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百蛇堂 怪談作家の語る話
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百蛇堂 怪談作家の語る話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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私が、「面白い本」と思う基準の一つには、 「しばしば思い返してしまう」こと、という点があります。 この一冊は、まさにそれに当たる本です。 初めは、前作「蛇棺葬」での謎が、すべてスッキリするわけでもないし、 謎解きミステリとホラーと、どっち付かずのようなモヤモヤ感もあり、 さほどお気に入りにもならないだろうと思っていました。 けれど、時折、この本に書かれていた、京都の路地裏を思い出してしまいます。 逢魔ヶ時、駆け足で暮れていく夕陽と、すごい勢いで迫ってくる闇。 灯りのない、静かな露地。そこにある、「怖い家」。 じんわりと味わいがあって、それでいてぞっとする怖さを、何度も思い返してしまいます。 それはやはり、私にとって面白かった、ということになるのだと思います。 それにしても三津田さんは、「家」に不気味な存在感を持たせることが、本当に上手です。 「ホラー作家の棲む家」でも、それは存分に味わえますが、 それとはまた少し違った趣の怖さがあるこの一冊、 「怖いタテモノ」がお好きなかたには良いのではないかと思います。 そしてやっぱり、順番を守って「蛇棺葬」から読むと良いと思います。 | ||||
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私が、「面白い本」と思う基準の一つには、 「しばしば思い返してしまう」こと、という点があります。 この一冊は、まさにそれに当たる本です。 初めは、前作「蛇棺葬」での謎が、すべてスッキリするわけでもないし、 謎解きミステリとホラーと、どっち付かずのようなモヤモヤ感もあり、 さほどお気に入りにもならないだろうと思っていました。 けれど、時折、この本に書かれていた、京都の路地裏を思い出してしまいます。 逢魔ヶ時、駆け足で暮れていく夕陽と、すごい勢いで迫ってくる闇。 灯りのない、静かな露地。そこにある、「怖い家」。 じんわりと味わいがあって、それでいてぞっとする怖さを、何度も思い返してしまいます。 それはやはり、私にとって面白かった、ということになるのだと思います。 それにしても三津田さんは、「家」に不気味な存在感を持たせることが、本当に上手です。 「ホラー作家の棲む家」でも、それは存分に味わえますが、 それとはまた少し違った趣の怖さがあるこの一冊、 「怖いタテモノ」がお好きなかたには良いのではないかと思います。 そしてやっぱり、順番を守って「蛇棺葬」から読むと良いと思います。 | ||||
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これには参りました。もう許して下さいという感じです。前作「蛇棺葬」で残った謎も解けないうちに、さらに次々と主人公を見舞う新たな謎と恐怖の連続!しかも「蛇棺葬」で少し読みにくいと思った文章も、よく意味がわからなかった部分も、すべて伏線だったとは・・・まだ未読ですが「ホラー作家の棲む家」のテーマが「家」なら、「作者不詳」は「本」であり、そして「蛇棺葬」と本書はきっと「話(それも怪談)」ということになるんでしょうか。正直ホラーを読んで、あまり怖いと感じたことはありませんが、本書は本当に怖かった・・・読む順番が前後したけど、「ホラー作家の棲む家」を読まねば。 | ||||
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これには参りました。もう許して下さいという感じです。 前作「蛇棺葬」で残った謎も解けないうちに、 さらに次々と主人公を見舞う新たな謎と恐怖の連続! しかも「蛇棺葬」で少し読みにくいと思った文章も、 よく意味がわからなかった部分も、すべて伏線だったとは・・・ まだ未読ですが「ホラー作家の棲む家」のテーマが「家」なら、 「作者不詳」は「本」であり、そして「蛇棺葬」と本書は きっと「話(それも怪談)」ということになるんでしょうか。 正直ホラーを読んで、あまり怖いと感じたことはありませんが、 本書は本当に怖かった・・・ 読む順番が前後したけど、「ホラー作家の棲む家」を読まねば。 | ||||
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実質的には「蛇棺葬」の続編。前後編といってもよい内容となっている。「ホラー作家の棲む家」では「家」を、次の「作者不詳」では「本」を主人公とした著者のこの2作品における真の主人公は?正直、よく分からない。つまらない作品ではない。少なくとも、中盤までは。雰囲気はそれなりだし、内容もそれなりである。しかし・・・結局、何を書きたかったのか?日本的な長編怪談ということになるのかもしれないが、なんとも内容が中途半端である。特にラストは、2冊にわたった長編のオチとしては、少々物足りない。なんとも強引にすぎる感がいなめないのだ。また登場人物に個性がないのも弱点である。どうにも全ての登場人物が、主人公の「三津田氏」と同じような思考様式で動きすぎて、全然、キャラがたっていない。「ホラー作家の棲む家」以来の登場人物で、唯一キャラの立っていた玉川女史も途中で退場してしまうし・・・。とにかく「ホラー作家~」を読んで三津田作品の大ファンとなった私としては、なんとも長いだけで中途半端なもったいない作品だった。 | ||||
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実質的には「蛇棺葬」の続編。前後編といってもよい内容となっている。「ホラー作家の棲む家」では「家」を、次の「作者不詳」では「本」を主人公とした著者のこの2作品における真の主人公は?正直、よく分からない。 つまらない作品ではない。少なくとも、中盤までは。雰囲気はそれなりだし、内容もそれなりである。しかし・・・ 結局、何を書きたかったのか? 日本的な長編怪談ということになるのかもしれないが、なんとも内容が中途半端である。特にラストは、2冊にわたった長編のオチとしては、少々物足りない。なんとも強引にすぎる感がいなめないのだ。また登場人物に個性がないのも弱点である。どうにも全ての登場人物が、主人公の「三津田氏」と同じような思考様式で動きすぎて、全然、キャラがたっていない。「ホラー作家の棲む家」以来の登場人物で、唯一キャラの立っていた玉川女史も途中で退場してしまうし・・・。とにかく「ホラー作家~」を読んで三津田作品の大ファンとなった私としては、なんとも長いだけで中途半端なもったいない作品だった。 | ||||
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