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1Q84
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1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全986件 561~580 29/50ページ
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下記のサイトの『デジタル書籍カテゴリ』で1Q84 BOOK 3の続編がもしあったら というていでなんちゃって1Q84 BOOK 4がアップされていました。 何年か前に同人誌の漫画家が『ドラえもんの最終回』を刊行して話題になったのに 似てますね。私もまだ読み始めたばかりですがなかなか引き込まれる感じでよくで きてますよ。これも中国人の作ったものだったりして(笑) しかしこのタイミングで3の中身もわかった上での続編を書けるということは3を かなり早い段階で読み終えていたということですよね・・・ 2を読み終えた時点 で単に続編として書き始めたとしたら十分考えられますが。3の続編にちゃんとなって るのがすごいな〜 よかったらみなさんもどうぞ。タイミングによっては販売が すでに終了されている可能性もありますのであしからず。 http://www.dl-market.com/default.php/cPath/26http://www.dl-market.com/default.php/manufacturers_id/1950 | ||||
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もともとは、Book1,2で終了だったのかなと思います。 あとは読者の想像にお任せ…というのが、 今までの村上春樹的エンディングだったように思います。 (唯一それに反するのが「ダンス・ダンス・ダンス」ですが) Book3は伏線の回収とともに、 牛河と言うとても便利なキャラが活躍するおかげで Book1,Book2の複雑なプロットを紐解き、 種明かしまでしてくれていると感じました。 読解力のない読者のための、 作者によるプロット説明のような。 親切だなあと思う反面、 ここまでしてもらっては申し訳ないような気もしました。 それでも、後半ではすでにプロットはわかっていながらも、 であっていくプロセスと脱出のプロセスは 緊張感と疾走感があって、引き込まれました。 いうなれば、 エヴァンゲリオンの映画版みたいなもので、 蛇足かもしれないけれど、 そのおかげですっきりとした気持ちで眠ることができる、 という作品でした。 Book1、2で必要なことはすべて書かれていたのだなと 改めて思いました。 | ||||
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人にはそれぞれ歴史があり、宗教や血縁、自負、はたまた一瞬の『つながり』を糧に時に冷酷な日々を生きてる。みんな卵なのだ。アンダーグラウンドもあわせて読むといいと思う。『説明』が多く、読みやすいが、嫌な方は多いかもしれない。 | ||||
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宗教や善悪、 システムと個など、 1と2で考えさせられたディープな部分は、 見事なまでにかわして、 天吾と青豆のラブストーリーに回収してみせた、 その手腕はお見事(笑) 大風呂敷を広げるだけ広げて、 畳むのに600ページが必要だったと。 こんな撤収の仕方しかできないなら、 3は著者にとっても、 読者にとっても不必要、 というより、 むしろない方がよかったのではないかなぁ | ||||
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『アフターダーク』や『海辺のカフカ』などで模索していた語りの技術を上手く昇華させていると思う。 繰り返しによって印象を徐々に変化させていったり、語りの焦点を絞って不安を煽ったり、裏をかいたりとかなり上手い。 以前から出て来てたデイヴィッド・リンチみたいなシーンにも無理がない。 テーマについては、まだ結論を出すべきとは思わないのでなんとも言えない。ただ、「暴力」の源泉とは?そしてどう生きるのか?という問いについて真摯に向かっている姿勢は好感が持てる。 以上、いろいろと書いたが、この作品はおすすめできる。 | ||||
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Book 1、2 にはなかった、ある結末に持っていこうとする筆致のプレッシャーが強烈で、非常に疲れてしまった。もう少しオープンエンドでもよかったのではないか。その展開を強引、と見るか、単に転がりだした物事が指数関数的な加速を受けて一点に集約されていく様と見るかは読者によって違いそうだ。登場人物が、絶妙なタイミングで、他の登場人物の発言を繰り返し思い出しては、伏線を構築していき、回収していく。その一連の作業に見とれるだけだった。作中に現れる、読者も経験可能な、非日常的な性的でない「体験」の描写を見ても、くれぐれも捕まらないようにね、と祈るしかなかった。 | ||||
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これまで単なる脇役だった牛河がここまで大きく取り上げられるとは、まったく予想していませんでした。 ある意味、BOOK3の主人公は牛河ですね。 が・・、読み終わって思うのは、やっぱりBOOK2で終わっていた方が良かったなぁということです。 この終わり方もちょっと意外でした。今までにあまりないパターンのような気がします。 ふかえりも行方知らずですし・・・ ということは、もしかしてBOOK4が!? でもそうすると1Q85になっちゃいますね。 それにしても牛河はちょっと可哀相すぎだと思う。 | ||||
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一気に読了しました。 「BOOK3」では、牛河という人物が重要な役割を演じます。 彼には相当感情移入しました。 おかげで、かなりのめり込んで読みました。 ネタバレになってしまいますから、これ以上は書けませんが。 わたくしが特に嬉しかったのは、本のボリューム感。 「海辺のカフカ」から強く感じていたことですが、本の厚さの割りにページ数が多い。 「ねじまき鳥クロニクル」と比較すると、一目瞭然であります。 薄くて上質の紙を使用しており、手に持ってもそれほど重くありません。 読み切るのに5時間ほどかかりました。 おそらく再読、再々読すると思います。 モトは充分取れますね。 いや、モトよりなにより、ブレることなく統一感を以ってストーリーテリングする力技に、舌を巻きました。 ですから、実際の長さより、引き締まった感じがします。 マーラーの交響曲の優れた演奏と、どこか似た印象を持ちました。 面白かったですよ! | ||||
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Book1、2、と読んできて、3でちょっと救われた気分になりました。 女性のための結末・・・といわれれば、確かにそういう面はあるかも。 高校生のとき「ノルウェイの森」を読んで以来、ずっと、村上春樹の小説やエッセイを読み続けてきました。 その中で不満だったのが、ヒロイン像で、女性の目から見るとどう見ても魅力的に見えなかったのですが、今回青豆はよかったと思います。 自ら決断し、行動し、意志によって自分の住む世界を変えていく女性だと思いました。 男性が女性を描くってとても難しいことなんだろうと想像しますが、村上春樹の果敢なチャレンジを感じました。 最近は、村上春樹の新刊の小説を手にとっても、どこかに登場していたキャラクターの焼き直しっぽいのが多くて、(宮崎駿のアニメのキャラみたいに(笑))もう新しいものは出てこないのかな・・・という気分にもなっていたのですが、青豆と牛河は新鮮でした。 絶対ふられないモテモテの主人公は相変わらずですね。 次は、村上春樹による、女性に拒否られて、一度はぼろぼろになる主人公を見てみたいです(笑) 最後に、これだけ売れ続け期待されながら、長編を書き続け、変化し続ける春樹さんはすごい。 今後もいい作品でも、悪い作品でも、ずっと春樹さんの作品をフォローし続けます。 Book4楽しみに待っています。 さらなる進化を期待し星四つにしました。 | ||||
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麻雀漫画『アカギ』と同じ読書感を感じた。 青豆と天吾の物語が近づいてくる感触のある Book 1 は愉しく読めた。 2つの物語の接近が滞り、結局バラけたまま終わった Book 2 は、残尿感が残った。 何はともあれ、二つの物語が絡み、それなりの終わりを迎えた事は、歓迎する。 今回、青豆、天語に、牛河視点が加わり、3つの視点での物語がパラレルに進む構成となるが、 3人が接近してからは、 一つの出来事が3つの視点で3回書かれる。 同じ出来事を3回読むのは、くどく感じた。 さらに、一つ一つの行動に、過剰な心象風景の描写が加えられている。 麻雀漫画『アカギ』で、一パイ切る度に「魑魅魍魎、悪霊、嫌悪・・・」とアカギの心象風景をクドクド描写し、 次に、そのパイが切られた事に対する鷲巣の心象風景を「恐怖、冷汗、悪寒・・・」とクドクドクド・・・。 で、なかなか進まない『アカギ』の鷲巣麻雀と同じ読書感をを感じてしまったのだ。 好みの問題だとは思いますが、読んでいて、爽快感は有りませんでした。 ところで、麻薬の描写はチョット問題ではないかと感じます。 | ||||
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1日でいっきに読み終えました。 前向きになれ、心地よい読了感にひたれます。村上春樹さんの本を読んだ後は大抵、モヤモヤした感じが残り、それも魅力の一つなのですが、この本は読んだ後、スッキリします。謎はあまり解決されてませんがBOOK4はあるんでしょうか?このラストが気に入ったのでここで終わって欲しい。謎は謎のまま置いておくのも悪くないと思います。 | ||||
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多くの伏線が残り、そして良し悪しに関わらず、結果なり意義なりをもたらされないキャラクターがあまりにも数多く残ります。仮に3で物語が終了し、表面的なハッピーエンドに留まるもので終結するなら、過去の幾つかの長編作品よりは、見劣りするという評価を受けるのではないでしょうか。という読み手の反応まで予測された、計算的な、繋ぎとしての三冊目だと思いました。 | ||||
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村上氏の発言(エッセイ?)の中に、話に読者をぐいぐい引き込む小説であれば、そしてその小説が何度も読み返したくなるものであれば、特に世の中に小説から何かを伝える必要に固執する必要はないというようなものがあった気がする。 村上春樹さんの文書は沢山読んだけど、この発言はずっとひっかかっていました。表現者として村上春樹さんに伝えたいものが無いはずが無いと。 でも彼は一流のミュージシャンがテクニックや音楽の理論に囚われないように、ずっと気をつけてきたのではという感じを受けます。そんな事より人に正確に伝わる音色や響きを大事にしようと決め、ずっと読者に伝わることを最重要事項として優先させてきたのではと感じました。 この小説が伝えたい内容はとてもシンプルであたりまえで、あまりに簡単に心に入ってきすぎてちょっと読者が戸惑って、他に罠がないかと深読みしてしまうのかも知れません。 でももし言葉が単なるコミュニケーションの道具でなくて、人に何かを伝える手法なのであるとしたら、村上春樹氏はその境地に達したのではないかと思います。モーツァルトが音符を紡ぐように、マイルスがトランペットを操るように、人の心を一撃で確実に揺さぶる境地に。 もちろんモーツァルトやマイルスのすべての演奏がパーフェクトでは無い様に、彼の文章もパーフェクトではありませんが。 | ||||
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個人的には、あまり楽しめなかったです。枝葉末節まで仔細に描写する文章には、少し助長な感じがしましたし中盤の比喩表現は正直、かなり乱雑に思えました。ウィトゲンシュタインやオッカムの剃刀といった論理学についての引用や言及もありましたが論理とはかけ離れた、あまりにもご都合主義的な展開には少し辟易しました。物語も予定通りの場所に着地した感があり、驚かされることはありませんでした。 | ||||
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まあ面白かったことにはなるのだろうが、描写が詳細すぎてストーリー展開が犠牲になっていた気がする。 お前ら(読者)が想像できないシーンが描けるんだぞ、こんなキャラは奴ら(他の作家)には書けないだろという読後感。 作家としてはテクニックがあるんだろうけど、それをひけらかす感じが残念だった。 でもやっぱりあんな世界観は描けない、正直脱帽。個人的には、続編ではふかえりをもっと書いてほしい。 | ||||
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村上春樹の作品は1Q84が初めてでしたが、満足する結末でした。流行り物の小説しか読まないですが、没入感でいっぱいになりました。2日で読み終えてしまいました。読んでみてやはりBOOK3を書くことを念頭に入れてBOOK1、2と書いていたな〜と思いました。不満点は展開が異常に遅い。詳細が多すぎて予想していた結末に行き着くまでかかりすぎた印象を受けました。BOOK4がないとしても、結末に関してはこれで十分だと思いました。ただ新たな謎やBOOK1、2での謎、教団での話、最近のBOOK3発売の知らせの見るとこれで終わるのは不自然ですね。BOOK4に期待。 | ||||
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率直に面白い作品だと思った。万人向けの作品だとは思わないけど。 これまでの村上春樹の作品は、 自分の行動規範(システム)を持った主人公が、もっと大きなシステム(世界)に対して 適応していく(風の歌を聴けや、ノルウェーの森) 受け入れていく(世界の終わりとハードボイルドワンダーランド) 立ち向かう(ねじまき鳥クロニクル) という話だったけれど、(世界に主人公が属している) 1Q84は、主人公こそが大きなシステムであり、世界(1Q84年というパラレルワールド)がそれに従っていて、その奇異さに気づいた主人公がそこから抜けだそうとする話。(世界が主人公に属している。) 村上春樹の小説を読むということは、村上春樹の思想にまきこまれるということに近い気がする。恋愛という分かりやすい要素を含むことで読みやすくしているけれど。 村上春樹は、時間、存在、現実といったものについてきっといつも考えていて、そしてそれを文章という形にすることで自分のものにしているんだと思う。 そして1Q84には村上春樹が長年考え続け、自らの思想として築きあげてきたものが最も整理された形で書かれていると思う。 唯、1Q84が初めて読む村上春樹作品だとしたら困惑するかもしれない。それは小説の本編を飛び越えていきなりまとめを読むようなものだから。 村上春樹のこれまでの作品を読んでいて、そこに流れる思想について考えたことのある人にはお薦めだと思います。 | ||||
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いつもながら一度読み始めたら何もかも中断して、 最後まで一気に読み進めてしまいました。 ただ女性読者の私にとっては、 文学作品とはいえども登場人物の女性の描かれ方に 何かしら違和感を覚えることがあります。 それはそれでとても興味深く貴重な読書体験なのですが。 それにしても本当に『村上春樹中毒』とは言い得て妙で、 実に不気味な中毒性があります。 このままBOOK4、5、6と延々と続いて欲しい気がしました。 | ||||
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『海辺のカフカ』の頃から、それまでの作品群までと明らかに筆致が異なってきた感が強くなったように感じていたけれど、本作『1Q84』においては各章にそれまでの作品に使われていた表現の断片が散見された。青豆と天悟はどことなく『アフターダーク』の登場人物に似ているし、牛河は『ねじまき鳥クロニクル』の牛河そのもの。坊主頭とポニーテイルは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のシステムの二人か。リトル・ピープルも『TVピープル』を想起させる。別世界に来てしまったことが二つの月によって示されるというのも、『ダンス・ダンス・ダンス』冒頭の一場面がモチーフなのだろうか。細かい箇所を読み込めば、どこかで似た表現がされていたと思わずにいられなかった。もちろん3巻までを通してそれなりに緊張感を持ちながら楽しませてもらったのは確かなのだけれど、どうもしっくりと物語が頭に染み込んではこなかった。他の作品を読んでいる方ならおそらくはこの「どこかで目にした表現(関係性)」というのはおわかりになるかもしれない。新しい作品というよりは、これまでの作品からの断片を使った別の物語の再構築というのが一回目読了の感想。あと一つだけ付け加えるなら、ところどころでいきなり三人称表現が出てきたことに戸惑った。 | ||||
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20歳前半から、村上さんの作品を読んでいます。 私は、無宗教です。ただし、宗教に無関心ということではありません。 無関心でいることはできないとも思っています。だとすれば、どこから、だれから、 宗教に関しての[立ち位置]を考えるサジェッションをもとめるか?ということで 好きな作家さん、つまり、村上さんから宗教に関しての考えを得ようと思っています。 他には、坂東真佐子さん。 さて、book3ですが、私のとっては、安心して読めました。 村上さんは、「兵庫・淡路大震災」と「オウムの起こした事件」を経過した時点から、 表現は、変わったと思います。 それが端的に出たのは、蜂蜜パイ:短編集「神の子どもたちはみな踊る」であると思っています。 この短編集の唯一の書き下ろしの最後の村上さんは、主人公の作家(淳平)を通して、こう言っています。 ・・・・これまでとは違う小説を書こう。夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々を しっかり抱きしめることを、だれかが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。・・・・ 1Q84全体は、この短編が出発であると思いたいと、考えています。 「希望のあるところには、必ず試練がある。」これは、book3の初めのほうに出てくるフレーズです。 無宗教である、私に、深く届きました。 | ||||
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