよろしくない。ささっと、サクっと読むべし。 「奇形大百科」と「辺境」と「遊女の歴史」「日本残酷ものがたり」をひとつ鍋で煮込むとこうか…ちゅう。受賞当時のダビンチやら、書評で、文系の知的な人々がイイという理由がそんなところに伺えた。そういう人が好きそうなエッセンスや仕掛けがあった感じ。 受賞当時『夢見るうさぎとポリスボーイ』でJKエロかましてた人が方向変換か…と思ったものだ(かの処女作はエロが読みたかった訳でも無いのに性的で迷惑な作品だったので、著者はいつまで経っても夢見るうさぎとポリスボーイの人だ)。 某関西芸人がボッケー協定なアクセントで発声したが、ぼっ<けぇ>きょう<てぇ>と、<>はやや高アクセントで言うとそれっぽい。 表題作以外は目が滑った。伝染病や狐つきの話(オサキ狐を連想する名前がでてた)等。 | ||||
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方言を用いて書かれていますので、 少し読みにくく感じることもありますが、 でも、だからこそ感じるリアル感が良いです。 正直、生きている人間が一番怖いですね>_< これを読むと、改めて思い知らされます・・・ | ||||
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短編なのにインパクトが凄い。 読み終わってから、何度も思い返してみて怖くなる。 “ホラー”って、どういうものだろう。 目を背けたくなるほどグロテスクで、空恐ろしく感じるもの? “もののけ”は確かに怖い。 そういうものの怖さは、この作品の中にも多少はあった。 落語や昔話の“のっぺらぼう”のような、終わりの無い恐怖と言おうか。 寝ても覚めても追いかけてくるような恐怖。 “姉”の描き方が怖かった。 意思はあっても身体を持たない“姉”は、やっぱり“もののけ”なのかもしれない。 でも、この本の本当の怖さは“もののけ”じゃなかった。 人間の悪意とか強欲。 その象徴が“姉”であったように思う。 | ||||
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タイトルと同名の作品「ぼっけえ きょうてえ」は正直言うと私は、ちっとも怖くなかった。 多分、購入前に散々読んだレヴューで期待値が上がり過ぎていたからだろう。 どちらかというと他の3作の方が期待していなかった分、非常に満足した。 いずれも土ぼこりを感じるような生っぽい作品で私は面白いと思ったし、無意識の先読みも起こらなかったところを考えても集中して読めたと思う。 買って良かった。 | ||||
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岡山を舞台にした明治大正ホラー。 情景描写が何とも言えない不気味さで物語に引き込まれる。 | ||||
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