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龍臥亭事件



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龍臥亭事件の評価: 3.97/5点 レビュー 31件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

津山事件

御手洗の友人推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性に懇願されて、半ば強引に岡山の田舎に悪霊祓いに出かける。
疲れ果てて、やっとたどり着いたのは、以前はさぞかし立派だったであろうと思われる元旅館の龍臥亭。そして彼らがたどり着いた途端に、理解不能なとんでもない殺人事件が起きてしまう。そしてその後は怒涛の大量殺人がおきて・・。

岡山が舞台ということもあり、琴とか名前とかその他もろもろ最初から横溝テイスト、または横溝正史オマージュといった感じです。
冒頭から折にふれてでてくる実際に岡山で起きた「津山30人殺し」の犯人、都井については、実際と大分違って横溝正史の名作「八墓村」に出てくる脚色されたものだなあ、などと思って読み進めていると、どっこい、後半(下巻)になって本当に起きた事件がまるまる、まるで書き写しのような形で出ていてビックリ。そしてこの部分がとっても長いのだ。
確かにこの事件をキモとしているのでやむを得ないのだろうが、この津山事件の詳細というか実録に多くのページがさかれていることで、せっかくの本格ミステリーの謎解き部分が吹っ飛んだ感じもする。
もっと丁寧に最後の山場を堪能させてもらいたかったのに、ものすごいさらっと、そして駆け足で謎解きされた気がしたのは私だけだろうか。

結局、作者は、この作品で、八墓村に出てくる都井をモデルにした殺人鬼と実際の都井は違った、ということをどうしても言いたかったのだろうか?それとも、世間に津山事件をもっと知ってほしかったのか?
それにしても、なんだか不思議な作品になってしまったような気がする。
龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071740
No.5:
(3pt)

島田荘司の傑作

島田荘司が創造した御手洗、石岡、里見、吉敷、通子の過去や未来と出会える楽しみがある。
龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071740
No.4:
(3pt)

島田荘司の傑作

横溝正史の八墓村に出てくる津山事件を別の角度から書かれている。御手洗潔は脇役に徹しているところが面白い。
龍臥亭事件〈下〉 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件〈下〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071759
No.3:
(3pt)

秋葉原通り魔事件

本格ミステリー!とあまり期待しすぎると裏切られる。当方、寡聞にして、この作品のネタとなった津山事件について何も知らなかった。この作品の意義は、ほとんど、津山事件を世に知らしめることに尽きている。津山事件についてご存知ない方には是非お薦めしたい。
読みながら思い浮かべたのが昨年(2008年)の秋葉原通り魔事件。大量殺人ということで津山事件を秋葉原の事件と並べて語ること自体、議論は分かれるところであろうが、いろいろ考える契機を与えてくれた、当方にとっては価値ある作品。
龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334071740
No.2:
(3pt)

通過点

本格ミステリーとしては落第であります(…と巨匠に対して言い放ってしまう不遜なワタシ)。
無理があり過ぎ、偶然が重なり過ぎ、心理的動機がアンチョコ過ぎ、何よりミステリーを読みまくっているような読者からは、犯人の推測すら、初期のうちから容易だろうと思われる。
どんでん返し(と言うか、「ヤラレタ」という感じ)を感じるのは、最後に "ある登場人物の正体"が本人の口から語られる時くらいか・・・(推理モノなのであまり詳しくは書けません)
ただ、この一作から 島田荘司の御手洗シリーズが 新たな方向へと向かいだす、、、その通過点としての一作だと思うと,やはり外せない作品だと思う。
石岡が列車に乗ってからの最後の2ページは、文学として素晴らしい後味を残しているし。
龍臥亭事件Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件より
4334923011
No.1:
(3pt)

雰囲気を楽しむ

「津山事件」に少しでも興味があれば楽しめる。逆に“大どんでん返し”、“やられた感”を期待する本格ミステリ・ファンには物足りない。痛快謎解きを見せてくれる御手洗の登場も無いに等しい(主人公は石岡君)。もちろん雰囲気はミステリです。この愛蔵版は、かなりの分厚さですが、雰囲気にはまってしまえばサクサク読めてしまいます。「読んだぞ!」という達成感もポイントですかね(笑)。
龍臥亭事件Amazon書評・レビュー:龍臥亭事件より
4334923011

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