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百蛇堂 怪談作家の語る話



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百蛇堂 怪談作家の語る話の評価: 4.00/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

味わいがある怖さ

私が、「面白い本」と思う基準の一つには、
「しばしば思い返してしまう」こと、という点があります。
この一冊は、まさにそれに当たる本です。
初めは、前作「蛇棺葬」での謎が、すべてスッキリするわけでもないし、
謎解きミステリとホラーと、どっち付かずのようなモヤモヤ感もあり、
さほどお気に入りにもならないだろうと思っていました。
けれど、時折、この本に書かれていた、京都の路地裏を思い出してしまいます。
逢魔ヶ時、駆け足で暮れていく夕陽と、すごい勢いで迫ってくる闇。
灯りのない、静かな露地。そこにある、「怖い家」。
じんわりと味わいがあって、それでいてぞっとする怖さを、何度も思い返してしまいます。
それはやはり、私にとって面白かった、ということになるのだと思います。
それにしても三津田さんは、「家」に不気味な存在感を持たせることが、本当に上手です。
「ホラー作家の棲む家」でも、それは存分に味わえますが、
それとはまた少し違った趣の怖さがあるこの一冊、
「怖いタテモノ」がお好きなかたには良いのではないかと思います。
そしてやっぱり、順番を守って「蛇棺葬」から読むと良いと思います。
百蛇堂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:百蛇堂 (講談社ノベルス)より
4061823442
No.5:
(4pt)

味わいがある怖さ

私が、「面白い本」と思う基準の一つには、
「しばしば思い返してしまう」こと、という点があります。
この一冊は、まさにそれに当たる本です。

初めは、前作「蛇棺葬」での謎が、すべてスッキリするわけでもないし、
謎解きミステリとホラーと、どっち付かずのようなモヤモヤ感もあり、
さほどお気に入りにもならないだろうと思っていました。

けれど、時折、この本に書かれていた、京都の路地裏を思い出してしまいます。
逢魔ヶ時、駆け足で暮れていく夕陽と、すごい勢いで迫ってくる闇。
灯りのない、静かな露地。そこにある、「怖い家」。
じんわりと味わいがあって、それでいてぞっとする怖さを、何度も思い返してしまいます。
それはやはり、私にとって面白かった、ということになるのだと思います。

それにしても三津田さんは、「家」に不気味な存在感を持たせることが、本当に上手です。
「ホラー作家の棲む家」でも、それは存分に味わえますが、
それとはまた少し違った趣の怖さがあるこの一冊、
「怖いタテモノ」がお好きなかたには良いのではないかと思います。

そしてやっぱり、順番を守って「蛇棺葬」から読むと良いと思います。
百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)より
4062775344
No.4:
(5pt)

本当に怖い・・・

これには参りました。もう許して下さいという感じです。前作「蛇棺葬」で残った謎も解けないうちに、さらに次々と主人公を見舞う新たな謎と恐怖の連続!しかも「蛇棺葬」で少し読みにくいと思った文章も、よく意味がわからなかった部分も、すべて伏線だったとは・・・まだ未読ですが「ホラー作家の棲む家」のテーマが「家」なら、「作者不詳」は「本」であり、そして「蛇棺葬」と本書はきっと「話(それも怪談)」ということになるんでしょうか。正直ホラーを読んで、あまり怖いと感じたことはありませんが、本書は本当に怖かった・・・読む順番が前後したけど、「ホラー作家の棲む家」を読まねば。
百蛇堂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:百蛇堂 (講談社ノベルス)より
4061823442
No.3:
(5pt)

本当に怖い・・・

これには参りました。もう許して下さいという感じです。
前作「蛇棺葬」で残った謎も解けないうちに、
さらに次々と主人公を見舞う新たな謎と恐怖の連続!
しかも「蛇棺葬」で少し読みにくいと思った文章も、
よく意味がわからなかった部分も、すべて伏線だったとは・・・
まだ未読ですが「ホラー作家の棲む家」のテーマが「家」なら、
「作者不詳」は「本」であり、そして「蛇棺葬」と本書は
きっと「話(それも怪談)」ということになるんでしょうか。
正直ホラーを読んで、あまり怖いと感じたことはありませんが、
本書は本当に怖かった・・・
読む順番が前後したけど、「ホラー作家の棲む家」を読まねば。
百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)より
4062775344
No.2:
(2pt)

ファンだけに少々残念な作品

実質的には「蛇棺葬」の続編。前後編といってもよい内容となっている。「ホラー作家の棲む家」では「家」を、次の「作者不詳」では「本」を主人公とした著者のこの2作品における真の主人公は?正直、よく分からない。つまらない作品ではない。少なくとも、中盤までは。雰囲気はそれなりだし、内容もそれなりである。しかし・・・結局、何を書きたかったのか?日本的な長編怪談ということになるのかもしれないが、なんとも内容が中途半端である。特にラストは、2冊にわたった長編のオチとしては、少々物足りない。なんとも強引にすぎる感がいなめないのだ。また登場人物に個性がないのも弱点である。どうにも全ての登場人物が、主人公の「三津田氏」と同じような思考様式で動きすぎて、全然、キャラがたっていない。「ホラー作家の棲む家」以来の登場人物で、唯一キャラの立っていた玉川女史も途中で退場してしまうし・・・。とにかく「ホラー作家~」を読んで三津田作品の大ファンとなった私としては、なんとも長いだけで中途半端なもったいない作品だった。
百蛇堂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:百蛇堂 (講談社ノベルス)より
4061823442
No.1:
(2pt)

ファンだけに少々残念な作品

実質的には「蛇棺葬」の続編。前後編といってもよい内容となっている。「ホラー作家の棲む家」では「家」を、次の「作者不詳」では「本」を主人公とした著者のこの2作品における真の主人公は?正直、よく分からない。
つまらない作品ではない。少なくとも、中盤までは。雰囲気はそれなりだし、内容もそれなりである。しかし・・・
結局、何を書きたかったのか?
日本的な長編怪談ということになるのかもしれないが、なんとも内容が中途半端である。特にラストは、2冊にわたった長編のオチとしては、少々物足りない。なんとも強引にすぎる感がいなめないのだ。また登場人物に個性がないのも弱点である。どうにも全ての登場人物が、主人公の「三津田氏」と同じような思考様式で動きすぎて、全然、キャラがたっていない。「ホラー作家の棲む家」以来の登場人物で、唯一キャラの立っていた玉川女史も途中で退場してしまうし・・・。とにかく「ホラー作家~」を読んで三津田作品の大ファンとなった私としては、なんとも長いだけで中途半端なもったいない作品だった。
百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)より
4062775344

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