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(短編集)
不連続の世界
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不連続の世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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主人公の「塚崎多聞」が「月の裏側」という作品の登場人物だったことは、あとがきを読んで初めて知った。「月の裏側」は読んでいない。 が、ちゃんと楽しめる。 日本各地を舞台にちょっと怖い謎をレコード会社に勤める多聞が解いていく。 その謎がどれもちょっと不気味である。 そして、謎を解いた後も何かすっきりしない感が残る。 この作品の場合、そのすっきりしない感が却っていい雰囲気をかもし出しているともいえるが、やはりもう少しすっきりしたかった。 特に最後の短編、ずっと多聞の推理を信じてふむふむと読んできた私には 最後にさらに不安な気持ちにさせられて終わった感じだ。 それぞれの短編が奈良だったり、尾道だったり日本の情緒ある土地を舞台にしていて それは旅情を誘ういい感じをだしている。その点は○。 | ||||
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「不連続」をテーマとした全5編の短編小説。 既作「月の裏側」の登場人物の一人である、 塚崎多聞が主人公として活躍するミステリ。 既作を見る必要は全くありません、既作で名前だけ登場した 奥さんも登場しますが、おおそんな名前だったな! と思うくらいです。 恩田陸の作品で、一人の主人公を置いた連作短編といえば 「象と耳鳴り」を思い浮かべるが、 本作は似た雰囲気ながら、より「月」に近いSF感がある。 5編の中で最も気にいったのは、 聞いた人が死んでしまうという歌を追うミステリ「悪魔を憐れむ歌」なのだが、 この作品は上記「象」の一編「ニューメキシコの月」に非常に通じるものがある。 また本作は日本各地を転々とするが、 「まひるの月を追いかけて」の紀行情景描写、 「ユージニア」のノスタルジーも随所に見られます。 各短編の発表の幅が8年近く空いているだけに、 そういった移り変わりや比較も出来るんだろうと思う。 ここに挙げた既作のどれかでも好きな人なら、 かなり直撃の作品ではないでしょうか。 「象」が大好きな私としては久々のヒットでした。 …ただ、上記に「月」を見てなくても大丈夫とは書いたが、 それは同時に主人公は多聞である必要はあったのかなとも思った。 まあでも…最終章などは「象」の関根多佳雄ではきついかな。 「おまえ、多分『嫌な予感』が他人よりも発達してるんだよ。 無意識のうちに、何かが起こることを予感していて、知らず知らずのうちに身体が反応しているんだ。」本文264ページより | ||||
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「不連続」をテーマとした全5編の短編小説。 既作「月の裏側」の登場人物の一人である、 塚崎多聞が主人公として活躍するミステリ。 既作を見る必要は全くありません、既作で名前だけ登場した 奥さんも登場しますが、おおそんな名前だったな! と思うくらいです。 恩田陸の作品で、一人の主人公を置いた連作短編といえば 「象と耳鳴り」を思い浮かべるが、 本作は似た雰囲気ながら、より「月」に近いSF感がある。 5編の中で最も気にいったのは、 聞いた人が死んでしまうという歌を追うミステリ「悪魔を憐れむ歌」なのだが、 この作品は上記「象」の一編「ニューメキシコの月」に非常に通じるものがある。 また本作は日本各地を転々とするが、 「まひるの月を追いかけて」の紀行情景描写、 「ユージニア」のノスタルジーも随所に見られます。 各短編の発表の幅が8年近く空いているだけに、 そういった移り変わりや比較も出来るんだろうと思う。 ここに挙げた既作のどれかでも好きな人なら、 かなり直撃の作品ではないでしょうか。 「象」が大好きな私としては久々のヒットでした。 …ただ、上記に「月」を見てなくても大丈夫とは書いたが、 それは同時に主人公は多聞である必要はあったのかなとも思った。 まあでも…最終章などは「象」の関根多佳雄ではきついかな。 「おまえ、多分『嫌な予感』が他人よりも発達してるんだよ。 無意識のうちに、何かが起こることを予感していて、知らず知らずのうちに身体が反応しているんだ。」本文264ページより | ||||
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『月の裏側』の多聞が再登場。不思議で怖いお話にどんなオチがあるのか?旅先で語られて行く怪奇話が、とても旅情館溢れていて怖さを倍増させています。恩田さんらしい独特な感じが読者をミステリの世界にいざなって行きます。*木守り男は、架空の存在なのか?『木守り男』*聞いた者が死んでしまう歌を歌う女性とは?『悪魔を憐れむ歌』*映画の撮影現場を見ると不吉な事が…!『幻影キネマ』*消えた砂丘の謎とは…!『砂丘ピクニック』*野郎4人で行われた一泊二日の旅で何が…!『夜明けのガスパール』*個人的には『夜明けのガスパール』が好きでした。現実がつい逃避したくなる主人公とそれを影で支える者達。親しい者の死だけに直視し難いが…。「いい加減に現実を見なさい」という言葉は、それだけに重みを感じた。 | ||||
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『月の裏側』の多聞が再登場。不思議で怖いお話にどんなオチがあるのか?旅先で語られて行く怪奇話が、とても旅情館溢れていて怖さを倍増させています。恩田さんらしい独特な感じが読者をミステリの世界にいざなって行きます。*木守り男は、架空の存在なのか?『木守り男』*聞いた者が死んでしまう歌を歌う女性とは?『悪魔を憐れむ歌』*映画の撮影現場を見ると不吉な事が…!『幻影キネマ』*消えた砂丘の謎とは…!『砂丘ピクニック』*野郎4人で行われた一泊二日の旅で何が…!『夜明けのガスパール』*個人的には『夜明けのガスパール』が好きでした。現実がつい逃避したくなる主人公とそれを影で支える者達。親しい者の死だけに直視し難いが…。「いい加減に現実を見なさい」という言葉は、それだけに重みを感じた。 | ||||
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