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黒い家
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黒い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全461件 361~380 19/24ページ
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職業経験をフルに生かした、この人にしか書けない作品だと思います。心理学の造詣も見事に生かされています。個人的には、この著者の「純文学」も読んでみたい気がしました。もし、ホラーの要素がなかったとしても、私には充分面白かったからです。 | ||||
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中盤以降のぐいぐい引き込まれる描写が良かったです。特に普通の小説なら一度あるはずの山場が二回あったのには驚きました。ただ難点をいうなら自閉症=自分の殻にこもった暗い人みたいな(下手すると差別を助長しかねない)表現があったことが1番気になりました。他にも説明がややくどかったり、繊細な神経の持ち主であるはずの彼女が地獄を味わいながらPTSDのような描写のないまま短期間で立ち直ったり、とってつけたような「実はある人がゲイだった」という事実がでたり(結局物語上何も意味がなく主人公が引いただけ)やや目につく箇所があったのが気になりました。 | ||||
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ホラー作品だがリアリティの感じられる怖さがある。著者の経歴からか、保険会社の部分は非常にリアリティがあるし、主人公が感じる恐怖感がよく伝わってくる。ただ途中から結末の筋書きが薄々予想できたので星4個とした。 | ||||
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「十三番目の人格―ISORA―」で見せたような心理学の知識が、この作品でも遺憾なく発揮され、単なるホラー小説の域を超えたものになっています。やはりこの作品でも、主に発達心理学でしょうか。 それと著者のいた生命保険業界の実情ですね。私も一応同じ世界にいるので、他人事ではないような気がします。さらに京都を舞台にしているということも、私にはリアリティがありました。 否応なく読者を、クライマックスに向かって引き込んでゆく語りとなっています。したがって、映画化向きでもあります。配役が今一つであり、原作ほどの迫力は感じませんでしたが。 | ||||
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ある事件に関する真相を、保険の担当官が暴くミステリー。 たしかにホラー要素は在るけど、さほど重要ではない。このくらいの描写は通常の小説でもよくある。ただ真相に迫るにつれてのどんでんがえし、犯人とのチェイスなど、ドキドキものです。保険業界の専門的な内容はあるけども、丁寧な描写で理解しやすい。一気に読める傑作です。 | ||||
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運の悪いことに私がこの本を手に取ったのは和歌山毒カレー事件の後でした。 そのため登場する人物の容姿に「あの二人」がチラついてしまって想像力をそれ以上膨らますことはできませんでしたが・・・・。 保険金殺人自体はこれまでに何度も起きていますし、小説の題材としては珍しくもなかろうと思いますが、実際の事件を(容疑者の人格まで)予言してしまったという点でこの作品はちょっと普通ではないですね。 これってホラーなの?と疑問を呈する人もいるかと思いますが、ミステリー、サイコサスペンス等さまざまな要素をハイレベルで融合していて簡単に1ジャンルで括れなくなったからそう感じるわけで、中身のエグさは間違いなくホラーですね。 ラストの後味の悪ーいオチなんかしっかりホラーの王道行ってると思います。 | ||||
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保険会社について書かれているのだが、わかりやすく妙にリアルである本の表紙も内容に合っておりどこか冷たい不気味さを感じさせる最後まで恐怖が伝わってくるそしてラストの続く日常はドブエボリューションであるホラー小説としては良い終わり方だと思います イワワ軍曹・これは深夜に読むべきだ宇宙人のぶ・トイレに行けなくなったのは、バイオハザード以来だよ | ||||
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怖い本を読みたくて評価のいいこちらを購入してみました。 保険金について全くの無知の私でも、簡潔で丁寧な説明がされているので話についていけなくなることもなく どっぷりと本の中の世界に浸かることができました。 私は登場人物が多いとすぐ、どれがどの人か分からなくなってしまうんですが 筆者の書き方が上手いんでしょうね、人物が混乱してしまうことも無かったです。 怖いのを期待していたのですが、全ページの2/3程迄読んだ時点では 「本当に怖いのか、これ?」という感じでした。 ただ、犯人が分かってからの展開〜最後までは本当に怖かったです。。 最後の方で明かされる黒い家の秘密辺りでは、思わず眉をしかめてしまいました。 怖いところを読んでいるときの時間帯が朝ではあったけど、家族が全員仕事に出掛けていて自分一人だったので 部屋の外の小さな物音などに一々ビクビクしながら読み終わりました。笑 | ||||
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これを読んだのは数年前ですが、今だにこれを超える怖さの本に出会っていません。 マジで怖い! 最初の数十ページは正直面白くなく、ハズレかな、と思いながら読み進めていましたが、 そんな普通のサラリーマンの日常もただの前振り。後半はもう怒涛のようです。 怖いものっておばけでもなんでもなく、人間だ、というのを現した本です。 本読んでるだけなのに、殺人鬼に追いかけられる恐怖がありありと・・・。 家で一人で読んでいて、「ひ〜〜・・・」とか言いながら頭からふとんをかぶって 殺人鬼に追いかけられる気分が味わいたい方はぜひどうぞ。 | ||||
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「この人間には心がない!」 おぞましい保険金殺人を調査する保険会社社員に迫る恐怖の影。 作者の『新世界より』を読み感動したので、過去の作品も読み返してみました。本作、さすが名作といわれるだけのことはあります。発刊当時も「和歌山カレー事件」との関連でずいぶんと話題になったそうですが、今でも起きる不条理な家族殺しや無差別殺人を思い起こしたとき、この犯人に感じたような恐怖は薄まるどころか強まっている感じさえします。 息をもつかせぬ展開は、ディテールが非常によく描かれているから。保険業界の内情もよく取材されています。 欲をいえば、終盤の展開はちょっと大げさすぎて興ざめな部分がありました。あくまで犯人の心の闇に絞って、ホラー映画的な展開は少なめにしてほしかったです。 ただ、全体的には今でも十分恐ろしい、文句ないできの犯罪ホラー。未読の方は是非一読をお勧めします。 | ||||
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保険金をめぐる犯罪の話。保険業界の裏側や犯罪心理学について詳細に記述されており、興味深く読めました。また保険金犯罪を通して現代の日本人社会の風潮にも鋭く切り込んでいる点、登場人物の心理描写、心理分析が巧みな点でもなかなか面白い小説です。 ただ、確かに怖い本ではありますが夜寝られなくなるほどのではないので星4つ。 | ||||
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自分が主人公の立場だったらと考えると恐くて、夜も眠れなくなりそうな話だった。前半は生命保険に難癖をつける顧客とのやりとりが中心に描かれているが、後半は事態が一変し、急にホラー作品らしくなって読み応えがあった。怪物との戦いの場面も臨場感があってよかったが、もう少し恐くてもいいかなと思う。 | ||||
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肩透かしをくらったようだった。 他の人も書いているが、人物描写が稚拙。 「黒い家」で、あんなひどい目にあったのにも かかわらず、またのこのこ出かけていくか? すぐに真犯人が判明して文章も中だるみし、 終盤はワクワクが全然なかった。 仇を討ちに行くのにひっぱりすぎではないだろうか? ほぼ手ぶらで行くのもどうかと思う。 警察がよく話を聞かなかった時点で、もみ消し 疑惑もわいてこなかったのだろうか? | ||||
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言葉を知らない作者の事を哀れに感じた。作品も凡庸。 | ||||
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これほど読むのが苦痛に感じた物語も、そうそうない。ストーリー自体は悪くないと思う。話の流れも違和感はない。ただ、何といっても途中が長すぎる!気を持たせすぎというか‥。最後の最後、犯人との対決のシーンは正に手に汗握る臨場感溢れる描写で、見事だった。まるでサスペンスドラマを見ているかのごとく。だから余計に、中途のウダウダが惜しいという気がする。この話は、あそこまで引っ張らなくとも充分怖く仕上げられたのではなかろうか?人物描写に関しては、はっきり言って残念ながらあまり上手くない。殊に女性陣に魅力が感じられない。大学の心理学の 先生はもっとキャラが立っていてもいいし、主人公の彼女も頻繁に出てくる割には印象が薄い。しかも後半、あれだけの目に会いながらケロリとしているなど、尋常ではなさ過ぎて理解出来ない。またこの作者は登場人物の口を借りて自らの思念を披露したものかどうか分からないが、その考え方に私はあまり賛成出来なかった。犯罪を犯す人間はまるでミュータント扱いだ。しかもエイリアンのように普通の人間に混ざって生活しているから気を付けろ、みたいな‥。主人公の彼女の両親がどうだとかいう長々とした説明も何の意味があるか分からないし、大学の助手をゲイとするに至っては、全く必要性が感じられない。作者は同性愛者に対して不快感を持っているのか、と勘ぐりたくなる。かなり好評を博している作品のようだが、私は読後に何となく不快感が残った。好き嫌いがハッキリ分かれる作者なのかもしれない。 | ||||
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フィクションであることは分かっているのだけれども、読んでいると何だか血なまぐさい臭いを感じて来ました。それだけの迫力があります。 同じ理由で、女房は最後まで読み進めることができず、知人に至っては家に置いておくのも怖いということで、古本屋に持って行ってしまったそうです。 | ||||
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どこをとっても最上級品。 これを読まずして、日本のホラーを語るなかれ。 外国語訳されて、全世界に発売されれば、各国で受賞間違いなし。 出来れば、ハリウッドで映画化して欲しい。 たぶん、ミザリーを凌ぐに違いない。 ちなみに日本での映画化は原作を貶めるだけのものであった。 ホラーが好き嫌いにかかわらず、とにかく読んで欲しい。 | ||||
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第4回の日本ホラー小説大賞受賞作ということで、それなりのイメージを読み始めたのですが、一向に怖い場面が登場しません。やっと、終盤も終盤になって殺人鬼に追っかけまわされます。 でもよくよく考えて見ると、人間の怖さを言っているようです。 物語は、保険業界を舞台に展開します。 そこで働く主人公の若槻は、毎日毎日苦情の対応に明け暮れています。そんな中で、事件は起きるのですが、その描写は子細に渡って丁寧に描かれてゆきます。保険業界の仕組みや舞台裏など、今まで知らなかったことも一杯登場します。その事件は、保険金を騙し取ろうとする犯人と主人公の対決という形で登場します。 そこで見えてくる犯人像は、残酷で手段を選びません。 この小説の素晴らしいところは、そうした事件の描き方もそうなのですが、そのバックにある登場人物たちの育ってくる環境の設定です。その異常な家庭環境が、一方で犯人を作り、もう一方で若槻と恵という恋人たちを作ります。 この本の中にサイコパスと言う言葉が出てきますが、恵にそうしたものは生まれ持ったものではなく、育ってきた環境が作り出したものだと言わせています。 ここに「逃げ道」が用意されており、人間的側面を全く持っていないような犯人を描きながら、読み終わった時に、「救い」を与えてくれます。 長い小説ですが、非常に上手く出来ており、読ませる小説になっています。 | ||||
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日本ホラー小説対象を受賞している作品ということで、あまりにも怖い怖いという声が多いので気になって読んでみました。 が、結論から言うと、かなり覚悟して読んだからということもあって、そこまで怖くはなかったな、という感じです。 もちろん全く怖くなかったということではなく、ところどころで「オイオイ、勘弁してくれ・・・」と思うぐらいのところはありましたが(笑) ただし、怖いとか以前に面白い作品であるということは間違いないと思います。 幽霊や化け物等の超常現象的な恐怖ではなく、人為的な恐怖で心理描写が非常にリアル。 漫画で言うと、望月峰太郎の『座敷女』的な怖さです。 更に、生命保険をテーマにしているので、生命保険業界の内情が詳しく描かれているという副次的な面白さもあります。 普段ホラー小説の類を読まない私のような読者でも楽しめました。 「ホラー小説」という枠を外したとしても、よくできた面白い作品だと思います。 | ||||
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読んでる途中でふと、自分の体が芯まで冷えてる事に気付き、さらに怖くなった。でも止められないという(笑) なんか、文章の隅々というか底辺に「すごくネバネバして暗くて冷え冷えとした邪悪な何か」が練り込まれてるような、得体の知れない悪意のこもった呪詛をぼそぼそと低い声で延々と頭の中で呟かれてるような、そんなテラ恐ろしい本だった。 描写がね、なんか上手く言えないけど、いちいち怖いんだよね〜。。。 自分も損保業界の片隅で暮らしているので、生保の話はだいぶ共感出来たが、ディテールの描写がハンパないので縁のない人でも十分理解出来ると思う。 さすがに損保業界の顧客にはここまでのサイコパスはあんまいないし、「物」が対象だけにここまで生々しくはならない気がするが。 全部の伏線にちゃんと意味があり、モラルハザードや性善説vs性悪説、いじめや親子の愛情の問題等複数の重いテーマに触れていて、しかもストーリーが破綻しない構成力の凄さ。。。 ただ怖いだけでなく文学作品としても一級品だと思った。正直角川ホラーにしては方向性がちょっと違う気がする。 いやしかしこれは久々にマスターピース読んだわ〜。拍手喝采です。 | ||||
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