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奇想、天を動かす
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奇想、天を動かすの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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奇想天外で壮大な物語。とても面白かった‼️ ただ一点、トリックに無理があるのが残念。 | ||||
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あまりに奇抜な流れと設定に最初は戸惑うが、そこをいつの間にか強引に話に引き込んでいく筆力と構成力は抜群。まー多少の無理筋なところも小説の遊びの範疇として楽しめる所が島田作品の魅力か。 | ||||
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昔、読んだのですが友達にも読んで貰いたくて購入しました。 きれいに梱包してくれて、カレンダーのポストカードまでいれてくれており、また利用したいショップです。 | ||||
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いわゆるミステリーの三大要素ですが ・フーダニット(犯人は誰?) 乾物屋の女主人を殺害した犯人は、最初からわかっていますよね。 ・ホワイダニット(犯行動機?) 最初はこれが大きな謎で、ぐいぐいと話しに引き込まれましたね。 本当に久しぶりに素晴らしい読書体験をしてる感じがしましたね。 ・ハウダニット(犯行方法?) これは女主人に対することではなく(こちらは刃物でブスッですからね) 30年前の真冬に北海道で発生した不可思議な事件についてのことですね・・ で、社会派ミステリーとしての側面もあり、冒頭のとびっきりの謎に対しての結末 での論理的な解決による「段差の美」という作者の思い入れも、一応は成功しています。 (若干トリックに力技的な部分はありますが、それは本格物としての許容範囲です) ただどうしても一点だけ許容できないところがあり、星二つとさせていただきます。 本格物にありがちなフィクションとしての致命的な欠点ですが まず間違いなく大切な肉親が殺された時、自己保身のため、アリバイ作りのためとはいえ 人間ってこんな手のこんだ意味不明な行動は、ほぼ100%しないですよね・・ こんな行動をとる必然性が全くないですよね! 突然起こった悲しみと自分のとった行動に茫然自失となり、こんな手の込んだ偽装工作なんて 絶対考えつかないですよね。せめて憎き裏切り者の後を追いかけるとかならまだわかりますが・・ 前半の話しでこの犯人の悲惨な半生を知った時、犯人の物悲しい姿や行動に感情移入しました。 それが三十年のあの日に、こんな大げさなまるで怪人二十面相みたいなことをしますか? それまでの犯人の人物造形が台無しです。 社会派ミステリーがいきなり少年探偵団に様変わりしました。 何度も言いますが、愛する肉親の死体に対してこんなひどい事をしますか? このまま死体を埋葬して消え失せても、あの状況なら誰も怪しむものなんかいませんよ・・ かえってあんな目立つような行動をする必然性が全くあいません! 前半がとても素晴らしかっただけに、この致命的な不自然さには納得できません。 作者が提言する「段差の美」に無理にこだわるから、こんな違和感のある話になってしまうのです。 社会派ミステリーと言えば、数年前に読んだ宮部みゆきさんの「火車」にとても感激した記憶が あります。犯人の人物造形が素晴らしくその行動には必然性があり、不自然なところが全くなく フィクションとして完成されていました。 | ||||
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以前読んだことがありましたがまた読みたいと思っていました。切なく悲しく感動しました。 | ||||
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二十ん年ぶりの再読。 社会派ミステリーとしての、骨太かつ重いテーマ。幻想的、怪奇的な事件の謎と、途方もないトリックの離れ業。 改めて、「凄ぇ作品だなあ」と思いました。めちゃくちゃ面白かったです。 「おどるピエロの怪」「吊るし首の死者」「白い巨人」「ピエロと女」。江戸川乱歩風の雰囲気をたたえた四つの短篇が良いっすね。しかも、これらの話が後で効いてくる妙味といったら‥‥。 事件の謎を調べていく捜査一課の吉敷竹史(よしき たけし)と、札幌署の牛越(うしこし)警部、吉敷の先輩・中村との共演も良かったな。 なかでも、江戸時代の吉原(よしわら)についてあれこれとレクチャーを受けながら、吉敷が中村と浅草界隈を歩くシーンが好き。 印象に残るシーンでは、もうひとつ。〈ハーモニカを吹く老人〉が、浅草・仲見世(なかみせ)通りの人波の中を歩いていくところも忘れがたいです。 それにしても、素晴らしく読みごたえのある、途方もないミステリー小説でした。 〝昭和〟時代、さらには〝江戸〟時代へもタイムスリップしたような心地になりました。 | ||||
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★★★★★ | ||||
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書名から、奇想天外なトリックを想像して購入したが、内容は社会派ミステリーの大傑作だった!!! 今までにまだ100冊未満のミステリー読書歴の私には、唯一無二の最高の感動でした。 (トリックの評価は私は気にしないほうです。)こんな、社会派ミステリーが増えて欲しいです。 | ||||
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何でもありってことになるよねこれ 私はこれで風呂敷たたみましたけど何か?って感じでまあ本人がこれでいいっていうならもうどうしようもないですよね | ||||
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最初は読みづらく途中から一気に読めたが トリック、動機はいまいち。社会問題も直接は関係なく また非現実的な事件はあまり自分には合わなかった | ||||
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謎がてんこ盛りで本格ミステリファンは大満足の内容だと思う。ただ、社会派としては論外だろう。 犯人が女性を殺す動機が理不尽過ぎるし、そもそも不合理で長年女性を恨んでいたこと自体がおかしい。 作者が言いたいことは理解できるんだけど、話とかみ合っていない。 だって、被害女性がやったことって犯人の弟に気を持たせてサーカスから連れ出してもらったことだけだからね。 結果として弟は殺されたけど、女性に何の責任もないし普通は恨みにも思わないだろう。 これが社会派として成立する余地はないんじゃなかろうか。 | ||||
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事件の発端は12円の消費税が払えずに ある女性を殺害したまるで言葉をしゃべらない一人の男でした。 だけれども、その男には ある悲しい歴史と、彼がかかわった奇怪な事件が あったのです。 とてつもなく突き刺さる作品でした。 彼は不条理な扱いを受けたばかりでなく ある人間に駒として利用されてしまいました。 その事件が北海道で起きた2つの事件だったわけです。 事件の真相は様々な偶然と 男が持っていたあるスキルが合わさることにより そのパズルのピースが合わさっていくのです。 そして見えてきたのはとんでもない人の醜悪さでした。 決してこの作品は報われることがありません。 そして、今もこの不条理は残っており いわれのない扱いを受ける人も数多いです。 この作品が提示することを 解決できているか? ノーでしょうね。 | ||||
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本のカバー写真が実際に届いたものと違う。これに関する説明が全く書かれていなかった。 他の出品者はその説明が書いてあるところもあり、書いてないということは写真のものが 届くと思っていた。 | ||||
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これは、すごいミステリーです。 読み終わって、泣きました。 まさに、島田氏は、one of the best and brightest mystery writers in the worldです。 これは、島田氏の作品のBest 3にはいる傑作だと思います。 日本人に強い反省を強いる作品でもあります。 島田氏の日本人としての良心が書かせたミステリーです。 自虐史観ではなく、こういう歴史を忘れてはいけない。 物語内容については書きません。 読み始め、だんだん引き込まれ、ついには夢中に読みふけり、最後に「あ!」と驚く「優れたミステリーを読む喜び」を堪能できます。 奇想、天を動かす。 このタイトルも奇抜、卓抜、秀抜です。 | ||||
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擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。 | ||||
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僕のミステリ評価は結構甘目で、めったに作品をけなすことはありません。 トリックの解明に「ずるっ」とこなければ。 はい、きちゃいました。島田荘司の最高傑作という評価もあったので、結構期待していたのですが。 いえね、悪くないんですよ。悪くないどころか、全体的には素晴らしいです。実際は、まさしく奇想天外な謎の提示に、一気に読まされました。 ただ最後の方の謎解きでねぇ。「〇〇を見ておくべきだった」って。吉敷さんそりゃないっス。 「北海道に住んでいても気づかなかった」気づけっつーの!! 最近では「ライアーゲーム」の最終回以来の「ずるっ」です。 ここの謎解きで膝を打たせてくれていたら、間違いなく星五つでした。 | ||||
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本格推理と社会派ミステリーとの融合とか関係なく、一つの小説として読んで単純に面白い小説だと思いました。 初期の吉敷刑事のまっすぐなところも良いです。島田作品の中で一番好きな作品かも。 この小説に出てくるメイントリックまでパクられていたんですね。あの漫画に。占星術のほうはよく知られたことですが。 時代を経ると似たトリックがでて来るのはしょうがないかもしれませんが、それにしてもひどすぎると思います。 他の場面でも出てくるのかな。 あの漫画の原作者と作画家さんは当然ばれてから土下座しに行ったんでしょうね。 | ||||
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最初にこの作品が出た頃は、今日ほどの捏造された歴史史観による反日教育が韓国や支那に蔓延していませんでした。 むしろ、日本で左翼やサヨク(思想のないもどき)、進歩的文化人、メディア、日教組等等により、ひたすら真っ黒な 自虐史観を多くの国民は植え付けられていました。(残念ながら今でも) 島田荘司が、あれから20数年立った現在、果たして当時思っていたものとは違う歴史観を持ったのかどうかは知る由もありませんが、 (この作品に対してなにも行動してない所から想像はできますが…) この作品の一つの大きなテーマであるところのものが実は間違った歴史認識で成り立っていることを考えると この作品の持つ社会的テーマは、今日において非常に大きな”害”以外なにものでもありません。 | ||||
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この作品、島田荘司の最高傑作っていう人も多いけど、氏の作品の中で、そんなにできがいいかな? ボクが個人的に評価を下げてるのは、以下の2つの点。 一つめは、密室トリックが既出のトリックの焼き直し、それも凄く有名な作品の焼き直しだってことかな。シチュエーションを変えてあるのでわかりにくいけど、有名なトリックのバリエーションなので、ボクはすぐにわかりました。 初期のの頃の島田荘司は、誰も思いつかないような(ある意味ばかばかしいともいえる)トリックで読者を煙に巻いてたけど、ああいう方が好きだった。段々、あのレベルのトリックを維持するのが難しくなってきたんだとは思うけど・・・。 二つめは、やっぱり社会派みたいなテーマがシチュエーションから浮いてることかな。「北の夕鶴〜」とかの島田荘司って、トリックも含めて、リアリティなんて全然なかったから、そういう作風だって意識で読めたから素直に楽しめたんだけど、この作品、テーマがリアルな分だけ怪奇趣味みたいのとのギャップが大きくてなんかちぐはぐ。空回りしてる感じがする。 まぁ、面白くて一気に読んだんだけどさぁ・・・。でも、なんかね・・・。 | ||||
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オリジナルは1989年9月のカッパノベルズ。文庫化は1993年3月20日。作品の順序で言うと、『異邦の騎士』の次がこの作品で、次に『暗闇坂の人喰いの木(1990年)』・『水晶のピラミッド(1991年)』・『眩暈(1992年)』・『アトポス(1993年)』と傑作を連発している。ぼくはこの『奇想、天を動かす』の中にほとんど実現不可能な『アイデア(奇想)』を論理的に帰結してしまう島田ワールドの萌芽を感じずにはいられない。 ただこの作品には一つ『社会派ミステリー宣言』作家としての島田荘司の要素が加わっているということが以後の作品と趣が異なっている原因なのだと思える。つまりそういう要素も書きたいという気持ちがアイデアと混同し、『全部入りの島田荘司』という珍しい作品に仕上がったと思うのだ。 以後の作品は、『社会派ミステリー』と『奇想』は分裂し、交わることはなかったと思える。むしろそうであるが故に各々の作品はすっきりとカタチ良く仕上がった。しかし逆を言えば、そういう器用さで仕上がった作品と違って、表現したいことがありすぎる若き巨匠の熱さが感じられて嬉しくなるのだ。 以後、『社会派』の部分は『秋好事件』や『犬吠里美の冒険』など実際の事件や司法の分野へと表現を移していく。そういった『社会派ミステリー』の原点もこの作品に感じられて、ぼくとしては極めて高得点となるのだ。 | ||||
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