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百蛇堂 怪談作家の語る話
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百蛇堂 怪談作家の語る話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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「蛇棺葬」に続けて読んだ。冒頭から結構延々と続く、出版界の蘊蓄は読み飛ばして、前作に関わってくるところからきちんと読んだ。(もっとも、全部読み終わってから考えると、読み飛ばした部分の意味というか意義は分かる気がするが。)前作の語り手の実年齢については早いうちに気付いていたが、もう一つの不可思議の謎解きには驚いた。それでも、読み終わってから、いろいろと2巻とも具体的に思い返すと、あれ、あそこは結局どうなったんだっけ、何が結局起こったんだっけ、この人は結局誰だったんだっけ、と、張られた(と私が思った)伏線が実は回収されていないんじゃないか、と気付いた。というか、作者は回収するつもりがなかったと思う。そこが私には怖ろしく感じた。特に最後の「蛇足」、これには考え込んだ。これを書いているのはいったい本来誰だった人なのだろう?それとも、二人が融合した別人格なのだろうか?それとも「人」ですらないのだろうか。 作者の、探偵が登場するシリーズ物をいくつか読んだが、それよりもこの連作の方がずっと面白かった。面白い、と言うのはちょっと違うか。読み終わると読んだ側の頭の中に棲みついて、読み手は作品についてああでもないこうでもないと、いつまでたっても考えたくなくても考えてしまうような、いやな作品だと思う。 | ||||
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「蛇棺葬」に続けて読みました。前作もとてもおもしろかったのですが、続編のこちらはさらにすごいことになっていました。読み始めたら止まらなくなってしまい、600ページ超を5時間ぶっ続けで読んでしまいました。 よくこんな複雑な話を考えつくなと思います。前作もデビュー作の「忌館」もそうでしたが三津田氏自身が主人公で登場し、実際の編集者としての業務や日々の生活がそのまま折り込まれているため、どこまでが実話でどこからがそうでないのかわからなくなってきます。ひょっとしたらこれはある程度まで本当に作者が体験されたことなのでは・・?と思わせるうまさがあり、そう考え始めると怖さが止まりません。 ただ持ち込まれた原稿を出版しようとしただけなのに、その作者の怪しくも深刻な境遇に関わりすぎたように見えた三津田氏ですが、実はそれだけではなかったことが最後にわかってくるにつれて、その気持ち悪さが倍増していきます。祟りのようなものが当事者だけでなく、ほんの少しだけ関わったにすぎない者にも悪意を及ぼしていく様子が恐ろしいです。 私は何も知らず、このシリーズの一番最後である「凶宅」を先に読んでしまいました。それで「なんだかいまひとつだなあ」と思ってしまったのですが、先にこんな過去やいきさつがあったのを知ると当然見方が変わってきます。これから再読してみようと思います。 柴田よしきさんのあとがきまでが本編に便乗するかのように非現実感を高めています。最後の1ページまで力作です。 | ||||
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読んでしまった。 おもしろかったー。 三津田さんのこういう展開大好物です(笑) | ||||
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本作がおねショタ的な観点から高い熱量を内包していることは識者の諸兄には共通認識であると思われますが、飛躍的にこのエネルギーを増大させる手法を発見いたしましたので、この場をお借りし発表致します。 冷淡であるかに見えた義母の言動その語尾に『❤(ハートマーク)』を加える、ただこれだけで義母殿の内なる情動が顕在化することでおねショタ指数が飛躍的に高まることが実証済み。 特におすすめは「なにしてるの…」の台詞。三津田さんなんちゅうものを書いてくれたんや…!(歓喜) | ||||
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三津田さんワールド | ||||
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まずは蛇棺葬を読んでから、こちらを読まないと意味不明です。 というか、無駄に話が逸れる蘊蓄や序盤などの業界話を省いて蛇棺葬と合わせて一冊にまとめて発刊すれば、まだ本としては良かったのになと三津田信三ファンとしては残念。 民俗学的な話は興味深かったけど、2冊とも中途半端な印象が残りました。 | ||||
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何だか、クトゥルフ神話の様な読後感でした。自分が三津田先生の作品から受ける印象は、「ホラーの様なミステリの様な」と言ったところなのですが、本作に於いては「そしてSFのような」とでも言いますか。 (彼是言う前に断っておきますが、値段以上の満足感がありました。念の為。) 鄙びた土地の旧家と、その血に纏わる因業。呪術的しきたり。禁忌の地。伝播する呪。題材は巧みに練られて供されており、そう言った意味だけで大作と考えますしが、こう、何と言うか、挑戦的にも過ぎまいかとも感じでいます。 スケールの大きさを持て余したとまでは言えませんが、終盤(民俗学者の老人との語りの辺りから)勢いが減じているように思えます。何と言うか、作品と四つに組んで格闘した作者が、息も荒く力技で片を付けたような。 ただ、同時に本作には最後まで惹きつけられる魅力を感じました。眠りを惜しんで読み進めたくなる作品です。その辺り、本作は前作『蛇棺葬』に続く中編であり、次巻で真の結末が語られる事を期待してしまう様な、スッキリしない心地を覚えています。 | ||||
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前作『蛇棺葬』を前提にしたミステリ要素を含んだホラー。 前作での謎をある程度合理的に推理する部分もあるとはいえ、 かなりダイレクトにベタな怪異が出現するタイプの作品であり、 刀城言哉シリーズのようなミステリを期待して読むと肩透かしを食うだろう。 作者のくどくどしい文体による恐怖描写は好悪が分かれるところで、 個人的にはもう少し洗練された文章で行間から恐怖がにじみ出るような怪談が好みではあるが、 この作品の場合は主観的な視点による感覚的な描写自体が伏線になっているので問題なし。 前作の伏線を回収する部分もあり、 文庫版の解説も含めた?メタ構造が楽しめれば満足度が高い作品になると思う。 | ||||
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蛇棺葬を読んでからこの百蛇堂を読みました。 蛇棺葬も恐かったんですが、それを踏まえて,こちらの方がその数倍怖かったです。 夜、読めませんでした。日中の家じゃなく,人がいるような場所で読みました。 私は、ホラー好きですが沢山のホラー小説を読みあさるほどではありませんが、多少は読んでいる方です。 正直、この百蛇堂は本気で怖かったです。 作者の三津田信三さんの作品を読んだのは、蛇棺葬が初めてで,この作品は2作目です。 リアルな感じが、怖いというか。 自分視点で書かれてあり、それが一掃リアル感を出してるんですね。 私は何度も読み返す人なんですが、蛇棺葬は読み返しましたが、この百蛇堂は読み返すのがちょっと怖くて,実はまだ読み返していません。 という弱虫なので、ホラー好きとは言えませんね。すみません。 でも、三津田信三さんの作品は,他にまた買いました。 | ||||
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刀城言耶シリーズよりも俄然怖いです。一人で部屋で読めなくなりました。 蛇棺葬から読まないとわかりません。蛇棺葬も怖かったです。両方最高に怖かったです。 夢に出ました。。。 最後の結末がどちらなのかはっきりしなくて気になります。 最後の妻とは??? | ||||
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駄作 なぜこのひとが 作家になれたかすら 疑問 作品にほとんどが いらない文章 あれほどの厚さ必要無し | ||||
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“長い長い男の話はいつまでも続いた――”という一文で始まる本書は、聞き手であった”三津田信三”を主役とし、前作『』をいわば“作中作”として取り込んだメタフィクショナルなホラーであり、〈三津田信三シリーズ〉の集大成ともいうべき作品です。 本書では冒頭で三津田信三が聞き終えた龍巳美乃歩の長い体験談が、『』として出版されるまでの経緯が描かれています。『』で三津田が連載する怪奇小説「忌む家」や、『』で三津田が読んでいる同人誌「迷宮草子」が、あくまでも作中作という形にとどまっているのに対して、本書で作中作として扱われる龍巳美乃歩の原稿(とされるもの)は、すでに『』として実際に出版されている――問題となる龍巳美乃歩の原稿(と同じ内容のもの)が現実に存在するわけですから、本書は作者の指向するメタフィクションの理想形に最も近づいた作品といえるのではないでしょうか。 文庫版『』でほぼ完全に謎のまま残されている密室からの消失事件について、おなじみ三津田信三の友人・飛鳥信一郎が合理的な解釈を試みているのをはじめ、本格ミステリ的な推理にも力が注がれているのが大きな見どころとなっています。もっとも、物語が進んでいくにつれて、怪異(に見える現象)を合理的に解体しようとする推理から、“怪異のロジック”を解き明かそうとする推理へと次第に転じていくあたりは、やはり純然たるミステリではなくあくまでもホラー・ミステリであるということを強く主張している印象です。 さらに最後に示される“真相”の一つには唖然。そして結末、さらにあとがき代わりの「蛇足」に至るまで、何ともすさまじいことになっています。前作『』と併せて、“メタ・ホラー・ミステリ”の傑作と言える出来です。 | ||||
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前後編順番に読まないと面白さを存分に味わえないかもしれません。 雰囲気は前編に漂う陰鬱とした閉塞感がたまりませんが この後編のなんとも言いがたい読後感もまた満足させられました。 作者の描写する見たこともない昔の田舎町に降り立ち 追体験させられてしまうような魅力があります。 怖さはありませんが気持ちの悪さは全編通して漂っています。 前編と後編と雰囲気が全く違うので同じ話しについて書かれていながら 違う作品を読んでいるような奇妙な感覚にとらわれます。 | ||||
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新書版は読んでいない。 刀城言耶シリーズに文庫版で接して、『幽女の如き怨むもの』まで読了した。 そこで『蛇棺葬』『百蛇堂』も、全面改稿によってミステリ度が高くなっているのではと期待して読んでみたのだが・・・。 何だかよくわからないまま、やや中途半端に終わる『蛇棺葬』が、高木彬光の作品なら『帝国の死角 天皇の密使』に相当し、『百蛇堂』の結末で『帝国の死角 神々の黄昏』のエピローグのように、隠された真相が明らかになるのかと、勝手に期待してしまったのだ。 残念ながら、そこまでの作品ではなかった。 『百蛇堂』は、怪奇小説としては、かなりよく出来ている。かなり怖い。 だが結末は、やや弱いのではあるまいか。 無い物ねだりを言えば、"私”の語りを三津田信三の文章で小説の形にまとめたのが『蛇棺葬』、『蛇棺葬』の内容に不審を覚えて友人知人に問い合わせたり奈良や京都を訪ねたりした三津田信三の残した取材日記を"私”の文章で小説の形に整理したのが『百蛇堂』、というウロボロス構造のメタミステリとしてまとまっていれば、もっと面白かったのでは・・・と思ってしまう。 | ||||
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文庫版を元にしたKindle版で読了しました。 「蛇棺葬」と比べるとミステリ要素がぐんと増えていますが、それでもやっぱりホラーです。 マーモウドンが本から抜け出して読者のところへやってきそうで怖いです。 いや、参りました。 | ||||
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三津田さんの本が好きで購入しました。 期待を裏切らない内容で、満足です。 | ||||
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ミステリ性を求める方には少々もの足りないかもしれません。 でも、民俗ホラーや怪談が好きな方は楽しめると思います。 三津田さんのホラー作品の中でも最強のキャラが登場しますので… 蛇棺葬を読んでから、この本を読みましょう。 | ||||
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ミステリ性を求める方には少々もの足りないかもしれません。 でも、民俗ホラーや怪談が好きな方は楽しめると思います。 三津田さんのホラー作品の中でも最強のキャラが登場しますので… 蛇棺葬を読んでから、この本を読みましょう。 | ||||
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民俗学的伝奇ホラーと本格味の融合が持ち味の作者の「蛇棺葬」の姉妹編。デビュー作と同様、作家・三津田信三が作中に登場し、龍巳と言う男から体験怪談話が持ち込まれると言う体裁で物語が進行する。龍巳家の主筋百巳家は葬送百儀礼を行なう風習を持ち、題名の「百蛇堂」は喪屋を指す。「百」と「蛇」に彩られた物語である。どうやら、龍巳の祖母の葬儀の際、龍巳の父が密室状態の「百蛇堂」から消失し、数年後、葬列の通り道の"巳珠の藪"近辺で三人の少年が神隠しに遭ったと言う大筋らしいのだが、出版界の内輪話や三津田の友人との会話の中で断片的に語られるので、散漫かつ隔靴掻痒の感が否めない。「蛇棺葬」(私は未読)を読了している事を前提に書かれており、本作に出て来ない話題が頻出し、単独刊行本としては不親切・不見識であろう。また、三津田が一年間だけ、舞台の奈良県蛇迂郡蛇邑町蕗卯檜に居たと言う設定は偶然なのか趣向の一部なのか ? そして、龍巳の手記を読んだ三津田の同僚の夜須代が失踪し、龍巳は手記の出版を突然拒否する。更に、三人の神隠しの翌年、奈良県内で少年三名が不可能状況で失踪した事が判明する。三津田は龍巳の家を訪れるが、そこで怪異現象に遭う。しかし、手記の内容が不明なので、三津田や夜須代が何に怯えているのか読者にはサッパリ分からない。盛んに怪異現象を強調するが、読者には響いて来ないし退屈なだけ。"妄想オチ"か"成り済ましオチ"では無いかと疑われる程、益体も無い記述が延々と続く。読み通すのに苦労した。結局、たいしたアイデアにお目に掛かれないまま、物語は終ってしまう。 「ラストに待つ衝撃の結末」との帯の言葉が虚しく響く。ミステリとしてのレベルは低いし、ホラーと言う程恐くない中途半端な出来。作者が作風を固める前の習作の様に思えた。 | ||||
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民俗学的伝奇ホラーと本格味の融合が持ち味の作者の「蛇棺葬」の姉妹編。デビュー作と同様、作家・三津田信三が作中に登場し、龍巳と言う男から体験怪談話が持ち込まれると言う体裁で物語が進行する。龍巳家の主筋百巳家は葬送百儀礼を行なう風習を持ち、題名の「百蛇堂」は喪屋を指す。「百」と「蛇」に彩られた物語である。どうやら、龍巳の祖母の葬儀の際、龍巳の父が密室状態の「百蛇堂」から消失し、数年後、葬列の通り道の"巳珠の藪"近辺で三人の少年が神隠しに遭ったと言う大筋らしいのだが、出版界の内輪話や三津田の友人との会話の中で断片的に語られるので、散漫かつ隔靴掻痒の感が否めない。「蛇棺葬」(私は未読)を読了している事を前提に書かれており、本作に出て来ない話題が頻出し、単独刊行本としては不親切・不見識であろう。また、三津田が一年間だけ、舞台の奈良県蛇迂郡蛇邑町蕗卯檜に居たと言う設定は偶然なのか趣向の一部なのか ? そして、龍巳の手記を読んだ三津田の同僚の夜須代が失踪し、龍巳は手記の出版を突然拒否する。更に、三人の神隠しの翌年、奈良県内で少年三名が不可能状況で失踪した事が判明する。三津田は龍巳の家を訪れるが、そこで怪異現象に遭う。しかし、手記の内容が不明なので、三津田や夜須代が何に怯えているのか読者にはサッパリ分からない。盛んに怪異現象を強調するが、読者には響いて来ないし退屈なだけ。"妄想オチ"か"成り済ましオチ"では無いかと疑われる程、益体も無い記述が延々と続く。読み通すのに苦労した。結局、たいしたアイデアにお目に掛かれないまま、物語は終ってしまう。 「ラストに待つ衝撃の結末」との帯の言葉が虚しく響く。ミステリとしてのレベルは低いし、ホラーと言う程恐くない中途半端な出来。作者が作風を固める前の習作の様に思えた。 | ||||
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