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影の告発
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【この小説が収録されている参考書籍】
影の告発の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1963年 第16回日本推理作家協会賞受賞作。 満員のエレベータの中で、光陽学園校長 城崎が殺害された。混雑にまぎれて、何者かが毒物を注射したのだ。手掛かりは、一枚の名刺と、被害者が最後に残した「あの女がいた」の一言。千草検事は、一人の男に焦点を絞るが、完璧なアリバイに捜査は難航する ・・・ 昨年物故された土屋隆夫さんの千草検事シリーズ。千草検事と、刑事たちが地道な捜査で、アリバイを崩していくという本格ミステリ。都内で事件が発生した時刻、容疑者が遠く長野県小諸にいることを、観光地のスナップ写真や第三者の証言、そして現地での落し物が裏付けてしまう。カメラを使ったトリックは分かりやすいのだが、それ以外は見破ることが難しかしい。 千草検事が、容疑者の悲しい過去に迫るとき、第2の殺人事件が発生してしまう。ここにおいても、容疑者のアリバイは完璧なのだ。千草検事は、日常の様々な出来事から、事件解決のヒントを得て、自身でそれを検証していく。シリーズの真骨頂というところか。 トリックに強引なところはないし、納得のいく種明かしをしてくれる。 ここまでは、端的にいうと、2時間サスペンスドラマ。いわゆる土曜ワイド的な作品。 本書では、各章の冒頭に、正体不明の少女のモノローグが綴られる。事件に深い関わりを持っているのだが、ここも一つの謎を形成している。このモノローグの意味がわかるとき、単なる謎解きに終わらせない味わいを感じることができるだろう。 地方の中高生の描写があんまりなのと、千草検事がそれほど魅力的ではないのが、難点ではあるかな。幼い子を殺人事件に絡ませているのも、ちょっといただけない。 | ||||
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1963年 第16回日本推理作家協会賞受賞作。 満員のエレベータの中で、光陽学園校長 城崎が殺害された。混雑にまぎれて、何者かが毒物を注射したのだ。手掛かりは、一枚の名刺と、被害者が最後に残した「あの女がいた」の一言。千草検事は、一人の男に焦点を絞るが、完璧なアリバイに捜査は難航する ・・・ 昨年物故された土屋隆夫さんの千草検事シリーズ。千草検事と、刑事たちが地道な捜査で、アリバイを崩していくという本格ミステリ。都内で事件が発生した時刻、容疑者が遠く長野県小諸にいることを、観光地のスナップ写真や第三者の証言、そして現地での落し物が裏付けてしまう。カメラを使ったトリックは分かりやすいのだが、それ以外は見破ることが難しかしい。 千草検事が、容疑者の悲しい過去に迫るとき、第2の殺人事件が発生してしまう。ここにおいても、容疑者のアリバイは完璧なのだ。千草検事は、日常の様々な出来事から、事件解決のヒントを得て、自身でそれを検証していく。シリーズの真骨頂というところか。 トリックに強引なところはないし、納得のいく種明かしをしてくれる。 ここまでは、端的にいうと、2時間サスペンスドラマ。いわゆる土曜ワイド的な作品。 本書では、各章の冒頭に、正体不明の少女のモノローグが綴られる。事件に深い関わりを持っているのだが、ここも一つの謎を形成している。このモノローグの意味がわかるとき、単なる謎解きに終わらせない味わいを感じることができるだろう。 地方の中高生の描写があんまりなのと、千草検事がそれほど魅力的ではないのが、難点ではあるかな。幼い子を殺人事件に絡ませているのも、ちょっといただけない。 | ||||
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