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黒い家
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黒い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全461件 301~320 16/24ページ
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かなり恐ろしい小説だった。 でも読むのを止められなかった。 ここまで人間の恐ろしい内面を描いた小説は読んだことがない。 | ||||
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図書館で借りて読んだので、初版第1刷だったからかもしれませんが、何度も出てくる「自閉症」の使い方が間違っています。著者も編集者も気が付かなかったのかな?今発売されている分は、訂正されているのかな?それにしても、「自閉症」という言葉を間違って使ってしまっているのは、別の言葉を間違って使った時より、(例えば、『役不足』など)ひどいことですよ。 それから、(大きいとはいえ)包丁しかもってない中年女性に、若い男性が、そこまで恐怖を感じるでしょうか?警備員さんは、不意打ちをくらったのでしょうから、女性でも男性を倒せたでしょうけど。 携帯電話で「ヒント」をくれた女性、そんなに主人公に尽くして(?)どうするの…って思ってしまいました。 | ||||
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この本を読んだのはもう大分昔ですが、こんなに心理的に恐ろしい内容を読んだことはありませんでした。 大袈裟ではなく、人間の深層心理とか醜い心、憎悪などが気持ち悪いくらい表現されています。 身内に対して、息子を保険金欲しさに殺す母親の異常さが怖いです。 まず全編に漂う不気味な表現、何か身体にねとーっと纏わりついてくる感じです。 私もこの本は知人から薦められて借りて読んだのですが、薦めてくれた知人に感謝します。 サイコサスペンス好きなら読んで損はしないと思います。 後味最高に悪いですが…。内容もしっかりしていて実に面白いです。 私は一気に読破しました。お薦めします。 | ||||
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「日本ホラー小説大賞」受賞作であるが、ホラーというジャンルに収まらない、サスペンス・ミステリーとしても第一級の傑作。 作者の体験に基づいた人間洞察、社会への警鐘がベースとなり、今、そこにある恐怖として描かれる。奇々怪々といったホラーのイメージとは異なるが、現実味があって本当に怖かった。 ストーリー構成も巧み。本筋に伏線・エピソードが効果的に絡み、読む者を暗黒の世界へ引きずり込んでいく。心理学に関する知識にも感嘆させられたが、サソリやムカデ、クモといった虫に関する挿話が非常に暗示的で、「捕食者」の恐ろしさを際立たせている。 一時期「心の闇」という言葉が社会に氾濫したが、「闇の心」=「心がない」方が、さらに恐ろしいと思わされた。 典型的な「サイコパス」、良心が欠如した真犯人像が浮かび上がる終盤。そこまではアイドリングからアクセル少し踏んで戻しての展開だったが、ここからブースト全開で主人公らに危険が迫り、狂気が目に見える形で暴走する。 読後、自分だったら主人公の恋人のように、立ち直ることが出来るだろうかと、ちょっと考えた。 「人権主義的」だと思われた彼女が、その実 シニカルな観察者であることが明かされるが… この人も、ある意味で怖い。彼女ら二人の今後を考えると、男の立場では怖いな、と感じた。 個人的には、東野圭吾『容疑者Xの献身』に勝るとも劣らない、傑作だと思う。 犯人が主人公を知るきっかけとなった電話が、犯罪の前歴を考えれば辻褄が合わないなど、重箱の隅を突けば矛盾がなくもないが、細かいことには目をつぶって評価したくなる、怪作であった。 この分野では、ノンフィクションだが『FBI心理分析官』が有名。小田晋の本も面白かった(という表現で良いのかどうか…)。毒を和らげるか、さらなる毒にあたってしまうかは、読み手次第… | ||||
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個人的趣味で言うのなら、貴志祐介の作品の中で一番のお気に入りは『ISOLA』なのだが、 気持ち悪さと恐ろしさでは、この『黒い家』に敵う作品はまずないだろう。 『ISOLA』『クリムゾンの迷宮』と貴志祐介の作品には名作が多いが、 恐ろしいけれどもどこか現実味に欠けるゆえに、純粋に物語にのめり込むことができたこれらと違って、 『黒い家』の恐ろしさで特筆すべきは、現実に起こり得そうなリアリティ。 ネタばれになるので、ここではあまり言及しないが、犯人の造形がこれまた不気味。 下手をしたら隣に住んでいてもおかしくない普遍性と、それとは真逆の常軌を逸した思考。 これを読んでから、深夜のオフィスで一人残業するのが恐ろしくなってしまった。 日常と隣り合わせの惨劇といい、金銭に絡む人間の醜さといい、 宮部みゆきの『火車』に相通ずる怖さがある。 社会派小説の金字塔として、この2冊を超えるものはなかなか出てこない。 | ||||
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ホラーと聞いて、一旦は購入を止めようと思いましたが、結局購入しました。 ホラーと呼ばれるものは初めてでしたが、この部分だけで言うと「この程度でホラーなのか」と言うのが正直な感想です。自分としてはホラーと言うよりサスペンスと感じました。 さて、肝心の内容に関してはさすが勝手知ったる生保業界といった感じで、具体的かつリアル感のある日常の客先応対などから始まるストーリー展開に没頭し、徐々にサスペンスの恐怖に導かれていく展開は圧巻です。 また、主人公以外の登場人物の設定も上手く、物語に厚みを増してます。特に元ヤクザの人なんて、「こんなの書いて生保業界からクレームが来ないかな?」と思っちゃう程リアルでした。実際そう言う『係り』がいるんでしょうね。 描写も的確なので、気が弱い人などはホラー小説として怖い思いをするかも知れません。しかしディテールも含め描写が上手い作者なので、別の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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久しぶりにホラー系を読みましたがやはり恐いですね。人間の心理がいかに複雑で、育つ環境によってどのような形にも成りうるものだと、色々と考えさせられました。人の嫌な部分が見え気分が悪くなったりもしましたが、後半は止まらず最後まで一気に読み切りました。 | ||||
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予想通り私が大好きな「暗い」作品でした。 雰囲気が暗い。ストーリーが暗い、個々の登場人物の設定が暗い、作中に起こる各イベントが暗い。とにかく全編暗い内容で大変満足しました。 内容は奇をてらったものではなく、どちらかというとモダンホラーの部類。目新しい設定はないけどそれだけに文章力勝負、最初から最後までノンストップで読める内容に仕上がってました。 人間の心の黒い部分を詳細に描写することでより恐怖心を煽られ、後半からドキドキしっぱなしです。 クライマックスはスターバックスでコーヒー飲みながら読んでたのですが、隣でぴーちくぱーちく喋る女子高生の声も聞こえないくらいのめり込みました。 評価:90点 | ||||
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いやぁーおもしろいです。結構人がポンポン はんぺいか竹輪のごとく切られるのは気色悪いけど作品自体は大作です。作者は切り株と言ってました! これの映画化作品は見れません!と思いました。ぞっとしますよ。 実は多かれ少なかれ現代人は黒い影(自分さえよければいい)というものを持ち過ぎてはいないか?ちょっとした警鐘を含んでいます。ある意味でのラストも何か背筋に氷を入れられたような冷たさがあります。 そしてまた私は、貴志作品を読むでしょう。 | ||||
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ホラー小説初めて読みました。 ホラーっていうから非科学的なものを想像したんだけど、 そうでなくともホラーっていうんですね。無知でした。 ホラー小説の定義を調べると、人を怖がらせる小説 みたいです。非科学的なものを欲している人には全くお勧めしません。 一気に読ませる小説ではありますが、それほど怖いとは感じませんでした。 人それぞれなんでしょうけど。 怖い怖い言う人が余りに多いので・・・ | ||||
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星の数が少ない他の人も指摘してるけど、なんていうか、理解できない行動で勝手に追い詰められてる 感じがするんだよね。そういう面で怖いってよりもありえないって感じで読んでいた。 主人公の恋人の考え方もイマイチ意味不明でした。サイコパスなどと人をカテゴライズする人を 忌み嫌う反面、そうやって人をカテゴライズをする人間を病んでいたと決め付けるという、なんとも 矛盾した人でした。 ただ展開や話に勢いがあるから面白いのは面白い。自分はリアリティよりも多少のおかしな点があっても 先を見たいって思えるモノの方がいいと思うので、星は4つ。 | ||||
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読みにくいと思った。 ひたひたと確実に距離を詰めて奴が包丁を持って来る。 その表現感覚は良い。 | ||||
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作者の知識をひけらかしたいだけの本ってイメージです。難しい心理学を説明してますが、全体的に稚拙な文章。 同じ言い回しが鼻につきます。 一気読みというより、一気に読める単純さと言った方がしっくりきますね。稚拙美なんでしょうか? 周到なリサーチがスリリングな展開に結びつくジェフリーディーヴァーや東野圭吾などホラーよりミステリーが好きなので、物足りなかっただけでしょうか。 それでも犯人がはっきりしてる点で一緒の「白夜行」の方が怖い。 | ||||
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今までに経験したことのない、背筋がぞくぞくするような不気味さを体験できます。読み終わった後も、作品の世界から、なかなか現実に戻って来れないくらい独特の雰囲気に、引きずり込まれます。だからと言って、読まなければよかったなんていう感情より、そこまでの世界観を持った作品にめぐり合えた感動が残ります。ぜひ作者の別の作品も読みたいと思いました。 | ||||
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この人の作品は初めてだったので評判が良い本作を選びました。 取っ掛かりはリアルな保険会社の内幕が読めて非常に面白かったのですが、菰田和也に保険金が降りたあたりから 理不尽さ全開の展開でわらけてきます。まぁ理不尽というか結末を見据えた作者のご都合主義と言った方が良いかもしれません。 自分がしっくりこなっかった点をいくつかあげて見ます。 ・何故若槻はようやく重徳の催促から開放されたにも関わらず、幸子に手紙を書いたのか? ・何故警察はここまで無能なのか? ・恵の猫が惨殺されたにも関わらず、若槻は自分の身の心配ばかりで、誘拐されるまで何もしていないのか? ・自分の家に入れ違いで侵入して来た幸子を何故すぐに警察につきださないのか? ・何故恵が幸子の家に監禁されていると思ったのか?そのまえに恵の家に行かないか? ・幸子の家に単独侵入する必要があったのか? ・何故わざわざ見つかったら確実に逃げ場のない納戸に隠れたのか?裏口、窓など普通はそっちを優先させない? ・そもそも中年女如きを何故恐れていたのか?(最後の会社での対決シーンでようやく本人が気付いた時には正直体が崩れ落ちそうになった)。 ・幸子強すぎ。というか殺人までの過程がきちんと描写されているのは、女性である恵だけ。元暴力団の三善が何故簡単に捕まったのか意味不明。家に呼んで不意打ちをしたような記述あるが、幸子に対して相当な用心をしていた三善がそんなやすやすと捕まりますか?しかも中年女性に。 ・若槻が常に冷静過ぎ。会社での対決シーンの冷静さはダイ・ハードのジョンマクレーン並。 ・若槻が包丁だけに中年女性を警戒し過ぎ。おいおい相手は自動小銃もってるわけじゃないぞ。 余りにもツッコミどころあり過ぎで最期は逆の意味で面白かったです。 作者は京都大出身という事ですが、小説家はあまり学歴無い方が良い見たいですね。伊坂幸太郎も同じ傾向だし。 | ||||
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読んでいてエンタテイメント小説(ホラー)の手本ではないかと思いました。 異常な人物の描写も抜群ですし、人の良い主人公の心理的な動揺も非常によく 伝わってきます。文章もこなれていて読みやすく、丁寧に文字を組み立ててい るようです。逆に言えば律儀過ぎて文章的な愉しみは一切ありません。内容に 徹底しています。それと保険業界の逸話も非常に良かった。 ただ、大半の人が怖かった、と言うのに反し全然怖くなかった……。 ※ ここからネタバレ だってね。何はともあれ「おばさん」だもんねぇ。 おばさん相手で「夜寝られなくなる程怖い」って……。大げさだと思う。 知力・体力・筋力どれをとっても負ける気がしない。せいぜい執念だけ。まあ、 その執念が怖いんでしょうが、相手が殺人鬼なだけに、ちまちました嫌がらせ や脅迫を繰り返す人間より簡単に排除できる。一線を越え過ぎた相手なだけに こちらも腹括れる。 実際、物語中でも殺して決着するわけですし……。排除したくとも出来ず、中 途半端な手段しかとれない方が、何倍も辛いし、怖い。 | ||||
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ホラーというと霊的なものや超常現象的なものを想像してしまうが、この作品はサイコサスペンスと言ったほうが誤解がなかろう。ホラーというだけで敬遠する人も多いだろうからもったいない。「羊たちの沈黙」の系譜に属する正統サイコサスペンスである。 警察が「あり得ないほど」無能なところがホラーたる所以なのかもしれないが、それでも怖さは折り紙つき。夜中に一人で読むのが怖くなって、用もないのに近所のファミレスに駆け込んで読む破目になりました・・・。 | ||||
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なぜ、主人公は、ここまで追われるのか? なぜ、こいつは、サイコパスに至ったか? なぜ、主人は従うのか? なぜ、こういう殺し方までせねばならないのか? なぜ、彼女は、あんな目にあってまでそう考えるのか? 多くの「なぜ」に明確な答えはない。 「臭い」という表現に、活字以上の暗さを感じる。 論理的な裏付けができないからこそ面白く不気味。 理由づけを登場人物に語らせるところがムリヤリか? 人格障害に至った経緯を補填したらこの不気味さ がなくなるのか? ホラーというより、人間心理の深遠の闇が強烈に スパークする。 後半のたたみ掛けるゾクゾク感は秀逸なのだが、 ご都合主義的な展開だけが残念。 最後のプロットの偶然性がなければ、★5なんだが。 一般人が、いつの間にか人格障害者に翻弄される恐怖を 味わいつつ、果たして、劇中にも出てきたが、人格障害 は先天的か、後天的か、のテーマについては、そのうち 有識者に聞いてみて、再考したいな、と思った。 | ||||
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恒川さんの「夜市」が面白かったので、ホラー大賞の先輩作品であるこの本が気になり手にしてみました。 何気ない日常の中に、ふっと湧いたトラブル。そこから徐々に謎が現れては解けていく様は、ミステリーの手法を思わせます。ただ主人公は探偵さんではないので、新たな事実が湧いてくるたびにどんどん精神的に危うくなっていきます。相手の行動の異常さ・主人公の精神状態、この二つを読者は味わいながらページを捲ることになります。 読了後に「この世で一番怖いのは人間だ」という誰かの言葉を思い起こしました。話の通じない人ほど怖いものはないですね^^: | ||||
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あまりに怖くて読後眠れなくなりました。犯人は自分の子供に対してさえ愛情を持たず、何のためらいもなく殺人を犯すという全く異質の存在。主人公は保険会社の社員で、普通に日常業務をさばいている中でこういう人物に遭遇してしまい、執拗に追いつめられます。犯人の思考が短絡的で、犯罪行動もまるで見つかることを全く気にしていないかのような稚拙さがあり、それが逆に犯人の殺意の強さや異常性を際立たせています。普通に生活していて、自分には何の落ち度もないのに強烈に殺意を抱かれてしまうという恐怖。主人公のように不特定多数のお客さんを相手に仕事をしているような人にとっては、本当に怖い小説だと思います。 | ||||
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